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憶測はよくない
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彼方のうつ病が発覚して一ヶ月経とうかとしていた。
私は、パソコンでカウンセラーとして、チャット形式で悩み相談の仕事を始めた。
今日は、午後から彼方の診察がある。
パソコンを叩きながら、彼方を見ていた。
スノーにべったりで離れようとしない。
「ちょっといい?手首とか切るのかな?」
!?
「おかしなサイト見た?見なくていいの。彼方は彼方。切らなくていい。むしろ、切らないで。痛いのは一人じゃないんだよ。みんな痛いの」
思わず、メモ帳に走り書きをして、紙ヒコーキを彼方に飛ばした。
「何書いてあるの?百合より。彼方は彼方か」
そう、ひとそれぞれ。
くくりが【うつ病】なだけです。
「お昼作るから待っててね!親子丼食べれそう?」
包丁を握っている彼方を思わず抱きしめた。
「なに?スノーにニンジン切るんだよ?」
私は、ハッとして彼方を離した。
「お昼はサンドイッチにしよう。食欲ないんだ」
彼方は切ったニンジンを、スノーに運んだ。
私は何を奥底で考えていたのだろうか。
固定概念に縛られていた私がいましたと、主治医の先生に話をした。
「何も気をとがめる必要はありません。それに、食事も取れていますし、安定しているようですね。スノーちゃんと、何より百合さんの支えがあってですよ!頑張りましょうね」
私は彼方ではなく、私を診てもらっている様で涙を流した。
「俺、まだ治らないのかな?」
帰り道の車の中だった。
私は言葉をつまらせなかった。
「人間は呼吸を止めたら終わりなの。彼方は彼方を止めたら終わりなの」
ペットショップに立ち寄り、スノーのチモシーや、エサ、シーツを買うと、珍しく彼方が走り出した。
「豆柴とスノー、仲良くなれないかな?」
貯蓄はあるけれど、赤ちゃんのためだったんだけどな。
「お世話するなら構わないよ!」
そして、我が家にジャックがやってきた。
ちょっとイタイ出費だったけど、スノーも、彼方も喜ぶならよかった。
何よりも私が一番喜んだのだけれど!
私は、パソコンでカウンセラーとして、チャット形式で悩み相談の仕事を始めた。
今日は、午後から彼方の診察がある。
パソコンを叩きながら、彼方を見ていた。
スノーにべったりで離れようとしない。
「ちょっといい?手首とか切るのかな?」
!?
「おかしなサイト見た?見なくていいの。彼方は彼方。切らなくていい。むしろ、切らないで。痛いのは一人じゃないんだよ。みんな痛いの」
思わず、メモ帳に走り書きをして、紙ヒコーキを彼方に飛ばした。
「何書いてあるの?百合より。彼方は彼方か」
そう、ひとそれぞれ。
くくりが【うつ病】なだけです。
「お昼作るから待っててね!親子丼食べれそう?」
包丁を握っている彼方を思わず抱きしめた。
「なに?スノーにニンジン切るんだよ?」
私は、ハッとして彼方を離した。
「お昼はサンドイッチにしよう。食欲ないんだ」
彼方は切ったニンジンを、スノーに運んだ。
私は何を奥底で考えていたのだろうか。
固定概念に縛られていた私がいましたと、主治医の先生に話をした。
「何も気をとがめる必要はありません。それに、食事も取れていますし、安定しているようですね。スノーちゃんと、何より百合さんの支えがあってですよ!頑張りましょうね」
私は彼方ではなく、私を診てもらっている様で涙を流した。
「俺、まだ治らないのかな?」
帰り道の車の中だった。
私は言葉をつまらせなかった。
「人間は呼吸を止めたら終わりなの。彼方は彼方を止めたら終わりなの」
ペットショップに立ち寄り、スノーのチモシーや、エサ、シーツを買うと、珍しく彼方が走り出した。
「豆柴とスノー、仲良くなれないかな?」
貯蓄はあるけれど、赤ちゃんのためだったんだけどな。
「お世話するなら構わないよ!」
そして、我が家にジャックがやってきた。
ちょっとイタイ出費だったけど、スノーも、彼方も喜ぶならよかった。
何よりも私が一番喜んだのだけれど!
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