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天才錬金術師と最強S級冒険者
05。元相棒VS元後輩
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ゲオルグは、この三年間に必要な時以外の連絡を寄こさなかった義子を眺めながら小さくため息を吐く。
ギラギラと闘志を宿し世の中を怨みきっていた幼かった瞳は、今や獲物を逃がすまいと舌なめずりをする獣のそれだ。子の成長って早いなぁと、部屋の窓をぶち破って入室してきた二人を眺める。
婚約者やら後継者やらと煩い周りの声をどうにかしたく、孤児院から引き取ってきた子供。それがガロンだった。
幼児とは思えない強い瞳に将来が期待出来ると引き取ってきたはいいが、大人しいわりにまるで魔物のような子供には手を焼いた。
本人の意思もあり早くから兵士として活動させていたが、まさか翌年に同い歳の子供が入隊するとは思っていなかったし、その子供によって魔物が人に慣れた獣に変わったのも予想外過ぎる。
ガロンに多少の協調性が生まれたのは、ゲオルグにとって何よりも喜ばしいことだった。何せ、兵士は個人プレイではやって行けない。軍は全員で一つとならねば綻びが生まれ、そこが隙となり崩壊する可能性だってある。今は大きな戦争もないが、いつ何処が敵になるとも分からない。
いくら才能があろうと、国の危険になるのであれば彼を兵士にしてはおけない。あの才能を潰すことがなくなったため、ハオには本当に感謝していた。
だが、それが間違いであったと三年前にようやくゲオルグは気がついた。確かに、ガロンには多少の協調性が芽生えた。しかしそれ以上のものが、彼の中には生まれてしまっていたのだ。
幼かった彼はこの世を怨んでいた。引き取る前に何があったのかは知らない。本人は話したくなさそうで、ただ強さばかりを求めていた。その激情を、その意志を消すことは不可能だと思っていた。
三年前、辞表とも呼べないたった一言だけ書かれた紙を持ってやってきたガロンを思い出す。なんでそこまでと、今まで目指していたことはいいのかと問うた。それに返って来た言葉に、その時のゲオルグは顔を覆った。
『もうそんなものはどうでもいい。俺は、奴を捕まえる。絶対に捕まえて彼奴と同じ…いや、それ以上の目に合わせてやる。その身を焼き、足を切り落とし、目を抉りだし、それでも死なせてやらん。人のものに手を出したんだ。それ相応の対処は必要だろう?』
完全に闇堕ちした目をしてそう言われたら、顔を覆う以外にどうしたらいいと言うのだろう。頭か?頭を抱えればよかったのか???
ちなみに、今思い出してもあの時の義子にはヒェ…と声が出そうになる。どこぞの国の魔王より魔王だった。もはや覇王と呼んでもいい。思わず犯人逃げろ!と言いたくなるぐらいの恐怖とプレッシャーだった。
…いや、恐らく一番逃げなくてはいけないのはハオだろう。あの時は無自覚だったのかもしれないが、今は確実に自覚しているガロンにロックオンされたら監禁とかされそう。いや今既にロックオンされてた。
初めは内心キャッキャしながら、今は若干顔色悪くハオに詰め寄るガロンを見るゲオルグは、ふと時計を確認すると思わずあ、と声を出す。
それに反応して二人が同時にゲオルグを見る。その視線が時計にあると気づき、何か用事があったのかと一瞬黙る。
退職処理の件で思わず襲撃した訳だが、これでも彼は軍の総帥という立場である。普通ならば昼夜問わず忙しい身だ。流石に仕事の邪魔はなぁ、と先程まで黒いオーラを発していたガロンとそれに怯えていたハオは仲良く顔を見合わせた。
それに切り替えの速さがエグいなと思いつつ、これからある予定を話そうとしたところで、コンコンッと扉がノックされた。その向こうから聞こえてきた声に、ガロンがあからさまに眉を顰める。
「失礼します。エスパーダ師団、アベル・ペルデントです。只今帰還しました」
その言葉と同時に入ってきたのは、柔らかい黄緑の髪の男であった。名前は彼が名乗った通りで、エスパーダ師団の師団長を務めている者だ。
青いマントをたなびかせ、カシャリと鎧が擦れる音をさせながら敬礼すると、破壊された窓が目に入り少しだけ眉を上げる。
「…これは、一体?」
「よく帰ったアベル。この窓はそこの問題児たちがやらかしてくれたんだよ」
「原因はアンタだろう」
「よくもまぁ、いけしゃあしゃあと」
「さ!!報告を聞こうか!!!」
手を叩き話題を変えようとするゲオルグだが、アベルの視線は文句を言った二人の方に向いている。その瞳には少しの呆れが混じっており、片手で額を押さえるとやれやれといったように首を振った。
「…帰還して早速の問題行動とは。相変わらず乱暴なだけのようだな、ガロン」
「お前こそ変わらず生意気なようで。いくぞハオ。仕事の邪魔はあまりするもんじゃないからな」
「オレから言わせればどっちも変わってねぇよ。成長って言葉知ってる??」
「ハオは元気そうで何よりだ。ところでこの後は何か用でも?私は、この報告が終われば今日はもう休みなんだ。何かあるなら私も手伝おうか?」
「あー、まぁ、買い物に行く予定でさ。遠征帰りだろ?ゆっくりしとけよ」
「俺の日用品を買いに行く。お前には関係ないし、何より俺がいる」
「…なら、ハオには私が付き合おう。君はこの三年間で溜まった仕事でも片付けたらどうだい?武者修行は終わったのだろう?安心したまえ、最高の品を買ってきてやろう」
「残念だが、俺もハオも既に軍は辞めた身なんだ。そこの総帥殿が勝手に席を残していただけで、俺たちは辞めたつもりでいる。此処に仕事なぞない。先輩の言うことは聞いた方がいいぞ、"後輩"」
「そういう事なら"元"後輩ということだろう。ならば聞く義理は無いように思えるが?」
「ならば言い方を変えてやろう。先駆者の言うことは聞いた方がいいぞ、お坊ちゃん?」
「いや、オレを挟んで言い合いすんじゃねぇー!!!!」
バチバチと火花を散らす二人に挟まれ、ウガーッと叫ぶハオ。しかし聞こえて無いのか、言い合いが終わる気配はない。その様子にゲオルグが、間に合わなかったかと目頭を揉む。
彼らは昔からこんな感じで喧嘩をしていた。アベルは元々バストーニ師団に所属しており、ガロンとハオの一つ歳下の後輩である。最初はそんなことはなかったと思うのだが、いつかを境に関係がギスギスしていったのだ。
巻き込まれているのは決まってハオであり、何となく理由を察しているゲオルグは若いって凄いなぁ、とオッサンじみた感想を浮かべる。
何かしらのマウントを取るガロン、揚げ足を取ろうと煽るアベル、そして巻き込まれて挟まれるハオ。三年前までよく見かけた光景である。ゲオルグが懐かしさを噛み締めているうちに、いつの間にやら話はあらぬ方向にすっ飛んでいたらしい。
「─いいだろう、決闘だ!!私に負けたら師団を辞めればいい!わざとでもなんでも、そうすればいい退職理由になるだろう?それとも何だ。勝負もせずに尻尾を巻いて逃げるか?」
「は?上等だ。泣かす」
「あ~あ…」
熱くなりすぎて諦めたような声を出すハオに気づいてないのか、そう言いながらバタバタと総帥室を飛び出していく二人。ポカンとしているゲオルグに、残されたハオは肩を竦めて苦笑する。
「こりゃ、しばらくガロンは師団長辞めらんねぇな。オレ一応審判しに行くけど、総帥はどうする?」
「…まるで、ガロンが勝つような言い方だな。辞めたいなら負けるんじゃないか?それにアベルは今やエスパーダ師団ダビデだ。危ないかもしれんぞ?」
「アイツはわざと負けるなんてこと絶対しねぇ。勝った上で辞めるって言うだろうし、それに…」
スッと片方しか見えない目を細めて、嘲笑う様に、心底楽しげに、ハオはニンマリと笑う。
「ガロンは、オレの相棒は負けたりしねぇよ」
まるで恋人に愛を囁くかの如く甘い、それでいて揺るぎない事実を述べるように淡々とした声でそれだけ言って部屋を出ていった。
気配が遠ざかってようやく、まだ朝だと言うのに恐らく今日一であろう大きさのため息を吐く。
ゲオルグはあの二人のことを、獅子とウサギのようなものかと思っていた。じっくり獲物を追い詰めるガロンに、ぴょこぴょことしてたまにえげつない攻撃をかますハオ。その表現がピッタリだと思っていた。
でも違う。あればウサギなどといった、可愛らしいものでは無い。なら飼い主?いいや、違う。
獅子は彼をいつでも襲えるのだ。獅子はその喉笛を常に狙い、いつでも噛みつける。しかしそれをしない。したくとも、許しを得るまでは絶対に我慢する。だから彼は無防備に獅子へと近づける。
まるで調教師のようだ。逃げなければやばい?そんなことは有り得なかった。きちんと手懐けている。無意識でそこまで出来ているのは、素直に凄いと思う。
が、無意識故にいずれ獅子の方に限界が来るのは目に見えていた。空腹は理性を削る。待てをさせられ続けた獅子は、理性を失って襲いかかる。そうなった場合、後悔するのは獅子の方だ。
そうならないようさり気なくサポートしてやるかと、ゲオルグは訓練場へと向かうべく立ち上がる。何せ彼は父親。息子のことを応援するのは当たり前なので。
勝負も、それ以外のことも。
ギラギラと闘志を宿し世の中を怨みきっていた幼かった瞳は、今や獲物を逃がすまいと舌なめずりをする獣のそれだ。子の成長って早いなぁと、部屋の窓をぶち破って入室してきた二人を眺める。
婚約者やら後継者やらと煩い周りの声をどうにかしたく、孤児院から引き取ってきた子供。それがガロンだった。
幼児とは思えない強い瞳に将来が期待出来ると引き取ってきたはいいが、大人しいわりにまるで魔物のような子供には手を焼いた。
本人の意思もあり早くから兵士として活動させていたが、まさか翌年に同い歳の子供が入隊するとは思っていなかったし、その子供によって魔物が人に慣れた獣に変わったのも予想外過ぎる。
ガロンに多少の協調性が生まれたのは、ゲオルグにとって何よりも喜ばしいことだった。何せ、兵士は個人プレイではやって行けない。軍は全員で一つとならねば綻びが生まれ、そこが隙となり崩壊する可能性だってある。今は大きな戦争もないが、いつ何処が敵になるとも分からない。
いくら才能があろうと、国の危険になるのであれば彼を兵士にしてはおけない。あの才能を潰すことがなくなったため、ハオには本当に感謝していた。
だが、それが間違いであったと三年前にようやくゲオルグは気がついた。確かに、ガロンには多少の協調性が芽生えた。しかしそれ以上のものが、彼の中には生まれてしまっていたのだ。
幼かった彼はこの世を怨んでいた。引き取る前に何があったのかは知らない。本人は話したくなさそうで、ただ強さばかりを求めていた。その激情を、その意志を消すことは不可能だと思っていた。
三年前、辞表とも呼べないたった一言だけ書かれた紙を持ってやってきたガロンを思い出す。なんでそこまでと、今まで目指していたことはいいのかと問うた。それに返って来た言葉に、その時のゲオルグは顔を覆った。
『もうそんなものはどうでもいい。俺は、奴を捕まえる。絶対に捕まえて彼奴と同じ…いや、それ以上の目に合わせてやる。その身を焼き、足を切り落とし、目を抉りだし、それでも死なせてやらん。人のものに手を出したんだ。それ相応の対処は必要だろう?』
完全に闇堕ちした目をしてそう言われたら、顔を覆う以外にどうしたらいいと言うのだろう。頭か?頭を抱えればよかったのか???
ちなみに、今思い出してもあの時の義子にはヒェ…と声が出そうになる。どこぞの国の魔王より魔王だった。もはや覇王と呼んでもいい。思わず犯人逃げろ!と言いたくなるぐらいの恐怖とプレッシャーだった。
…いや、恐らく一番逃げなくてはいけないのはハオだろう。あの時は無自覚だったのかもしれないが、今は確実に自覚しているガロンにロックオンされたら監禁とかされそう。いや今既にロックオンされてた。
初めは内心キャッキャしながら、今は若干顔色悪くハオに詰め寄るガロンを見るゲオルグは、ふと時計を確認すると思わずあ、と声を出す。
それに反応して二人が同時にゲオルグを見る。その視線が時計にあると気づき、何か用事があったのかと一瞬黙る。
退職処理の件で思わず襲撃した訳だが、これでも彼は軍の総帥という立場である。普通ならば昼夜問わず忙しい身だ。流石に仕事の邪魔はなぁ、と先程まで黒いオーラを発していたガロンとそれに怯えていたハオは仲良く顔を見合わせた。
それに切り替えの速さがエグいなと思いつつ、これからある予定を話そうとしたところで、コンコンッと扉がノックされた。その向こうから聞こえてきた声に、ガロンがあからさまに眉を顰める。
「失礼します。エスパーダ師団、アベル・ペルデントです。只今帰還しました」
その言葉と同時に入ってきたのは、柔らかい黄緑の髪の男であった。名前は彼が名乗った通りで、エスパーダ師団の師団長を務めている者だ。
青いマントをたなびかせ、カシャリと鎧が擦れる音をさせながら敬礼すると、破壊された窓が目に入り少しだけ眉を上げる。
「…これは、一体?」
「よく帰ったアベル。この窓はそこの問題児たちがやらかしてくれたんだよ」
「原因はアンタだろう」
「よくもまぁ、いけしゃあしゃあと」
「さ!!報告を聞こうか!!!」
手を叩き話題を変えようとするゲオルグだが、アベルの視線は文句を言った二人の方に向いている。その瞳には少しの呆れが混じっており、片手で額を押さえるとやれやれといったように首を振った。
「…帰還して早速の問題行動とは。相変わらず乱暴なだけのようだな、ガロン」
「お前こそ変わらず生意気なようで。いくぞハオ。仕事の邪魔はあまりするもんじゃないからな」
「オレから言わせればどっちも変わってねぇよ。成長って言葉知ってる??」
「ハオは元気そうで何よりだ。ところでこの後は何か用でも?私は、この報告が終われば今日はもう休みなんだ。何かあるなら私も手伝おうか?」
「あー、まぁ、買い物に行く予定でさ。遠征帰りだろ?ゆっくりしとけよ」
「俺の日用品を買いに行く。お前には関係ないし、何より俺がいる」
「…なら、ハオには私が付き合おう。君はこの三年間で溜まった仕事でも片付けたらどうだい?武者修行は終わったのだろう?安心したまえ、最高の品を買ってきてやろう」
「残念だが、俺もハオも既に軍は辞めた身なんだ。そこの総帥殿が勝手に席を残していただけで、俺たちは辞めたつもりでいる。此処に仕事なぞない。先輩の言うことは聞いた方がいいぞ、"後輩"」
「そういう事なら"元"後輩ということだろう。ならば聞く義理は無いように思えるが?」
「ならば言い方を変えてやろう。先駆者の言うことは聞いた方がいいぞ、お坊ちゃん?」
「いや、オレを挟んで言い合いすんじゃねぇー!!!!」
バチバチと火花を散らす二人に挟まれ、ウガーッと叫ぶハオ。しかし聞こえて無いのか、言い合いが終わる気配はない。その様子にゲオルグが、間に合わなかったかと目頭を揉む。
彼らは昔からこんな感じで喧嘩をしていた。アベルは元々バストーニ師団に所属しており、ガロンとハオの一つ歳下の後輩である。最初はそんなことはなかったと思うのだが、いつかを境に関係がギスギスしていったのだ。
巻き込まれているのは決まってハオであり、何となく理由を察しているゲオルグは若いって凄いなぁ、とオッサンじみた感想を浮かべる。
何かしらのマウントを取るガロン、揚げ足を取ろうと煽るアベル、そして巻き込まれて挟まれるハオ。三年前までよく見かけた光景である。ゲオルグが懐かしさを噛み締めているうちに、いつの間にやら話はあらぬ方向にすっ飛んでいたらしい。
「─いいだろう、決闘だ!!私に負けたら師団を辞めればいい!わざとでもなんでも、そうすればいい退職理由になるだろう?それとも何だ。勝負もせずに尻尾を巻いて逃げるか?」
「は?上等だ。泣かす」
「あ~あ…」
熱くなりすぎて諦めたような声を出すハオに気づいてないのか、そう言いながらバタバタと総帥室を飛び出していく二人。ポカンとしているゲオルグに、残されたハオは肩を竦めて苦笑する。
「こりゃ、しばらくガロンは師団長辞めらんねぇな。オレ一応審判しに行くけど、総帥はどうする?」
「…まるで、ガロンが勝つような言い方だな。辞めたいなら負けるんじゃないか?それにアベルは今やエスパーダ師団ダビデだ。危ないかもしれんぞ?」
「アイツはわざと負けるなんてこと絶対しねぇ。勝った上で辞めるって言うだろうし、それに…」
スッと片方しか見えない目を細めて、嘲笑う様に、心底楽しげに、ハオはニンマリと笑う。
「ガロンは、オレの相棒は負けたりしねぇよ」
まるで恋人に愛を囁くかの如く甘い、それでいて揺るぎない事実を述べるように淡々とした声でそれだけ言って部屋を出ていった。
気配が遠ざかってようやく、まだ朝だと言うのに恐らく今日一であろう大きさのため息を吐く。
ゲオルグはあの二人のことを、獅子とウサギのようなものかと思っていた。じっくり獲物を追い詰めるガロンに、ぴょこぴょことしてたまにえげつない攻撃をかますハオ。その表現がピッタリだと思っていた。
でも違う。あればウサギなどといった、可愛らしいものでは無い。なら飼い主?いいや、違う。
獅子は彼をいつでも襲えるのだ。獅子はその喉笛を常に狙い、いつでも噛みつける。しかしそれをしない。したくとも、許しを得るまでは絶対に我慢する。だから彼は無防備に獅子へと近づける。
まるで調教師のようだ。逃げなければやばい?そんなことは有り得なかった。きちんと手懐けている。無意識でそこまで出来ているのは、素直に凄いと思う。
が、無意識故にいずれ獅子の方に限界が来るのは目に見えていた。空腹は理性を削る。待てをさせられ続けた獅子は、理性を失って襲いかかる。そうなった場合、後悔するのは獅子の方だ。
そうならないようさり気なくサポートしてやるかと、ゲオルグは訓練場へと向かうべく立ち上がる。何せ彼は父親。息子のことを応援するのは当たり前なので。
勝負も、それ以外のことも。
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