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レインハッピーエンド 愛憎を超えて
10 愛の雨 ✤✤✤
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浴槽の縁に腰掛けたレインの前にヴィクトリアは座り込んでいた。目の前には屹立したレインの雄があり、傘のような形をしている先端の穴からは透明な液体が滲んでいて――――なぜだかヴィクトリアは、それを美味しそうだなと思ってしまった。
(いけない! これは食事じゃない!)
ヴィクトリアはレインの陰茎に手を添えつつも、湧き上がってきた考えを振り払おうと頭をぶんぶん振った。
愛する番を食料とみなすとは、それでは自分はアルベールと同じになってしまう。人にされて嫌だと感じた同じことを他の相手にしてはいけないと思ったが、ヴィクトリアは口内に自然と増えてきてしまう唾を飲み込んでいた。
「……ヴィクトリア?」
また頭を触っているのでレインは怪訝に思ったようだった。
流石にレインと番になったことを知れば、あれだけしつこかったアルベールも『番の呪い』が解けて正常になるだろうと考え、ヴィクトリアは苦手すぎるアルベールの存在を頭の外に追いやった。
「また今度にする?」
レインはヴィクトリアが口淫を躊躇っているように見えたらしく、そんなことを言ってくる。しかしヴィクトリアは恥ずかしそうに赤面しつつもレインの男根を掴む手は離さず、実は舐める気満々だった。
「ううん、大丈夫。舐めたいから」
今度はレインが初な乙女のように赤面しているが、ヴィクトリアは構わず立派なその部分に顔を近付けた。
レインの陰茎からはとてつもなく良い匂いがして、自然と吸い寄せられてしまう。匂いは特に先端から出ている先走りから強く感じた。
ヴィクトリアは花から蜜を吸い上げる蝶になったような気持ちで口を開き、レインの先端部分をパクリと咥えた。
「うっ……!」
途端にレインが喘いだ。ヴィクトリアがうっとりとしながら舌で穴の部分を刺激しつつ、液をちゅうちゅうと吸い上げようとすると、レインの喘ぎが強くなった。
「あっ! あっ……! うっ! あっ……!」
レインは気持ちいいのか、呼吸を荒くしながら色気が多分に含まれた声で喘いでいる。その声を聞いていると、触れられているわけでもないのに自分の性器も濡れて潤ってくるのを感じた。
時々口から出して側面を舐めたりしつつ、次第にヴィクトリアが咥え込む範囲が広くなっていく。愛を込めながら口を動かし、レインの蜜を全て飲み込むつもりで射精を促していると、やがて彼の限界が訪れた。
「ヴィクトリア! ヴィクトリアぁぁっ!」
レインはヴィクトリアの名を呼びながら絶頂してくれて、口の中にたくさんの蜜を出してくれた。
「ん…… んっ……」
ヴィクトリアはそれを恍惚とした表情で全て飲み下していた。これほどまでに美味しいものを今まで味わったことがないというくらい、レインの精子は今までの人生で口にした中で最高の味がした。
ちゅぷっと音を立てて肉棒から口を離す。射精したのにレインの屹立は変わらず元気だった。
「薬飲んだんだ。絶倫になれる薬」
「ぜつりん…………」
レインの精子を味わって幸福感に酔ったような状態になってしまったヴィクトリアは、ほわりと浮かれたような気分になりながら、乱れた呼吸を整えつつ話すレインの言葉をただ反芻していた。
言葉の意味はわかるが、ヴィクトリアは思考が鈍っていて物事を深く考えられなくなっていた。レインと再び一つになることで頭がいっぱいになってしまい、股のぬるつきが酷くなる。
「レイン…………」
「ヴィクトリア…………」
お湯の中に座り込んでいた状態からレインを求め手を伸ばすと、レインがそこから引き上げて抱きしめてくれた。
「したいの?」
「……したい。あなたと一つになりたい」
浴槽の縁に腰掛けたままだったレインは、ヴィクトリアの脚を広げて自分の股間を跨がせるようにすると、開いているヴィクトリアの膣口に雄の先端を当てて、びちょびちょの愛液で濡れているその部分に擦り付け始めた。
「挿れて……っ! もう無理っ!」
焦らす動きをしてなかなか挿入してくれないレインに、ヴィクトリアが堪らなくなって叫んだ。
「欲しいなら自分で挿れてごらんよ。淫らなヴィクトリアが見たい」
「ああぁっ…… ふぅぅっ……」
ヴィクトリアは求められるがまま、腰を落して挿入を試みるが、性器同士にぬちゅぬちゅと粘液が絡みつく音がするばかりで、上手く結合できない。
ヴィクトリアは魔法を使った。
「うわっ!」
次の瞬間にはシーツが交換されたばかりの寝台の上に二人で瞬間移動していた。レインが面食らい驚く声が響く中、早く結ばれたいヴィクトリアは魔法で二人の身体に残るお湯の雫を乾かすと、足場が安定した寝台上で対面座位のまま結合を試みた。
少し意地悪をしたことを反省したのか、今度のレインは協力的だった。レインの首に両腕を巻き付けた状態で陰茎に愛液まみれの秘裂を擦り付けていると、レインはヴィクトリアの腰を掴み、陰茎自体も掴んで入口の正しい位置に当て、ヴィクトリアがそのまま腰を落とせば挿入が果たされる場所まで導いた。
「あああぁぅっ! ふぁぁぁぁっ!」
ヴィクトリアが腰を沈めるのと同時にレインが怒張を突き上げてくる。自重も手伝ってかレインの先端が最奥に達すると、身体の奥から全く新しい快感が生まれてしまって、全身を走り抜ける。
ヴィクトリアはレインにしがみつきながら、白い喉を晒すように身体を仰け反らせて嬌声を上げた。
「奥、気持ちいい?」
「きもちいい……! 奥駄目ぇっ!」
膣内の痙攣が止まらないのにレインが最奥を何度も穿つので、駆け上った先にあった今度の絶頂はとても長かった。
しばらく視界が真っ白になってから戻ってきても全身の甘い痺れが取れなくて、ヴィクトリアはずっと激しく喘いでいた。絶頂で飛んでいた間にレインも射精していた残り香はあるが、早くも硬さを取り戻していたレインの屹立が再びゴチュゴチュと最奥を抉って攻め立ててくる。
「だめぇ! 絶倫きもちい……っ! またイっちゃうっ!」
「獣人の、雄は……っ! 基本全員、体力お化けの絶倫らしいからっ! 俺だって、君にこのくらいのことは、してあげられるよ……っ!」
「ああっ! イク! またイクっ!」
「あーっ! 出るっ! 俺もイクっ! ヴィクトリアぁぁぁっ!」
バチュンバチュンと肌同士がぶつかる音と結合部からの水音が大きくなって、ヴィクトリアが再び飛んだのと同時に、レインが彼女の最奥に大量の精子を吐き出した。
交わりが始まったのは明るかった頃なのに、窓の外はすっかり暗くなっていて、今一体夜の何時なのかわからない。
いつしかパラパラと窓に向かって雨が落ちていて、静かな音楽のようにヴィクトリアの耳に届いている。
「んっ…… んぅ、んっ…… ぁんんっ……」
ヴィクトリアの喘ぐ声はレインの唇に吸い込まれていた。レインは仰向けに寝転ぶヴィクトリアの上にいて、激しく腰を使いながらねっとりと口付けている。
下半身を穿つ熱杭と、口内を舐る熱い舌の感覚がとてつもなく気持ち良い。
二人共に何度果てたかもうよくわからない。途中で薬の効果が切れたらしいレインがぐったりと倒れ込んだので、慌てて治療魔法をかけたが、そうしたらレインが元気になって復活してしまったのだ。
ヴィクトリアもレインに応えるために自身に治療魔法をかけて回復し、交わりは終わりが見えない。
魔法があればこのままずっと永遠に交わり続けていられそうだとも思えた。
「ヴィクトリア……っ! 愛してる……っ!」
「レイン……! 私も……っ!」
口付けの間でお互いに愛を伝え合っていると、レインの動きがより早くなる。射精が近いと感じたヴィクトリアも自身の絶頂の予感に震え、レインに強くしがみついた。
二人は口付けたまま同事に達した。
お腹の奥にレインの愛の証が注ぎ込まれる。
まるで際限なく空から降る恵みの雨のような愛の迸りを受け続けて、ヴィクトリアは今確かに、自分が幸せだと感じていた。
(いけない! これは食事じゃない!)
ヴィクトリアはレインの陰茎に手を添えつつも、湧き上がってきた考えを振り払おうと頭をぶんぶん振った。
愛する番を食料とみなすとは、それでは自分はアルベールと同じになってしまう。人にされて嫌だと感じた同じことを他の相手にしてはいけないと思ったが、ヴィクトリアは口内に自然と増えてきてしまう唾を飲み込んでいた。
「……ヴィクトリア?」
また頭を触っているのでレインは怪訝に思ったようだった。
流石にレインと番になったことを知れば、あれだけしつこかったアルベールも『番の呪い』が解けて正常になるだろうと考え、ヴィクトリアは苦手すぎるアルベールの存在を頭の外に追いやった。
「また今度にする?」
レインはヴィクトリアが口淫を躊躇っているように見えたらしく、そんなことを言ってくる。しかしヴィクトリアは恥ずかしそうに赤面しつつもレインの男根を掴む手は離さず、実は舐める気満々だった。
「ううん、大丈夫。舐めたいから」
今度はレインが初な乙女のように赤面しているが、ヴィクトリアは構わず立派なその部分に顔を近付けた。
レインの陰茎からはとてつもなく良い匂いがして、自然と吸い寄せられてしまう。匂いは特に先端から出ている先走りから強く感じた。
ヴィクトリアは花から蜜を吸い上げる蝶になったような気持ちで口を開き、レインの先端部分をパクリと咥えた。
「うっ……!」
途端にレインが喘いだ。ヴィクトリアがうっとりとしながら舌で穴の部分を刺激しつつ、液をちゅうちゅうと吸い上げようとすると、レインの喘ぎが強くなった。
「あっ! あっ……! うっ! あっ……!」
レインは気持ちいいのか、呼吸を荒くしながら色気が多分に含まれた声で喘いでいる。その声を聞いていると、触れられているわけでもないのに自分の性器も濡れて潤ってくるのを感じた。
時々口から出して側面を舐めたりしつつ、次第にヴィクトリアが咥え込む範囲が広くなっていく。愛を込めながら口を動かし、レインの蜜を全て飲み込むつもりで射精を促していると、やがて彼の限界が訪れた。
「ヴィクトリア! ヴィクトリアぁぁっ!」
レインはヴィクトリアの名を呼びながら絶頂してくれて、口の中にたくさんの蜜を出してくれた。
「ん…… んっ……」
ヴィクトリアはそれを恍惚とした表情で全て飲み下していた。これほどまでに美味しいものを今まで味わったことがないというくらい、レインの精子は今までの人生で口にした中で最高の味がした。
ちゅぷっと音を立てて肉棒から口を離す。射精したのにレインの屹立は変わらず元気だった。
「薬飲んだんだ。絶倫になれる薬」
「ぜつりん…………」
レインの精子を味わって幸福感に酔ったような状態になってしまったヴィクトリアは、ほわりと浮かれたような気分になりながら、乱れた呼吸を整えつつ話すレインの言葉をただ反芻していた。
言葉の意味はわかるが、ヴィクトリアは思考が鈍っていて物事を深く考えられなくなっていた。レインと再び一つになることで頭がいっぱいになってしまい、股のぬるつきが酷くなる。
「レイン…………」
「ヴィクトリア…………」
お湯の中に座り込んでいた状態からレインを求め手を伸ばすと、レインがそこから引き上げて抱きしめてくれた。
「したいの?」
「……したい。あなたと一つになりたい」
浴槽の縁に腰掛けたままだったレインは、ヴィクトリアの脚を広げて自分の股間を跨がせるようにすると、開いているヴィクトリアの膣口に雄の先端を当てて、びちょびちょの愛液で濡れているその部分に擦り付け始めた。
「挿れて……っ! もう無理っ!」
焦らす動きをしてなかなか挿入してくれないレインに、ヴィクトリアが堪らなくなって叫んだ。
「欲しいなら自分で挿れてごらんよ。淫らなヴィクトリアが見たい」
「ああぁっ…… ふぅぅっ……」
ヴィクトリアは求められるがまま、腰を落して挿入を試みるが、性器同士にぬちゅぬちゅと粘液が絡みつく音がするばかりで、上手く結合できない。
ヴィクトリアは魔法を使った。
「うわっ!」
次の瞬間にはシーツが交換されたばかりの寝台の上に二人で瞬間移動していた。レインが面食らい驚く声が響く中、早く結ばれたいヴィクトリアは魔法で二人の身体に残るお湯の雫を乾かすと、足場が安定した寝台上で対面座位のまま結合を試みた。
少し意地悪をしたことを反省したのか、今度のレインは協力的だった。レインの首に両腕を巻き付けた状態で陰茎に愛液まみれの秘裂を擦り付けていると、レインはヴィクトリアの腰を掴み、陰茎自体も掴んで入口の正しい位置に当て、ヴィクトリアがそのまま腰を落とせば挿入が果たされる場所まで導いた。
「あああぁぅっ! ふぁぁぁぁっ!」
ヴィクトリアが腰を沈めるのと同時にレインが怒張を突き上げてくる。自重も手伝ってかレインの先端が最奥に達すると、身体の奥から全く新しい快感が生まれてしまって、全身を走り抜ける。
ヴィクトリアはレインにしがみつきながら、白い喉を晒すように身体を仰け反らせて嬌声を上げた。
「奥、気持ちいい?」
「きもちいい……! 奥駄目ぇっ!」
膣内の痙攣が止まらないのにレインが最奥を何度も穿つので、駆け上った先にあった今度の絶頂はとても長かった。
しばらく視界が真っ白になってから戻ってきても全身の甘い痺れが取れなくて、ヴィクトリアはずっと激しく喘いでいた。絶頂で飛んでいた間にレインも射精していた残り香はあるが、早くも硬さを取り戻していたレインの屹立が再びゴチュゴチュと最奥を抉って攻め立ててくる。
「だめぇ! 絶倫きもちい……っ! またイっちゃうっ!」
「獣人の、雄は……っ! 基本全員、体力お化けの絶倫らしいからっ! 俺だって、君にこのくらいのことは、してあげられるよ……っ!」
「ああっ! イク! またイクっ!」
「あーっ! 出るっ! 俺もイクっ! ヴィクトリアぁぁぁっ!」
バチュンバチュンと肌同士がぶつかる音と結合部からの水音が大きくなって、ヴィクトリアが再び飛んだのと同時に、レインが彼女の最奥に大量の精子を吐き出した。
交わりが始まったのは明るかった頃なのに、窓の外はすっかり暗くなっていて、今一体夜の何時なのかわからない。
いつしかパラパラと窓に向かって雨が落ちていて、静かな音楽のようにヴィクトリアの耳に届いている。
「んっ…… んぅ、んっ…… ぁんんっ……」
ヴィクトリアの喘ぐ声はレインの唇に吸い込まれていた。レインは仰向けに寝転ぶヴィクトリアの上にいて、激しく腰を使いながらねっとりと口付けている。
下半身を穿つ熱杭と、口内を舐る熱い舌の感覚がとてつもなく気持ち良い。
二人共に何度果てたかもうよくわからない。途中で薬の効果が切れたらしいレインがぐったりと倒れ込んだので、慌てて治療魔法をかけたが、そうしたらレインが元気になって復活してしまったのだ。
ヴィクトリアもレインに応えるために自身に治療魔法をかけて回復し、交わりは終わりが見えない。
魔法があればこのままずっと永遠に交わり続けていられそうだとも思えた。
「ヴィクトリア……っ! 愛してる……っ!」
「レイン……! 私も……っ!」
口付けの間でお互いに愛を伝え合っていると、レインの動きがより早くなる。射精が近いと感じたヴィクトリアも自身の絶頂の予感に震え、レインに強くしがみついた。
二人は口付けたまま同事に達した。
お腹の奥にレインの愛の証が注ぎ込まれる。
まるで際限なく空から降る恵みの雨のような愛の迸りを受け続けて、ヴィクトリアは今確かに、自分が幸せだと感じていた。
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