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学園4年目
八方丸く収まる…?
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フルートの論文を作るのを放棄してから1ヶ月。
俺はデューイ君とMDMの親衛隊結成に奔走した。
あの後、魔法総合のみんなに親衛隊の話をしたところ、一様にほっとした様子で口々に
「似非論文の発表が無くなって良かった…」
「それが一番気がかりじゃったからのう」
「考え直して貰えて良かったです!」
「さすがルース先生、柔軟な考えをお持ちですね」
と言って賛同してくれた。
旅行に出ていてその場にいなかったはずのガーベラ先輩からも「簡単に危ない橋を渡ろうとしないでよ!」と手紙でお小言を頂き、ついでにノースさんからは「ルースの功績に疑問符が付くことになったら多くの研究が滞ることになるのだから、自分を犠牲にするようなことは自重するように」と言われ…。
でも俺って本当にそんな影響力持ってるのかなあ。
思いついたことをそのまま口に出してるだけなのに、おかしいなあ…と呟いてみたら、
「遅すぎるぞルース…まだ自覚せんとは」
「これだけ研究家や専門家と話しておきながらまだ言うんすか」
「ルーはどうしてそういうとこ無頓着なんだろう」
「権力に興味が無さ過ぎるんだなきっと」
と殿下と側近ズから責められてしまった。
それでも親衛隊という俺の思いつきを支持してくれたので、俺は普通に授業に出たり「魔法を巻き取る技」の論文を作成したりする傍ら、
・芸能雑誌に募集広告を出し、
・応募者の身体調査を影さん達にお願いし、
・魔笛ライブの次の予定を組み、
・その隙間に音楽科の公演をねじ込み、
・親衛隊のハッピとハチマキを孤児院に発注し、
ついでに地下アイドルを2組立ち上げてこの国初のアイドル専門誌を創刊し…。
これで少しはダンピエラ男爵からの要望と、音楽科の学生たちのやる気アップと、元締めさんへの新しい儲け話と、ちょっとしたチャリティーが叶えられて、貴族間のゴタゴタに巻き込まれて被害を被った雑誌編集者さんたちへの償いも少しは出来たんじゃないかと思う。
「似非論文よりもずっと良いじゃないか」
「論文のほうが楽ですけどね…」
…これで何とか丸く収まれば良いんだけど。
俺はデューイ君とMDMの親衛隊結成に奔走した。
あの後、魔法総合のみんなに親衛隊の話をしたところ、一様にほっとした様子で口々に
「似非論文の発表が無くなって良かった…」
「それが一番気がかりじゃったからのう」
「考え直して貰えて良かったです!」
「さすがルース先生、柔軟な考えをお持ちですね」
と言って賛同してくれた。
旅行に出ていてその場にいなかったはずのガーベラ先輩からも「簡単に危ない橋を渡ろうとしないでよ!」と手紙でお小言を頂き、ついでにノースさんからは「ルースの功績に疑問符が付くことになったら多くの研究が滞ることになるのだから、自分を犠牲にするようなことは自重するように」と言われ…。
でも俺って本当にそんな影響力持ってるのかなあ。
思いついたことをそのまま口に出してるだけなのに、おかしいなあ…と呟いてみたら、
「遅すぎるぞルース…まだ自覚せんとは」
「これだけ研究家や専門家と話しておきながらまだ言うんすか」
「ルーはどうしてそういうとこ無頓着なんだろう」
「権力に興味が無さ過ぎるんだなきっと」
と殿下と側近ズから責められてしまった。
それでも親衛隊という俺の思いつきを支持してくれたので、俺は普通に授業に出たり「魔法を巻き取る技」の論文を作成したりする傍ら、
・芸能雑誌に募集広告を出し、
・応募者の身体調査を影さん達にお願いし、
・魔笛ライブの次の予定を組み、
・その隙間に音楽科の公演をねじ込み、
・親衛隊のハッピとハチマキを孤児院に発注し、
ついでに地下アイドルを2組立ち上げてこの国初のアイドル専門誌を創刊し…。
これで少しはダンピエラ男爵からの要望と、音楽科の学生たちのやる気アップと、元締めさんへの新しい儲け話と、ちょっとしたチャリティーが叶えられて、貴族間のゴタゴタに巻き込まれて被害を被った雑誌編集者さんたちへの償いも少しは出来たんじゃないかと思う。
「似非論文よりもずっと良いじゃないか」
「論文のほうが楽ですけどね…」
…これで何とか丸く収まれば良いんだけど。
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