3ヶ月の間に。

楓は香月の親友。

先輩は用事があると、何故か香月の友人（同僚）、楓（かえで）が来た。

「妊娠したんだっけ？おめでとう！」

手ぶらでやってきた楓は、ご飯とウオッカを勝手に食べだした。

「妊娠してるから酒はダメだろ！？おいって！！」

「聞いて。私、香月の子供なんて産めないのよ。妊娠なんて嘘よ。あの人、精子が死んでるの。散々な浮気の挙句、両親からは子供作れってうるさくて」

私は新しいウォッカを2本出した。

「どうしたいんだよ？誰にでも抱かれて妊娠して、おさらばか？子供が可哀想だろうが！」

私は、ウオッカを一気飲みした。

「今日で最後のお酒なの。私、香月が帰ってきたら、草野先輩と結婚するのよ」

そして、お腹を撫でた。


3ヶ月後


少し膨らんだお腹を擦りながら、私は草野として結婚式を挙げた。

香月は、ノイローゼになり、彼女と暮らしているそうだ。

仕事をやめた今、私は周りのことは知らない。

ただ、いい両親と旦那に恵まれた！