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天才錬金術師と最強S級冒険者
19。目的は調べ物でしたね!
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カザキが攫われ、ゴタゴタのあったその翌日。明後日にはオーディアの案内で街探索だと朝からご機嫌(ただし真顔)なカザキを横目に、美味しいと勧められたマトンシチューを口に運ぶハオ。昨晩の講座は果たして効果があったのだろうか。
マトンシチューだけでは足りないとばかりにステーキも食べているガロンは、宿屋に置いてあったエヴィレーゼ王国の地図を眺めていた。
いくらオーディアが案内してくれるとはいえ、一日で国を回れるわけが無い。そのため彼に案内してもらいたい場所と、自分たちで探索する場所を決めることにしたのだ。
「やっぱ解説付きって思ったら、こっちの店が多い地区の方がいいんじゃねぇか?」
「だがここは観光向けのメイン通りだろう?なんの店かくらい分かりやすくしているものだと思うが」
「こっち、ちょっと、落ち着いてそう。職人街、だって」
「おっ、いいな!」
「ならここから…こう回ればいいんじゃないか?ここら辺は店が多いようだし」
宿屋に置いてあるだけあって、その地図は観光者向けに作られたものだった。ガロンが買ったものは大まかな区画分けがされ、魔力をまとわせて特定の場所に触れると簡易な説明が浮かび上がる仕様だ。なお値段は普通のものより少々お高いが。
食事も終わったところで、ようやく話がまとまった。明後日のオーディアと回る場所は職人街と冒険者たちがよく利用する店が並ぶらしい通りに決まる。今日と明日はそこ以外で気になる場所を回ることにした。
メイン通りは観光向けということで、食事処や土産になるものを売っている店が多いようだ。今日はそっちを回ってみるかと席を立とうとした時、ふとガロンが地図を畳んで顔を上げる。
「………いや、そもそもの目的を忘れてないか?」
「目的?」
「俺たちは彼奴の魔法に関して調べるために、この国を選んだはずだよな」
「「あ」」
珍しい薬草や香味料があるかもと話していたフォルスト兄弟は、彼の言葉にようやく思い出して顔を見合わせる。初めての旅行にテンションを上げすぎてすっかり忘れていたが、この旅の目的は例の襲撃者の使う魔法について調べることだ。
初手で人攫いに合ったりなどして頭から抜け落ちていたようである。ハオは気が緩みすぎてるなぁ、と思わず苦笑した。
「悪い悪い。じゃあ今日はこっちだな、エヴィレーゼ王立図書館!」
「ふむ…蔵書の数はイグアスタに負けないほどと聞いた」
「でもこっちは魔法に関係するものが多い。有名なものから無名なものまで、魔法についてなら置いてない本は無いとまで言われてるらしいぜ」
「狩りの、本は?」
「それは流石に探さなきゃわかんねぇな…」
あとは国の方針に関係しているため、他の種族についての本や動物・魔物の図鑑なども多いと聞く。獣人たちの習性などを調べられれば、習性の違いで起こる余計ないざこざも減る。
休館もなく常に一般開放をしているのはその為なのだろう。その代わりのように、魔法によるセキュリティは大変厳しいらしいが。だがルールを守って調べ物をすれば何の問題もないので、そこら辺は関係ない話。
なおこれは別にフラグではない…はずである。
三人は宿屋を出て、真っ直ぐに図書館へと向かった。なおフォルスト兄弟は様々なものに目移りしてはフラフラと足を余計な場所に向けるので、二人ともガロンに腕を掴まれて半ば引きずられていたが。
調べ物が終われば見て回ろうという説得に渋々と二人は引きずられ、着いたのは小さな城のような建物。入口付近にあった館内地図を見るに、中で本を読める部屋がいくつかあるらしい。
本の区画は大まかに三つに分けられている。魔法に関するエリアと、種族に関するエリアと、その他の本が置かれているエリア。一番広く取られているのはやはり魔法関係のエリアで、これは一日で探せるか?と三人は思わず同時に苦い表情を浮かべる。
図書館の受付で魔力を登録し、上にも横にもズラっと本棚の並ぶ室内へと足を踏み入れる。ちなみに魔力を登録する理由は、本の返却の催促だったり、中々広い図書館なので連れとはぐれた場合の捜索に使ったりするらしい。
なお問題行動をした場合は登録した魔力にその旨が記され、それが一定の限度を超えると結界に弾かれるようになると言われた。無理に侵入できないよう徹底しているようだ。
本を探す前に、受付で小部屋を一つ貸してもらう。そこであれば多少喋っても大丈夫だろうし、なんなら魔法で防音出来るので話し合いにはピッタリだろう。
小部屋の鍵を貰い、本を探すなら図書館を飛び回る魔道具を使うといいという助言も貰って、三人はいざと本の海に飛び込んだ。と言っても本当に何処に何があるのか分からないので、早速その魔道具とやらを探す。
探すというか、少し見渡せばすぐに見つかった。卵を逆さにしたような形の魔道具は、至る所でふよふよと浮かんでいる。これだけ広いのだから、そりゃ数もいるだろう。
一番近くにあったそれに魔力を飛ばすと、すぐに反応して側へと飛んできた。到着と同時に、魔道具からぷわんと音を出して魔力のディスプレイが現れる。画面には『どのジャンルの本を探していますか?』という文字と、区分け事のジャンルと本のタイトルや著者を入力する選択肢が映し出されていた。
これは面白いなとハオは『魔法』という選択をタップする。またしてもぷわんと音を出して変わった画面には、更にそこから細かくジャンルを分けていくようだ。なるほど、これなら何となくでも求める本の傾向を探せるだろう。
しかし魔法だけでもやはり多い。『魔法陣』『精霊』『魔力』『魔道具』『呪文』と五つに分けられ、その先で更に細かく分けられているのだ。これは時間がかかるぞと、メンバーの中では一番魔法に詳しいハオがとにかく関連のありそうなジャンルを探す。
とりあえず、見るべき場所は精霊と魔力のコーナーだろう。今調べたいのは襲撃者の不思議な炎魔法についてなので、他の三つは全くと言っていいほど関係ない。例えばあれが魔道具を使っているのなら、その場で精霊伝いに気づいているはずだ。
それがなかったということは、あれは襲撃者の持つ魔力が精霊の欠片を結合して生み出された魔法に他ならない。さて、何が要因で"火の精霊が操れない炎"を生み出せたのか──
「お」
「何かあったか?」
「お前らこれ見てみろ。こんなの、イグアスタじゃ見ないやつだ」
「俺にはよく分からないが…かなり特殊なものなのか?」
「多少は考えられちゃいるが、全部魔法陣で組み合わせるくらいだな」
「オレも、あんまり、聞いたことない」
流し読みしながら選択肢をスクロールしていたハオは、ある選択肢が目に入りピタリとその指を止める。少し通り過ぎてしまったので戻し、二人にも見えるように体を少しズラす。
触れないように指した選択肢を見て、魔法をよく知らないガロンは何が珍しいのだろうと首を傾げた。
「属性の掛け合わせなんて、うちの国は真っ先に思いつきそうなんだか」
「思いつきはするんだけどなぁ…」
目標に到達するために別の何かと何かを掛け合わせるのは、研究に置いてまず初手に出てくる案である。なんならそれで色んなものを魔改造しまくるのが、ハオの所属するイグアスタ王国魔法省の悪いところだ。
どちらかと言えば錬金術に力を入れている方なイグアスタ王国だからこそ、勿論その発想は比較的最初のほうに出る。しかし思いつきました!と言って、それを実現できるかは別という話。
繊細で目に見えない精霊の欠片を掛け合わせて、実質新しい属性を作ると言っても過言では無い魔法なんて。
魔法大国であるエヴィレーゼですら成功していないそれを、兵士と錬金術に力を入れているイグアスタで成功させることが出来るわけがないのである。
「……よし、まずはここから見ていこう。オレの勘がこれが一番怪しいって言ってる」
「オレ、も」
「うぅむ…俺は役に立ちそうにないから、本を運ぶのに努めよう」
「ははっ、後で魔法の授業でも開くか?」
どうしても魔法については話に入りきれないガロンは、諦めたように自分が出来ることにだけ意識を回すことにしたらしい。若干の仲間外れ感のあるそれに、いっそ多少なりとも魔法について教えた方がいいかと考える。
せっかく半年は一緒に冒険するのだし、悩んでいた光魔法について教えるいい機会かもしれない。あれだけ精霊に好かれていたのだから、触れさせない方が却って危険な場合もある。
調べ物が終わったら、光属性についての本でも借りよう。頭の隅にそうメモを取って、ハオは魔道具に道案内を頼むのであった。
マトンシチューだけでは足りないとばかりにステーキも食べているガロンは、宿屋に置いてあったエヴィレーゼ王国の地図を眺めていた。
いくらオーディアが案内してくれるとはいえ、一日で国を回れるわけが無い。そのため彼に案内してもらいたい場所と、自分たちで探索する場所を決めることにしたのだ。
「やっぱ解説付きって思ったら、こっちの店が多い地区の方がいいんじゃねぇか?」
「だがここは観光向けのメイン通りだろう?なんの店かくらい分かりやすくしているものだと思うが」
「こっち、ちょっと、落ち着いてそう。職人街、だって」
「おっ、いいな!」
「ならここから…こう回ればいいんじゃないか?ここら辺は店が多いようだし」
宿屋に置いてあるだけあって、その地図は観光者向けに作られたものだった。ガロンが買ったものは大まかな区画分けがされ、魔力をまとわせて特定の場所に触れると簡易な説明が浮かび上がる仕様だ。なお値段は普通のものより少々お高いが。
食事も終わったところで、ようやく話がまとまった。明後日のオーディアと回る場所は職人街と冒険者たちがよく利用する店が並ぶらしい通りに決まる。今日と明日はそこ以外で気になる場所を回ることにした。
メイン通りは観光向けということで、食事処や土産になるものを売っている店が多いようだ。今日はそっちを回ってみるかと席を立とうとした時、ふとガロンが地図を畳んで顔を上げる。
「………いや、そもそもの目的を忘れてないか?」
「目的?」
「俺たちは彼奴の魔法に関して調べるために、この国を選んだはずだよな」
「「あ」」
珍しい薬草や香味料があるかもと話していたフォルスト兄弟は、彼の言葉にようやく思い出して顔を見合わせる。初めての旅行にテンションを上げすぎてすっかり忘れていたが、この旅の目的は例の襲撃者の使う魔法について調べることだ。
初手で人攫いに合ったりなどして頭から抜け落ちていたようである。ハオは気が緩みすぎてるなぁ、と思わず苦笑した。
「悪い悪い。じゃあ今日はこっちだな、エヴィレーゼ王立図書館!」
「ふむ…蔵書の数はイグアスタに負けないほどと聞いた」
「でもこっちは魔法に関係するものが多い。有名なものから無名なものまで、魔法についてなら置いてない本は無いとまで言われてるらしいぜ」
「狩りの、本は?」
「それは流石に探さなきゃわかんねぇな…」
あとは国の方針に関係しているため、他の種族についての本や動物・魔物の図鑑なども多いと聞く。獣人たちの習性などを調べられれば、習性の違いで起こる余計ないざこざも減る。
休館もなく常に一般開放をしているのはその為なのだろう。その代わりのように、魔法によるセキュリティは大変厳しいらしいが。だがルールを守って調べ物をすれば何の問題もないので、そこら辺は関係ない話。
なおこれは別にフラグではない…はずである。
三人は宿屋を出て、真っ直ぐに図書館へと向かった。なおフォルスト兄弟は様々なものに目移りしてはフラフラと足を余計な場所に向けるので、二人ともガロンに腕を掴まれて半ば引きずられていたが。
調べ物が終われば見て回ろうという説得に渋々と二人は引きずられ、着いたのは小さな城のような建物。入口付近にあった館内地図を見るに、中で本を読める部屋がいくつかあるらしい。
本の区画は大まかに三つに分けられている。魔法に関するエリアと、種族に関するエリアと、その他の本が置かれているエリア。一番広く取られているのはやはり魔法関係のエリアで、これは一日で探せるか?と三人は思わず同時に苦い表情を浮かべる。
図書館の受付で魔力を登録し、上にも横にもズラっと本棚の並ぶ室内へと足を踏み入れる。ちなみに魔力を登録する理由は、本の返却の催促だったり、中々広い図書館なので連れとはぐれた場合の捜索に使ったりするらしい。
なお問題行動をした場合は登録した魔力にその旨が記され、それが一定の限度を超えると結界に弾かれるようになると言われた。無理に侵入できないよう徹底しているようだ。
本を探す前に、受付で小部屋を一つ貸してもらう。そこであれば多少喋っても大丈夫だろうし、なんなら魔法で防音出来るので話し合いにはピッタリだろう。
小部屋の鍵を貰い、本を探すなら図書館を飛び回る魔道具を使うといいという助言も貰って、三人はいざと本の海に飛び込んだ。と言っても本当に何処に何があるのか分からないので、早速その魔道具とやらを探す。
探すというか、少し見渡せばすぐに見つかった。卵を逆さにしたような形の魔道具は、至る所でふよふよと浮かんでいる。これだけ広いのだから、そりゃ数もいるだろう。
一番近くにあったそれに魔力を飛ばすと、すぐに反応して側へと飛んできた。到着と同時に、魔道具からぷわんと音を出して魔力のディスプレイが現れる。画面には『どのジャンルの本を探していますか?』という文字と、区分け事のジャンルと本のタイトルや著者を入力する選択肢が映し出されていた。
これは面白いなとハオは『魔法』という選択をタップする。またしてもぷわんと音を出して変わった画面には、更にそこから細かくジャンルを分けていくようだ。なるほど、これなら何となくでも求める本の傾向を探せるだろう。
しかし魔法だけでもやはり多い。『魔法陣』『精霊』『魔力』『魔道具』『呪文』と五つに分けられ、その先で更に細かく分けられているのだ。これは時間がかかるぞと、メンバーの中では一番魔法に詳しいハオがとにかく関連のありそうなジャンルを探す。
とりあえず、見るべき場所は精霊と魔力のコーナーだろう。今調べたいのは襲撃者の不思議な炎魔法についてなので、他の三つは全くと言っていいほど関係ない。例えばあれが魔道具を使っているのなら、その場で精霊伝いに気づいているはずだ。
それがなかったということは、あれは襲撃者の持つ魔力が精霊の欠片を結合して生み出された魔法に他ならない。さて、何が要因で"火の精霊が操れない炎"を生み出せたのか──
「お」
「何かあったか?」
「お前らこれ見てみろ。こんなの、イグアスタじゃ見ないやつだ」
「俺にはよく分からないが…かなり特殊なものなのか?」
「多少は考えられちゃいるが、全部魔法陣で組み合わせるくらいだな」
「オレも、あんまり、聞いたことない」
流し読みしながら選択肢をスクロールしていたハオは、ある選択肢が目に入りピタリとその指を止める。少し通り過ぎてしまったので戻し、二人にも見えるように体を少しズラす。
触れないように指した選択肢を見て、魔法をよく知らないガロンは何が珍しいのだろうと首を傾げた。
「属性の掛け合わせなんて、うちの国は真っ先に思いつきそうなんだか」
「思いつきはするんだけどなぁ…」
目標に到達するために別の何かと何かを掛け合わせるのは、研究に置いてまず初手に出てくる案である。なんならそれで色んなものを魔改造しまくるのが、ハオの所属するイグアスタ王国魔法省の悪いところだ。
どちらかと言えば錬金術に力を入れている方なイグアスタ王国だからこそ、勿論その発想は比較的最初のほうに出る。しかし思いつきました!と言って、それを実現できるかは別という話。
繊細で目に見えない精霊の欠片を掛け合わせて、実質新しい属性を作ると言っても過言では無い魔法なんて。
魔法大国であるエヴィレーゼですら成功していないそれを、兵士と錬金術に力を入れているイグアスタで成功させることが出来るわけがないのである。
「……よし、まずはここから見ていこう。オレの勘がこれが一番怪しいって言ってる」
「オレ、も」
「うぅむ…俺は役に立ちそうにないから、本を運ぶのに努めよう」
「ははっ、後で魔法の授業でも開くか?」
どうしても魔法については話に入りきれないガロンは、諦めたように自分が出来ることにだけ意識を回すことにしたらしい。若干の仲間外れ感のあるそれに、いっそ多少なりとも魔法について教えた方がいいかと考える。
せっかく半年は一緒に冒険するのだし、悩んでいた光魔法について教えるいい機会かもしれない。あれだけ精霊に好かれていたのだから、触れさせない方が却って危険な場合もある。
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