Happy Life

花森 雲空

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20年後の二人

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二人で話し合いながら、町の人が住みやすく、自然を残した町作りをしようと、拓海と話し合った。

付き合って3年目の二人は、神父の前で永遠の愛を誓う。

店のこともしながら、町の人の声を聞き、ブロイラーや、牧場の整備、田畑の委託する手伝い等から始まった。

結婚6年目にして、待望の赤ちゃんをお腹に宿した!
拓海はないて喜んでくれた。

「星美!俺も頑張るね!」

力強く握った手は、未だに解けてはいない赤い糸。

元気な男の子が産まれた。

私は命を産んだ感動を忘れはしない。

二人で考えた名前は【海星(かいせい)】

名前から一文字ずつとってみた。

店は倉庫にして、子育てをしながら、家で仕事と町おこしを頑張った。

家も立て終わり、三人家族で過ごすことになった。

新しい人達も住むようになり、田舎との共存を楽しんでいる様だった。

老人ホームや、病院を建てたりもした。

祖父母も喜んでいるだろう!

約20年の時が経ち、町は自然豊かで人口が増え、立派な田舎町になった。

今年の8月で11歳になる海星は、すくすく育った。



甘えん坊に育ってしまい、中学生なのにと思ってしまう。

「星美!海星の誕生日プレゼント何がいいかな?」



45歳になった拓海に伝えたいことがあった。

「私ね、43歳になったけど、新しい命をお腹に宿すことができたの!妹か弟ができたら、海星も甘えん坊が直るよ!最高のプレゼントじゃない?」

あわてふためいた拓海は、喜び抱きしめてきた。

「最高のプレゼントになるに決まっている!」

私は青空を背にして、にっこり笑った。



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