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学園2年目
クリスマスイベント3. 尊厳を賭けた戦い
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カステラが焼ける間に外の様子を見に行くと、そこではプチ武術大会が行われていた。
「ランディが稽古をつけてやると言い始めた」
「俺とジョンは止めた」
「…が、止まらなかったと」
「そうだ…止められなかった」
「素手じゃ勝てないんだよ…あいつに」
カレンデュラ先生とジョンさんは悔しそうに言った。
ケンタウレア先生が始めたこの武術大会は、
武器は無しだが攻撃手段は問わない。
円の外に相手を出せば勝ち…というルールらしい。
「そのケンタウレア先生は?」
「あそこで審判してる」
あー、ほんとだー。
「ほとんどルール無用ですよね…審判いります?」
「ルールは俺、だそうじゃ」
「何ですかその暴君スタイル」
今、円の中にいるのはリリー君とゴード先輩。
「1番小さいのと1番大きいのが戦うんですか!?」
「魔法ありじゃからのう」
確かに、リリー君はゴード先輩の攻撃をうまいことサンダーの壁で弾き返している。
「おお…器用な…」
「負けた方は閨着姿をみんなに披露することになるからな、必死だぞ」
「何ですかその罰ゲーム!?」
ゴード先輩のやつ、俺絶対に見たくない。
「ゴード、動け動け!」
「足払いかけて転ばせ!」
「おめーの閨着、誰も見たくねーぞ!」
うん、みんなの気持ちが1つになってるな。
それにしてもリリー君強い。
「ビッグウェーブ!」「うわあぁ………」
あー、ゴード先輩が水で流されていく…
あれ見るのかぁ…。
「ちなみに、今のところ閨着披露が決定してるのは…アレクとカイトだな」
「ええ!誰に負け…」
うん、愚問だった。
あそこで手を振ってる双子だな…
「ルー、俺たち勝ったよ~!」
「ルー、勝利のキスして~!」
「……」
俺は、残りのカステラを焼くために、そっと砦へと戻ったのであった。
「ランディが稽古をつけてやると言い始めた」
「俺とジョンは止めた」
「…が、止まらなかったと」
「そうだ…止められなかった」
「素手じゃ勝てないんだよ…あいつに」
カレンデュラ先生とジョンさんは悔しそうに言った。
ケンタウレア先生が始めたこの武術大会は、
武器は無しだが攻撃手段は問わない。
円の外に相手を出せば勝ち…というルールらしい。
「そのケンタウレア先生は?」
「あそこで審判してる」
あー、ほんとだー。
「ほとんどルール無用ですよね…審判いります?」
「ルールは俺、だそうじゃ」
「何ですかその暴君スタイル」
今、円の中にいるのはリリー君とゴード先輩。
「1番小さいのと1番大きいのが戦うんですか!?」
「魔法ありじゃからのう」
確かに、リリー君はゴード先輩の攻撃をうまいことサンダーの壁で弾き返している。
「おお…器用な…」
「負けた方は閨着姿をみんなに披露することになるからな、必死だぞ」
「何ですかその罰ゲーム!?」
ゴード先輩のやつ、俺絶対に見たくない。
「ゴード、動け動け!」
「足払いかけて転ばせ!」
「おめーの閨着、誰も見たくねーぞ!」
うん、みんなの気持ちが1つになってるな。
それにしてもリリー君強い。
「ビッグウェーブ!」「うわあぁ………」
あー、ゴード先輩が水で流されていく…
あれ見るのかぁ…。
「ちなみに、今のところ閨着披露が決定してるのは…アレクとカイトだな」
「ええ!誰に負け…」
うん、愚問だった。
あそこで手を振ってる双子だな…
「ルー、俺たち勝ったよ~!」
「ルー、勝利のキスして~!」
「……」
俺は、残りのカステラを焼くために、そっと砦へと戻ったのであった。
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