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助手と先生
ユーゴと先生 4
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皆で笑い合って、先生の涙も乾いて…
「じゃあ、眷属というものについて説明するね」
と言った。
俺たちは先生からひと通り、話を聞いた。
時々こんがらがるので、エースが「つまりどういうことじゃ」と聞いて、ロウが答えたり、実際にやってみせたりしてくれた。
「先生は、この世界ができる前から生きてるんだ」
あまりの衝撃に、頭がくらくらした。
そんなに長生きじゃ、恋人がいたことくらいごまんとあるだろう…あの、ロウってやつも…「先生と一緒にいられるからいい」なんて…先生とこういう仲、なのかもしれない…。俺以外にも、カラダを許してるなんてこと…そんなの嫌、だけど、先生を満足させられてるかというと…正直自信がない。
俺…先生に見合う男になれるのかな…。
ロウってやつを蹴飛ばして、先生の恋人に、永遠の恋人になれるのかな。
死に別れも辛いけど、生きたまま別れるのも辛いだろうな…まだ、恋人になれてもいないけど。
その夜、俺は先生のところへ行った。
「先生…」
「なあに、ユーゴ。聞きたいことあるの?」
「…あ、うん」
先生は俺をベッドに座らせ、その隣に座った。
「……子どもたちはね、人間に戻れなくなってしまったんだ。だから、責任を持って、僕はここの場所を守ることに決めた。
あの子たちの家はここだから…やりたい事ができて、それがやり終わったら帰ってこられて、また次のやりたい事を探せる場所にしようと思って。」
「…うん」
そして、俺の顔を見て言った。
「ユーゴのこともね、君さえ良かったらだけど…僕が責任を取ろうと思ってるんだ」
「…えっ?」
「あの場で、君だけ…永遠に生きられることの意味を、見つけられなかっただろ」
「…えっ…?」
騎士と記録係は?
「騎士くんと記録係くんはね、付き合ってるの。
…知らなかった?」
「えっ?」
「最初の頃みんなが冷たくあたってたからさ、お互い慰めあってるうちに間違いが…起きて?起こして?…まあどっちでもいいんだけど…カラダから始まる恋っていうやつ?…結構ラブラブだよ」
「らぶらぶ?」
「愛し合ってるのがだだもれ、ってことかな」
「はあ…」
「一緒に、色んなとこ旅して回るんだって。
明日から早速、出発するみたいだよ」
「はあ」
「だからね、ほんとに君だけなんだ」
「……俺だけ、ですか」
「……僕と一緒に、ここにいるかい?」
「えっ…」
「いくらでも抱いていいよ?……君に、本当に好きな人ができて…その人と永遠に生きたい、と思うまで、ね?その人を上手にイカせてあげるための訓練だと思って、さ…。色々、試していいから」
やっぱり、俺のこと本気にしてないんだ。
「そんな日、来ませんから!」
「そうかなぁ?」
「信じて…くれないんですか」
「こういうのは…信じるとか信じないとかじゃないんだよ。そういう時が来る、君に合った素敵な人が現れる時が来るんだ。そのときまで…僕とは、遊び…カラダだけの関係が、いいだろ?」
捨てるのも、捨てられるのも、嫌だしね。
そう言って先生が笑うので、俺はまた腹が立って…
「カラダから始まる恋が、あるんですよね?」
「え、うん」
「じゃあ、俺も、それを目指します」
「えっ」
耳元で囁く。
「……いくらでも抱いていいんだよね?先生」
「俺とヤるのが、今までで1番きもちいいって…
いつか思わせてみせる」
「この先、永遠なんだろ…?
俺、どんだけかかっても、世界一、先生のことを抱くのが上手い男になってやる。それで先生を…俺に溺れさせてやる…だから……。
抱かせて」
先生は目を丸くして、それから笑った。
「永遠に生きることの意味…見つけたね」
俺は先生とキスした。
最初から貪りつくようなやつ…
そのがっついた態度に、先生は
「……先は、遠そうだ」
と、また笑った。
「じゃあ、眷属というものについて説明するね」
と言った。
俺たちは先生からひと通り、話を聞いた。
時々こんがらがるので、エースが「つまりどういうことじゃ」と聞いて、ロウが答えたり、実際にやってみせたりしてくれた。
「先生は、この世界ができる前から生きてるんだ」
あまりの衝撃に、頭がくらくらした。
そんなに長生きじゃ、恋人がいたことくらいごまんとあるだろう…あの、ロウってやつも…「先生と一緒にいられるからいい」なんて…先生とこういう仲、なのかもしれない…。俺以外にも、カラダを許してるなんてこと…そんなの嫌、だけど、先生を満足させられてるかというと…正直自信がない。
俺…先生に見合う男になれるのかな…。
ロウってやつを蹴飛ばして、先生の恋人に、永遠の恋人になれるのかな。
死に別れも辛いけど、生きたまま別れるのも辛いだろうな…まだ、恋人になれてもいないけど。
その夜、俺は先生のところへ行った。
「先生…」
「なあに、ユーゴ。聞きたいことあるの?」
「…あ、うん」
先生は俺をベッドに座らせ、その隣に座った。
「……子どもたちはね、人間に戻れなくなってしまったんだ。だから、責任を持って、僕はここの場所を守ることに決めた。
あの子たちの家はここだから…やりたい事ができて、それがやり終わったら帰ってこられて、また次のやりたい事を探せる場所にしようと思って。」
「…うん」
そして、俺の顔を見て言った。
「ユーゴのこともね、君さえ良かったらだけど…僕が責任を取ろうと思ってるんだ」
「…えっ?」
「あの場で、君だけ…永遠に生きられることの意味を、見つけられなかっただろ」
「…えっ…?」
騎士と記録係は?
「騎士くんと記録係くんはね、付き合ってるの。
…知らなかった?」
「えっ?」
「最初の頃みんなが冷たくあたってたからさ、お互い慰めあってるうちに間違いが…起きて?起こして?…まあどっちでもいいんだけど…カラダから始まる恋っていうやつ?…結構ラブラブだよ」
「らぶらぶ?」
「愛し合ってるのがだだもれ、ってことかな」
「はあ…」
「一緒に、色んなとこ旅して回るんだって。
明日から早速、出発するみたいだよ」
「はあ」
「だからね、ほんとに君だけなんだ」
「……俺だけ、ですか」
「……僕と一緒に、ここにいるかい?」
「えっ…」
「いくらでも抱いていいよ?……君に、本当に好きな人ができて…その人と永遠に生きたい、と思うまで、ね?その人を上手にイカせてあげるための訓練だと思って、さ…。色々、試していいから」
やっぱり、俺のこと本気にしてないんだ。
「そんな日、来ませんから!」
「そうかなぁ?」
「信じて…くれないんですか」
「こういうのは…信じるとか信じないとかじゃないんだよ。そういう時が来る、君に合った素敵な人が現れる時が来るんだ。そのときまで…僕とは、遊び…カラダだけの関係が、いいだろ?」
捨てるのも、捨てられるのも、嫌だしね。
そう言って先生が笑うので、俺はまた腹が立って…
「カラダから始まる恋が、あるんですよね?」
「え、うん」
「じゃあ、俺も、それを目指します」
「えっ」
耳元で囁く。
「……いくらでも抱いていいんだよね?先生」
「俺とヤるのが、今までで1番きもちいいって…
いつか思わせてみせる」
「この先、永遠なんだろ…?
俺、どんだけかかっても、世界一、先生のことを抱くのが上手い男になってやる。それで先生を…俺に溺れさせてやる…だから……。
抱かせて」
先生は目を丸くして、それから笑った。
「永遠に生きることの意味…見つけたね」
俺は先生とキスした。
最初から貪りつくようなやつ…
そのがっついた態度に、先生は
「……先は、遠そうだ」
と、また笑った。
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