【完結】どれだけ永く生きてても

紫蘇

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助手と先生

助手、浮かれる

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「ユーゴ、愛してるよ」

長い長い話のあとに、先生は俺に言った。
誰もいない草原に2人きり。
俺は、言葉が出なかった。
先生が「お話はこれで終わり」と言い、俺の手を握って転移し、俺たちは学園へと戻った。

長い話の中でわかったのは、
先生の「初めて」が、
とんでもないとこにあったってこと。

初めての恋人。
俺。

どうしよう、もうニヤニヤが止まらない。
もう何十億年と生きてる人の!
初めての!
恋人!
俺!

どーしよう。
どーしよう。
嬉しい、嬉しい、嬉しい!

先生みたいな素敵な人が、今まで恋人がいなかったなんて、考えたこともなかった。
あっちの経験は豊富だし、俺のことなんてまだお子様だと思ってるんじゃないかって、不安だった。

だって。
こんなイカツイ男を、可愛いって言うんだもん。
身長だって、俺より背の高いやつなんてほとんどいないし、肩幅だって大きい。筋肉だってわりと付いてるほうだし、可愛くはないと…思う。

けど、初めて言われた。
「いつの間にか好きに…なってた」
「僕の好みの男」 
って。
先生の好みは、俺です!
俺なんです!
やった…やった、やったぜ…!

でもなあ。

……「可愛い」。

可愛い、かー。
顔は…その、ちょっと野性味がある方だと…思うし。
先生のほうが、可愛いと思うんだけどな…

ちょっと垂れ目で、笑うと、小さな花がほわほわって見える。短めの髪を後ろに軽く流して、軽やかに歩く姿は、妖精みたいだと思う。
細身なのに厚みがあって、腰が少しくびれてて、大人の色気があって…腿の内側の絶妙なとこにほくろがあって、そこを軽く噛むと、可愛い声で啼くんだ…

ヤバい。
またヤりたくなってきた。

俺、今日は性欲がバカになってるみたい。
でも、無理強いは駄目…だよな。
我慢しないと…なんて思っていたら。

先生が、こっちを見て微笑んで、
「ね、ユーゴ。もう一回だけ…ベッドで、する?」

俺は先生にむしゃぶりつく。

「こらぁ、もう。落ち着いて、服脱いでからね」

急いで服を脱ぐ。
なのに先生はゆっくり脱ぐ。
ゆったりと上着を脱ぎ、ズボンを下ろす。

「脱ぐとこ見るの、…興奮する?」
「うん」
「…かわいい。」

可愛く…ない、かっこいいって言って?

「ふふ…そういうとこ、可愛いって言ってるの」

裸でベッドに腰掛けた俺の前で、シャツ1枚になる。
そのまま、俺の膝に跨って、両肩に腕をかける。

「脱がせても…いいよ?」

俺は丁寧にシャツのボタンを外し、
先生に優しく口づけた。
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