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処刑場編
120 因縁
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注)欠損、食人表現あり
***
ヴィクトリアがシドの言葉を聞き返そうとするよりも早く、シドが攻撃に転じる。
シドはものすごい早さでジュリアスに肉薄して斬撃を打ち込んでいた。
ジュリアスは身体の周りに結界のようなものを張り巡らせていたが、シドの力強く勢いのある攻撃は、やがて結界を破壊してしまった。
シドはジュリアスの顔に手を伸ばして片目を抉り取ると――――そのまま食べてしまった。
「どうした? 心臓を喰うんじゃなかったのか?」
しかし、血を流す瞼を閉じて、残る瞳でシドを睨んでいるらしきジュリアスは気丈だ。
「目玉は死体から取るよりも生きてるうちに抜く方が味が良い。剥製になった時にはお前の瞳と同じ青色の宝石でも詰めてやる」
「そうか。吐き気がするくらい悪趣味だな」
「お前こそ俺に挑もうとする心意気は嫌いじゃないが、お前では俺には勝てない。死ね」
シドが斬撃を繰り出す前に、ジュリアスが瞬間移動で消えて剣が空を斬る。
ジュリアスが移動した先とは別方向から空気の塊がシドに向かっていくが、シドはそれを真っ二つにしていた。
シドが逃げたジュリアスを追うが、ジュリアスも身体の周りに結界を張って防ぐ。結界は最後はシドによって破壊されてしまうのだが、シドの攻撃を防ぎジュリアスに次の手を生み出す時間を与える。
「お前、その状態でまだ生きようとしてるな? さっきまでは死ぬ気満々だったのに、外の奴らの影響か?」
魔法攻撃を避けながらシドが斬撃を繰り出し、ジュリアスが結界でそれを防ぎながらまた魔法攻撃を仕掛ける―― その繰り返しに飽きたのか、シドがジュリアスに話しかけた。
「お前を殺した後にお前の仲間は全員仲良くあの世に送ってやるから心配するな。お前の家族は皆殺しだ」
シドが挑発するようにそう告げても、ジュリアスは意に介することなく幾つもの魔法攻撃を繰り出している。
「そうだ、お前の女は俺が特別に可愛がってやる。キャンベルの小娘だな? 覚えるぞ。兄の婚約式を滅茶苦茶にしてやったら俺に一対一で向かってきた命知らずの馬鹿だ。
邪魔が入って口を吸うくらいしかできなかったが、口の中に俺のモノをブチ込んでやればよかったな」
いきなりヴィクトリアのすぐ側の空間が爆ぜた。爆発が幾つも起こり、激しい風を感じて呼吸もままならないほどだ。
気付いた時には、ヴィクトリアはシドに抱えられたまま、爆発に巻き込まれない場所まで移動していた。
暗闇の中の出来事でありヴィクトリアには全く訳がわからなかったが、シドの言葉に怒りを見せたジュリアスが、熱を持たない闇色の炎を使った爆炎攻撃をシドに仕掛けていたのだ。
『キャンベル』はヴィクトリアの故郷の里から最も近い場所にある貴族領だ。なのでヴィクトリアもその名は知っていた。
どうやら『キャンベルの小娘』というのがジュリアスの婚約者――つまり番――らしい。シドはその女性に手を出したことがあるようだ。
「口を吸うくらいしかできなかった」ということだから、犯されてはいないと思うけれど、ジュリアスにとってもシドは因縁の相手のようだ。
ジュリアスは怒りに任せて何度も爆炎を発生させていた。
先程までの攻撃に使われていた圧縮した空気の塊は、近付いてくるとその塊に吸い寄せられるというか、引き寄せられて平衡感覚を失うような感じがあった。
シドに抱えられた状態なのでヴィクトリアが避けているわけではないが、空気の塊は避けるのが厄介な魔法攻撃だと思った。
しかしジュリアスが今放っている魔法の爆発攻撃にはそういう作用はないらしい。
その差なのか、シドはジュリアスの身体の周囲に張り巡らされていた結界を今度は一撃で破壊すると、ジュリアスの間合いに容易に入り込んだ。
そして、シドは残っていたジュリアスのもう片方の眼球を抉ってしまった。
ぐちゃり、とシドが口の中でジュリアスの眼球を噛み潰す音が響く。
ヴィクトリアはシドの残虐な行為を止められずに、泣くことしかできない。
「腕もない、目もない。そんな状態で生き恥を晒してお前は幸せか? 俺が引導を渡してやるから、俺と戦う愚かな選択をしたことをあの世で後悔し続けろ。お前の女は俺が貰ってやるから安心して死ね」
「フィーはお前なんかに渡さない。彼女は俺にとって光そのものだ。
俺の幸せをお前に決められる謂れはない」
「果たして相手にとってもお前は光で在り続けられるかな? あの小娘は獣人を憎んでいるはずだが、それが何故獣人のお前と番になっているのか。
さては真実を隠して番ったな? そうだな?」
自らが吐く言葉の途中でジュリアスの魔法攻撃の揺れを感じ取ったシドは、ジュリアスがフィオナに正体を隠したまま彼女を番にしたことを見抜いてしまった。
「子まで作って罪深きことだな。真実を知った時、あの小娘はお前を許さずに軽蔑し、愛していた相手に裏切られたと最大限の憎しみを募らせながら、お前を捨てるだろう」
シドは神の領域に達するほどの鋭すぎる嗅覚によって、ジュリアスがシドの捕獲作戦前日にフィオナを孕ませたことも見抜いていた。
「…………」
ジュリアスは何も言い返せなかった。
ヴィクトリアはジュリアスのその反応から、シドの推察がほぼ事実であり、ジュリアスが自分の番に対して罪悪感を抱いていて、彼女との別れを恐れていることを知った。
図星を指されたジュリアスの判断が一瞬遅れた。シドはその隙を見逃さない。先程はジュリアスが急所を庇っていたために奪えずに目標を眼球に変えたが、今度こそは心臓を狙った。
「――――ジュリアス!!」
シドがジュリアスの心臓に狙いを定めて攻撃を打ち込もうとしたその刹那、暗闇の壁の向こう側から、彼の名を叫ぶ女性の声が聞こえた。
***
ヴィクトリアがシドの言葉を聞き返そうとするよりも早く、シドが攻撃に転じる。
シドはものすごい早さでジュリアスに肉薄して斬撃を打ち込んでいた。
ジュリアスは身体の周りに結界のようなものを張り巡らせていたが、シドの力強く勢いのある攻撃は、やがて結界を破壊してしまった。
シドはジュリアスの顔に手を伸ばして片目を抉り取ると――――そのまま食べてしまった。
「どうした? 心臓を喰うんじゃなかったのか?」
しかし、血を流す瞼を閉じて、残る瞳でシドを睨んでいるらしきジュリアスは気丈だ。
「目玉は死体から取るよりも生きてるうちに抜く方が味が良い。剥製になった時にはお前の瞳と同じ青色の宝石でも詰めてやる」
「そうか。吐き気がするくらい悪趣味だな」
「お前こそ俺に挑もうとする心意気は嫌いじゃないが、お前では俺には勝てない。死ね」
シドが斬撃を繰り出す前に、ジュリアスが瞬間移動で消えて剣が空を斬る。
ジュリアスが移動した先とは別方向から空気の塊がシドに向かっていくが、シドはそれを真っ二つにしていた。
シドが逃げたジュリアスを追うが、ジュリアスも身体の周りに結界を張って防ぐ。結界は最後はシドによって破壊されてしまうのだが、シドの攻撃を防ぎジュリアスに次の手を生み出す時間を与える。
「お前、その状態でまだ生きようとしてるな? さっきまでは死ぬ気満々だったのに、外の奴らの影響か?」
魔法攻撃を避けながらシドが斬撃を繰り出し、ジュリアスが結界でそれを防ぎながらまた魔法攻撃を仕掛ける―― その繰り返しに飽きたのか、シドがジュリアスに話しかけた。
「お前を殺した後にお前の仲間は全員仲良くあの世に送ってやるから心配するな。お前の家族は皆殺しだ」
シドが挑発するようにそう告げても、ジュリアスは意に介することなく幾つもの魔法攻撃を繰り出している。
「そうだ、お前の女は俺が特別に可愛がってやる。キャンベルの小娘だな? 覚えるぞ。兄の婚約式を滅茶苦茶にしてやったら俺に一対一で向かってきた命知らずの馬鹿だ。
邪魔が入って口を吸うくらいしかできなかったが、口の中に俺のモノをブチ込んでやればよかったな」
いきなりヴィクトリアのすぐ側の空間が爆ぜた。爆発が幾つも起こり、激しい風を感じて呼吸もままならないほどだ。
気付いた時には、ヴィクトリアはシドに抱えられたまま、爆発に巻き込まれない場所まで移動していた。
暗闇の中の出来事でありヴィクトリアには全く訳がわからなかったが、シドの言葉に怒りを見せたジュリアスが、熱を持たない闇色の炎を使った爆炎攻撃をシドに仕掛けていたのだ。
『キャンベル』はヴィクトリアの故郷の里から最も近い場所にある貴族領だ。なのでヴィクトリアもその名は知っていた。
どうやら『キャンベルの小娘』というのがジュリアスの婚約者――つまり番――らしい。シドはその女性に手を出したことがあるようだ。
「口を吸うくらいしかできなかった」ということだから、犯されてはいないと思うけれど、ジュリアスにとってもシドは因縁の相手のようだ。
ジュリアスは怒りに任せて何度も爆炎を発生させていた。
先程までの攻撃に使われていた圧縮した空気の塊は、近付いてくるとその塊に吸い寄せられるというか、引き寄せられて平衡感覚を失うような感じがあった。
シドに抱えられた状態なのでヴィクトリアが避けているわけではないが、空気の塊は避けるのが厄介な魔法攻撃だと思った。
しかしジュリアスが今放っている魔法の爆発攻撃にはそういう作用はないらしい。
その差なのか、シドはジュリアスの身体の周囲に張り巡らされていた結界を今度は一撃で破壊すると、ジュリアスの間合いに容易に入り込んだ。
そして、シドは残っていたジュリアスのもう片方の眼球を抉ってしまった。
ぐちゃり、とシドが口の中でジュリアスの眼球を噛み潰す音が響く。
ヴィクトリアはシドの残虐な行為を止められずに、泣くことしかできない。
「腕もない、目もない。そんな状態で生き恥を晒してお前は幸せか? 俺が引導を渡してやるから、俺と戦う愚かな選択をしたことをあの世で後悔し続けろ。お前の女は俺が貰ってやるから安心して死ね」
「フィーはお前なんかに渡さない。彼女は俺にとって光そのものだ。
俺の幸せをお前に決められる謂れはない」
「果たして相手にとってもお前は光で在り続けられるかな? あの小娘は獣人を憎んでいるはずだが、それが何故獣人のお前と番になっているのか。
さては真実を隠して番ったな? そうだな?」
自らが吐く言葉の途中でジュリアスの魔法攻撃の揺れを感じ取ったシドは、ジュリアスがフィオナに正体を隠したまま彼女を番にしたことを見抜いてしまった。
「子まで作って罪深きことだな。真実を知った時、あの小娘はお前を許さずに軽蔑し、愛していた相手に裏切られたと最大限の憎しみを募らせながら、お前を捨てるだろう」
シドは神の領域に達するほどの鋭すぎる嗅覚によって、ジュリアスがシドの捕獲作戦前日にフィオナを孕ませたことも見抜いていた。
「…………」
ジュリアスは何も言い返せなかった。
ヴィクトリアはジュリアスのその反応から、シドの推察がほぼ事実であり、ジュリアスが自分の番に対して罪悪感を抱いていて、彼女との別れを恐れていることを知った。
図星を指されたジュリアスの判断が一瞬遅れた。シドはその隙を見逃さない。先程はジュリアスが急所を庇っていたために奪えずに目標を眼球に変えたが、今度こそは心臓を狙った。
「――――ジュリアス!!」
シドがジュリアスの心臓に狙いを定めて攻撃を打ち込もうとしたその刹那、暗闇の壁の向こう側から、彼の名を叫ぶ女性の声が聞こえた。
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