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爪痕9
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「……ああっ……いいっ……」
「亮……」
亮の奥がひくつき、快楽が生まれる。亮は吐精の衝動を抑えきれず腰を浮かせて優璃をねだった。
そのしぐさに、優璃は目を細めた。亮への愛しさが波のように込み上げてくる。
果てたい衝動と背徳感が身体を熱くさせ、胸を苦しめる。
「…亮…好きだ…」
この感情に手をつけてしまったこの落とし前は、誰がするのだろう、と優璃は思った。亮の身体を知ってしまう罪の重さに優璃は既に気付いている。
「あっ…あっ……!」
「亮……っ」
優璃の声色が変化する。もう少し冷静に抱いている筈だった。
優璃はこの年になるまで人並み以上の経験はあると自負していたし、色気のある駆け引きも難なくやってきた。
けれどもこれ程まで夢中になった事はなかった。今の優璃は無性に快楽を貪り、亮の身体に溺れている。
「亮っ…イキそう…」
「んっ…高瀬っ……」
「あっ…高瀬…俺も…いいっ…」
亮の肌の中で優璃ものが激しく脈を打った。それと同時に今まで感じた事もないような感覚が亮を襲う。恐ろしい程の快楽が全身を巡り、息が出来ない。
「亮……」
亮の奥がひくつき、快楽が生まれる。亮は吐精の衝動を抑えきれず腰を浮かせて優璃をねだった。
そのしぐさに、優璃は目を細めた。亮への愛しさが波のように込み上げてくる。
果てたい衝動と背徳感が身体を熱くさせ、胸を苦しめる。
「…亮…好きだ…」
この感情に手をつけてしまったこの落とし前は、誰がするのだろう、と優璃は思った。亮の身体を知ってしまう罪の重さに優璃は既に気付いている。
「あっ…あっ……!」
「亮……っ」
優璃の声色が変化する。もう少し冷静に抱いている筈だった。
優璃はこの年になるまで人並み以上の経験はあると自負していたし、色気のある駆け引きも難なくやってきた。
けれどもこれ程まで夢中になった事はなかった。今の優璃は無性に快楽を貪り、亮の身体に溺れている。
「亮っ…イキそう…」
「んっ…高瀬っ……」
「あっ…高瀬…俺も…いいっ…」
亮の肌の中で優璃ものが激しく脈を打った。それと同時に今まで感じた事もないような感覚が亮を襲う。恐ろしい程の快楽が全身を巡り、息が出来ない。
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