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四男編
セクシー脱衣の罠
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セシルにしつこいくらい一晩中愛されたせいか、休暇になっていた翌日、ジュリナリーゼは寝坊した。
約束の時間に遅れてしまう! と急ぐジュリナリーゼだったが、「これ着てって」とセシルに渡された水着は、昨日のマイクロビキニとは違う、布地ゼロ・オール紐という、卑猥度が爆上がりしている水着だった。
「昨日の水着はさぁ、ほら、リィのエッチなお汁で濡れちゃったから、予備がこれしかなくて」
そこら辺は魔法でなんとかできるんじゃ?! と思ったが、とにかく急いでいたので、ジュリナリーゼはそのヒモ水着を受け取った。
身に着けると胸は乳首だけヒモに隠れているが乳輪はほぼ見えていて、下腹部もヒモが秘部に食い込み言わずもがなの状態だった。
歩くと胸が揺れて乳首がポロリするしクリトリスが擦れて変な気持ちになってくるが、早く出発したかったジュリナリーゼは、疼く身体を叱咤し欲望に耐えて上着を着込み、のんびりしているセシルを急かして準備を進め、転移魔法を発動させた。
魔法陣を使ったセシルの転移魔法により、ジュリナリーゼたちは宿泊予定のキャンベル伯爵家別荘にやって来た。
セシルの家族たちは既に外にいるようで、館の中には誰もいなかった。
ブラッドレイ家の面々は魔法が使えるので、お世話をする使用人がいなくても大丈夫らしい。今回はお忍びのバカンスなので、ジュリナリーゼも自身の護衛たちは全員首都に置いてきている。
セシルと二人で泊まる予定の部屋に荷物を置き、さあいざ! と、ジュリナリーゼはヒモ水着を服の下に隠したまま、再度セシルの転移魔法で伯爵家の専用海岸まで一気に飛んだ。
まず、ジュリナリーゼの視界に入ったのは海辺の強い陽射しで、眩しくてすぐには目が開けられなかった。
サングラスを掛けてくれば良かったかしら、と思いながら、打ち寄せる波の音と潮の匂いを全身で感じ、いよいよ「バカンスの始まりね!」と気分が高揚してきたジュリナリーゼは、光に慣れてきた瞼を開き――――そのまま目を見開いた状態で固まった。
ジュリナリーゼの視線の先には、ブラッドレイ家長男ジュリアスの姿があった。どこか物憂げな表情をしたいつもよりも艶やかさの増したジュリアスは、ちょうど上着に手をかけていて、水着姿になる直前だった。
ジュリアスは腕を交差させるように上着を掴み上に引っ張り上げようとしていて、銃騎士隊で鍛え上げられた美しい脇腹の筋肉が見えている。
ススっと服が上に上がるごとに、婦女子が喜んで群がりむしゃぶりつきそうな、美しい胸筋や色気溢れる喉仏や綺麗すぎる上腕が次から次へと現れて、その様子に釘付けになっているジュリナリーゼは、何も考えられず完全に頭が真っ白になっていた。
ジュリアスがいる所から少し離れた場所には、女殺し的な悪魔級の魅力を放つジュリアスの犠牲者にならないようにと、長兄の動きに警戒していたノエルが、首を傾げている婚約者アテナの目を両手で覆って刺激物を見せないようにしていたが、ジュリナリーゼはセシルにそのようなことはされなかった。
上着が完全に取り払われると、脱衣の影響か、ジュリアスはまるで一夜を共にした翌日の、爽やかな朝のような髪の毛の乱れ具合を無造作に晒していた。
本当に無意識なのだろうと思うが、ジュリアスは近くに現れていたジュリナリーゼたちを見つけると、親しみを込めつつも神の如き嫣然とした微笑みを向けてきたた。
ジュリナリーゼはジュリアスとは今では良き友人であるわけなので、気安い笑みを向けられることは初めてではないが、水着姿のジュリアスの無意識の一撃がクリティカルヒットしたジュリナリーゼは、自分の意識がフッと失われて行くのを感じながら、セシルの腕が自分の身体を支えようと伸びてくるのを感じていた。
約束の時間に遅れてしまう! と急ぐジュリナリーゼだったが、「これ着てって」とセシルに渡された水着は、昨日のマイクロビキニとは違う、布地ゼロ・オール紐という、卑猥度が爆上がりしている水着だった。
「昨日の水着はさぁ、ほら、リィのエッチなお汁で濡れちゃったから、予備がこれしかなくて」
そこら辺は魔法でなんとかできるんじゃ?! と思ったが、とにかく急いでいたので、ジュリナリーゼはそのヒモ水着を受け取った。
身に着けると胸は乳首だけヒモに隠れているが乳輪はほぼ見えていて、下腹部もヒモが秘部に食い込み言わずもがなの状態だった。
歩くと胸が揺れて乳首がポロリするしクリトリスが擦れて変な気持ちになってくるが、早く出発したかったジュリナリーゼは、疼く身体を叱咤し欲望に耐えて上着を着込み、のんびりしているセシルを急かして準備を進め、転移魔法を発動させた。
魔法陣を使ったセシルの転移魔法により、ジュリナリーゼたちは宿泊予定のキャンベル伯爵家別荘にやって来た。
セシルの家族たちは既に外にいるようで、館の中には誰もいなかった。
ブラッドレイ家の面々は魔法が使えるので、お世話をする使用人がいなくても大丈夫らしい。今回はお忍びのバカンスなので、ジュリナリーゼも自身の護衛たちは全員首都に置いてきている。
セシルと二人で泊まる予定の部屋に荷物を置き、さあいざ! と、ジュリナリーゼはヒモ水着を服の下に隠したまま、再度セシルの転移魔法で伯爵家の専用海岸まで一気に飛んだ。
まず、ジュリナリーゼの視界に入ったのは海辺の強い陽射しで、眩しくてすぐには目が開けられなかった。
サングラスを掛けてくれば良かったかしら、と思いながら、打ち寄せる波の音と潮の匂いを全身で感じ、いよいよ「バカンスの始まりね!」と気分が高揚してきたジュリナリーゼは、光に慣れてきた瞼を開き――――そのまま目を見開いた状態で固まった。
ジュリナリーゼの視線の先には、ブラッドレイ家長男ジュリアスの姿があった。どこか物憂げな表情をしたいつもよりも艶やかさの増したジュリアスは、ちょうど上着に手をかけていて、水着姿になる直前だった。
ジュリアスは腕を交差させるように上着を掴み上に引っ張り上げようとしていて、銃騎士隊で鍛え上げられた美しい脇腹の筋肉が見えている。
ススっと服が上に上がるごとに、婦女子が喜んで群がりむしゃぶりつきそうな、美しい胸筋や色気溢れる喉仏や綺麗すぎる上腕が次から次へと現れて、その様子に釘付けになっているジュリナリーゼは、何も考えられず完全に頭が真っ白になっていた。
ジュリアスがいる所から少し離れた場所には、女殺し的な悪魔級の魅力を放つジュリアスの犠牲者にならないようにと、長兄の動きに警戒していたノエルが、首を傾げている婚約者アテナの目を両手で覆って刺激物を見せないようにしていたが、ジュリナリーゼはセシルにそのようなことはされなかった。
上着が完全に取り払われると、脱衣の影響か、ジュリアスはまるで一夜を共にした翌日の、爽やかな朝のような髪の毛の乱れ具合を無造作に晒していた。
本当に無意識なのだろうと思うが、ジュリアスは近くに現れていたジュリナリーゼたちを見つけると、親しみを込めつつも神の如き嫣然とした微笑みを向けてきたた。
ジュリナリーゼはジュリアスとは今では良き友人であるわけなので、気安い笑みを向けられることは初めてではないが、水着姿のジュリアスの無意識の一撃がクリティカルヒットしたジュリナリーゼは、自分の意識がフッと失われて行くのを感じながら、セシルの腕が自分の身体を支えようと伸びてくるのを感じていた。
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