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猟師と青年 3
☆猟師、青年の過去を知る
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オレは今、最高に気分がいい。
「縁があって、ロウさんと出会って、ロウさんのこと好きになって」
「偶然お互い好き同士で、一緒にいたいって思ってたから、良かった」
「惹かれ合ってた」
「恋人になりたいって、思ってた」
「好きな人と一緒にずっと、いられるんだもん」
あのクロエとかいうやつにソラを会わせるの、最初は嫌だったけど、あいつのおかげで、ソラの本当の気持ちを知れたんだ。
「ただの友だちっていうのも、確認できたし!」
これからもちょくちょく、あいつにソラを会わせてやってもいいかな~なんて、思った。
…そのあと、きつい話聞いちゃって、何か申し訳無くなっちゃったけど…さ。
そういえば、ソラが、言ってた。
「痛いのは嫌です」
って。
ソラは、クロエが何をされてたか…
知ってたから、そう言ったんだ。
痛くて辛いだけの…拷問みたいな、それを。
「ねえ、ソラ。」
「何、ロウさん?」
オレは、学園からの帰り道、ソラに話しかけた。
「クロエと、また、会いたい?」
「うん、会いたい」
「そっか。
…あの子、大変な思い…してきたんだな」
「……、うん。」
「あの子が救われるのには、時間がいるね」
「うん…だから、とても人間の時間じゃ、足りないと思うんだ。
だからさ、おれ、カラスくんのこと、眷属に出来ないかなって…思って。
それで、眷属のこと、話した」
えっ、でも、確か…
そっか、ソラは知らないんだ。
「ソラ、クロエが眷属になることは、今は出来ないんだよ」
「えっ?」
「エースが、ちっちゃい頃のクロエと会ったときにね、偶然なんだけど…術をかけてしまったんだって。
その…陵辱とか、強姦…とか、そういう目に合ったときには、後ですぐその傷が全部治るようにって。
自分のものになるまでそれが続くようにって。
その術のせいで、眷属になるための術が効かないんだって。
体が成長しないのも、その術の…その術を使わされ過ぎたからなんだって。
傷の回復に、体が成長するための力まで使っちゃったからなんだって、先生が言ってて」
ソラは、辛そうな顔をして、言った。
「…確かに、何度もそういう目に、合ってた。
だけど、そんなになるまで…
だったら、おれの知らないとこでも、もっとあったのかな」
オレは、ソラの顔が暗くなるのを見て…聞いた。
「…ソラ、クロエがどんな目に合ってたか…知ってるんだよね?」
そしたら、ソラは、絞り出すような声で、答えた。
「…見たから。
見せられたから…。
その、大好きなお友だちのアレだったら、イクんじゃないかって…
お前が抱いてやれって、そしたら終わりにしてやるって、言われて」
「……ソラ」
「でも!できなかった、そんなこと!!
だから、カラス君が、あいつらにやられて、ボロボロになってくの、ずっと、見てなきゃいけなくて、あいつら、夜通し、カラス君を…っ、」
ソラも、そんなつらい思い、してたなんて。
オレは、ソラをぎゅうっっと抱きしめた。
「ころしてやるって、あいつら全員殺すって、誓った。
その時の戦で全員殺すつもりだったけど、一人だけ殺せなくて、だから、中途半端に、なって。
カラス君、死の妖精とか言われるようになって、やつらの間で、カラス君を犯すのが、度胸試しみたいに、なっちゃった。
戦のたびに、殺さないといけないやつが増えて、仲間も一緒になって、頑張って殺したけど、皆殺しにできなくて、それで、」
悪くない!
ソラは悪くない。
強姦するやつが悪いんだ。
死んで当然だ!
気に病まなくていい、そんなの。
ソラは続けた。
「おれ、ね、はじめてって、いったでしょ。
ロウさんとするまで、そういうの、無理で」
「うん」
「あの時も、抱くのは無理だけど、抱かれるほうなら、って…
それに、そうしたら、カラス君の痛み、少しは分かるかもって。
…でも、やっぱり痛いのは嫌で、逃げた」
「うん」
「逃げたんだ!おれ、あのときのカラス君みたいになるの、怖くて、それで!」
ソラは叫んだ。
悲痛っていうのはこれだと思った。
「…それで痛いのは嫌ですって、言ったんだね」
ソラは、オレの胸に顔を埋めた。
あふれる涙がオレの肌まで濡らした。
泣いて、泣いて。
ずいぶんそうして、立ったまま抱き合って。
ソラはそれから、オレの目をまっすぐ見て、真剣な眼差しで、言った。
「ねえ、ロウさん。
おれのこと、むちゃくちゃにして。
ボロボロになるまで、犯して」
「縁があって、ロウさんと出会って、ロウさんのこと好きになって」
「偶然お互い好き同士で、一緒にいたいって思ってたから、良かった」
「惹かれ合ってた」
「恋人になりたいって、思ってた」
「好きな人と一緒にずっと、いられるんだもん」
あのクロエとかいうやつにソラを会わせるの、最初は嫌だったけど、あいつのおかげで、ソラの本当の気持ちを知れたんだ。
「ただの友だちっていうのも、確認できたし!」
これからもちょくちょく、あいつにソラを会わせてやってもいいかな~なんて、思った。
…そのあと、きつい話聞いちゃって、何か申し訳無くなっちゃったけど…さ。
そういえば、ソラが、言ってた。
「痛いのは嫌です」
って。
ソラは、クロエが何をされてたか…
知ってたから、そう言ったんだ。
痛くて辛いだけの…拷問みたいな、それを。
「ねえ、ソラ。」
「何、ロウさん?」
オレは、学園からの帰り道、ソラに話しかけた。
「クロエと、また、会いたい?」
「うん、会いたい」
「そっか。
…あの子、大変な思い…してきたんだな」
「……、うん。」
「あの子が救われるのには、時間がいるね」
「うん…だから、とても人間の時間じゃ、足りないと思うんだ。
だからさ、おれ、カラスくんのこと、眷属に出来ないかなって…思って。
それで、眷属のこと、話した」
えっ、でも、確か…
そっか、ソラは知らないんだ。
「ソラ、クロエが眷属になることは、今は出来ないんだよ」
「えっ?」
「エースが、ちっちゃい頃のクロエと会ったときにね、偶然なんだけど…術をかけてしまったんだって。
その…陵辱とか、強姦…とか、そういう目に合ったときには、後ですぐその傷が全部治るようにって。
自分のものになるまでそれが続くようにって。
その術のせいで、眷属になるための術が効かないんだって。
体が成長しないのも、その術の…その術を使わされ過ぎたからなんだって。
傷の回復に、体が成長するための力まで使っちゃったからなんだって、先生が言ってて」
ソラは、辛そうな顔をして、言った。
「…確かに、何度もそういう目に、合ってた。
だけど、そんなになるまで…
だったら、おれの知らないとこでも、もっとあったのかな」
オレは、ソラの顔が暗くなるのを見て…聞いた。
「…ソラ、クロエがどんな目に合ってたか…知ってるんだよね?」
そしたら、ソラは、絞り出すような声で、答えた。
「…見たから。
見せられたから…。
その、大好きなお友だちのアレだったら、イクんじゃないかって…
お前が抱いてやれって、そしたら終わりにしてやるって、言われて」
「……ソラ」
「でも!できなかった、そんなこと!!
だから、カラス君が、あいつらにやられて、ボロボロになってくの、ずっと、見てなきゃいけなくて、あいつら、夜通し、カラス君を…っ、」
ソラも、そんなつらい思い、してたなんて。
オレは、ソラをぎゅうっっと抱きしめた。
「ころしてやるって、あいつら全員殺すって、誓った。
その時の戦で全員殺すつもりだったけど、一人だけ殺せなくて、だから、中途半端に、なって。
カラス君、死の妖精とか言われるようになって、やつらの間で、カラス君を犯すのが、度胸試しみたいに、なっちゃった。
戦のたびに、殺さないといけないやつが増えて、仲間も一緒になって、頑張って殺したけど、皆殺しにできなくて、それで、」
悪くない!
ソラは悪くない。
強姦するやつが悪いんだ。
死んで当然だ!
気に病まなくていい、そんなの。
ソラは続けた。
「おれ、ね、はじめてって、いったでしょ。
ロウさんとするまで、そういうの、無理で」
「うん」
「あの時も、抱くのは無理だけど、抱かれるほうなら、って…
それに、そうしたら、カラス君の痛み、少しは分かるかもって。
…でも、やっぱり痛いのは嫌で、逃げた」
「うん」
「逃げたんだ!おれ、あのときのカラス君みたいになるの、怖くて、それで!」
ソラは叫んだ。
悲痛っていうのはこれだと思った。
「…それで痛いのは嫌ですって、言ったんだね」
ソラは、オレの胸に顔を埋めた。
あふれる涙がオレの肌まで濡らした。
泣いて、泣いて。
ずいぶんそうして、立ったまま抱き合って。
ソラはそれから、オレの目をまっすぐ見て、真剣な眼差しで、言った。
「ねえ、ロウさん。
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ボロボロになるまで、犯して」
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