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処刑場編
117 遺言(ノエル視点)
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注)欠損、食人表現あり
***
ノエルの視線の先では、長兄ジュリアスの利き腕がシドによって斬り落とされていた。光魔法でも腕は元に戻らず、それどころか、シドが兄のその腕を食べている――――
嗚咽を漏らしながら流すノエルの涙が、膝上に乗せていたセシルの頬にぽろぽろと落ちた。
すると、セシルの瞼が微かに動いた後にゆっくりと開き、セシルが目を覚ました。
「ノエ兄……」
ノエルが泣いているのを見て呟いたセシルは、それの意味するところをすぐに理解したようだ。
「ジュリ兄!」
セシルは飛び上がると、暗闇の空間を作り出している壁まで走った。
「ジュリ兄! 駄目だ! すぐに戦いをやめて! このままじゃ死んじゃうよ! ジュリ兄は絶対に死んじゃいけない人なんだよ!」
『ノエ…… セシ……』
「兄さん!」
「ジュリ兄!」
何度声をかけても返してくれなかった長兄が精神感応を使ってきたことに、ノエルは歓喜に似た声を上げた。セシルもジュリアスの名を叫んでいる。
『二人とも、良く聞いてほしい…… 弟たちを大事にして、俺の代わりに父さんと母さんを守ってほしい』
「兄さん! 何を!」
「何言ってるんだよ!」
そこまで聞いた所で弟二人は同時に声を荒らげた。
(これではまるで、遺言じゃないですか!)
「出てきてよ! 死ぬなら代わりに俺が死ぬ! ジュリ兄のことは必ず守るってリィと約束したんだ! ジュリ兄がこの世から消えちゃったら、リィの心が完全に死んじゃうよ!」
セシルは号泣しながら壁を叩いた。
『セシ、彼女に必要なのは俺じゃなくてお前だよ。リィはお前が死んだら後を追いかねないくらいにはお前を愛している。彼女を不幸にしないためにも、いい加減、自分を犠牲にする癖は直しなさい』
「そんなのジュリ兄だって同じだろ!」
『これは俺の使命なんだ。こんなことになってしまったのは俺の責任だから。シドは必ず倒す。いや、倒さなければならない。
俺の意思はセシが継いでほしい。お前とリィが愛し合える世界をお前自身が作ってほしい。セシならできるよ。お前は生きて、彼女と幸せになりなさい』
「俺だけじゃできないよ! ジュリ兄がいなきゃ無理なんだよ!」
『もしも駄目だった時は、二人で駆け落ちでも死んだふりでも何でもして逃げ切れ。あの時は殴って悪かった。彼女は愛情深い人だから、お前の正体を知っても必ず愛してくれるはずだよ』
「そうじゃないよ! ジュリ兄がいなきゃ意味ないんだよ!」
セシルは尚も泣きながらジュリアスに言葉を募らせるが、ジュリアスはセシルにはもう何も答えず、今度はノエルに向けての精神感応を飛ばす。
『ノエ、頼みがある。フィーの腹の中に俺の子がいるんだ。俺の代わりに子供を慈しんで面倒を見てくれないか」
「兄さん……!!」
ノエルはかなり驚愕していた。長兄の婚約者であり恋人であるフィオナも妊娠していただなんて、そんな話は初めて聞いた。
「子供を父親のいない子にするつもりですか!」
『……すまない………… お前もこれから子供が生まれて大変なのはわかっているが、ノエにしか頼めないんだ。シーは自由にしてやりたいから………… お前に負担をかけることになってしまうが、不出来な兄の最後の願いと思って、聞き入れてほしい』
「兄さんいけません! 生きてください!」
『俺ももう少し抗ってみるつもりだが、もしもの場合は、頼む…… せっかく家から出られたのに、こんなことを頼んでしまってすまない』
「私が家を出たのは、ただのちょっとした反発心です! 色々なことが重なったのと、セシも知っていたあの時のことを、私は最近まで知らなかったことに釈然としない気持ちを抱えてしまって、臍を曲げただけです!
本当は私は、ブラッドレイ姓のままでも良かったんです!」
ノエルの二人の兄――ジュリアスとシリウス――は、父アークが一家心中を図ったあの事件のことを、最初弟たちには成人の際に伝えるつもりだった。
しかし、事件を知らない一番上の弟であるノエルが成人してからも、何となく話せないままでいた。
一生話さなくて良いのではという雰囲気になったこともあったが、魔法の力でいつか気付いてしまうことも有り得るだろうと兄たちは判断した。
そんなことになる前に家族から告げた方が良いだろうと、ノエルが結婚の意志を固めて所帯を持つことになるのもきっかけとなり、兄二人は重い腰を上げた。
真実を告げられたノエルの精神は複雑そのものだった。
アークは時折横暴な部分が出る唯我独尊な父親ではあったが、まさか自分たちを殺そうとした過去があっただなんて信じたくもなかった。
父への許しがたい気持ちに加えて、すぐ下の弟セシルも知っていたそんな重大なことを、自分は最近まで知らされなかった――――
そして、他の兄弟がそのことで苦しんでいる間、あの時既に生まれていた兄弟の中で唯一、自分だけがそれを知らずにのほほんと生きていたことに、ノエルはどこに怒りをぶつければいいのかわからなくなってしまった。
自暴自棄に似た気持ちにもなり、あまり得意ではない酒に逃げた結果、避妊に失敗したりもした。
セシルがあの事件を知っていたのは自らの『過去視』の力によるもので、ジュリアスとシリウスが直接話したわけではない。それはノエルもわかっている。
母や五男のカイン以下の弟たちも、未だに事件のことは知らないままだ。
けれど父も兄たちも家族なのにどうして苦しみを分けようとしなかったのか、家族って一体何なんだ、と、ノエルは憤りに似た悲しみを胸に宿らせてしまった。
現在、絶縁宣言をして一家から離れてしまった次兄シリウスのように、その時はこの家族から出たいという気持ちが強くなってしまって、丁度結婚で婿入りすれば名字を変えられる状況でもあったから、父親には猛烈に反対されたが、ノエルは意地になって婿入り結婚を押し通した。
結婚して名字を変えたノエルは、実家とはこれまでよりも距離を置くことに成功したつもりだった。
しかし、自分の意見が通った後に冷静になって振り返ってみれば、自分の魂の根幹はやはり父と母と兄弟たちと同じ場所にあるのだと気付く。
セシルは例外としても、兄二人が弟が成長するまでは事件のことを話さないと決めたからこそ、そのおかげできっと自分はあまり歪まずに済んだのだと思う。
(ちゃんと愛はあった)
そのことに、次兄シリウスも改めて気付いてほしいと思う。
「不出来なのは私です! 兄さんたちに反発して銃騎士になるのを拒んでごめんなさい! 本当は、大切な人を守るために、もっと強くならないといけなかったのに!」
『いいんだ、獣人なのに銃騎士になるだなんて、矛盾した状況にお前を引っ張り込まなくて良かった』
「兄さん! シー兄さんは私が必ず連れてきます! 絶対に諦めないでください!」
『シーは………… もうこれ以上あいつを巻き込まないでやってほしい。シーを自由にしてやってくれないか』
「今ジュリ兄さんが死んだらシー兄さんは一生苦しみます! 自由になんてなれませんよ!」
それに対するジュリアスの返答はなかった。
ジュリアスの片腕を食べていたシドが、残った部分を下に落として踏み付けた後に、剣でジュリアスに攻撃を仕掛けていた。
攻防が始まるが、いくらも経たないうちに、ジュリアスの残っていたもう片方の腕も斬り落とされてしまった。
「ジュリ兄さん!」
「ジュリ兄!」
透視の魔法で中の様子がわかるノエルとセシルが絶叫する。
シドはまたジュリアスの腕を掴んで食べ始めた――――
「次は、心臓がいいな」
シドの発言に、ノエルは自分の心臓こそが抉られて取られたような、死にそうな感覚を味わった。
(シー兄さん! 助けてください! シー兄さん……!)
ノエルは鳥を使って必死に次兄シリウスを探した。そして――――
「見つけた! シー兄さん!」
***
ノエルの視線の先では、長兄ジュリアスの利き腕がシドによって斬り落とされていた。光魔法でも腕は元に戻らず、それどころか、シドが兄のその腕を食べている――――
嗚咽を漏らしながら流すノエルの涙が、膝上に乗せていたセシルの頬にぽろぽろと落ちた。
すると、セシルの瞼が微かに動いた後にゆっくりと開き、セシルが目を覚ました。
「ノエ兄……」
ノエルが泣いているのを見て呟いたセシルは、それの意味するところをすぐに理解したようだ。
「ジュリ兄!」
セシルは飛び上がると、暗闇の空間を作り出している壁まで走った。
「ジュリ兄! 駄目だ! すぐに戦いをやめて! このままじゃ死んじゃうよ! ジュリ兄は絶対に死んじゃいけない人なんだよ!」
『ノエ…… セシ……』
「兄さん!」
「ジュリ兄!」
何度声をかけても返してくれなかった長兄が精神感応を使ってきたことに、ノエルは歓喜に似た声を上げた。セシルもジュリアスの名を叫んでいる。
『二人とも、良く聞いてほしい…… 弟たちを大事にして、俺の代わりに父さんと母さんを守ってほしい』
「兄さん! 何を!」
「何言ってるんだよ!」
そこまで聞いた所で弟二人は同時に声を荒らげた。
(これではまるで、遺言じゃないですか!)
「出てきてよ! 死ぬなら代わりに俺が死ぬ! ジュリ兄のことは必ず守るってリィと約束したんだ! ジュリ兄がこの世から消えちゃったら、リィの心が完全に死んじゃうよ!」
セシルは号泣しながら壁を叩いた。
『セシ、彼女に必要なのは俺じゃなくてお前だよ。リィはお前が死んだら後を追いかねないくらいにはお前を愛している。彼女を不幸にしないためにも、いい加減、自分を犠牲にする癖は直しなさい』
「そんなのジュリ兄だって同じだろ!」
『これは俺の使命なんだ。こんなことになってしまったのは俺の責任だから。シドは必ず倒す。いや、倒さなければならない。
俺の意思はセシが継いでほしい。お前とリィが愛し合える世界をお前自身が作ってほしい。セシならできるよ。お前は生きて、彼女と幸せになりなさい』
「俺だけじゃできないよ! ジュリ兄がいなきゃ無理なんだよ!」
『もしも駄目だった時は、二人で駆け落ちでも死んだふりでも何でもして逃げ切れ。あの時は殴って悪かった。彼女は愛情深い人だから、お前の正体を知っても必ず愛してくれるはずだよ』
「そうじゃないよ! ジュリ兄がいなきゃ意味ないんだよ!」
セシルは尚も泣きながらジュリアスに言葉を募らせるが、ジュリアスはセシルにはもう何も答えず、今度はノエルに向けての精神感応を飛ばす。
『ノエ、頼みがある。フィーの腹の中に俺の子がいるんだ。俺の代わりに子供を慈しんで面倒を見てくれないか」
「兄さん……!!」
ノエルはかなり驚愕していた。長兄の婚約者であり恋人であるフィオナも妊娠していただなんて、そんな話は初めて聞いた。
「子供を父親のいない子にするつもりですか!」
『……すまない………… お前もこれから子供が生まれて大変なのはわかっているが、ノエにしか頼めないんだ。シーは自由にしてやりたいから………… お前に負担をかけることになってしまうが、不出来な兄の最後の願いと思って、聞き入れてほしい』
「兄さんいけません! 生きてください!」
『俺ももう少し抗ってみるつもりだが、もしもの場合は、頼む…… せっかく家から出られたのに、こんなことを頼んでしまってすまない』
「私が家を出たのは、ただのちょっとした反発心です! 色々なことが重なったのと、セシも知っていたあの時のことを、私は最近まで知らなかったことに釈然としない気持ちを抱えてしまって、臍を曲げただけです!
本当は私は、ブラッドレイ姓のままでも良かったんです!」
ノエルの二人の兄――ジュリアスとシリウス――は、父アークが一家心中を図ったあの事件のことを、最初弟たちには成人の際に伝えるつもりだった。
しかし、事件を知らない一番上の弟であるノエルが成人してからも、何となく話せないままでいた。
一生話さなくて良いのではという雰囲気になったこともあったが、魔法の力でいつか気付いてしまうことも有り得るだろうと兄たちは判断した。
そんなことになる前に家族から告げた方が良いだろうと、ノエルが結婚の意志を固めて所帯を持つことになるのもきっかけとなり、兄二人は重い腰を上げた。
真実を告げられたノエルの精神は複雑そのものだった。
アークは時折横暴な部分が出る唯我独尊な父親ではあったが、まさか自分たちを殺そうとした過去があっただなんて信じたくもなかった。
父への許しがたい気持ちに加えて、すぐ下の弟セシルも知っていたそんな重大なことを、自分は最近まで知らされなかった――――
そして、他の兄弟がそのことで苦しんでいる間、あの時既に生まれていた兄弟の中で唯一、自分だけがそれを知らずにのほほんと生きていたことに、ノエルはどこに怒りをぶつければいいのかわからなくなってしまった。
自暴自棄に似た気持ちにもなり、あまり得意ではない酒に逃げた結果、避妊に失敗したりもした。
セシルがあの事件を知っていたのは自らの『過去視』の力によるもので、ジュリアスとシリウスが直接話したわけではない。それはノエルもわかっている。
母や五男のカイン以下の弟たちも、未だに事件のことは知らないままだ。
けれど父も兄たちも家族なのにどうして苦しみを分けようとしなかったのか、家族って一体何なんだ、と、ノエルは憤りに似た悲しみを胸に宿らせてしまった。
現在、絶縁宣言をして一家から離れてしまった次兄シリウスのように、その時はこの家族から出たいという気持ちが強くなってしまって、丁度結婚で婿入りすれば名字を変えられる状況でもあったから、父親には猛烈に反対されたが、ノエルは意地になって婿入り結婚を押し通した。
結婚して名字を変えたノエルは、実家とはこれまでよりも距離を置くことに成功したつもりだった。
しかし、自分の意見が通った後に冷静になって振り返ってみれば、自分の魂の根幹はやはり父と母と兄弟たちと同じ場所にあるのだと気付く。
セシルは例外としても、兄二人が弟が成長するまでは事件のことを話さないと決めたからこそ、そのおかげできっと自分はあまり歪まずに済んだのだと思う。
(ちゃんと愛はあった)
そのことに、次兄シリウスも改めて気付いてほしいと思う。
「不出来なのは私です! 兄さんたちに反発して銃騎士になるのを拒んでごめんなさい! 本当は、大切な人を守るために、もっと強くならないといけなかったのに!」
『いいんだ、獣人なのに銃騎士になるだなんて、矛盾した状況にお前を引っ張り込まなくて良かった』
「兄さん! シー兄さんは私が必ず連れてきます! 絶対に諦めないでください!」
『シーは………… もうこれ以上あいつを巻き込まないでやってほしい。シーを自由にしてやってくれないか』
「今ジュリ兄さんが死んだらシー兄さんは一生苦しみます! 自由になんてなれませんよ!」
それに対するジュリアスの返答はなかった。
ジュリアスの片腕を食べていたシドが、残った部分を下に落として踏み付けた後に、剣でジュリアスに攻撃を仕掛けていた。
攻防が始まるが、いくらも経たないうちに、ジュリアスの残っていたもう片方の腕も斬り落とされてしまった。
「ジュリ兄さん!」
「ジュリ兄!」
透視の魔法で中の様子がわかるノエルとセシルが絶叫する。
シドはまたジュリアスの腕を掴んで食べ始めた――――
「次は、心臓がいいな」
シドの発言に、ノエルは自分の心臓こそが抉られて取られたような、死にそうな感覚を味わった。
(シー兄さん! 助けてください! シー兄さん……!)
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