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処刑場編
118 寝取られの気配(シリウス(オリオン)視点)
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注)欠損、食人表現あり
***
シリウスがノエルに呼ばれて処刑場に現れた時、事態は最悪の方向に動いていた。
「シー兄! ジュリ兄を説得して! このままじゃ死んじゃうよ!」
シリウスが現れたことに気付いたセシルがこちらに突進してきて、抱き付きながら泣いている。ノエルもすぐそばで泣いていた。
シリウスは眼前の暗闇の壁を見つめて、愕然としていた。
シリウスは目覚めたばかりの『未来視』の能力により、兄ジュリアスが死ぬ未来を見た。
それもただ死ぬだけではなくて、獣人王シドに惨たらしく殺される絵だった。
(兄さんは両手を斬り落とされて喰われた後に、両目もくり抜かれてやはり喰われ、最後は抜かれた心臓もシドに喰われていた…………)
愛する兄がそんな目に遭ってしまう恐ろしい未来だった。
獣人は肉食であるが、ブラッドレイ家の母や兄弟たちだって人肉は食べない。シリウスだって人間や獣人の肉を喰らうなんておぞましいことは一度も考えたことがなかった。
里に潜伏していた頃だって、同胞や人間の肉を好んで食べる獣人は稀だった。あの男はおかしいのだ。
暗闇の中にいる兄には既に両腕がなかった。
兄はもう光属性ではなくなってしまったから、今や身体再生の魔法は使えない。
(兄さんの腕はもう元には戻らない…………)
兄はそれまで使用を避けていた魔法による攻撃を開始していた。
両腕がないのだからジュリアスにとって攻撃は魔法一択である。
兄が使う闇魔法の影響を受けているのは、シドではなくてなぜか中に一緒にいるヴィクトリアだった。
兄はヴィクトリアもシドと共に殺してしまうつもりではないかと思った。しかし、少なくともシリウスが見た『未来視』の中では、ヴィクトリアは死んでいなかった。
おそらくヴィクトリアはこの処刑場で死ぬ運命にないのではないかと思う。
ただ、単にあるはずのヴィクトリアの『死の未来』を視ていないだけかもしれず、シリウスも『未来視』については発現したばかりであり、この力についてはいまいち把握しきれていなかった。
シリウスは、兄にこんなことをさせてしまったのは自分のせいだと思った。自分が作戦から抜けたせいだ。
兄の目はまだ無事だが、このままでは死んでしまうし、ヴィクトリアだって死ぬ可能性がある。
「兄さん!」
シリウスはセシルを抱き付かせたまま壁のすぐ側まで走り寄り、声を張り上げた。
「兄さん! 俺が悪かった! 戻ってくるから、もう家族じゃないなんて二度と言わないから、だからもうこんなことは止めてくれ! お願いだから俺たちを残して死のうとしないでよ!」
『シリウス、すまなかったな……』
「兄さん!」
兄から精神感応で返事があり、シリウスは声を張り上げた。
『謝るな。お前は何も悪くない。俺がしくじっただけだ。
お前は俺にもブラッドレイ家にも何にも縛られず、自由に生きろ』
「兄さん?!」
話が噛み合わない。自暴自棄になるのをやめろと言っているのに、何を言っているんだ?!
「兄さん! 俺も中に入れて! 一緒に戦う!」
『それは絶対に駄目だ』
フィオナを起こしに行ったアークは未だ戻らず、この場にいる魔法使いは四人だけだ。
四人ではシドの動きを完全に抑えることはできない。
『お前が気に病むことは何もない。お前が幸せになることが俺の望みだ』
「兄さん! 一人で全部背負い込むな! 兄さん!」
シリウスが暗闇の壁に向かって何度も呼びかけるが、ジュリアスは沈黙で返すようになってしまった。
シリウスは兄の心を悟った。
最強の男である獣人王シドを魔法で殺すためには、殺傷力の高い魔法を暗闇の空間全てに展開させ、一切の逃げ場を無くす必要がある。
シドを確実に殺すためには、ヴィクトリアだけを殺さないようになどと構っている余裕はない。
兄はシドを亡き者にするために、ヴィクトリアと共に死ぬことも辞さない覚悟だ。
魔法で上手く自分自身だけは死なないようにすることもできると思うが、兄にはヴィクトリアを殺した上で生き延びる考えはないように思った。
シリウスは無力感に苛まれていた。
(『未来視』の能力を得ても、間に合わなかった………… 悲劇の発現を防ぎきることができなかった…………)
シリウスは兄もヴィクトリアも助けたかった。しかし、この状況では――――
(考えろ、諦めるな)
シリウスは挫けそうな心を叱咤する。
兄を失いたくないのもあるが、シリウスの脳裏にはレインの姿があった。ここでヴィクトリアが死んでしまったら、レインはどうなるのか。
ヴィクトリアを抱えるシドは戦闘において片腕しか使っていない。ヴィクトリアはシドの枷だった。
おかけでシドは本気の力が出せないままだが、もし、ヴィクトリアを暗闇の外に出してから強力な攻撃魔法を繰り出したとしても、その一瞬が命取りになってしまう。
ヴィクトリアを傷付けないように外に出そうとしても、出せないのだ。
ヴィクトリアが攻撃魔法の被害を受けないように魔法で守ろうとしても、シドがずっとそばに張り付いているのでかなり難しい。ヴィクトリアに執着するシドは、彼女を離そうとする意志が皆無であるようだった。
念動力はたぶん兄がもう試していると思うが、常人であれば抗いきれない力も、シドに対しては、簡単に抵抗を許してしまい全く意味がないのではないかと思った。
そもそもシドは一対一で戦って勝てる相手ではない。他からの助力は必ず必要だ。けれど兄はシリウスが中に入ることを許してくれない。
中に入らない状態で戦いに介入できないかと考えたシリウスは、閃いた。
「兄さん! 俺の魔力を使って! 持ち堪えて!」
シドにこちらの考えを悟られたくなくて呼びかけは最小限だが、兄と自分であればこれで意志の疎通は図れたはずだ。
シリウスの呼びかけの直後に、兄は中に展開させていた闇魔法を霧散させていた。
兄はシリウスの作戦に乗ってくれた。シドを殺すために、ヴィクトリアを道連れにして兄自身も死ぬのではなくて、生きる可能性の残された作戦に。
程なく暗黒の壁の外側に、禍々しい渦巻きが出現した。
シリウスの意図を察したノエルとセシルも協力して、渦巻きの中に魔力を流した。
シドとの戦いでは常に魔法を使い続けているために、魔力の消費が激しい。
シドと長時間戦うのは無理だが、外にいるシリウスたち三人の魔力も合わせて使えば、父のアークが戻り五人揃うまでの時間稼ぎになる。
シリウスはノエルから、父が眠らされたフィオナを目覚めさせに行ったと聞いていた。父はフィオナを起こしたら彼女と共にすぐに戻ってくると思う。
ジュリアスも、自分がかけたフィオナを守るための魔法をアークが解いていることや、その意図にも流石に気付いているはずだ。
シリウスは父を許したわけではないが、兄の命が助かるならば今回だけは協力しても構わない。
ノエルは兄が頑なな態度を全く変えないと言っていたが、シリウスは自分の作戦を受け入れてくれた兄の反応により、それが軟化しているように感じられた。
自分が説得を続ければ、兄は危険な場所から外に出てきてくれる気もしたが、シリウスはそうしなかった。
もしもジュリアスが外に出てきて戦闘が中断すれば、シドは暗闇の中でヴィクトリアを犯すだろう。
レインはどうやら兄の魔法で建物内部の通路に張り付けにされているようだ。
それに魔法がなければ暗闇の中の様子はわからないので、現在ヴィクトリアの状況はレインには見えていない。しかし――――
シリウスは、レインの妹が死んだきっかけになった、あの事件を想起させる出来事が起こることは避けたかった。それに、自分と同じ苦しみを、レインに味わってほしくないと思っていた。
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シリウスがノエルに呼ばれて処刑場に現れた時、事態は最悪の方向に動いていた。
「シー兄! ジュリ兄を説得して! このままじゃ死んじゃうよ!」
シリウスが現れたことに気付いたセシルがこちらに突進してきて、抱き付きながら泣いている。ノエルもすぐそばで泣いていた。
シリウスは眼前の暗闇の壁を見つめて、愕然としていた。
シリウスは目覚めたばかりの『未来視』の能力により、兄ジュリアスが死ぬ未来を見た。
それもただ死ぬだけではなくて、獣人王シドに惨たらしく殺される絵だった。
(兄さんは両手を斬り落とされて喰われた後に、両目もくり抜かれてやはり喰われ、最後は抜かれた心臓もシドに喰われていた…………)
愛する兄がそんな目に遭ってしまう恐ろしい未来だった。
獣人は肉食であるが、ブラッドレイ家の母や兄弟たちだって人肉は食べない。シリウスだって人間や獣人の肉を喰らうなんておぞましいことは一度も考えたことがなかった。
里に潜伏していた頃だって、同胞や人間の肉を好んで食べる獣人は稀だった。あの男はおかしいのだ。
暗闇の中にいる兄には既に両腕がなかった。
兄はもう光属性ではなくなってしまったから、今や身体再生の魔法は使えない。
(兄さんの腕はもう元には戻らない…………)
兄はそれまで使用を避けていた魔法による攻撃を開始していた。
両腕がないのだからジュリアスにとって攻撃は魔法一択である。
兄が使う闇魔法の影響を受けているのは、シドではなくてなぜか中に一緒にいるヴィクトリアだった。
兄はヴィクトリアもシドと共に殺してしまうつもりではないかと思った。しかし、少なくともシリウスが見た『未来視』の中では、ヴィクトリアは死んでいなかった。
おそらくヴィクトリアはこの処刑場で死ぬ運命にないのではないかと思う。
ただ、単にあるはずのヴィクトリアの『死の未来』を視ていないだけかもしれず、シリウスも『未来視』については発現したばかりであり、この力についてはいまいち把握しきれていなかった。
シリウスは、兄にこんなことをさせてしまったのは自分のせいだと思った。自分が作戦から抜けたせいだ。
兄の目はまだ無事だが、このままでは死んでしまうし、ヴィクトリアだって死ぬ可能性がある。
「兄さん!」
シリウスはセシルを抱き付かせたまま壁のすぐ側まで走り寄り、声を張り上げた。
「兄さん! 俺が悪かった! 戻ってくるから、もう家族じゃないなんて二度と言わないから、だからもうこんなことは止めてくれ! お願いだから俺たちを残して死のうとしないでよ!」
『シリウス、すまなかったな……』
「兄さん!」
兄から精神感応で返事があり、シリウスは声を張り上げた。
『謝るな。お前は何も悪くない。俺がしくじっただけだ。
お前は俺にもブラッドレイ家にも何にも縛られず、自由に生きろ』
「兄さん?!」
話が噛み合わない。自暴自棄になるのをやめろと言っているのに、何を言っているんだ?!
「兄さん! 俺も中に入れて! 一緒に戦う!」
『それは絶対に駄目だ』
フィオナを起こしに行ったアークは未だ戻らず、この場にいる魔法使いは四人だけだ。
四人ではシドの動きを完全に抑えることはできない。
『お前が気に病むことは何もない。お前が幸せになることが俺の望みだ』
「兄さん! 一人で全部背負い込むな! 兄さん!」
シリウスが暗闇の壁に向かって何度も呼びかけるが、ジュリアスは沈黙で返すようになってしまった。
シリウスは兄の心を悟った。
最強の男である獣人王シドを魔法で殺すためには、殺傷力の高い魔法を暗闇の空間全てに展開させ、一切の逃げ場を無くす必要がある。
シドを確実に殺すためには、ヴィクトリアだけを殺さないようになどと構っている余裕はない。
兄はシドを亡き者にするために、ヴィクトリアと共に死ぬことも辞さない覚悟だ。
魔法で上手く自分自身だけは死なないようにすることもできると思うが、兄にはヴィクトリアを殺した上で生き延びる考えはないように思った。
シリウスは無力感に苛まれていた。
(『未来視』の能力を得ても、間に合わなかった………… 悲劇の発現を防ぎきることができなかった…………)
シリウスは兄もヴィクトリアも助けたかった。しかし、この状況では――――
(考えろ、諦めるな)
シリウスは挫けそうな心を叱咤する。
兄を失いたくないのもあるが、シリウスの脳裏にはレインの姿があった。ここでヴィクトリアが死んでしまったら、レインはどうなるのか。
ヴィクトリアを抱えるシドは戦闘において片腕しか使っていない。ヴィクトリアはシドの枷だった。
おかけでシドは本気の力が出せないままだが、もし、ヴィクトリアを暗闇の外に出してから強力な攻撃魔法を繰り出したとしても、その一瞬が命取りになってしまう。
ヴィクトリアを傷付けないように外に出そうとしても、出せないのだ。
ヴィクトリアが攻撃魔法の被害を受けないように魔法で守ろうとしても、シドがずっとそばに張り付いているのでかなり難しい。ヴィクトリアに執着するシドは、彼女を離そうとする意志が皆無であるようだった。
念動力はたぶん兄がもう試していると思うが、常人であれば抗いきれない力も、シドに対しては、簡単に抵抗を許してしまい全く意味がないのではないかと思った。
そもそもシドは一対一で戦って勝てる相手ではない。他からの助力は必ず必要だ。けれど兄はシリウスが中に入ることを許してくれない。
中に入らない状態で戦いに介入できないかと考えたシリウスは、閃いた。
「兄さん! 俺の魔力を使って! 持ち堪えて!」
シドにこちらの考えを悟られたくなくて呼びかけは最小限だが、兄と自分であればこれで意志の疎通は図れたはずだ。
シリウスの呼びかけの直後に、兄は中に展開させていた闇魔法を霧散させていた。
兄はシリウスの作戦に乗ってくれた。シドを殺すために、ヴィクトリアを道連れにして兄自身も死ぬのではなくて、生きる可能性の残された作戦に。
程なく暗黒の壁の外側に、禍々しい渦巻きが出現した。
シリウスの意図を察したノエルとセシルも協力して、渦巻きの中に魔力を流した。
シドとの戦いでは常に魔法を使い続けているために、魔力の消費が激しい。
シドと長時間戦うのは無理だが、外にいるシリウスたち三人の魔力も合わせて使えば、父のアークが戻り五人揃うまでの時間稼ぎになる。
シリウスはノエルから、父が眠らされたフィオナを目覚めさせに行ったと聞いていた。父はフィオナを起こしたら彼女と共にすぐに戻ってくると思う。
ジュリアスも、自分がかけたフィオナを守るための魔法をアークが解いていることや、その意図にも流石に気付いているはずだ。
シリウスは父を許したわけではないが、兄の命が助かるならば今回だけは協力しても構わない。
ノエルは兄が頑なな態度を全く変えないと言っていたが、シリウスは自分の作戦を受け入れてくれた兄の反応により、それが軟化しているように感じられた。
自分が説得を続ければ、兄は危険な場所から外に出てきてくれる気もしたが、シリウスはそうしなかった。
もしもジュリアスが外に出てきて戦闘が中断すれば、シドは暗闇の中でヴィクトリアを犯すだろう。
レインはどうやら兄の魔法で建物内部の通路に張り付けにされているようだ。
それに魔法がなければ暗闇の中の様子はわからないので、現在ヴィクトリアの状況はレインには見えていない。しかし――――
シリウスは、レインの妹が死んだきっかけになった、あの事件を想起させる出来事が起こることは避けたかった。それに、自分と同じ苦しみを、レインに味わってほしくないと思っていた。
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