4人の王子に囲まれて

*YUA*

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気まずい2人

結衣side

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私は少し不貞腐れながらお昼を食べていた。

絶対バレてないと思ったのに。

そもそもリビングでテレビを見ていた大雅兄がなんで気付いたの!?

もー。本当私の気持ちも知らないでー。

そんな事ばかり考えていた。


秀「ご馳走様。結衣ちゃん美味しかったよ。」

結「……うん。」

琉「結衣、どうした。」

結「なんでもない。」

瑛「なんでもないようには見えないけどな。」

結「だから、なんでもないもん。」


私がそう言うと大雅兄は分かりやすくため息をついた。



結「そんなわざとため息つかなくてもいいじゃん!!」

大「ん?なんか言ったか?」

そんな大雅兄の態度に益々腹が立つ。



結「大雅兄のバカ!もうぜーーったい口聞かないだから!!」

秀「なに?けんか?」

結「もーーー!なんでもない!!」

琉「いつにもなく不機嫌だな。」


琉生お兄ちゃんがそう言うと近藤くんは突然笑い出した。

私が少しびっくりして近藤君を見ると

近「悪い…矢神もそうやって怒ったりするんだなーって思って。」

と言った。


大「あぁ、いつもピーピー怒ってるよな?」

結「ピーピーなんて言ってない!!」

大「そーか?」

そう言いながら怒ってる私をニヤニヤしながらからかってくる大雅兄。



結「もーーー!!」

大「そんな、もーもー言ってたら牛になっちまうぞ~」

と言いながら食器を片付けて私の頭をわしゃわしゃと触ってくる大雅兄。


近「いや、俺学校の優等生な矢神しか知らねぇからさ。」

大「猫かぶってるんだもんな。」

結「違う!!!」


もう。なんで今日こんなに大雅兄意地悪なの!?

大「んじゃ、食い終わったし俺部屋行くわ。」

そう言いながら大雅兄は私に耳打ちで続けた。

大「あとで皿俺が洗っとくから、お前は無理すんなよ。」


ずっと意地悪だったくせにどうしてこんなにも優しくするの?

もー本当よくわからない。








近「ご馳走様さまでした。美味しかったよ、矢神。」

結「お粗末さまでした。お口にあって良かった!あの…ごめんね。大雅兄と喧嘩してたから気まずかったよね…。」

近「いいよ。普段見れない矢神が見れて嬉しかったし。」

……近藤くんは本当に優しいなぁ。

結「私こそ…お菓子ありがとう!あとでゆっくりいただくね!」

近「喜んでもらえるといいけど……」

結「そんなのいただけるだけで嬉しいよ!」

近「そう言ってもらえて良かった。じゃあ俺はそろそろ…。」

結「うん!わざわざ来てくれてありがとう!」

そう言うと近藤くんと私は玄関へと向かった。



近「あ、そうだ。俺…最近料理始めてみようかなって思ってて…今日のレシピ美味しかったし…あとで教えてほしいから連絡先…とか、聞いてもいいかな?」

結「もちろんだよ!!」

近「良かった……」


それから連絡先を交換すると近藤くんはすぐに帰っていった。
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