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対銃騎士隊編
28 奴隷
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食事はすぐに用意すると言われ、しばらく待つことになった。その間に厠へも行かせてもらった。二つある扉のもう一つの先が厠になっていた。
その場合手枷と足枷は外してもらえたが、終わればすぐ元に戻った。部屋の中にはジュリアスを含む数名と、部屋を出た廊下にも十数名ほどが待機していて、ヴィクトリアの力では全員をねじ伏せてここから脱出するのは厳しそうだった。
部屋には明り取り用に嵌め殺しの窓があったが、その壁の向こう、建物の外にも何人かの気配を感じた。獣人の小娘一人にこれほどの人数を割くとは、随分と物々しい。
厠の中に窓はなく、小さな換気口があるくらいで通り抜けるのは無理そうだった。壁を壊していたら流石に音で気付かれるだろう。さて、どうしたものか。
考えながら待機していると食事が運ばれてきたので、とにかく腹を満たして体力をつけることにした。
足枷はそのままだが、手枷は外してもらえた。
獣人は肉食だ。出てきた料理は煮込まれた肉の塊だった。煮込み料理にしては出てくる時間が早かったので、銃騎士たちの賄い用の食事だとは思うが、食べごたえ感を出す為なのか肉は大振りのままだった。
食事を始めると、奇妙なことが起こった。
部屋の中にいる銃騎士はジュリアスを含めて全部で五人。
一人は食事を開始して早々、何も言わずに部屋から出て行った。
一人は顔を抑えてその場に蹲った。抑えた手の隙間からぽたりと赤い物が床に滴っている。
(鼻血?)
一人は顔を真っ赤にしながらものすごい目付きでヴィクトリアを凝視しているし、もう一人は逆にヴィクトリアを見ずに壁や天井を眺めているが、明らかにソワソワしていて挙動不審だった。
ジュリアスだけが一人平然としている。
獣人は、食事は手掴みで食べるのが主流だ。スープなどの汁物やデザートを食べるときにはスプーンを使うこともあるが、基本的にナイフもフォークも使わない。
ヴィクトリアは大きな肉の塊にかぶり付いて食べていたが、口元にやたらとソースが付くので、肉を噛んで口に入れる度に唇を舌で舐めていた。指もベタベタになるので適宜舐めて綺麗にしながら食べ進めていく。
ジュリアスは苦笑し、他三人を部屋から出してしまった。
「君の食事の時は体調不良者が続出するようだから、なるべく俺一人だけで見張るようにするよ」
「そうなの? 一体どうしたのかしら」
見張りの人数が減るのは逃げ出せる可能性が高まるのでありがたい。
「……無自覚って怖いな」
ジュリアスがぼそっと呟いたが、その言葉は小さすぎてヴィクトリアには聞こえなかった。
神妙な面持ちで見張るジュリアスに対して、ヴィクトリアは先程から思っていた疑問をぶつけてみた。
「ねえ、私を捕まえた黒髪の人はどこへ行ったの? あの人の名前は?」
廊下に控えている者たちの中からあの黒髪の男の匂いはしないし、建物の外にもいない。
「あいつが気になる?」
「気になるというか……」
黙り込んでいると、ジュリアスがクスッと微笑んだ。
「君を捕まえた男の名前はレイン・グランフェル。十九歳。銃騎士隊二番隊所属。独身。恋人はいない。女嫌いで通っているので交際歴もない」
最後の方の情報はいらないのだが。
「好きになった? 一目惚れ?」
ジュリアスは瞳を輝かせ、喜んだような表情をして聞いてくる。
(いやいやいや……)
「何でそうなるのかしら。自分を捕まえた人の名前くらい知りたいわ」
「まあ、そうだね」
そう言いながらジュリアスは顎に手を置いて何事かを考えるようにしている。ちょっとした仕草が絵画のように様になる男だ。
「レインは今仮眠を取りに行っている。昨日は夜勤で君を捕まえてからずっと起きていたんだ。夕方くらいにはまた顔を出すだろう」
「そうなのね」
会話をしながら食べ進めていくが、肉が大きすぎてなかなか食べ難い。
頬の真ん中あたりにまでソースが付いてしまい、だんだんと汚れの範囲が酷くなってきている。
「小さい子供みたいだな」
ジュリアスに言われて、ヴィクトリアはちょっとむっとした。
「里にいた時はもう少し食べやすいように切った状態で出てきたわ。この料理が大きすぎるのよ」
「じゃあ次からはそうするように調理の者に伝えておくよ。ほら、顔上げて」
ジュリアスは布ナプキンでヴィクトリアの口元を拭おうとしてくる。ヴィクトリアは距離の近さに驚いた。
「やめて、自分でできるわ」
「いいから」
ジュリアスはヴィクトリアの唇と、頬に付いた汚れを優しく拭ってくれた。それから皿の横に添えられただけで一度も使われていないナイフとフォークを握ると、肉を一口大の大きさに切ってくれた。綺麗に切り分ける手際のよさに感動する。
「ありがとう。あなたは面倒見がいいのね。まるでお兄さんみたい」
「ああ、弟が六人いるからかな。うちは男ばかりの七人兄弟なんだ。俺は長男。もうすぐあと一人産まれるから八人兄弟になるよ。兄気質があるのは自覚してる」
「まあ、八人も。あなたのお父さまとお母さまはずいぶんと頑張ったのね」
獣人は身体が丈夫なので子沢山が多い。人間も、この国では十四歳から結婚出来るので、一組の夫婦から産まれる子供の数は多くなる。けれど八人は多い方だろう。
なぜかヴィクトリアの「お父さまとお母さま」の言葉の部分で、ジュリアスの紺碧の瞳に微かに陰りが見えた気がしたが、それはほんの一瞬のことだった。
「ナイフとフォークくらい使えるようになるといいよ」
「……死罪になるかもしれないのに、そんなの、必要ないでしょう」
急にその場の雰囲気が暗くなった。数秒の沈黙の後、ジュリアスが口を開く。
「あまり心配するな。俺だって君には死んでほしくない。死罪にはしないよう進言しておくから」
ジュリアスは安心させるかのようにヴィクトリアの頭にぽんぽんと手を置いた。
「君は悪い獣人じゃない。君はとてもいい子だ。俺は獣人が全員悪い奴らばかりだとは思っていない。銃騎士隊の者たちは獣人は排除する考えの者が圧倒的だが、俺自身は獣人と人間が共存できればいいと思っている。殺し合いじゃなくて、互いが平和に過ごせる道を模索するべきなんだ。いつまでも血が流れ続けるのはお互いにとって不幸なことだからね。まあ、俺がこんな考えを持っていると周囲に知られたら懲戒ものだが」
この人は人間だけれど、獣人に味方するような考えを持っているということか。
ただ、と、ジュリアスは少し言い難そうにしながら言葉を続ける。
「現状、君が生き延びるには、誰かに引き取ってもらうしか方法がない。君もそのつもりで、覚悟を決めておいてくれないか」
獣人が人間に捕まっても殺されない唯一の方法は、本で読んで知っている。
それはつまり、誰かの奴隷になるということだ。
その場合手枷と足枷は外してもらえたが、終わればすぐ元に戻った。部屋の中にはジュリアスを含む数名と、部屋を出た廊下にも十数名ほどが待機していて、ヴィクトリアの力では全員をねじ伏せてここから脱出するのは厳しそうだった。
部屋には明り取り用に嵌め殺しの窓があったが、その壁の向こう、建物の外にも何人かの気配を感じた。獣人の小娘一人にこれほどの人数を割くとは、随分と物々しい。
厠の中に窓はなく、小さな換気口があるくらいで通り抜けるのは無理そうだった。壁を壊していたら流石に音で気付かれるだろう。さて、どうしたものか。
考えながら待機していると食事が運ばれてきたので、とにかく腹を満たして体力をつけることにした。
足枷はそのままだが、手枷は外してもらえた。
獣人は肉食だ。出てきた料理は煮込まれた肉の塊だった。煮込み料理にしては出てくる時間が早かったので、銃騎士たちの賄い用の食事だとは思うが、食べごたえ感を出す為なのか肉は大振りのままだった。
食事を始めると、奇妙なことが起こった。
部屋の中にいる銃騎士はジュリアスを含めて全部で五人。
一人は食事を開始して早々、何も言わずに部屋から出て行った。
一人は顔を抑えてその場に蹲った。抑えた手の隙間からぽたりと赤い物が床に滴っている。
(鼻血?)
一人は顔を真っ赤にしながらものすごい目付きでヴィクトリアを凝視しているし、もう一人は逆にヴィクトリアを見ずに壁や天井を眺めているが、明らかにソワソワしていて挙動不審だった。
ジュリアスだけが一人平然としている。
獣人は、食事は手掴みで食べるのが主流だ。スープなどの汁物やデザートを食べるときにはスプーンを使うこともあるが、基本的にナイフもフォークも使わない。
ヴィクトリアは大きな肉の塊にかぶり付いて食べていたが、口元にやたらとソースが付くので、肉を噛んで口に入れる度に唇を舌で舐めていた。指もベタベタになるので適宜舐めて綺麗にしながら食べ進めていく。
ジュリアスは苦笑し、他三人を部屋から出してしまった。
「君の食事の時は体調不良者が続出するようだから、なるべく俺一人だけで見張るようにするよ」
「そうなの? 一体どうしたのかしら」
見張りの人数が減るのは逃げ出せる可能性が高まるのでありがたい。
「……無自覚って怖いな」
ジュリアスがぼそっと呟いたが、その言葉は小さすぎてヴィクトリアには聞こえなかった。
神妙な面持ちで見張るジュリアスに対して、ヴィクトリアは先程から思っていた疑問をぶつけてみた。
「ねえ、私を捕まえた黒髪の人はどこへ行ったの? あの人の名前は?」
廊下に控えている者たちの中からあの黒髪の男の匂いはしないし、建物の外にもいない。
「あいつが気になる?」
「気になるというか……」
黙り込んでいると、ジュリアスがクスッと微笑んだ。
「君を捕まえた男の名前はレイン・グランフェル。十九歳。銃騎士隊二番隊所属。独身。恋人はいない。女嫌いで通っているので交際歴もない」
最後の方の情報はいらないのだが。
「好きになった? 一目惚れ?」
ジュリアスは瞳を輝かせ、喜んだような表情をして聞いてくる。
(いやいやいや……)
「何でそうなるのかしら。自分を捕まえた人の名前くらい知りたいわ」
「まあ、そうだね」
そう言いながらジュリアスは顎に手を置いて何事かを考えるようにしている。ちょっとした仕草が絵画のように様になる男だ。
「レインは今仮眠を取りに行っている。昨日は夜勤で君を捕まえてからずっと起きていたんだ。夕方くらいにはまた顔を出すだろう」
「そうなのね」
会話をしながら食べ進めていくが、肉が大きすぎてなかなか食べ難い。
頬の真ん中あたりにまでソースが付いてしまい、だんだんと汚れの範囲が酷くなってきている。
「小さい子供みたいだな」
ジュリアスに言われて、ヴィクトリアはちょっとむっとした。
「里にいた時はもう少し食べやすいように切った状態で出てきたわ。この料理が大きすぎるのよ」
「じゃあ次からはそうするように調理の者に伝えておくよ。ほら、顔上げて」
ジュリアスは布ナプキンでヴィクトリアの口元を拭おうとしてくる。ヴィクトリアは距離の近さに驚いた。
「やめて、自分でできるわ」
「いいから」
ジュリアスはヴィクトリアの唇と、頬に付いた汚れを優しく拭ってくれた。それから皿の横に添えられただけで一度も使われていないナイフとフォークを握ると、肉を一口大の大きさに切ってくれた。綺麗に切り分ける手際のよさに感動する。
「ありがとう。あなたは面倒見がいいのね。まるでお兄さんみたい」
「ああ、弟が六人いるからかな。うちは男ばかりの七人兄弟なんだ。俺は長男。もうすぐあと一人産まれるから八人兄弟になるよ。兄気質があるのは自覚してる」
「まあ、八人も。あなたのお父さまとお母さまはずいぶんと頑張ったのね」
獣人は身体が丈夫なので子沢山が多い。人間も、この国では十四歳から結婚出来るので、一組の夫婦から産まれる子供の数は多くなる。けれど八人は多い方だろう。
なぜかヴィクトリアの「お父さまとお母さま」の言葉の部分で、ジュリアスの紺碧の瞳に微かに陰りが見えた気がしたが、それはほんの一瞬のことだった。
「ナイフとフォークくらい使えるようになるといいよ」
「……死罪になるかもしれないのに、そんなの、必要ないでしょう」
急にその場の雰囲気が暗くなった。数秒の沈黙の後、ジュリアスが口を開く。
「あまり心配するな。俺だって君には死んでほしくない。死罪にはしないよう進言しておくから」
ジュリアスは安心させるかのようにヴィクトリアの頭にぽんぽんと手を置いた。
「君は悪い獣人じゃない。君はとてもいい子だ。俺は獣人が全員悪い奴らばかりだとは思っていない。銃騎士隊の者たちは獣人は排除する考えの者が圧倒的だが、俺自身は獣人と人間が共存できればいいと思っている。殺し合いじゃなくて、互いが平和に過ごせる道を模索するべきなんだ。いつまでも血が流れ続けるのはお互いにとって不幸なことだからね。まあ、俺がこんな考えを持っていると周囲に知られたら懲戒ものだが」
この人は人間だけれど、獣人に味方するような考えを持っているということか。
ただ、と、ジュリアスは少し言い難そうにしながら言葉を続ける。
「現状、君が生き延びるには、誰かに引き取ってもらうしか方法がない。君もそのつもりで、覚悟を決めておいてくれないか」
獣人が人間に捕まっても殺されない唯一の方法は、本で読んで知っている。
それはつまり、誰かの奴隷になるということだ。
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