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おまけのエピソード
不思議な味の秘密を暴け!
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クリスマスイブなので、
コメディとシリアスを1つずつ。
本編は明日から!
-----+++-----
お互いの家の中間地点。
そこがいつもの2人の場所。
ソラはクロエに相談した。
「おれさあ…ロウさんとキスしたら、体が熱くなって…したくてたまらなくなるの、変だなぁと思って…その…カラス君は…どうなのかなって…」
クロエは一瞬赤くなったが、すぐに普通の顔に戻って言った。
「ぼくも…その、エースさんと口づけ…したら、体が熱くなって…したくなるよ、だから…そういうもの…なんじゃないかって、思ってたんだけど…違うのかな」
言い終わってまた赤くなる。
顔色が忙しい。
ソラが言う。
「その…他の人に聞こうにも…聞けなくて、おれが変なのかロウさんのキスが上手いのか、それか…何か出してるのか…何なのかなって。
キス、したとき、何か…甘いような、不思議な味…するんだ、舐められたとこも…熱くなって…敏感になるっていうか…」
はっ、とした顔でクロエも言う。
「甘い不思議な味、エースさんと…その、濃厚な口づけ、するときも、する!
…あと、すごく、唾液を…飲ませようと…してくるの…関係あるのかなぁ…?」
ソラは他人と口づけを交わすこと自体、ロウが初めてだったから、そういうものだと思っていたらしい…が、クロエは、そうでもない。
「…その、昔…、そういうこと、してたときね?好きでもない人たちに何度か…無理矢理、唾液…飲まされた…けど、気持ち悪い味しかしなかったよ…何か腐ったような臭いのやつとかも…いたし…、だから、好きな人の唾液は…違うんだなって、思ってたんだけど…
よく考えると、好きとか嫌いとかそういう主観的なことは、味に関係なさそうだよね?」
こういうところも冷静なのは、クロエの長所でもあり短所でもある。
ソラは言う。
「でも、好きな食べ物は美味しいし、嫌いな食べ物はまずいよ?」
クロエが言う。
「だけど、体に良いものは大抵美味しくないよ?
薬草茶を配合するときに、美味しく飲めるように考えるの大変だもん、甘みを出すものを入れたりとか…あっ、まさか…そういう…こと?なのかなぁ…」
クロエは、気づかなくていい事に気づいた。
甘さに隠された「不思議な味」を分析してみると、大して美味しいものではないのだ、ということに。
「薬、みたいな…こと?」
「えっ?」
「だから、その…そういう、エッチが盛り上がるような薬の成分が…入ってるとか、眷属の唾液に。
先生が言ってたんだ、眷属は伴侶に一途で、他の人に取られないために必死になるんだって、だから、他の人と…したとき、あんまり良くないな…って思わせるような、そういうのがあっても…変じゃないよね?」
問題はどうやってそれを証明するか…
「眷属から出てるんなら…眷属じゃなくて、自分が好きな人…少なくとも嫌いじゃない人と、ああいう…濃厚な口づけをしてみれば…分かるんじゃない…かな…」
そこまで言って気がついた。
自分とソラの関係に。
ただの人間と眷属、
そして…お互い「友人」として…好き。
さすがのソラも察した。
「だ、だ、駄目だよ、そ、そ、そんな」
「わ、分かってる、で、でも」
「だ、だだ、駄目だよ」
「そ、そうだけど、こ、この、説を、しょしょ証明するのには、そ、そういう、ことに」
「だ、だ、だめだめだめだめ」
2人で見つめ合って真っ赤になる。
「き、キス、して、みる?」
「で、でも、濃厚なキスって」
お互い目を逸らす。
しばらく、考えて…
考えて、クロエが言う。
「その、唾液だけ舐めてみる?」
「えっ、えっ、ど、どうやってさ」
「こう、ぼくが指を舐めてみたのを舐める…とか」
2人で想像して、また真っ赤になる。
「いやいやいやいやいやいや」
「で、でも、でも、わかるかも」
「わ、わかるから、って」
でも、クロエは知りたい。
ソラだって、知りたくて相談したのだ。
「ち、ちょっと、だけ、ね?」
「う、うん」
クロエが、覚悟を決めて人差し指の先を…
「クーローエ、何してんの?」
後ろから突然、ロウの声がした。
「ひゃあっ」
「うわっ!ロウさん!!」
だが、姿は見えない。
そこにいたのは小さなネズミ…
「こんなこともあるんじゃないかと思って、ソラのこと使い魔に監視させてたんだ、な、エース」
「クロエ…今夜、楽しみに…しとるからな?」
「ひえっ」
「ソラ、お家に帰ってきなさい」
「や、やだっ」
「やだ?」
「だ、だって、そのっ」
「大丈夫、酷い事はしないよ?ちょっと乱暴にするだけ…ほんと、足枷付けて家から出さないようにしようかな…?」
「ろ、ロウさん、ぼくがわるいのっ、だから」
「お前の「ぼくが悪い」は信用ならねーんだよ!」
「うっ」
「いやいや、これはクロエが悪いのう。
おしおきしないと…いかんの?」
「や、やだっ!」
2人で逃げようとするが、義足では早く走れない。
ロウの家から出てきた2人にすぐ捕まる。
「ったく、油断なんねーんだから!」
「本当じゃ、儂に聞けばすぐ分かる事を…」
それを聞いてクロエの目がキラっと光る。
「えっ!?エースさん知ってるの?」
「し…知っとるよ?知りたいか?」
「うん!」
こんな時にも知りたがりなクロエ。
ため息をついてエースが言う。
「お前が気づいたように、眷属の唾液には「生きている年数に応じた濃さの」媚薬が含まれる。
つまり、ロウの出す媚薬は…儂のより濃い、じゃろうなぁ、ソラ?」
「ふえっ?」
「忘れとらんぞ?初めて男に抱かれたくせに、あんなにいい声で喘いでいたのはな」
それを聞いて真っ赤になるソラと真っ青になるクロエ。
「ちょっと、エース!?」
「エースさん!?どういうことなの!?」
エースはしれっと言う。
「聞いてしもうた、というか聞かされてしもうただけじゃ、見てはおらんし抱いてもおらんわ!壁の薄い所でするからじゃ、ロウとソラがの!
……安心したか?クロエ」
「う、う~」
クロエの顔色が青から赤へ変わる。
「妬いてくれたのか?可愛いのう…
でもおしおきはおしおきじゃからの」
「…いたいの…やだぁ…」
「儂のおしおきは痛いことなど1つもないぞ?
ただ…気持ち良すぎるかもしれんが、なぁ?」
ロウはそれを見てソラに言う。
「うちも…「最後には」気持ち良すぎてたまらなくなっちゃうエッチ、しようねぇ?
帰ってから…朝まで、たっぷり…」
「や、やだぁ…」
「そんなこと言ってるけど、期待してるでしょ?
ココ…おっきくなってるよ」
「えっ!うそっ」
お互いの家に戻った後、2人は散々に啼かされて、
そういったことは必ず最初に「恋人」に相談することを誓わせられるのだった。
コメディとシリアスを1つずつ。
本編は明日から!
-----+++-----
お互いの家の中間地点。
そこがいつもの2人の場所。
ソラはクロエに相談した。
「おれさあ…ロウさんとキスしたら、体が熱くなって…したくてたまらなくなるの、変だなぁと思って…その…カラス君は…どうなのかなって…」
クロエは一瞬赤くなったが、すぐに普通の顔に戻って言った。
「ぼくも…その、エースさんと口づけ…したら、体が熱くなって…したくなるよ、だから…そういうもの…なんじゃないかって、思ってたんだけど…違うのかな」
言い終わってまた赤くなる。
顔色が忙しい。
ソラが言う。
「その…他の人に聞こうにも…聞けなくて、おれが変なのかロウさんのキスが上手いのか、それか…何か出してるのか…何なのかなって。
キス、したとき、何か…甘いような、不思議な味…するんだ、舐められたとこも…熱くなって…敏感になるっていうか…」
はっ、とした顔でクロエも言う。
「甘い不思議な味、エースさんと…その、濃厚な口づけ、するときも、する!
…あと、すごく、唾液を…飲ませようと…してくるの…関係あるのかなぁ…?」
ソラは他人と口づけを交わすこと自体、ロウが初めてだったから、そういうものだと思っていたらしい…が、クロエは、そうでもない。
「…その、昔…、そういうこと、してたときね?好きでもない人たちに何度か…無理矢理、唾液…飲まされた…けど、気持ち悪い味しかしなかったよ…何か腐ったような臭いのやつとかも…いたし…、だから、好きな人の唾液は…違うんだなって、思ってたんだけど…
よく考えると、好きとか嫌いとかそういう主観的なことは、味に関係なさそうだよね?」
こういうところも冷静なのは、クロエの長所でもあり短所でもある。
ソラは言う。
「でも、好きな食べ物は美味しいし、嫌いな食べ物はまずいよ?」
クロエが言う。
「だけど、体に良いものは大抵美味しくないよ?
薬草茶を配合するときに、美味しく飲めるように考えるの大変だもん、甘みを出すものを入れたりとか…あっ、まさか…そういう…こと?なのかなぁ…」
クロエは、気づかなくていい事に気づいた。
甘さに隠された「不思議な味」を分析してみると、大して美味しいものではないのだ、ということに。
「薬、みたいな…こと?」
「えっ?」
「だから、その…そういう、エッチが盛り上がるような薬の成分が…入ってるとか、眷属の唾液に。
先生が言ってたんだ、眷属は伴侶に一途で、他の人に取られないために必死になるんだって、だから、他の人と…したとき、あんまり良くないな…って思わせるような、そういうのがあっても…変じゃないよね?」
問題はどうやってそれを証明するか…
「眷属から出てるんなら…眷属じゃなくて、自分が好きな人…少なくとも嫌いじゃない人と、ああいう…濃厚な口づけをしてみれば…分かるんじゃない…かな…」
そこまで言って気がついた。
自分とソラの関係に。
ただの人間と眷属、
そして…お互い「友人」として…好き。
さすがのソラも察した。
「だ、だ、駄目だよ、そ、そ、そんな」
「わ、分かってる、で、でも」
「だ、だだ、駄目だよ」
「そ、そうだけど、こ、この、説を、しょしょ証明するのには、そ、そういう、ことに」
「だ、だ、だめだめだめだめ」
2人で見つめ合って真っ赤になる。
「き、キス、して、みる?」
「で、でも、濃厚なキスって」
お互い目を逸らす。
しばらく、考えて…
考えて、クロエが言う。
「その、唾液だけ舐めてみる?」
「えっ、えっ、ど、どうやってさ」
「こう、ぼくが指を舐めてみたのを舐める…とか」
2人で想像して、また真っ赤になる。
「いやいやいやいやいやいや」
「で、でも、でも、わかるかも」
「わ、わかるから、って」
でも、クロエは知りたい。
ソラだって、知りたくて相談したのだ。
「ち、ちょっと、だけ、ね?」
「う、うん」
クロエが、覚悟を決めて人差し指の先を…
「クーローエ、何してんの?」
後ろから突然、ロウの声がした。
「ひゃあっ」
「うわっ!ロウさん!!」
だが、姿は見えない。
そこにいたのは小さなネズミ…
「こんなこともあるんじゃないかと思って、ソラのこと使い魔に監視させてたんだ、な、エース」
「クロエ…今夜、楽しみに…しとるからな?」
「ひえっ」
「ソラ、お家に帰ってきなさい」
「や、やだっ」
「やだ?」
「だ、だって、そのっ」
「大丈夫、酷い事はしないよ?ちょっと乱暴にするだけ…ほんと、足枷付けて家から出さないようにしようかな…?」
「ろ、ロウさん、ぼくがわるいのっ、だから」
「お前の「ぼくが悪い」は信用ならねーんだよ!」
「うっ」
「いやいや、これはクロエが悪いのう。
おしおきしないと…いかんの?」
「や、やだっ!」
2人で逃げようとするが、義足では早く走れない。
ロウの家から出てきた2人にすぐ捕まる。
「ったく、油断なんねーんだから!」
「本当じゃ、儂に聞けばすぐ分かる事を…」
それを聞いてクロエの目がキラっと光る。
「えっ!?エースさん知ってるの?」
「し…知っとるよ?知りたいか?」
「うん!」
こんな時にも知りたがりなクロエ。
ため息をついてエースが言う。
「お前が気づいたように、眷属の唾液には「生きている年数に応じた濃さの」媚薬が含まれる。
つまり、ロウの出す媚薬は…儂のより濃い、じゃろうなぁ、ソラ?」
「ふえっ?」
「忘れとらんぞ?初めて男に抱かれたくせに、あんなにいい声で喘いでいたのはな」
それを聞いて真っ赤になるソラと真っ青になるクロエ。
「ちょっと、エース!?」
「エースさん!?どういうことなの!?」
エースはしれっと言う。
「聞いてしもうた、というか聞かされてしもうただけじゃ、見てはおらんし抱いてもおらんわ!壁の薄い所でするからじゃ、ロウとソラがの!
……安心したか?クロエ」
「う、う~」
クロエの顔色が青から赤へ変わる。
「妬いてくれたのか?可愛いのう…
でもおしおきはおしおきじゃからの」
「…いたいの…やだぁ…」
「儂のおしおきは痛いことなど1つもないぞ?
ただ…気持ち良すぎるかもしれんが、なぁ?」
ロウはそれを見てソラに言う。
「うちも…「最後には」気持ち良すぎてたまらなくなっちゃうエッチ、しようねぇ?
帰ってから…朝まで、たっぷり…」
「や、やだぁ…」
「そんなこと言ってるけど、期待してるでしょ?
ココ…おっきくなってるよ」
「えっ!うそっ」
お互いの家に戻った後、2人は散々に啼かされて、
そういったことは必ず最初に「恋人」に相談することを誓わせられるのだった。
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