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王子様と皇太子殿下 6
★【余談】隣の家でも、今頃は
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ソラとロウは、仲良く夕食の最中。
「しかし、クロエのやつ、大丈夫かなぁ」
「えっ?」
「だってさあ、今日、絶対ヤッてるじゃん」
「やっ…ヤッてる?」
ふひひ、とロウが笑う。
「だってさあ、ソラがあんなふうに焚き付けたら、そりゃもうすぐにだってヤッちゃうよ」
「たっ…焚き付け、た?おれが?」
「うん」
1人で焦るソラ。
「ど、どうしよう、今頃、泣いてないかな」
「別の意味で啼かされてるとは思うけど?」
「何言ってるの!と、とめないと、」
「もう遅いよ~」
朝、庭で水やりしてるの見てから、クロエもエースも見てないもん、とロウが笑う。
「そ、そんな!」
「おれが1番の理解者だ!みたいなこと言うからいけないんでしょ?
そのうえ、クロエの恋心までお伝えしちゃったんならさ、もうあとは…だよ。
ギンギンでヤッてる、何なら朝から今に至るまでヤッてヤッてヤりまくってると思うけど?」
「……そ、そんな……」
なんてこった…という顔で、ソラがさらに焦る。
「ま、いーんじゃない、お隣はお隣で、うちはうちで…ね。
ほんと、ソラったら悪い子。…久々に、お仕置きしちゃおうかなぁ~?」
「えっ、あ、あのっ」
「ほらぁ、さっさと食べて?
…じゃないと、ヤりながら食べさせるよ?」
急いで料理をかきこむソラ。むせて水で流しこむ。
全裸になって、人狼に変わるロウ。
「さーん、にー、いーち、はい、おーしまい」
「ひゃあっ」
大きくて長い舌でべろりと顔を舐める。
「あとは、ヤりながら、食べようね?」
「や、や!や、だめ!」
だめ、はこの家でも「続けて」の合図。
「お口開けて舌を出しな、悪い子ちゃん」
ソラは言われたとおりにする。
食卓を挟んで、2人は独特のキスを交わす。ロウの長い舌がソラに入りこみ、ずりゅずりゅと口内を犯す。
ロウは残った食事をそっと横へ押しやり、
ソラの襟首を掴んで、食卓の上に引き上げる。仰向けにして、頭を食卓の端からはみださせると、
「お水よりこっちのミルクを飲みな?」
ソラは陶然とした顔で、ロウのペニスを口に含んだ。
無理な体制でのイラマチオにも、股間のそれが反応して膨らんでしまう。
「ほんと、悪い子」
ロウはソラの下着に手を入れて半勃ちのそれを取り出すと、長い舌を巻きつけるようにしてじゅるじゅると扱きつつ、そのまま舌先をアナルに這わせていく。
舌がペニスに絡みつき、ソラの快楽は行き場を無くして暴れ、彼の腰をびくん、びくんと弾けさせる。
「ミルク、出るよ…っ」
人間よりも多い量のそれを口に受け止めて何とか飲み込み、ソラはがくがくと腰を振る。
絡みつく舌を、外したくて暴れると、余計に締め付けられて、その分余った舌をアナルに入れられ…。
「あぐ、あぐっ、あうっ、いかせてぇっ」
「だーめ、ほら、おかわりしなさい?ソラ」
もう一度ロウのペニスをしゃぶる。
自分よりも大きいそれが、口の中を蹂躪する…
「!、!、!、!」
「おかわり上手にできたら、いっぱいイかせてあげますからね、ソラ君?」
もう一度口の中へ吐精。
今度もちゃんと「ごっくん」出来たのを見て、舌を解くと…ソラの先からびゅくっ、と白いものが出る。
それでも尚腰を揺らすソラに、ロウが尋ねる。
「どうされたいの?」
「あ、ほ、ほしい」
「ちゃんと言わない子にはまたお仕置きだよ?」
長い舌がまた、ペニスに絡みつく。
やわやわと巻きつけ、舌先で睾丸を弄ぶ。
「あ!あ、ひっ、だめ」
「ちゃんと言わないと…ずっとこのままだよ?」
「や、やぁ…い、言うからぁ」
「じゃあ、言ってごらん?」
「ぼくの、おしりに、ロウさんのおちんちん、入れて、ください…」
「どんな風に?」
長い舌がちろちろ、先っぽを舌先でくりゅくりゅといじる。
「お、おくまで、一気に、突いてぇ…!」
「…それから?」
「あ、あ、壊れるくらい、突いて…!」
キスして舐めてやるだけで、簡単に乱れるソラ。
それがロウの無自覚に出す媚薬のせいだと知るのは、もう少し先の話。
----------
激しいセックスが終わり、お互い出し切ったという顔でベッドに転がる。
「…そう言えば、ロウさん。何でカラス君のことを心配してたの?」
「ん?ああ…それね」
ロウはなぜか言い淀んだ。
「何なの?教えてよ」
「えー、えっとな、あれだ」
「?」
「何ていうか、その…。
ソラは、エッチなことに興味ある?」
「へ?」
「オレ以外の人間でも、もし気持ちよくなれるんなら、ヤりたいって思うこと、ある?」
「いや?特には…」
「ほんと?ほんとにほんと?」
「本当ですよ、ロウさんに抱かれるまでそういうこと一切したいと思えなかったし、娼館にも行ったことないのに」
「…あやしい」
「なんなんですかもう!」
「…ほんとだね?」
「ほんとですってば!」
「嘘だったら、鎖に繋いで外に出さないからね?」
「んもう、疑り深いんだから…」
ため息をついて、お好きにどうぞ、そんなことがあればね!と怒るソラを見て安心したのか、ロウがぼそりと秘密をこぼす。
「あのね、エースのおちんちん…でかいの」
「……はっ?」
「多分、眷属の中で1番デカい」
「……はあ」
「だから、お尻壊れないかなって思って…」
ソラは慌てて服を着ようとする。
「どこいくの!?」
「んなもん、カラス君ちに決まってるでしょ!」
「何で!?」
カラス君のお尻が、無事かどうか確かめなきゃ!
と外へ飛び出そうとするソラを、必死で捕まえるロウ。
「明日の朝まで待ってあげて!お願いだから!」
「待てない!あの野郎、絞り上げて半分にしてやるんだ!離してよ!」
「いよいよ離せないよ!?」
----------
隣の家で謎の闘争が繰り広げられている頃、
エースとクロエの家では……
「ひ、いぐ、いぐっ!いぐぅ!」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で叫ぶクロエを、
「出すものが無いのに達するなんて…クロエは本当に良くできる子じゃな…っ」
容赦なく責め立てるエース。
「お、おぐ、おぐ!いっぢゃ、いっぢゃうぅ!」
「うんうん、そうじゃな…一緒に、イこう…っ」
エースはたっぷりと、クロエの中に何度目かの精を注ぎ込んでいたのだった。
「しかし、クロエのやつ、大丈夫かなぁ」
「えっ?」
「だってさあ、今日、絶対ヤッてるじゃん」
「やっ…ヤッてる?」
ふひひ、とロウが笑う。
「だってさあ、ソラがあんなふうに焚き付けたら、そりゃもうすぐにだってヤッちゃうよ」
「たっ…焚き付け、た?おれが?」
「うん」
1人で焦るソラ。
「ど、どうしよう、今頃、泣いてないかな」
「別の意味で啼かされてるとは思うけど?」
「何言ってるの!と、とめないと、」
「もう遅いよ~」
朝、庭で水やりしてるの見てから、クロエもエースも見てないもん、とロウが笑う。
「そ、そんな!」
「おれが1番の理解者だ!みたいなこと言うからいけないんでしょ?
そのうえ、クロエの恋心までお伝えしちゃったんならさ、もうあとは…だよ。
ギンギンでヤッてる、何なら朝から今に至るまでヤッてヤッてヤりまくってると思うけど?」
「……そ、そんな……」
なんてこった…という顔で、ソラがさらに焦る。
「ま、いーんじゃない、お隣はお隣で、うちはうちで…ね。
ほんと、ソラったら悪い子。…久々に、お仕置きしちゃおうかなぁ~?」
「えっ、あ、あのっ」
「ほらぁ、さっさと食べて?
…じゃないと、ヤりながら食べさせるよ?」
急いで料理をかきこむソラ。むせて水で流しこむ。
全裸になって、人狼に変わるロウ。
「さーん、にー、いーち、はい、おーしまい」
「ひゃあっ」
大きくて長い舌でべろりと顔を舐める。
「あとは、ヤりながら、食べようね?」
「や、や!や、だめ!」
だめ、はこの家でも「続けて」の合図。
「お口開けて舌を出しな、悪い子ちゃん」
ソラは言われたとおりにする。
食卓を挟んで、2人は独特のキスを交わす。ロウの長い舌がソラに入りこみ、ずりゅずりゅと口内を犯す。
ロウは残った食事をそっと横へ押しやり、
ソラの襟首を掴んで、食卓の上に引き上げる。仰向けにして、頭を食卓の端からはみださせると、
「お水よりこっちのミルクを飲みな?」
ソラは陶然とした顔で、ロウのペニスを口に含んだ。
無理な体制でのイラマチオにも、股間のそれが反応して膨らんでしまう。
「ほんと、悪い子」
ロウはソラの下着に手を入れて半勃ちのそれを取り出すと、長い舌を巻きつけるようにしてじゅるじゅると扱きつつ、そのまま舌先をアナルに這わせていく。
舌がペニスに絡みつき、ソラの快楽は行き場を無くして暴れ、彼の腰をびくん、びくんと弾けさせる。
「ミルク、出るよ…っ」
人間よりも多い量のそれを口に受け止めて何とか飲み込み、ソラはがくがくと腰を振る。
絡みつく舌を、外したくて暴れると、余計に締め付けられて、その分余った舌をアナルに入れられ…。
「あぐ、あぐっ、あうっ、いかせてぇっ」
「だーめ、ほら、おかわりしなさい?ソラ」
もう一度ロウのペニスをしゃぶる。
自分よりも大きいそれが、口の中を蹂躪する…
「!、!、!、!」
「おかわり上手にできたら、いっぱいイかせてあげますからね、ソラ君?」
もう一度口の中へ吐精。
今度もちゃんと「ごっくん」出来たのを見て、舌を解くと…ソラの先からびゅくっ、と白いものが出る。
それでも尚腰を揺らすソラに、ロウが尋ねる。
「どうされたいの?」
「あ、ほ、ほしい」
「ちゃんと言わない子にはまたお仕置きだよ?」
長い舌がまた、ペニスに絡みつく。
やわやわと巻きつけ、舌先で睾丸を弄ぶ。
「あ!あ、ひっ、だめ」
「ちゃんと言わないと…ずっとこのままだよ?」
「や、やぁ…い、言うからぁ」
「じゃあ、言ってごらん?」
「ぼくの、おしりに、ロウさんのおちんちん、入れて、ください…」
「どんな風に?」
長い舌がちろちろ、先っぽを舌先でくりゅくりゅといじる。
「お、おくまで、一気に、突いてぇ…!」
「…それから?」
「あ、あ、壊れるくらい、突いて…!」
キスして舐めてやるだけで、簡単に乱れるソラ。
それがロウの無自覚に出す媚薬のせいだと知るのは、もう少し先の話。
----------
激しいセックスが終わり、お互い出し切ったという顔でベッドに転がる。
「…そう言えば、ロウさん。何でカラス君のことを心配してたの?」
「ん?ああ…それね」
ロウはなぜか言い淀んだ。
「何なの?教えてよ」
「えー、えっとな、あれだ」
「?」
「何ていうか、その…。
ソラは、エッチなことに興味ある?」
「へ?」
「オレ以外の人間でも、もし気持ちよくなれるんなら、ヤりたいって思うこと、ある?」
「いや?特には…」
「ほんと?ほんとにほんと?」
「本当ですよ、ロウさんに抱かれるまでそういうこと一切したいと思えなかったし、娼館にも行ったことないのに」
「…あやしい」
「なんなんですかもう!」
「…ほんとだね?」
「ほんとですってば!」
「嘘だったら、鎖に繋いで外に出さないからね?」
「んもう、疑り深いんだから…」
ため息をついて、お好きにどうぞ、そんなことがあればね!と怒るソラを見て安心したのか、ロウがぼそりと秘密をこぼす。
「あのね、エースのおちんちん…でかいの」
「……はっ?」
「多分、眷属の中で1番デカい」
「……はあ」
「だから、お尻壊れないかなって思って…」
ソラは慌てて服を着ようとする。
「どこいくの!?」
「んなもん、カラス君ちに決まってるでしょ!」
「何で!?」
カラス君のお尻が、無事かどうか確かめなきゃ!
と外へ飛び出そうとするソラを、必死で捕まえるロウ。
「明日の朝まで待ってあげて!お願いだから!」
「待てない!あの野郎、絞り上げて半分にしてやるんだ!離してよ!」
「いよいよ離せないよ!?」
----------
隣の家で謎の闘争が繰り広げられている頃、
エースとクロエの家では……
「ひ、いぐ、いぐっ!いぐぅ!」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で叫ぶクロエを、
「出すものが無いのに達するなんて…クロエは本当に良くできる子じゃな…っ」
容赦なく責め立てるエース。
「お、おぐ、おぐ!いっぢゃ、いっぢゃうぅ!」
「うんうん、そうじゃな…一緒に、イこう…っ」
エースはたっぷりと、クロエの中に何度目かの精を注ぎ込んでいたのだった。
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