【完結】どれだけ永く生きてても

紫蘇

文字の大きさ
上 下
108 / 134
王子様と皇太子殿下 6

★【余談】隣の家でも、今頃は

しおりを挟む
ソラとロウは、仲良く夕食の最中。

「しかし、クロエのやつ、大丈夫かなぁ」
「えっ?」
「だってさあ、今日、絶対ヤッてるじゃん」
「やっ…ヤッてる?」

ふひひ、とロウが笑う。

「だってさあ、ソラがあんなふうに焚き付けたら、そりゃもうすぐにだってヤッちゃうよ」
「たっ…焚き付け、た?おれが?」
「うん」

1人で焦るソラ。

「ど、どうしよう、今頃、泣いてないかな」
「別の意味で啼かされてるとは思うけど?」
「何言ってるの!と、とめないと、」
「もう遅いよ~」

朝、庭で水やりしてるの見てから、クロエもエースも見てないもん、とロウが笑う。

「そ、そんな!」
「おれが1番の理解者だ!みたいなこと言うからいけないんでしょ?
 そのうえ、クロエの恋心までお伝えしちゃったんならさ、もうあとは…だよ。
 ギンギンでヤッてる、何なら朝から今に至るまでヤッてヤッてヤりまくってると思うけど?」
「……そ、そんな……」

なんてこった…という顔で、ソラがさらに焦る。

「ま、いーんじゃない、お隣はお隣で、うちはうちで…ね。
 ほんと、ソラったら悪い子。…久々に、お仕置きしちゃおうかなぁ~?」
「えっ、あ、あのっ」
「ほらぁ、さっさと食べて?
 …じゃないと、ヤりながら食べさせるよ?」

急いで料理をかきこむソラ。むせて水で流しこむ。
全裸になって、人狼に変わるロウ。

「さーん、にー、いーち、はい、おーしまい」
「ひゃあっ」

大きくて長い舌でべろりと顔を舐める。

「あとは、ヤりながら、食べようね?」
「や、や!や、だめ!」

だめ、はこの家でも「続けて」の合図。

「お口開けて舌を出しな、悪い子ちゃん」

ソラは言われたとおりにする。
食卓を挟んで、2人は独特のキスを交わす。ロウの長い舌がソラに入りこみ、ずりゅずりゅと口内を犯す。
ロウは残った食事をそっと横へ押しやり、
ソラの襟首を掴んで、食卓の上に引き上げる。仰向けにして、頭を食卓の端からはみださせると、

「お水よりこっちのミルクを飲みな?」

ソラは陶然とした顔で、ロウのペニスを口に含んだ。
無理な体制でのイラマチオにも、股間のそれが反応して膨らんでしまう。

「ほんと、悪い子」

ロウはソラの下着に手を入れて半勃ちのそれを取り出すと、長い舌を巻きつけるようにしてじゅるじゅると扱きつつ、そのまま舌先をアナルに這わせていく。
舌がペニスに絡みつき、ソラの快楽は行き場を無くして暴れ、彼の腰をびくん、びくんと弾けさせる。

「ミルク、出るよ…っ」

人間よりも多い量のそれを口に受け止めて何とか飲み込み、ソラはがくがくと腰を振る。
絡みつく舌を、外したくて暴れると、余計に締め付けられて、その分余った舌をアナルに入れられ…。

「あぐ、あぐっ、あうっ、いかせてぇっ」
「だーめ、ほら、おかわりしなさい?ソラ」

もう一度ロウのペニスをしゃぶる。
自分よりも大きいそれが、口の中を蹂躪する…

「!、!、!、!」
「おかわり上手にできたら、いっぱいイかせてあげますからね、ソラ君?」

もう一度口の中へ吐精。
今度もちゃんと「ごっくん」出来たのを見て、舌を解くと…ソラの先からびゅくっ、と白いものが出る。

それでも尚腰を揺らすソラに、ロウが尋ねる。

「どうされたいの?」
「あ、ほ、ほしい」
「ちゃんと言わない子にはまたお仕置きだよ?」

長い舌がまた、ペニスに絡みつく。
やわやわと巻きつけ、舌先で睾丸を弄ぶ。

「あ!あ、ひっ、だめ」
「ちゃんと言わないと…ずっとこのままだよ?」
「や、やぁ…い、言うからぁ」
「じゃあ、言ってごらん?」
「ぼくの、おしりに、ロウさんのおちんちん、入れて、ください…」
「どんな風に?」

長い舌がちろちろ、先っぽを舌先でくりゅくりゅといじる。

「お、おくまで、一気に、突いてぇ…!」
「…それから?」
「あ、あ、壊れるくらい、突いて…!」

キスして舐めてやるだけで、簡単に乱れるソラ。
それがロウの無自覚に出す媚薬のせいだと知るのは、もう少し先の話。



----------

激しいセックスが終わり、お互いという顔でベッドに転がる。

「…そう言えば、ロウさん。何でカラス君のことを心配してたの?」
「ん?ああ…それね」

ロウはなぜか言い淀んだ。

「何なの?教えてよ」
「えー、えっとな、あれだ」
「?」
「何ていうか、その…。
 ソラは、エッチなことに興味ある?」
「へ?」
「オレ以外の人間でも、もし気持ちよくなれるんなら、ヤりたいって思うこと、ある?」
「いや?特には…」
「ほんと?ほんとにほんと?」
「本当ですよ、ロウさんに抱かれるまでそういうこと一切したいと思えなかったし、娼館にも行ったことないのに」
「…あやしい」
「なんなんですかもう!」
「…ほんとだね?」
「ほんとですってば!」
「嘘だったら、鎖に繋いで外に出さないからね?」
「んもう、疑り深いんだから…」

ため息をついて、お好きにどうぞ、そんなことがあればね!と怒るソラを見て安心したのか、ロウがぼそりと秘密をこぼす。

「あのね、エースのおちんちん…でかいの」
「……はっ?」
「多分、眷属の中で1番デカい」
「……はあ」
「だから、お尻壊れないかなって思って…」

ソラは慌てて服を着ようとする。

「どこいくの!?」
「んなもん、カラス君ちに決まってるでしょ!」
「何で!?」

カラス君のお尻が、無事かどうか確かめなきゃ!
と外へ飛び出そうとするソラを、必死で捕まえるロウ。

「明日の朝まで待ってあげて!お願いだから!」
「待てない!あの野郎、絞り上げて半分にしてやるんだ!離してよ!」
「いよいよ離せないよ!?」



----------



隣の家で謎の闘争が繰り広げられている頃、
エースとクロエの家では……

「ひ、いぐ、いぐっ!いぐぅ!」

涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で叫ぶクロエを、

「出すものが無いのに達するなんて…クロエは本当に良くできる子じゃな…っ」

容赦なく責め立てるエース。

「お、おぐ、おぐ!いっぢゃ、いっぢゃうぅ!」
「うんうん、そうじゃな…一緒に、イこう…っ」

エースはたっぷりと、クロエの中に何度目かの精を注ぎ込んでいたのだった。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強

こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」  騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。  この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。  ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。  これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。  だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。  僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。 「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」 「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」  そうして追放された僕であったが――  自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。  その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。    一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。 「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」  これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。

処理中です...