4人の王子に囲まれて

*YUA*

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夏休み

結衣side

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大雅兄にバレてしまった。

実はこっそり計画していたのに……。

どうしてもその日だけは2人きりで過ごしたかった。



そして次の日。

大「おはよ。」

結「おはよ!大雅兄!」

大「そういえばお前今日用事あるんだろ?送り迎えしようか?」

結「え?ないよ、予定なんて。」

大「は!?だって今日予定あるから明日が良かったんじゃねぇの?」

結「今日はなんとなく好ましくない…と言いますか…。」

大「昨日から結衣……変だぞ?」

結「変じゃないもん!」




秀「おはよぉ。いいじゃん。どうせ大雅暇なんでしょ?」

そう突然話に入り込んできた秀兄。

結「おはよう!秀兄!」

大「でも…ならなんで明日がいいんだよ。」

結「いいじゃん…。別に…。」

大「別にいいけどさ。俺的には早い方がいいかなぁと思ったんだけど。」

結「いいの!」

私はわがままを言った。

だってどうしても2人で過ごしたかったから。






大雅兄は不思議そうな顔をしつつも了承してくれた。


大「今日は宿題すんのか?」

結「そうだけど……」

大「教えてやろうか?」

結「大丈夫だよ!」

大「なんで?」

結「自分でもわかるもん。」

大「ふーん…。」


そしてなんとか大雅兄を誤魔化し続けてやってきたデート当日!

今日は私にとって特別な日なのです!



大「準備出来たか?」

結「んーもうちょっと待って!」

大「へいへい。」

結「出来たよ!!」

私は少し張り切ってお化粧をしてみた。

そしてパッと大雅兄の顔を見上げると大雅兄の雰囲気はいつもと違っていた。

いつもの家にいる感じも好きだけど今日みたく髪の毛をセットしてる大雅兄もカッコいい…。

私は思わず見惚れてしまった。

そんな私をみて大雅兄は私の顎をくいっとあげて顔を近づけてくる。

思わず熱くなってくる顔。


すると

大「化粧してる?」

結「う、うん…。」

大「お、お前は元が可愛いのを少しは自覚しろ。また誘拐されてもしらねぇぞ。」

そう言いながら掴んでいた私の顔を離すとそっぽを向き、少し顔を赤らめていた大雅兄。


瑛「イチャイチャしてねぇで早く行けよ。」

そんな私たちをみて声をかけてきた瑛斗兄は少し不機嫌そうな顔でそう言った。


結「瑛斗兄おはよう!」

大「うっせ!!」

私たちがそれぞれそう言うと今度は優しそうな顔つきになり

瑛「楽しんでこいよ。」

と言ってくれた。

結「うん!ありがとう!!」




大「んじゃ行くか。」

結「どこ行くの?」

大「好きかはしらねぇけど…とりあえず着くまでのお楽しみ。」

結「えぇ!」


それからそんないつも通りの会話をしながら私たちは目的地まで向かった。









結「プラネタリウム?」

大「嫌だったら場所変えるけど…」


好きな人とプラネタリウム…。

そんなの素敵すぎる!!

結「ここがいい!!早く行こ!」

大「あ、おい!待てよ!……お前はすぐ逸れるんだから手、繋いどけよ。」


そう言いながら私の手をギュッと握ってくれた大雅兄。

ドキドキして手から心臓の音が伝わってしまいそう…。




私たちはそのまま手を繋ぎプラネタリウムの中へと入っていった。



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