上 下
268 / 586
学園4年目

クリパ狂騒曲

しおりを挟む

…国王・正室両陛下のご希望で、デューイ君バンドとMDMのステージがスタート。
だから異様に盛り上がるんだって、これ…

「やはり何かありますね」
「そうじゃのう」
「詳しく調べたいですね」
「条件や場所を変えて出来ないでしょうか」

魔法馬鹿4人組は好き勝手言ってるけど…
それって何て全国ツアー?

……

「滑り台楽しいね…ウフフ」

「おい、大丈夫かルース」
「はっ!?」

やばい、俺ちょっと意識飛んでた。
気が付いたらアンコールになってた。
最終日にやったデューイ君とカイト君のセッション…まあいつみても凄いな、これ。
みんながその光景に見とれて…と思ったら、空気を読まない大人が1人。

「これが終わったら、今年も勝負だ!ヘヴィ・グロリオサ!」
「ええ、構いませんよ…良いか?ケイ」
「良くねえよ、警護があるだろうが」
「俺が代わりに警護に当たります!ですから、師は心置きなく勝負を…」
「では頼んだぞゴード」
「馬鹿!!新人にそんなことさせられるか!」

あー!
また勝負吹っ掛けて!
誰かベルガモット教授を止められる人はいなかったの!?

「良かったねセド!命さえあれば僕が治癒で戻すから、頑張ってね!」

おう、なんちゅう応援やねん!
光のヒソップ、やはり恐ろしい…

「じゃあヘヴィさんがお怪我をなさったら、私が治しますね?」
「…ああ、クリビア殿、頼んだ」

…おう?あそこどういう関係なん?

んでまたこの勝負にそこかしこから挑戦したい人が出てくるし。
こら、武術棟3人衆!アップ始めんな!!

「剣で巻き取れるかな~、無詠唱だろ?」
「巻き取れずとも斬る事は出来るだろう?」
「だが弟子に出来て師匠が出来んのではいかん」

あー!!もう!!

状況が混乱してきたところで、陛下が言う。

「そういえばアルファード。
 武術大会の魔法術部門、随分盛り上がったんだって?」
「ええ、魔法同士のぶつかり合いが様々な現象になり、予想が付かないところが面白いのです」

そうそう、火花に暴風、水しぶき…
あ、やっべえ。
神官長いねえのに結界どうすんの!?
って、そうだ!!

「ソラン先輩!両陛下を盾でガードして!!」
「へあっ!?あ、うん!」
「マグノリア教授、教会の祈り、再現できます!?」
「あ~、俺とワルドとルディ、3人がかりでなら何とか…」
「じゃあ他の方のぶん頼みます!あ、あと、デューイ君は…」
「魔法演奏会で魔力使ってるから休ませるって、カイトさんが第2砦に

あれっ、MDMにもバレてるじゃん。
駄目だなあ…

「つまり、ここで起きる現象は魔獣や魔物の討伐でも起こり得ることということか」

そしてアンジャベル卿はいつも冷静。
そしてノーガード…

もー!

VIPが多すぎんねん!!
安全第一やってゆうてるやろ!!
しおりを挟む
感想 68

あなたにおすすめの小説

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺

るい
BL
 国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!

棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~

さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。 そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。 姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。 だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。 その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。 女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。 もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。 周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか? 侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

堕とされた悪役令息

SEKISUI
BL
 転生したら恋い焦がれたあの人がいるゲームの世界だった  王子ルートのシナリオを成立させてあの人を確実手に入れる  それまであの人との関係を楽しむ主人公  

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! 本編完結しました! 時々おまけを更新しています。

処理中です...