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シドハッピーエンド 王の女

14 ゴッドフィンガー ✤✤

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 ヴィクトリアは夢の中でマグノリアとたくさん話をしたし、あの処刑場から逃げてきた後の、ヴィクトリアが知らなかった色んな情報も教えてもらった。

 ヴィクトリアの現状を理解していたマグノリアは、今後どうしたら良いかという相談に対し、「交渉は必要になると思うけど、たぶん協力してくれるはずよ」と前置きした上で、問題を打開できそうな策を授けてくれた。

 マグノリアは、「ヴィーがその方法で良いなら、『彼』に接触してみるわ」と言ってきたが、ヴィクトリアの中にそれでいいのかと躊躇いが生まれてしまい、すぐには頷けなかった。

 少し考える時間を―――― と言葉にしかかった所で、ヴィクトリアはいきなり強烈な快感を感じて目覚めてしまい、夢から叩き起こされた。










 瞼を開けた先には猛烈な怒気を隠そうともしないシドがいた。

 ヴィクトリアの服はシドによって細切れになるくらいにビリビリに破られていて、悲惨な状態で、胸や局部がモロ出しの状態だった。

 シドの利き手の指がヴィクトリアの膣口に挿入されている。蠢く指は抗い難い爆発的な快感を生み出していて、寝起きのヴィクトリアは上手く状況を呑み込めずに混乱しながらも、脳天を突き抜ける快感に翻弄されてすぐに達した。

「こっちはクソ女どもの相手をさせられて、散々だったってのに、何を一人で安心しきった顔でスヤスヤと寝てやがるんだ!」

「あんっ! あんっ! ああああっ!」

 指での神業とでも言うべき責めは、男根を挿れられているのと変わらないくらいの気持ち良さを生み出していた。ヴィクトリアは抑え切れずに甲高い嬌声を上げながら、戦慄く腰を浮かせて下半身からプシャッと潮を噴き出した。
 
「言え! 一体誰の夢を見ていたんだ!?」

「さ、里から出た後にお世話になった人よ! 良き相談相手というか、お姉さん的存在というか!」

 シドが、夢に出てきた相手に嫉妬しているようだと気付いたヴィクトリアは、誤解を解くために、連続絶頂の合間になんとかそう叫んだ。

「女か………… まあいいだろう」

 ヴィクトリアが嘘を言っているのではないと見抜いたシドは、登り詰めている途中だったヴィクトリアを一度昇天させた後に、お仕置きのような怒涛の快楽地獄を生み出していた指を引き抜いた。

 しかし今度はヴィクトリアの股間に顔を近付けて、匂いをくんくんと嗅ぎ出したので、ヴィクトリアの顔は羞恥で真っ赤になった。

「やはりお前のマンコが一番良い」

 シドは色気を滲ませた吐息と共に恥ずかしげもなくそんなことを言った直後に、絶頂の余韻でヒクヒクと動いているヴィクトリアの性器を舌でベロリと舐めた。

「うっ! ううぅっ……!」

 ヴィクトリアはシドの言葉から、先ほどシドが番たちに性的なことを施していたことを思い出して、涙目になって呻いた。

「…………俺と番どもの行為が嫌なら、二度と『ハーレムに戻せ』とは言わないことだな」

 シドはヴィクトリアに後悔させる意図もあって、番たちにを施してきたらしい。

「五秒だ! 俺のこの神の指ゴッドフィンガーで、漏れなく全員五秒でイかせてやったぜ!」

 シドが言葉と共にヴィクトリアの眼前に利き手とは逆の腕を差し出したが、腕の中ほどから手の先までが、包帯でぐるぐる巻きの状態だった。

 シドは精神的に死にそうな番たち全員に手淫を施してきただけで、本番はしなかった。

 手が包帯だらけなのは、シド曰く、「クソ女どものマン汁まみれが不快すぎて消毒薬を手に何本もぶっかけた後に臭い消しの薬草をこれでもかと貼り付けてきた」かららしい。

 ヴィクトリアは夢の中で、マグノリアからも「本番はしていない」と聞いていたが、シドの口からも直接説明されたことで、彼が番たちを抱かなかったことには心底安堵した。

 しかし、自分の最愛の男性が他の女に触れたこと自体は、やはり悲しいと思った。

「お前が『やれ』と言ったくせに、馬鹿だな」

 ヴィクトリアへのお仕置きは終わっていないらしく、シドは彼女の下腹部にキスの嵐を降らせた後に、喘ぎながら啜り泣くヴィクトリアをさらに泣かせるため、膣内に舌を突っ込み無遠慮にグチュグチュと刺激して、舐め回し始めた。

「あっ! あっ! イク! イっちゃう!」

 舌だけではなくゴッドフィンガーを膣奥にまで挿し込まれて刺激されたヴィクトリアは、陰核を甘噛みされながら吸われて――――深く達した。
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