上 下
25 / 49

爪痕7

しおりを挟む
「……ああっ」

 優璃は奥を貫いた。
 想像以上に大きい。一瞬激痛が走った。

「いや……!」

「……高瀬っ……高瀬!」

 肉棒で奥が裂けていく。これがオスだと言わんばかりに中を蹂躙される。

「あっ……あっっ……」

「亮……の中……すごく気持ちいい……」

 優璃の息が荒くなる。擦れ合うところが熱くなって快楽を生む。腰を揺らして触れ合う肌を内からも外からも堪能する。

「あっ……あっ」 
 
亮は再び勃起してしまった。明らかに興奮している。乱暴にされ、たまらなくなった。自分も欲しくなり腰を使い快楽を貪る。

「高瀬……高瀬……っ」

「……亮っ」

「……良い……良いよ……亮との……セックス」

 優璃は深く腰を突いた。
 
「…ああ…っ」

 亮は尻を高く持ち上げたうつ伏せの体勢のままだ。あまりの恥ずかしさでシーツに顔を埋めているので頭しか見えない。
 亮は優璃の昆ぶりに直に触れている。
 潔癖で美しい外見の優璃の違う一面を肌で感じている。
 後ろを犯され羞恥と恐怖でいっぱいいっぱいの筈なのに、気持ちよさで獣のように声が出てしまう。

「ヤバイ……亮の初めてになれて嬉しいよ…」

  (……っ!)

「ひゃっ……!」

 強引に持ち上げられた片足につられ、亮の腰はシーツの上に崩れ落ちた。
 その際、優璃のモノが抜かれ繋がれた身体が解放される。

「亮の顔見ながらイキたい……」

 優璃は真顔で亮を見下ろす。
 亮は優璃の色を帯びた瞳から目をそらせないでいた。少し息の上がった優璃は欲情し、オスの顔つきになっている。
 身体が熱を持ち、首元に艶やかな汗が見える。優璃も下に衣服はなく、引き締まった腿がシャツの裾から見えた。


「……!」

「脚…挙げて…」

「っ…!」

「ああっ……」



しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ヤバい薬、飲んじゃいました。

はちのす
BL
変な薬を飲んだら、皆が俺に惚れてしまった?!迫る無数の手を回避しながら元に戻るまで奮闘する話********イケメン(複数)×平凡※性描写は予告なく入ります。 作者の頭がおかしい短編です。IQを2にしてお読み下さい。 ※色々すっ飛ばしてイチャイチャさせたかったが為の産物です。

花香る人

佐治尚実
BL
平凡な高校生のユイトは、なぜか美形ハイスペックの同学年のカイと親友であった。 いつも自分のことを気に掛けてくれるカイは、とても美しく優しい。 自分のような取り柄もない人間はカイに不釣り合いだ、とユイトは内心悩んでいた。 ある高校二年の冬、二人は図書館で過ごしていた。毎日カイが聞いてくる問いに、ユイトはその日初めて嘘を吐いた。 もしも親友が主人公に思いを寄せてたら ユイト 平凡、大人しい カイ 美形、変態、裏表激しい 今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。

どうしようもなく甘い一日

佐治尚実
BL
「今日、彼に別れを告げます」 恋人の上司が結婚するという噂話を聞いた。宏也は身を引こうと彼をラブホテルに誘い出す。 上司×部下のリーマンラブです。 今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。

恋した貴方はαなロミオ

須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。 Ω性に引け目を感じている凛太。 凛太を運命の番だと信じているα性の結城。 すれ違う二人を引き寄せたヒート。 ほんわか現代BLオメガバース♡ ※二人それぞれの視点が交互に展開します ※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m ※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です

お客様と商品

あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

恋色模様

BL
会社の同期に恋をしている。けれどモテるあいつは告白されても「好きな奴がいる」と断り続けているそうだ。じゃあ俺の失恋は決定だ。よーし、新しい恋をして忘れることにしよう!後ろ向きに前向きな受がなんやかんやしっかり囲まれていることに気づいていなかったお話。 ■囲い込み攻✕無防備受■会社員✕会社員■リーマン要素がありません。ゆる設定。■飲酒してます。

副会長様は平凡を望む

BL
全ての元凶は毬藻頭の彼の転入でした。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー 『生徒会長を以前の姿に更生させてほしい』 …は? 「え、無理です」 丁重にお断りしたところ、理事長に泣きつかれました。

処理中です...