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学園5年目
冬休みの計画
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…スプーラ殿下とアルファード殿下の拳による決闘は辛くもアルファード殿下が勝利したようで、スプーラ殿下は俺に「ありきたりと言ってすまん」と頭を下げてくれた。
約束は守るタイプらしい。
それから丸2日かけて、ゴード先輩は何とか元に戻った。
そしてスプーラ殿下は改めて先輩にイチからの交際を申し込み、暫くこっちで愛を育む事にしたそうだ。
…カメリアの政務は大丈夫なんか?
と思ったらやっぱり大丈夫じゃないようで、側近の人が代わるがわる訪ねて来ているとのこと。
どの人も単騎でやってくる程度には強いらしい…
そして全員、ゴード先輩を見て「この方が?魔法使い???」と頭を抱えて帰っていくんだって。
まあ気持ちは分からんでもない。
…そんなわけで、俺はゴード先輩とスプーラ殿下のあれやこれやが心配すぎて、冬休みは予定を大幅変更して王宮で過ごすことにした。
だもんで、王宮から学園に戻ったその日から冬休み中に来る予定だった人たちに「急用で王宮に行くことになった」とお手紙を書いては出し書いては出し…。
そうしているうちにダンピエラ男爵から
「では冬フェスも出来そうですね!」
と、台本とタイムテーブルとパンフとポスターとフライヤーが送られてきた。
は?と思ってカイト君とMDMに確認したら、もうそれ用の練習もしてるんだって。
もう別に俺が居なくても良くない?
と、まあそんなわけで今年は王宮で一緒にクリスマスパーティーをしよう…という陛下からのご提案に飛びついた次第…なのだが…
「えっ、2日に渡って行事をするんですか?」
「そうだよ。
慈善オークションがあったり、独り身の人だけを集めたダンスパーティーがあったりね」
「そ…そうだったんですね」
まさかのクリスマス街コン…
やっぱ王都は進んでるな。
「ルース君主催のパーティーは2日目に開催を予定しているよ」
「えええ!?」
いやいやいや無理無理無理!
今からそんな変更聞きませんよ!?
だってもう各所に、今年は王宮に行く用があるから学園でのクリスマスパーティーは無しですって手紙で送って…
送って……
まさか。
イドラ君がすでにパーティー券を売って各人に連絡を…いやそんな馬鹿な…でも奴ならやりかねない…いやいや冬休みに王宮で過ごすのはこの前決めたばかりで…
と、ぐるぐるしている俺に陛下が言った。
「場所は後宮の庭園でってことだけど」
「えっ」
「はい、王宮カフェを中心にして料理を並べるテーブルを配置し、各自食べたい物を取りに行く立食形式にしようかと。
料理はキッシュとコロッケとピザと唐揚げと、パンにハンバーグとチーズを挟んだやつ…」
「えっ、えっ、」
「ケーキはスポンジ生地にクリームを挟んだ後にチョコレートでコーティングした…」
「えええ!?」
すでに殿下の頭の中にはヴィジョンがあるらしい。
「それから帰りの手土産ですが、今年は…」
ちょ、ちょっと待って!!
その料理と手土産、まさか俺1人で作るの!?
今年もバーベキューで良くない!?ねえ!!
約束は守るタイプらしい。
それから丸2日かけて、ゴード先輩は何とか元に戻った。
そしてスプーラ殿下は改めて先輩にイチからの交際を申し込み、暫くこっちで愛を育む事にしたそうだ。
…カメリアの政務は大丈夫なんか?
と思ったらやっぱり大丈夫じゃないようで、側近の人が代わるがわる訪ねて来ているとのこと。
どの人も単騎でやってくる程度には強いらしい…
そして全員、ゴード先輩を見て「この方が?魔法使い???」と頭を抱えて帰っていくんだって。
まあ気持ちは分からんでもない。
…そんなわけで、俺はゴード先輩とスプーラ殿下のあれやこれやが心配すぎて、冬休みは予定を大幅変更して王宮で過ごすことにした。
だもんで、王宮から学園に戻ったその日から冬休み中に来る予定だった人たちに「急用で王宮に行くことになった」とお手紙を書いては出し書いては出し…。
そうしているうちにダンピエラ男爵から
「では冬フェスも出来そうですね!」
と、台本とタイムテーブルとパンフとポスターとフライヤーが送られてきた。
は?と思ってカイト君とMDMに確認したら、もうそれ用の練習もしてるんだって。
もう別に俺が居なくても良くない?
と、まあそんなわけで今年は王宮で一緒にクリスマスパーティーをしよう…という陛下からのご提案に飛びついた次第…なのだが…
「えっ、2日に渡って行事をするんですか?」
「そうだよ。
慈善オークションがあったり、独り身の人だけを集めたダンスパーティーがあったりね」
「そ…そうだったんですね」
まさかのクリスマス街コン…
やっぱ王都は進んでるな。
「ルース君主催のパーティーは2日目に開催を予定しているよ」
「えええ!?」
いやいやいや無理無理無理!
今からそんな変更聞きませんよ!?
だってもう各所に、今年は王宮に行く用があるから学園でのクリスマスパーティーは無しですって手紙で送って…
送って……
まさか。
イドラ君がすでにパーティー券を売って各人に連絡を…いやそんな馬鹿な…でも奴ならやりかねない…いやいや冬休みに王宮で過ごすのはこの前決めたばかりで…
と、ぐるぐるしている俺に陛下が言った。
「場所は後宮の庭園でってことだけど」
「えっ」
「はい、王宮カフェを中心にして料理を並べるテーブルを配置し、各自食べたい物を取りに行く立食形式にしようかと。
料理はキッシュとコロッケとピザと唐揚げと、パンにハンバーグとチーズを挟んだやつ…」
「えっ、えっ、」
「ケーキはスポンジ生地にクリームを挟んだ後にチョコレートでコーティングした…」
「えええ!?」
すでに殿下の頭の中にはヴィジョンがあるらしい。
「それから帰りの手土産ですが、今年は…」
ちょ、ちょっと待って!!
その料理と手土産、まさか俺1人で作るの!?
今年もバーベキューで良くない!?ねえ!!
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