獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかかって逃げたけどそのうちの一人と番になりました~ R18

鈴田在可

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レインハッピーエンド 愛憎を超えて

8 リベンジ ✤✤✤

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 レインの綺麗な顔と唇から覗く舌が、自分の股間に近付いてくる。真っ赤になっているヴィクトリアは早鐘のように打ち付ける心臓の鼓動を感じながら、脚を閉じたくなる衝動を抑え、レインを受け入れようと全身の力を抜いた。

 勿論、あらぬ所に口付けられるのは恥ずかしいし、前回のように何度も絶頂させられるのも、気持ちいいけれど甘い拷問のようで苦しい。

 けれど愛するレインの求めには全て応じたいと思ってしまう。舐めたいならいくらでも舐めたらいいと思った。

「ああっ……! ひああっ! ああっ!」

 レインの舌が秘裂から染み出している愛液を一舐めした後に、唇を強くそこに押し当てる。いきなり膣の内部に舌を挿し込まれて縦横無尽に動かされ、ヴィクトリアは最初耐えようとしたが、我慢できずに喘ぎ始めた。

 溢れる愛液をまとわりつかせた指が、秘裂の上にある芽を出し始めた突起を捉え、摘んだり揉んだり小刻みに振動を与えながらクチクチと卑猥な音を立てている。

 ヴィクトリアは気持ち良すぎてすぐに身体を震わせ始め、やがて甲高い嬌声を上げながら達した。

 絶頂とその余韻でガクガクと全身を震わせている間も、レインの口淫と手淫は止まらない。今度はプクリと勃ち上がっている淫芽を柔らかな舌で刺激し続け、ヴィクトリアの淫穴に指を挿れて中を探っている。

「あーっ! 駄目っ! そこ駄目っ!」

 グリッとレインの指がヴィクトリアの良い所を刺激した。快感が弾けそうになって、ヴィクトリアは下半身と声を一段高く跳ねさせながら叫んだ。

「ここがいいんだ?」

 レインはグリグリとヴィクトリア良い所をしきりに攻めている。

「レイン! 来ちゃう! 駄目っ! あぁぁっ!」

「気持ちいい時はイクって言うんだよ」

「イク! 駄目ぇ! イクっ! あぅぅぅっっ!」

 ヴィクトリアはシーツを握り締めて訳がわからなくなりながら達した。腰がこれ以上ないくらいに痙攣し、迫り上がってくる何かを制御しきれなくなったヴィクトリアは、それを解放した。

 ピュッと立て続けに何かが生まれたと思ったら、お腹のあたりが濡れていた。

「う、嘘……」

 激しく呼吸を繰り返しつつ、漏らしてしまったと思ったヴィクトリアは、全身を真っ赤にさせながら涙目になっていた。

 けれどなぜかレインは嬉しそうに笑っている。

「これは潮吹きだよ。知らない?」

 ヴィクトリアはこくんと頷いてから――――しかし、ナディアの記憶の中にそのような体験があったなと気付いたが、人様のそのような記憶を知っているのも悪いと思い、すぐにその絵を脳内から打ち消した。

 それにから、きっとシリウスと結ばれるのではないかと思う。

 ヴィクトリアが「視た」ナディアのゼウスとの記憶も、本来は二人だけが知っているべきものであり、できる限り忘れるようにした方が良いだろうと思った。

「ひあっ…… あっ……」

 レインはヴィクトリアの身体に付いた潮をぺろぺろと舐め始めた。くすぐったくて甘い声が自然と口から漏れた。

 レインは再び口淫をするのだろうと思っていたが、股間も含めてヴィクトリアが潮を浴びてしまった箇所を舐めた後は、彼女の脚を開いてその中に身体を位置取ってきた。

「……するの? もう舐めるのは終わり?」

「もっと舐めてほしい?」

「そ、そうじゃなくて、この前はたくさん舐めてたから……」

「ああ……」

 レインは苦笑している。

「前回は、ヴィクトリアの処女まんこを舐めるのがこれで最初で最後と思っていたから、タガが外れてしまったんだ」

 卑猥な言葉を受けて、ヴィクトリアの頬に再び朱が走る。

「君がやめてと言っていたのにやりすぎてしまったから、反省してるんだ。ちゃんと優しくして大事にするつもりでいる」

「うん……」

 言いながら、レインは陰茎をヴィクトリアの陰核に押し付けて刺激している。

「……あの………… 私はしなくていいの?」

 クチュクチュと、先走りと愛液の交ざる水音を聞いて快感を感じつつ、ヴィクトリアは戸惑いがちに思っていたことを口にした。

「何を?」

 やや首を傾げながら聞いてくるレインは、性器同士の触れ合いが気持ちいいようで、溜まらないといった表情で吐息を漏らしている。色気がすごくて、レインの様子にヴィクトリアは視線が釘付けになってしまう。

「あ、あの…… その………… 私は、レインのおちんちん、舐めなくていいのかしら……?」

 瞬間、レインのその部分が反応して質量を増した気がした。

「…………やばい、今ので出そうになっちゃったよ」

 レインは顔を片手で覆って赤面していた。

「……あとでね」

「あんっ!」

 レインはまるでいたずらへの仕置きのように、熟れて膨らんでいたヴィクトリアの陰核を軽く指で弾いた。

「楽にして」

 レインは手を突いて少し上体を起こしていたヴィクトリアを完全に横にすると、彼女の脚を大きく開き、広がる膣口に自身の先端を当ててきた。

「あ、ああ…… んん……」

 質量を持ったものが大事な部分を侵食していく感覚に、自然とヴィクトリアの喉の奥が鳴る。

 レインも吐息交じりの喘ぎを微かに漏らしつつ、慎重な動きで腰を進め、ヴィクトリアの最奥まで達した。

「……痛い? 平気?」

「だいじょうぶ……よ……」

 ヴィクトリアの目尻からつうっと涙が一筋流れたので、心配したレインが声をかけたが、ヴィクトリアはむしろ番と一つになれて至上の喜びを感じていた。

「辛かったら言って」

 レインが動き始める。最初は探るように慎重だったものが、次第に大きくなっていく。

「レイン! レイン……!」 

 肌同士がぶつかる音が早くなっていく中、レインを求めるようにヴィクトリアが手を伸ばす。レインは上体を倒してヴィクトリアに覆いかぶさるような姿勢になると、彼女を抱きしめた。

 レインは揺れているヴィクトリアの胸の頂きに吸い付いた。

「あんっ! あぁっ!」

 柔らかな舌と唇で刺激される胸と、何よりレインの硬いものを何度も受け入れている膣内の感触が気持ち良くて、ヴィクトリアの身体と心が同時に高まっていく。

「レイン! 愛してるわ! あなただけを愛してる……!」

「俺も、愛してるよ……! ヴィクトリア……っ!」

「あーっ! あぁぁぁっ!」

 胸から口を離したレインの動きがより激しく大胆になっていき、ギシギシと寝台の鳴る音も強くなる。ヴィクトリアは絶頂の予感に震えた。

 レインが一際大きく腰を振ってヴィクトリアの中に熱を放出したのと、ヴィクトリアが初めて男根によって絶頂を体験させられたのが、ほぼ同時だった。





***

傍点の所は、その後シリウスが過去を変えた結果です。ナディア主人公話としてあとで掲載予定です。
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