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大好きな家族
結衣side
しおりを挟む大・結「ただいまー!」
琉「ただいま…。」
検診から帰宅した私たち。
琉生お兄ちゃんも仕事が終わりみたいで一緒に帰ってくることができた。
今日は少し緊張してたけど太陽さんと琉生お兄ちゃんのお陰でへっちゃらだったな~!
着替えて夕飯つくろーっと。
すると部屋の前に瑛斗兄が立っていた。
瑛「お、おかえり。」
結「瑛斗兄ただいま!どうしたの?」
瑛「今日…飯食いに行かねーか?みんなで。」
結「え?今日?」
瑛「なんか…今日頑張って来たんだろ?」
目を逸らしながらそう言ってくれる瑛斗兄。
その顔はほんのり頬が赤く照れているようだ。
結「嬉しい。ありがとう!行きたい!!」
瑛「いや…別に。お前の飯に飽きたから連れてくだけだから。勘違いすんなよ。」
と言ってドンと物音を立てて部屋に戻っていく瑛斗兄。
本当に優しいなぁ。
私はとても幸せ者だ。
こんな優しいお兄ちゃんたちに囲まれて…。
その日は秀兄だけ現地集合でお洒落なレストランに連れて行ってもらった私。
大きな水槽があって小さな水族館のようなそのレストランはご飯はもちろん、色々と感動することばかりで私は終始はしゃいでいた。
そして帰りの車では私は眠ってしまっていた。
次に起きたのは深夜の2時頃。
車で寝たあとベッドに運んでくれたのか私は自分の部屋のベッドに横になっていた。
眠れなくなった私は起き上がりキッチンへと向かう。
お茶でも飲もうかと冷蔵庫を開けてグラスにお茶を淹れた。
琉「起きたのか。」
と言って後ろから姿を見せた琉生お兄ちゃんはグラスに氷とウイスキーを入れた。
結「あ…琉生お兄ちゃん。ごめんなさい。私寝ちゃって…。」
琉「お前も今日は頑張ったんだしたまにはいいだろ。」
そう言って琉生お兄ちゃんは俺の頭をポンポンと優しく撫でると少しウイスキーを口に含んだ。
そして少し真面目な顔をすると、続けた。
琉「あのさ…。これから、お前に執事がつくと親父が言っていただろう。」
結「うん。」
琉「万が一だが…その生活が辛くなったらいつでも言ってこい。」
結「え?」
琉「生活環境がガラリと変わるのはあまり良くないからな。その時はいくらでも話聞くから。」
結「ありがとう…。」
琉「じゃあ、俺はこのまま部屋に戻る。お前はどうする?」
結「早いけど朝食の準備だけしてから寝ようかな。」
琉「分かった。じゃあおやすみ。」
と言って部屋に行ってしまった。
私はその後朝食の準備を済ませると部屋に戻ってもう一眠りした。
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