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三男編
初体験回想 ~破~ ✤✤✤
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――――抱かせてください
それまで男女としてはジレジレの鈍亀のような進展具合だったのに、ここに来てノエルが一気に攻めてきた
アテナは咄嗟に諾とも否とも言えなかった。
アテナは未通女だ。これまで二人彼氏がいたが、最初の恋人であり婚約者だった義兄ウィリアムとは、彼が亡くなる直前に一度キスをしただけだ。
二人目の彼氏アスターとは、恋人的イチャコラはそれなりにしたが、処女であれば獣人をおびき寄せる囮になりやすいこともあって、アテナはハンターになった時に、ウィリアムの仇を取るまではと処女でい続ける誓いを立てていた。
アスターとは交際する時にそのことを打ち明けて了承はもらっていたが、どんなに良い雰囲気になっても、酔った時限定でアスターに拝み倒されても、アテナは最後まですることに合意しなかった。
ちゃんとセックスしていたら、アスターもあの子じゃなくて自分を選んでいたのではないか、という後悔は、アテナの心の奥底にこびりついている。
アスターに散々我慢をさせてしまった罪悪感はずっとあって、新しい彼氏ができたからと言ってその日のうちに致してしまうのもどうなろだろうと、アテナの中で戸惑う気持ちはあった。
「うん、いいよ……」
けれどアテナはノエルの要望を受け入れた。元彼よりも今彼の方が大事に決まっているし、ここでまた嫌だと言ったら、愛する人が遠くへ行ってしまう気がした。
「良かった……」
ノエルはあからさまにホッとしていた。
ノエルの美しき顔が近付いてきてアテナは目を閉じた。唇を吸われながら、ノエルの手が寝間着の上から胸をまさぐり始める。服を脱がされてアテナは生まれたままの姿を晒し、上半身裸だったノエルも、下を全部脱いでアテナに抱きついてきた。
ノエルの股間の硬いものがアテナのお腹のあたりに当たる。ノエルが年下の中性的な男の子ではなくて、欲望を持った一人の男なのだと今更ながらに突き付けられた。
ノエルは弟のゼウスよりも一つ年下であり、まだ少年とも呼べる年齢なこともあってアテナの方が背が高い。けれど、これから成長して益々格好良くなるノエルをそばで見ていられるし、彼の初めてを貰えることをアテナは嬉しく思った。
「泣かないでください」
身体中にキスの嵐と愛撫を受け、アテナが心臓の鼓動を跳ねさせながら喘いでいると、自分でも知らないうちに涙を溢していたらしく、涙の痕をノエルが綺麗な指先で拭った。
「今なら戻れますけど……」
ノエルの瞳が不安そうに揺れている。おそらくノエルは自らの出自を気にしているのだろうが、アテナの葛藤はそれとは別の所にあった。
たぶん本当は、身体を繋げることにはもっと時間をかけたかったのだと思う。
アテナの心には、果たせずに置き去りにしてきてしまった愛があって、二度と戻れない彼らとの幸せな思い出がアテナに涙を流させていた。
しかし、アテナは大丈夫だと言うように首を振った。
「ノエル、愛してる……」
きっとこれは自分が前に進むための儀式なのだ。
自分にとってノエルは必要不可欠な存在であり、彼が自分の前から消えてしまったら今度こそ心が完全に壊れてしまうとアテナは思った。
ノエルとさよならする選択肢なんてアテナにはないのだ。
ノエルとの愛を選ぶのなら、生半可な覚悟では駄目なことも承知しているし、アテナはノエルとの愛に命を懸けるつもりだった。ノエルが望むなら、守り通した処女でもなんでも捧げたい。
脚を開くように言われて、アテナは請われるがまま大きく脚を開き、自分の一番大切な部分を曝け出した。
「指、挿れますね」
「あ…… ん……」
ノエルは魔法で性交用の潤滑油を手元に召喚させていて、たらりとアテナの秘所に垂らしてから指を挿入してきた。
アテナの膣内は思いの他柔らかく緩んでいたようで、痛みもなくノエルの指をすんなりと受け入れた。それどころか中を探るノエルの指をきゅううっと締め始め、下腹部に痺れのような甘い感覚も走った。
「痛みますか?」
呼気を荒くし喘ぎを強めるアテナを心配したのか、ノエルが心配そうな口調で尋ねてくる。
「大丈夫よ…… やめないで…… 気持ちいいから……」
アテナは苦しみよりも愛するノエルにすべてを委ねている安心感が勝っていて、体内でノエルの一部と繋がっているという感覚が心地良かった。
それはかつてアスターとの間にもあったもので、昔を思い出してアテナは涙を流す。
「あっ……! あんっ……! あんんっ……!」
挿入される指が一本増えてアテナは喘ぎ声を強めた。先程よりもノエルの指の動きに遠慮がない。アテナは何かにすがりたくなってくるが、ノエルとの距離が少し遠かったので、両手でシーツをぎゅっと握りしめた。
ノエルは中指と薬指で膣孔を穿ちながら親指で陰核を巧みに捏ねていて、もう片方の手は乳房を揉み緩急を付けて指で乳首を刺激している。
最初は緊張でカチコチだった乳首やクリトリスも、迫り上がる欲望に感化されて勃ち上がり熱を持っている。気持ち良い部分に触れられるとそこから快感が高まった。
「ああっ! あうぅっ……! イクっ……!」
「アテナ」
限界が近付き快感が弾ける直前、熱量を持った響きで名を呼ばれ、アテナは硬く閉じていた瞼を開けてノエルを見た。
涙で滲む視界の中では、ノエルが蒼く美しい双眸に欲望を湛え、アテナだけを真っ直ぐに見ていた。
ノエルと見つめ合いながらアテナは深く達し、ビクッビクッと腰を跳ねさせて言葉にならない声を上げる。
「これ、使いますね」
ぬちゃりと音を立ててノエルの指が引き抜かれた後、魔法でその手の中に潤滑油とはまた違う新しい物品が現れた。
涙はそのままに、息を整えながらノエルの手の中にあるものを見つめるアテナは、それがアテナが長年携帯し続け、いつか使用することを夢に見つつ終ぞアスターとは使うことのなかった避妊具だと気付く。
性文化の進んでいるこの国では、避妊具をお守り代わりに携帯することが女子の嗜みだった。
ノエルはアテナが化粧ポーチの中にずっとしまっていたそれを、魔法でこの場に出してきたらしい。
アテナは、ノエルが袋を破って避妊具を取り出し、勃起した雄の象徴に装着する様子をぼうっと見ていた。
「俺も初めてだから、痛かったらごめんね」
ノエルはアテナの腰の下に枕を入れ、脚を開かせながら言葉をかけてきたわけだが、いつもの丁寧語が取れている。
ノエルは感情が高ぶった時だけ丁寧語ではなくなる。アテナの痴態を見たノエルの中でも、燃え盛るものがあるのだろう。
アテナの秘所に屹立をあてがうノエルは、もう先程のように「戻れる」なんて言わない。ノエルはアテナと一生添い遂げる覚悟のようだ。
「アテナ、愛してる」
唯一の愛を向けられてとても嬉しいとアテナは感じ、今度は嬉し涙が彼女の頬を伝う。アテナは自分もノエルに覚悟を見せなければと思った。
「私もノエルを愛してる。一生あなただけよ。ずっと、ずっとずっと離れないから………… あなたが死ぬ時は、私も一緒に死ぬわ」
アテナが手を伸ばすと、ノエルがその手を取って恋人繋ぎにしてくる。
「死なせない。不幸になんてさせない。俺たちは必ず、幸せになるんだ」
ノエルは涙するアテナの腰を、彼女と手を繋いでいるのとは反対側の手で掴み、位置を決めた。
ノエルはアテナ見つめながら、ゆっくりと彼女の中に自身を挿入してきた。
それまで男女としてはジレジレの鈍亀のような進展具合だったのに、ここに来てノエルが一気に攻めてきた
アテナは咄嗟に諾とも否とも言えなかった。
アテナは未通女だ。これまで二人彼氏がいたが、最初の恋人であり婚約者だった義兄ウィリアムとは、彼が亡くなる直前に一度キスをしただけだ。
二人目の彼氏アスターとは、恋人的イチャコラはそれなりにしたが、処女であれば獣人をおびき寄せる囮になりやすいこともあって、アテナはハンターになった時に、ウィリアムの仇を取るまではと処女でい続ける誓いを立てていた。
アスターとは交際する時にそのことを打ち明けて了承はもらっていたが、どんなに良い雰囲気になっても、酔った時限定でアスターに拝み倒されても、アテナは最後まですることに合意しなかった。
ちゃんとセックスしていたら、アスターもあの子じゃなくて自分を選んでいたのではないか、という後悔は、アテナの心の奥底にこびりついている。
アスターに散々我慢をさせてしまった罪悪感はずっとあって、新しい彼氏ができたからと言ってその日のうちに致してしまうのもどうなろだろうと、アテナの中で戸惑う気持ちはあった。
「うん、いいよ……」
けれどアテナはノエルの要望を受け入れた。元彼よりも今彼の方が大事に決まっているし、ここでまた嫌だと言ったら、愛する人が遠くへ行ってしまう気がした。
「良かった……」
ノエルはあからさまにホッとしていた。
ノエルの美しき顔が近付いてきてアテナは目を閉じた。唇を吸われながら、ノエルの手が寝間着の上から胸をまさぐり始める。服を脱がされてアテナは生まれたままの姿を晒し、上半身裸だったノエルも、下を全部脱いでアテナに抱きついてきた。
ノエルの股間の硬いものがアテナのお腹のあたりに当たる。ノエルが年下の中性的な男の子ではなくて、欲望を持った一人の男なのだと今更ながらに突き付けられた。
ノエルは弟のゼウスよりも一つ年下であり、まだ少年とも呼べる年齢なこともあってアテナの方が背が高い。けれど、これから成長して益々格好良くなるノエルをそばで見ていられるし、彼の初めてを貰えることをアテナは嬉しく思った。
「泣かないでください」
身体中にキスの嵐と愛撫を受け、アテナが心臓の鼓動を跳ねさせながら喘いでいると、自分でも知らないうちに涙を溢していたらしく、涙の痕をノエルが綺麗な指先で拭った。
「今なら戻れますけど……」
ノエルの瞳が不安そうに揺れている。おそらくノエルは自らの出自を気にしているのだろうが、アテナの葛藤はそれとは別の所にあった。
たぶん本当は、身体を繋げることにはもっと時間をかけたかったのだと思う。
アテナの心には、果たせずに置き去りにしてきてしまった愛があって、二度と戻れない彼らとの幸せな思い出がアテナに涙を流させていた。
しかし、アテナは大丈夫だと言うように首を振った。
「ノエル、愛してる……」
きっとこれは自分が前に進むための儀式なのだ。
自分にとってノエルは必要不可欠な存在であり、彼が自分の前から消えてしまったら今度こそ心が完全に壊れてしまうとアテナは思った。
ノエルとさよならする選択肢なんてアテナにはないのだ。
ノエルとの愛を選ぶのなら、生半可な覚悟では駄目なことも承知しているし、アテナはノエルとの愛に命を懸けるつもりだった。ノエルが望むなら、守り通した処女でもなんでも捧げたい。
脚を開くように言われて、アテナは請われるがまま大きく脚を開き、自分の一番大切な部分を曝け出した。
「指、挿れますね」
「あ…… ん……」
ノエルは魔法で性交用の潤滑油を手元に召喚させていて、たらりとアテナの秘所に垂らしてから指を挿入してきた。
アテナの膣内は思いの他柔らかく緩んでいたようで、痛みもなくノエルの指をすんなりと受け入れた。それどころか中を探るノエルの指をきゅううっと締め始め、下腹部に痺れのような甘い感覚も走った。
「痛みますか?」
呼気を荒くし喘ぎを強めるアテナを心配したのか、ノエルが心配そうな口調で尋ねてくる。
「大丈夫よ…… やめないで…… 気持ちいいから……」
アテナは苦しみよりも愛するノエルにすべてを委ねている安心感が勝っていて、体内でノエルの一部と繋がっているという感覚が心地良かった。
それはかつてアスターとの間にもあったもので、昔を思い出してアテナは涙を流す。
「あっ……! あんっ……! あんんっ……!」
挿入される指が一本増えてアテナは喘ぎ声を強めた。先程よりもノエルの指の動きに遠慮がない。アテナは何かにすがりたくなってくるが、ノエルとの距離が少し遠かったので、両手でシーツをぎゅっと握りしめた。
ノエルは中指と薬指で膣孔を穿ちながら親指で陰核を巧みに捏ねていて、もう片方の手は乳房を揉み緩急を付けて指で乳首を刺激している。
最初は緊張でカチコチだった乳首やクリトリスも、迫り上がる欲望に感化されて勃ち上がり熱を持っている。気持ち良い部分に触れられるとそこから快感が高まった。
「ああっ! あうぅっ……! イクっ……!」
「アテナ」
限界が近付き快感が弾ける直前、熱量を持った響きで名を呼ばれ、アテナは硬く閉じていた瞼を開けてノエルを見た。
涙で滲む視界の中では、ノエルが蒼く美しい双眸に欲望を湛え、アテナだけを真っ直ぐに見ていた。
ノエルと見つめ合いながらアテナは深く達し、ビクッビクッと腰を跳ねさせて言葉にならない声を上げる。
「これ、使いますね」
ぬちゃりと音を立ててノエルの指が引き抜かれた後、魔法でその手の中に潤滑油とはまた違う新しい物品が現れた。
涙はそのままに、息を整えながらノエルの手の中にあるものを見つめるアテナは、それがアテナが長年携帯し続け、いつか使用することを夢に見つつ終ぞアスターとは使うことのなかった避妊具だと気付く。
性文化の進んでいるこの国では、避妊具をお守り代わりに携帯することが女子の嗜みだった。
ノエルはアテナが化粧ポーチの中にずっとしまっていたそれを、魔法でこの場に出してきたらしい。
アテナは、ノエルが袋を破って避妊具を取り出し、勃起した雄の象徴に装着する様子をぼうっと見ていた。
「俺も初めてだから、痛かったらごめんね」
ノエルはアテナの腰の下に枕を入れ、脚を開かせながら言葉をかけてきたわけだが、いつもの丁寧語が取れている。
ノエルは感情が高ぶった時だけ丁寧語ではなくなる。アテナの痴態を見たノエルの中でも、燃え盛るものがあるのだろう。
アテナの秘所に屹立をあてがうノエルは、もう先程のように「戻れる」なんて言わない。ノエルはアテナと一生添い遂げる覚悟のようだ。
「アテナ、愛してる」
唯一の愛を向けられてとても嬉しいとアテナは感じ、今度は嬉し涙が彼女の頬を伝う。アテナは自分もノエルに覚悟を見せなければと思った。
「私もノエルを愛してる。一生あなただけよ。ずっと、ずっとずっと離れないから………… あなたが死ぬ時は、私も一緒に死ぬわ」
アテナが手を伸ばすと、ノエルがその手を取って恋人繋ぎにしてくる。
「死なせない。不幸になんてさせない。俺たちは必ず、幸せになるんだ」
ノエルは涙するアテナの腰を、彼女と手を繋いでいるのとは反対側の手で掴み、位置を決めた。
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