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爪痕3
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亮は身体を強ばらせ顔を背けた。優璃は頓着せず耳に口づけする。
「んっ…」
新鮮な反応が優璃を興奮させる。
もっといじめてやりたい気持ちに駆られた優璃は亮の首筋をあまく噛む。
吸い付いた唇が深いため息を繰り返し、熱を持った舌先が肌を蹂躙する。
(……高瀬……痛っ……)
亮の目には寝室の高い天井と。薄暗い部屋の一部分が見えている。よく整理整頓された部屋だ。優璃の几帳面な性格が伺い知れる。
その几帳面さは中学時代から、あったのかもしれない。優璃に使われる教科書やノートはいつもキレイだったのを思い出した。
亮は優璃のそんな所が好きだった。
他にも惹かれる理由は無数にあった。物を食べる所作、本質でモノを言う頭と度胸、物応じしない風格、すべてが亮を魅了した。
信じられないが、今自分を押し倒している男はあの高瀬優璃だ。
記憶の糸をたぐり寄せる度、今の状況がどうしてもカオスに思えて仕方ない。
優璃の左手が亮のシャツの下に滑り込み、胸を愛撫する。
「っ…やっ」
「やめっ」
(……くすぐったい…っ…ていうか)
(……なんか)
(……エロい……)
(……ああ……っ……)
「亮……」
優璃が亮の耳に口付けしながら名前を呼ぶ。粘度がある声がイヤらしい。
「いまから……どうしたい?」
「えっ」
「だいぶここキツくなってるけど…」
「……っ」
亮はあえて聴いてくる優璃をいじらく思った。
「…やっ……っ」
優璃は硬直する亮を隙をついて、ベルトごとズボンを下ろす。片足ずつ脱がせ、裸にさせた。
下半身全ての肌が露出された亮は、急いで膝を折る。
優璃は亮を、後ろから強く抱き締めた。シャツの裾から零れ出た白い肌を精一杯隠そうとする亮を優璃はたまらなく愛しく感じた。
「亮……の硬くなってる……」
「やめ……」
「んっ……っ」
「んっ…」
新鮮な反応が優璃を興奮させる。
もっといじめてやりたい気持ちに駆られた優璃は亮の首筋をあまく噛む。
吸い付いた唇が深いため息を繰り返し、熱を持った舌先が肌を蹂躙する。
(……高瀬……痛っ……)
亮の目には寝室の高い天井と。薄暗い部屋の一部分が見えている。よく整理整頓された部屋だ。優璃の几帳面な性格が伺い知れる。
その几帳面さは中学時代から、あったのかもしれない。優璃に使われる教科書やノートはいつもキレイだったのを思い出した。
亮は優璃のそんな所が好きだった。
他にも惹かれる理由は無数にあった。物を食べる所作、本質でモノを言う頭と度胸、物応じしない風格、すべてが亮を魅了した。
信じられないが、今自分を押し倒している男はあの高瀬優璃だ。
記憶の糸をたぐり寄せる度、今の状況がどうしてもカオスに思えて仕方ない。
優璃の左手が亮のシャツの下に滑り込み、胸を愛撫する。
「っ…やっ」
「やめっ」
(……くすぐったい…っ…ていうか)
(……なんか)
(……エロい……)
(……ああ……っ……)
「亮……」
優璃が亮の耳に口付けしながら名前を呼ぶ。粘度がある声がイヤらしい。
「いまから……どうしたい?」
「えっ」
「だいぶここキツくなってるけど…」
「……っ」
亮はあえて聴いてくる優璃をいじらく思った。
「…やっ……っ」
優璃は硬直する亮を隙をついて、ベルトごとズボンを下ろす。片足ずつ脱がせ、裸にさせた。
下半身全ての肌が露出された亮は、急いで膝を折る。
優璃は亮を、後ろから強く抱き締めた。シャツの裾から零れ出た白い肌を精一杯隠そうとする亮を優璃はたまらなく愛しく感じた。
「亮……の硬くなってる……」
「やめ……」
「んっ……っ」
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