13 / 134
王子様と皇太子殿下 1
王子、皇太子との思い出を語らされる
しおりを挟む
「どういうことなのかなー、これは」
攻城戦から明けてすぐ学園に併設された病院に駆けつけた儂は、クロエの様子を見る前に先生とその助手であるユーゴに捕まって問い詰められている。
「あの子は、クロエは、無事なのか」
こっちが必死に聞いておるのに、のらりくらりと
「一命はぁ、取り留めましたよぉー?」
「その前にお前が俺たちに言うことあるだろ?」
「あなたに大事な報告をして頂いてませんので、こっちもそれ以上ございませんけどもぉー」
などと宣い、部屋へ入れてくれない。
「うるさい、お前があの子に変な術をかけたのは分かってんだぞ!」
「あんな複雑な「条件」付け、いつ使えるようになったんですかねぇー、おーじさま?」
何の事だ、一つも分からん。
術をかける?
儂がどんな術をかけたというのだ。
あの術……眷属なら誰でも使えるはずのあれもしくじったような、儂が?
「儂がかけたのは、あの子を眷属にするための…」
「違う、もっと前」
「おーじさまが前にあの子と会ったのは?」
あの子に会ったのは13年前の…
「儂が帝国へ、親善だかで行ったときだ…城の隅っこにある小さな小屋に、あの子が入っていくのが見えて、帝国にも妖精がおるのだなと驚いて」
「そういうのいいから」
「とにかく、ぜ~んぶ、話してくださるぅ?」
2人が儂を睨みつける。
随分何か不満なことがあったらしい…
かなり怒っている。
そこまで怒るからには大事な事なのだろう…
儂は何とかあの日々の事を思い出しながら、2人に全て話すことにした。
「えーと、そう…それで、あの小屋をそれから毎日遠くから観察しておったら、国立図書館の司書が出入りしているのが分かって…それで、その司書に話をつけて、姿を借りてあの子に会いに行ったのだ……」
~~~
「今日のご本は何でしょうか」
「今日はですな…最近帝国に併合された北の地についての本をお持ち致しました」
「……北の地の本ですか!
以前貸して頂いた本には寒さが厳しい事と土地が痩せている事が書いてありましたが、そこで暮らす人はどのような生活をしているのかを知りたくて」
「そう思いましてですな、こちらをお持ちした次第でございますよ」
「ありがとうございます」
話をしてみると、あの子はとても聡い子で…
あの子と過ごした時間が余りに楽しくて、儂はあの子を自分のものにしたくなってしまった。
何と先生の本も読んでいたぞ。
「豆植物の不思議 ~豆で大地を豊かに~」じゃ。
あれは知識を持った大人が読む本だと思うたが、まさか10にもならん子が読んでいようとは!
あんまりあの子が随分と先生の事を褒めるので、先生をダシに仲良くなろうと思ってな?
司書殿には一度だけと言うたが、その後何遍も代わってもらった。
最初抵抗していた司書殿も、何度目かにはすんなりと交代してくれるようになったしの。
少しずつ、儂とあの子の距離は縮まった。
後は自分の正体を明かすだけじゃ。
正体を明かす時には「一緒にトーリの学園で学ばんか」と誘おうと……。
だが、ある晩のことじゃ。
珍しくあの子を城の中で見かけた。
最初は声を掛けようとした。
しかし、どうも雰囲気がおかしい。
あの小屋で会うときと違いすぎる。
海辺の砂山のように崩れていきそうな、
儚げとは違う何か…虚無のようなものが見えて。
気になったからそうっと後をつけた。
彼はある扉の前で止まり、何度も何度もノックする手を伸ばしては引っ込めを繰り返し、そうしているうちに扉が開いて中へ引き込まれていった。
暫く待ったが、出てくる様子は無く……。
「一体、何があるんじゃ」
鍵は掛かっていなかった。
儂はほんの少しだけ扉を開けて忍び込んだ。
そして、見てしまった。
あの子が、下卑た男どもに、蹂躪されるのを。
裸に剥かれ、首には枷と鎖がつけられ…
酷い光景じゃった。
あんな小さな子にすることかと。
あんな幼気な子の前に後ろに肉棒をねじ込み、悦に入る皇帝とその息子。
それを取り囲む連中も、ニヤニヤと嘲笑いながら汚らしい下半身を晒して……
「……糞どもが……!」
余りのことに殺意が沸いた。
やつらをボコボコにぶん殴った。
そのまま全員殴り殺そうとした。
いや、殺せば良かったんじゃ。
殺せなかったのは…
~~~
「あの子が、やめてって、いうたんじゃ」
でも儂は、こんな目に合わされとるのにこいつらを庇うというのか、優しすぎやせんかと…
「感情に任せて、あの子を怒鳴りつけてしまって」
儂はこんなに怒っているのに、お前には儂の倍以上も怒る権利があるのに!と…
そうだ、あの時、儂は感情のタガが外れかけて、もう少しで変化するところじゃった。
いや、すでに変化していたのかもしれない。
「そうしたらあの子が気を失ってしもうてな。
儂は慌てて彼を抱えて、あの小屋へ向かった。
『痛いの痛いの、飛んでいけ』
って言いながら、この子が今まで受けた凌辱の跡は全て無くなりますように、と…
もしもこれから、こんな目に合うことがあったなら、すぐに痛みは引き、傷は癒え、綺麗な身体になりますように…と。
この子が儂のものになれば、必ず守ってみせる。
だからそうなるまではどうか、さっきの願いを叶えて欲しい…と、必死で祈って…」
すると2人が声を揃えて言った。
「「それだ」」
「…それ…?」
どうやら思い出話で何か分かったらしい。
2人は言った。
「それが「条件」付けだ」
「『痛いの痛いの、飛んでいけ』がそうなるとは…」
「確かに、古典的な「おまじない」だしなぁ」
「「おまじない」を唱えて、強く祈ったわけだからね、そうなっても不思議じゃないのか…な…?」
「偶然の産物とは思わなかったぜ…すまん」
どういうことだ?
さっぱり分からぬ!!
「何じゃさっきから!
儂の思い出話はもう良かろう。
あの子は今、どうなっておる?」
もう一度2人に聞く。
すると彼らはようやく報告をくれた。
「あの子の傷は、治せるところまで治したよ。今は回復が定着するまで、眠ってる」
「ちょっとずつだけど、自力で液体を飲み込めるみたいだし、まあ一安心…だろ、多分」
「そうか…一安心か。
目を覚ますのは、どのくらいになる?」
「大分先だ、身体に掛かっていた負荷を全部取り除くには寝る以外にない」
すると先生は堰を切ったように話し始めた。
「えー先に説明しておくとだね。あの子は今まで君の術で何度も守られてきてるというか、そのせいで迫害を受けてるというか、何というか難しいところだけど、あの子の回路はある「条件」が追加されてる状態で、その「条件」の条件が満たされるとオート回復が発動するようになってるんだ、その、君の祈りが、彼の回路に「条件」を付け加えたのが今の話で確定したんだけど、それは「こんな目に」つまり望まない性行為があった場合、「すぐに痛みが消えて、傷が塞がって、綺麗な身体になる」つまり、回復術が発動して性行為を受けたことのない状態まで強引にでも戻すっていう…複雑なやつに、更にその「条件」の「解除条件」までついてて…それが多分「君のものになる」ってことじゃないかと思うんだけど」
何だその難しい話は、もう少し簡単にならんのか。
先生では埒が開かん…と、儂はユーゴに聞いた。
「簡単に言うとどういうことじゃ」
「あの子は今まで幾度となく陵辱を受けているのに、処女みたいにキレイだってこと」
そのユーゴの言葉を受けて、また先生がとめどなくしゃべり始める。
「幾度となくっていうのは彼の成長状態からの推測だけど、あの子、今年で22になるんだって?あの体格で?いくらなんでも小さすぎるよ。第二次性徴期が来るか来ないかで止まってるじゃない。本来の回復術は身体のエネルギーを一時的に全部回復につぎ込むだけなんだけど、彼は元通りになるまでは回復術が止まらない…だから、相当なエネルギーを回復に使ってきたんだという推測が成り立つ。それも成長のためのエネルギーも、つぎ込むくらいに…だからそれがさっきも言ったけど、この子が迫害される理由にもなったと思うんだ。どんなに痛めつけられてもどんなに酷いことをされても次の日には元通りになってる驚異の回復力。それに合わせて異常に遅い成長速度…人間の理解を超える存在なんじゃないかって思われてたって不思議じゃないでしょ、だからね……」
ほぼ聞き取れん、だから仕方なく儂はまたユーゴに聞く。
「…簡単に言うとどういうことだ?」
「お前がつけた「条件」を、外して欲しいってこと」
ふむ…なるほど。
ということは、じゃな…
「つまり、あの子を儂のものにしろってことか?」
「「そう」」
それは、願っても無い事なんじゃが…。
儂は念のために先生に確認した。
「ところで、あの子がどうなったら儂のものになったことになるのじゃな?」
すると、呆れた顔で先生が言った。
「それは自分の胸に聞いて」
……それはそうか。
「条件」とやらをつけたのは、儂だものな…。
そういうことか。
ならば当時の自分の心境を思い出すべく、まずは…。
儂は先生に頼んだ。
「クロエに会わせて欲しい」
攻城戦から明けてすぐ学園に併設された病院に駆けつけた儂は、クロエの様子を見る前に先生とその助手であるユーゴに捕まって問い詰められている。
「あの子は、クロエは、無事なのか」
こっちが必死に聞いておるのに、のらりくらりと
「一命はぁ、取り留めましたよぉー?」
「その前にお前が俺たちに言うことあるだろ?」
「あなたに大事な報告をして頂いてませんので、こっちもそれ以上ございませんけどもぉー」
などと宣い、部屋へ入れてくれない。
「うるさい、お前があの子に変な術をかけたのは分かってんだぞ!」
「あんな複雑な「条件」付け、いつ使えるようになったんですかねぇー、おーじさま?」
何の事だ、一つも分からん。
術をかける?
儂がどんな術をかけたというのだ。
あの術……眷属なら誰でも使えるはずのあれもしくじったような、儂が?
「儂がかけたのは、あの子を眷属にするための…」
「違う、もっと前」
「おーじさまが前にあの子と会ったのは?」
あの子に会ったのは13年前の…
「儂が帝国へ、親善だかで行ったときだ…城の隅っこにある小さな小屋に、あの子が入っていくのが見えて、帝国にも妖精がおるのだなと驚いて」
「そういうのいいから」
「とにかく、ぜ~んぶ、話してくださるぅ?」
2人が儂を睨みつける。
随分何か不満なことがあったらしい…
かなり怒っている。
そこまで怒るからには大事な事なのだろう…
儂は何とかあの日々の事を思い出しながら、2人に全て話すことにした。
「えーと、そう…それで、あの小屋をそれから毎日遠くから観察しておったら、国立図書館の司書が出入りしているのが分かって…それで、その司書に話をつけて、姿を借りてあの子に会いに行ったのだ……」
~~~
「今日のご本は何でしょうか」
「今日はですな…最近帝国に併合された北の地についての本をお持ち致しました」
「……北の地の本ですか!
以前貸して頂いた本には寒さが厳しい事と土地が痩せている事が書いてありましたが、そこで暮らす人はどのような生活をしているのかを知りたくて」
「そう思いましてですな、こちらをお持ちした次第でございますよ」
「ありがとうございます」
話をしてみると、あの子はとても聡い子で…
あの子と過ごした時間が余りに楽しくて、儂はあの子を自分のものにしたくなってしまった。
何と先生の本も読んでいたぞ。
「豆植物の不思議 ~豆で大地を豊かに~」じゃ。
あれは知識を持った大人が読む本だと思うたが、まさか10にもならん子が読んでいようとは!
あんまりあの子が随分と先生の事を褒めるので、先生をダシに仲良くなろうと思ってな?
司書殿には一度だけと言うたが、その後何遍も代わってもらった。
最初抵抗していた司書殿も、何度目かにはすんなりと交代してくれるようになったしの。
少しずつ、儂とあの子の距離は縮まった。
後は自分の正体を明かすだけじゃ。
正体を明かす時には「一緒にトーリの学園で学ばんか」と誘おうと……。
だが、ある晩のことじゃ。
珍しくあの子を城の中で見かけた。
最初は声を掛けようとした。
しかし、どうも雰囲気がおかしい。
あの小屋で会うときと違いすぎる。
海辺の砂山のように崩れていきそうな、
儚げとは違う何か…虚無のようなものが見えて。
気になったからそうっと後をつけた。
彼はある扉の前で止まり、何度も何度もノックする手を伸ばしては引っ込めを繰り返し、そうしているうちに扉が開いて中へ引き込まれていった。
暫く待ったが、出てくる様子は無く……。
「一体、何があるんじゃ」
鍵は掛かっていなかった。
儂はほんの少しだけ扉を開けて忍び込んだ。
そして、見てしまった。
あの子が、下卑た男どもに、蹂躪されるのを。
裸に剥かれ、首には枷と鎖がつけられ…
酷い光景じゃった。
あんな小さな子にすることかと。
あんな幼気な子の前に後ろに肉棒をねじ込み、悦に入る皇帝とその息子。
それを取り囲む連中も、ニヤニヤと嘲笑いながら汚らしい下半身を晒して……
「……糞どもが……!」
余りのことに殺意が沸いた。
やつらをボコボコにぶん殴った。
そのまま全員殴り殺そうとした。
いや、殺せば良かったんじゃ。
殺せなかったのは…
~~~
「あの子が、やめてって、いうたんじゃ」
でも儂は、こんな目に合わされとるのにこいつらを庇うというのか、優しすぎやせんかと…
「感情に任せて、あの子を怒鳴りつけてしまって」
儂はこんなに怒っているのに、お前には儂の倍以上も怒る権利があるのに!と…
そうだ、あの時、儂は感情のタガが外れかけて、もう少しで変化するところじゃった。
いや、すでに変化していたのかもしれない。
「そうしたらあの子が気を失ってしもうてな。
儂は慌てて彼を抱えて、あの小屋へ向かった。
『痛いの痛いの、飛んでいけ』
って言いながら、この子が今まで受けた凌辱の跡は全て無くなりますように、と…
もしもこれから、こんな目に合うことがあったなら、すぐに痛みは引き、傷は癒え、綺麗な身体になりますように…と。
この子が儂のものになれば、必ず守ってみせる。
だからそうなるまではどうか、さっきの願いを叶えて欲しい…と、必死で祈って…」
すると2人が声を揃えて言った。
「「それだ」」
「…それ…?」
どうやら思い出話で何か分かったらしい。
2人は言った。
「それが「条件」付けだ」
「『痛いの痛いの、飛んでいけ』がそうなるとは…」
「確かに、古典的な「おまじない」だしなぁ」
「「おまじない」を唱えて、強く祈ったわけだからね、そうなっても不思議じゃないのか…な…?」
「偶然の産物とは思わなかったぜ…すまん」
どういうことだ?
さっぱり分からぬ!!
「何じゃさっきから!
儂の思い出話はもう良かろう。
あの子は今、どうなっておる?」
もう一度2人に聞く。
すると彼らはようやく報告をくれた。
「あの子の傷は、治せるところまで治したよ。今は回復が定着するまで、眠ってる」
「ちょっとずつだけど、自力で液体を飲み込めるみたいだし、まあ一安心…だろ、多分」
「そうか…一安心か。
目を覚ますのは、どのくらいになる?」
「大分先だ、身体に掛かっていた負荷を全部取り除くには寝る以外にない」
すると先生は堰を切ったように話し始めた。
「えー先に説明しておくとだね。あの子は今まで君の術で何度も守られてきてるというか、そのせいで迫害を受けてるというか、何というか難しいところだけど、あの子の回路はある「条件」が追加されてる状態で、その「条件」の条件が満たされるとオート回復が発動するようになってるんだ、その、君の祈りが、彼の回路に「条件」を付け加えたのが今の話で確定したんだけど、それは「こんな目に」つまり望まない性行為があった場合、「すぐに痛みが消えて、傷が塞がって、綺麗な身体になる」つまり、回復術が発動して性行為を受けたことのない状態まで強引にでも戻すっていう…複雑なやつに、更にその「条件」の「解除条件」までついてて…それが多分「君のものになる」ってことじゃないかと思うんだけど」
何だその難しい話は、もう少し簡単にならんのか。
先生では埒が開かん…と、儂はユーゴに聞いた。
「簡単に言うとどういうことじゃ」
「あの子は今まで幾度となく陵辱を受けているのに、処女みたいにキレイだってこと」
そのユーゴの言葉を受けて、また先生がとめどなくしゃべり始める。
「幾度となくっていうのは彼の成長状態からの推測だけど、あの子、今年で22になるんだって?あの体格で?いくらなんでも小さすぎるよ。第二次性徴期が来るか来ないかで止まってるじゃない。本来の回復術は身体のエネルギーを一時的に全部回復につぎ込むだけなんだけど、彼は元通りになるまでは回復術が止まらない…だから、相当なエネルギーを回復に使ってきたんだという推測が成り立つ。それも成長のためのエネルギーも、つぎ込むくらいに…だからそれがさっきも言ったけど、この子が迫害される理由にもなったと思うんだ。どんなに痛めつけられてもどんなに酷いことをされても次の日には元通りになってる驚異の回復力。それに合わせて異常に遅い成長速度…人間の理解を超える存在なんじゃないかって思われてたって不思議じゃないでしょ、だからね……」
ほぼ聞き取れん、だから仕方なく儂はまたユーゴに聞く。
「…簡単に言うとどういうことだ?」
「お前がつけた「条件」を、外して欲しいってこと」
ふむ…なるほど。
ということは、じゃな…
「つまり、あの子を儂のものにしろってことか?」
「「そう」」
それは、願っても無い事なんじゃが…。
儂は念のために先生に確認した。
「ところで、あの子がどうなったら儂のものになったことになるのじゃな?」
すると、呆れた顔で先生が言った。
「それは自分の胸に聞いて」
……それはそうか。
「条件」とやらをつけたのは、儂だものな…。
そういうことか。
ならば当時の自分の心境を思い出すべく、まずは…。
儂は先生に頼んだ。
「クロエに会わせて欲しい」
0
お気に入りに追加
159
あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる