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ロイ・ユーフォルビアの恋愛相談室
ワルド先輩とルディ君 4 ~ロイ父さん視点~
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「…というわけで、うまく行きました」
「それは良かった!」
この前相談に乗ったルディ君が、僕の所へわざわざやってきてお礼と報告をしてくれた。
上手く行ってなによりだね!
僕もゼフさんと久しぶりに燃え上がっちゃって…
えへ。
「それに、先輩も、僕の気持ちに応えるために、いっぱい準備しててくれたんです…
それで、子どもは計画的に、って言われました」
「あー、まあ、そりゃそうだ」
つまりワルド君は、家族になってから先の事までしっかり考えられる子なんだな。
偉いじゃないの。
「本当は、こどもは別にいらないって…
どうしても欲しかったら、先輩が産むつもり…だったみたいで」
「おや、そうなんだ」
「妊娠も出産も大変だから、僕にはさせられないって思ってたみたいで」
「こりゃまた過保護だねえ」
そういえばワルド君はラナンキュラス子爵家の四番目だっけ。
そんじゃ閨教育は産む方に重点を置いて…だから当然、妊娠出産その後の諸々についても詳しいわけか。
これは中々いいお父さんになりそうだね。
「子育ても二人で仲良く出来そうだね?」
「はい!」
ルディ君はニコニコ顔だ。
そんなにセックスできたのが嬉しいなんて…
随分ワルド君の事を愛してるんだねえ。
とはいえ、これで子どもが簡単に出来たら、ユーフォルビアは要らないからね。
念の為に忠告しておかなくちゃ。
「だけど、初めてで子どもが出来る確率はあまり高くないから、あまり期待しない方が良いんだけどね」
「はい、何度かしてるうちに身体が産むことを意識して変化するんですよね」
「うん、そうだよ…って、あれ?
ルディ君って長男だよね?」
「はい!」
「閨教育は産ませる側の事が主じゃないの?」
確か、当主または次期当主(大体長男)は産む側に回らないんだ、とかって聞いた気がするんだけど…
「いえ、僕、男爵家なので、どちらも経験する可能性が高いんです。
領地を持たない家ではお互いがお互いの子どもを産み合うのが美徳というか…そうそう、確かモローさんとウィンさんのとこもそうするって!」
「あっ…えっ、ええ!?」
ちょっと待って?
今とんでもない事聞いた気がするんだけど。
「ウィンさんが抱かれる側って想像できないですよね!モローさんって実は相当のやり手なんじゃないかって思います!
それじゃ、有難う御座いました!」
「あっ…うん」
ルディ君は颯爽と去って行き、僕の中には大きな違和感と疑問が残された。
「え…?
あの子が…?
産むの…?」
貴族社会って複雑だな…
伯爵を境に、謎の壁があるみたい。
貴族って一括りに出来ないもんだ…
「僕も相当貴族ってものに疎いからなぁ」
僕の事を産んですぐに亡くなった父さんが、平民だったからね。
リード父さんは、元貴族だったみたいだけど。
「息子は貴族の中の貴族になったってのに…」
いや、子どもたちにはちゃんと、社交だーとか、貴族名鑑だーとか、貴族間のルールとか、そういう本を読ませてはきたよ?
来たけどもさ…
「自分の頭の中には、残んなかったんだな…」
ついでに言うと、ルースの頭の中にも半分ほどしか残ってないみたい。
困ったね。
まあ、伴侶の方が上手くやってくれるでしょ…
なんたって、王太子殿下だもんね。
「さて、庭のハーブに水でもやりにいくか…」
今日も平和な一日が始まる。
「それは良かった!」
この前相談に乗ったルディ君が、僕の所へわざわざやってきてお礼と報告をしてくれた。
上手く行ってなによりだね!
僕もゼフさんと久しぶりに燃え上がっちゃって…
えへ。
「それに、先輩も、僕の気持ちに応えるために、いっぱい準備しててくれたんです…
それで、子どもは計画的に、って言われました」
「あー、まあ、そりゃそうだ」
つまりワルド君は、家族になってから先の事までしっかり考えられる子なんだな。
偉いじゃないの。
「本当は、こどもは別にいらないって…
どうしても欲しかったら、先輩が産むつもり…だったみたいで」
「おや、そうなんだ」
「妊娠も出産も大変だから、僕にはさせられないって思ってたみたいで」
「こりゃまた過保護だねえ」
そういえばワルド君はラナンキュラス子爵家の四番目だっけ。
そんじゃ閨教育は産む方に重点を置いて…だから当然、妊娠出産その後の諸々についても詳しいわけか。
これは中々いいお父さんになりそうだね。
「子育ても二人で仲良く出来そうだね?」
「はい!」
ルディ君はニコニコ顔だ。
そんなにセックスできたのが嬉しいなんて…
随分ワルド君の事を愛してるんだねえ。
とはいえ、これで子どもが簡単に出来たら、ユーフォルビアは要らないからね。
念の為に忠告しておかなくちゃ。
「だけど、初めてで子どもが出来る確率はあまり高くないから、あまり期待しない方が良いんだけどね」
「はい、何度かしてるうちに身体が産むことを意識して変化するんですよね」
「うん、そうだよ…って、あれ?
ルディ君って長男だよね?」
「はい!」
「閨教育は産ませる側の事が主じゃないの?」
確か、当主または次期当主(大体長男)は産む側に回らないんだ、とかって聞いた気がするんだけど…
「いえ、僕、男爵家なので、どちらも経験する可能性が高いんです。
領地を持たない家ではお互いがお互いの子どもを産み合うのが美徳というか…そうそう、確かモローさんとウィンさんのとこもそうするって!」
「あっ…えっ、ええ!?」
ちょっと待って?
今とんでもない事聞いた気がするんだけど。
「ウィンさんが抱かれる側って想像できないですよね!モローさんって実は相当のやり手なんじゃないかって思います!
それじゃ、有難う御座いました!」
「あっ…うん」
ルディ君は颯爽と去って行き、僕の中には大きな違和感と疑問が残された。
「え…?
あの子が…?
産むの…?」
貴族社会って複雑だな…
伯爵を境に、謎の壁があるみたい。
貴族って一括りに出来ないもんだ…
「僕も相当貴族ってものに疎いからなぁ」
僕の事を産んですぐに亡くなった父さんが、平民だったからね。
リード父さんは、元貴族だったみたいだけど。
「息子は貴族の中の貴族になったってのに…」
いや、子どもたちにはちゃんと、社交だーとか、貴族名鑑だーとか、貴族間のルールとか、そういう本を読ませてはきたよ?
来たけどもさ…
「自分の頭の中には、残んなかったんだな…」
ついでに言うと、ルースの頭の中にも半分ほどしか残ってないみたい。
困ったね。
まあ、伴侶の方が上手くやってくれるでしょ…
なんたって、王太子殿下だもんね。
「さて、庭のハーブに水でもやりにいくか…」
今日も平和な一日が始まる。
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