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文化祭、後日②
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「……いつからかは、正直よくわかんないんだけどさ」
最初はただの担当する新任教師だった。
それが友野も知ってるように昔縁あって出会ってて、あいつの憧れになってたんだって知ってさ。最初は普通に憧れなのもあるしあいつの性格上なのかもしれないけど、ニコニコして慕ってくる可愛い奴……くらいだったんだよ。
構ったら嬉しそうにするし話したら楽しいし、結構気にかけてやっててさ。
今考えたらあの頃から俺、津木の事気にしてたのかもしれないな。
コロコロ変わる表情とか、俺とは違って真っ直ぐな所とか。
いいなって思いだしたらもう結構抑えらんない所まで来てた。
「体育祭の時とか……やばかったなぁ」
「ああ、あれはやばかったですね。主に三戸先生の表情が」
「は?マジ?」
「めっろめろでしたよ。女子も2人見てキャーキャー言ってましたし」
「えええーそれはなんかやばいな」
「あの時も文化祭中もよすぎるくらい仲良く見えましたけど、何で揉めたんですか?」
「揉めたわけじゃないんだ」
津木の車に菓子を取りに行った経緯、そこでいつものやり取りの延長線上で頭を撫でた事。その手を払われてしまった事。津木が何故か今も尚罪悪感なのか俺相手によそよそしい事。
一通り話した頃には手元の酒もつまみもほとんど無くなっていた。追加を頼もうとメニューを手に取ってると、向かいで話を聞いていた友野は「うへぇ……」となんとも言えない声を上げ頭を抱えていた。なんだよその反応。
「これは、あー……」
「なんだよ言いたい事あんなら言えよ」
「なんでいい歳した男2人で思春期みたいな恋してんすか」
「言えとは言ったけどもう少しオブラートに包めよ」
「今の話を聞いただけではなんとも言えないですけど、津木は三戸先生を嫌ってるとは思えないですよ」
「それは俺も思う」
あれだけ慕ってくれてたんだ。
友野先生には言ってないけどプライベートでも飯行ったりしてるくらいだし、今更「嫌われてるのかも」とは思えない。だからこそ、考えられるのは1つで。
「……恋愛感情バレたからビビられたんかなって」
友達みたいに思ってた奴が、そういう目で自分を見てると知った時のような気持ちなんじゃないだろうか。それならあの反応も納得がいく。
「やっぱ引くよなぁ。同性相手からなんてさ」
ほとんどひとり言のように零れた本音。
「そうは思いませんけどね」
「……」
「三戸先生は津木先生がそれで引くような奴に見えてるんですね」
「っいや、でも普通はそうだろ」
「誰にとっての普通ですか?」
「それは……世間一般の人にとっての」
俺がいままで戦ってきたもの。
そこまでは言わなかったけど友野先生には伝わったらしい。ふう、と小さく息を吐くと頬杖をついてふ、と笑いを零す。
「いいじゃないですか同性。正直さっきカミングアウトする時に女子高生に手を出したとか保護者とそうなったとか言われてたら俺は全力で止めましたけどね」
「シャレにならない事言うなよ」
「三戸先生も分かってるように津木先生はこんな事で拒否るするような人じゃない。きっと驚いたとか何かしら理由があるんですよ」
「理由……」
「こういうのはね、他人がいくら考えてもあくまで想像でしかないんだから聞いてみるのが一番なんですよ。それができないなら自然になるまで耐える覚悟を持て」
「っふは、手厳しいな」
(けどそうか……聞いてみるのが一番か)
確かに今まで津木の様子が変だった時の俺はいつもそうしてきた。
「なにか悩んでないか」「何かあったのか」と捕まえて問いかけた。いままで当たり前にしてたのになんでこう恋愛絡みになるとできなくなるんだろう。津木先生ならこういう時もまっすぐ向き合ってくれるんだろうな。
「友野、ありがとうな。ちょっとすっきりしたというか、考え纏まったわ」
「どういたしまして。精々2人で青春してくださいね」
「青春って。いい歳した男2人でかよ」
「安心してください。その辺の生徒よりよっぽど青春してますから」
それからはいつもの調子に戻った俺と友野先生で、昔のように飲んで馬鹿笑いして話して。数日ぶりにすっきりした気持ちで楽しい時間を過ごせたのだった。
◇
「……はぁ」
シンクに漬けたままの食器を片手に、今日何度目かのため息をつく。
薄暗い部屋に俺の鬱々とした空気がじわじわ積もっていくような気持ちがした。
(今日も普通に出来なかったな)
文化祭の日に三戸先生の手を払ってからまともに話ができていない。日付を跨げば大丈夫かとおもったけど駄目、時間をあけても駄目。三戸先生がわざと気にしてないように見せてくれるのが申し訳ないくらい。けどどうしても自分があの日何をしたのか思い出してしまって、先生の姿を見てしまうと顔が強張ってしまうのだ。
(明日は普通にしないと。いつまでもあんな調子じゃ駄目だ)
もうすぐ修学旅行もあるのに。こんな調子で二泊三日も一緒なんて無理すぎる。
そうと決まれば明日の準備をしてさっさと寝てしまおう。起きていてもぐるぐる無意味な事を考えて悩むだけだと過去の経験上知ってる。
洗い終わった皿を片付けて寝室兼リビングに戻る。つけっぱなしのテレビを消そうとリモコンに手を伸ばしたその時、机に一緒に置いてあったスマホがブブブ……と鈍く振動する。着信か。
誰だろうと画面に視線を向けると、そこに映っていた名前がまさに先程まで考えていたその人で。俺は思わず掴んだリモコンを落としそうになった。
……っど、どうしよう。いよいよ態度が目に余って怒られるのかも。それかあの日の事を指摘される?
そんな事を考えてる間も無情に鳴り続けるスマホ。
とにかく出なければ。震える手で通話ボタンを押すと、数秒の間の後どこかいつもより硬い声で『津木?』と聞こえてきた。
『……津木?』
「あ、はい。お疲れ様です」
『悪いこんな遅くに。今ちょっといいか?』
「はい……」
そこまで言うとまたしばしの沈黙。電話口では微かにだけど車の音や喧騒が聞こえてくる。三戸先生外にいるのか。
「今出先なんですか?」
『あ?ああ、そうちょっと飲んでて。いやそれはいいんだけどさ』
「……先日の事ですか?」
『っ!……まあそう、だな』
「先日は申し訳ありませんでした。失礼な事してしまって」
『いや謝罪を聞きたいわけじゃなくてな、その……津木に聞きたい事があって電話したんだ』
「俺に聞きたい事、ですか?」
『あの日、なんであんな風に手を避けたんだ?』
「……!それは」
予想以上に直球な質問に思わず息を飲む。
手を払った理由。三戸先生を拒絶してしまった理由。
そんなの簡単だ。『先日三戸先生を恋愛的な意味で好きだと自覚してしまったから、突然触れてきてパニックになってしまった』なんて……。
(言えるわけないんだよなぁぁ……)
けど言わないと納得しないだろう。
どうにか誤魔化せるギリギリの所で話をしよう。完全に嘘を言ってもきっとすぐばれる。
ふぅ……と気持ちを落ち着けるように深く息をする。電話口で小さく息を飲むような音がした。
「えっと……結論から言うと嫌だったとか不快だったとかではないんです。あの日俺廊下を先生の腕掴んだ
まま歩いてたの覚えてますか?」
『ん?あぁ』
「我に返った時困惑してた先生を見て、『ああいう接触は困らせるんだ気をつけよう』って思ってた所で先生が頭を撫でてきたから俺焦っちゃって……」
『つまり、反省してた時に俺の方から触れたから驚いて咄嗟に払ったってことか?』
「そうです。ほとんど反射で叩いてしまって。……すみませんでした」
電話口では分からないだろうけど、俺はそう言い軽く頭を下げる。
理由はどうあれ先輩である先生の手を払いのけてしまったのは普通に失礼だしな。
俺のつたない説明でも伝わったのか、しばらくすると「はぁぁ」というため息が聞こえてくる。それは呆れとかではなくて安堵に近いものなんだとなんとなく分かった。
『……よかった。俺てっきり津木に気持ち悪がられたんだと』
「は??何でですか?」
『いやいきなり上司に頭撫でられるって気持ち悪いだろ?』
「今更ですか?あれくらいの接触なんて何度もしてるじゃないですか」
『……っはは、確かにそうだな』
「俺は別に気にしないし、撫でてくれるのだって嬉しいです」
「……っ、そうか」
(……ああ、俺初めて先生相手に嘘をついてる)
これまではバレる事もあって常に先生には本音を伝えてきた。
なのに今、俺は初めて三戸先生に嘘を混ぜた言葉を伝えている。
理由も全くの捏造ではないし、嬉しいのも本当。
けどそれと同時に恋を自覚した今は同じくらい緊張するし気にしてしまう。
だけどそれを伝えるわけにはいかないから。
奇跡的に三戸先生と共に仕事をできるようになったのだしこれ以上は望まない。今までのように仲のいい先生同士の立場でもっと沢山話したり色々勉強できればそれでいい。だから…。
「俺、三戸先生とああやってスキンシップ取るの“好きですよ”」
初めてついた嘘の中に伝えられない本音を混ぜる事は許してください。
最初はただの担当する新任教師だった。
それが友野も知ってるように昔縁あって出会ってて、あいつの憧れになってたんだって知ってさ。最初は普通に憧れなのもあるしあいつの性格上なのかもしれないけど、ニコニコして慕ってくる可愛い奴……くらいだったんだよ。
構ったら嬉しそうにするし話したら楽しいし、結構気にかけてやっててさ。
今考えたらあの頃から俺、津木の事気にしてたのかもしれないな。
コロコロ変わる表情とか、俺とは違って真っ直ぐな所とか。
いいなって思いだしたらもう結構抑えらんない所まで来てた。
「体育祭の時とか……やばかったなぁ」
「ああ、あれはやばかったですね。主に三戸先生の表情が」
「は?マジ?」
「めっろめろでしたよ。女子も2人見てキャーキャー言ってましたし」
「えええーそれはなんかやばいな」
「あの時も文化祭中もよすぎるくらい仲良く見えましたけど、何で揉めたんですか?」
「揉めたわけじゃないんだ」
津木の車に菓子を取りに行った経緯、そこでいつものやり取りの延長線上で頭を撫でた事。その手を払われてしまった事。津木が何故か今も尚罪悪感なのか俺相手によそよそしい事。
一通り話した頃には手元の酒もつまみもほとんど無くなっていた。追加を頼もうとメニューを手に取ってると、向かいで話を聞いていた友野は「うへぇ……」となんとも言えない声を上げ頭を抱えていた。なんだよその反応。
「これは、あー……」
「なんだよ言いたい事あんなら言えよ」
「なんでいい歳した男2人で思春期みたいな恋してんすか」
「言えとは言ったけどもう少しオブラートに包めよ」
「今の話を聞いただけではなんとも言えないですけど、津木は三戸先生を嫌ってるとは思えないですよ」
「それは俺も思う」
あれだけ慕ってくれてたんだ。
友野先生には言ってないけどプライベートでも飯行ったりしてるくらいだし、今更「嫌われてるのかも」とは思えない。だからこそ、考えられるのは1つで。
「……恋愛感情バレたからビビられたんかなって」
友達みたいに思ってた奴が、そういう目で自分を見てると知った時のような気持ちなんじゃないだろうか。それならあの反応も納得がいく。
「やっぱ引くよなぁ。同性相手からなんてさ」
ほとんどひとり言のように零れた本音。
「そうは思いませんけどね」
「……」
「三戸先生は津木先生がそれで引くような奴に見えてるんですね」
「っいや、でも普通はそうだろ」
「誰にとっての普通ですか?」
「それは……世間一般の人にとっての」
俺がいままで戦ってきたもの。
そこまでは言わなかったけど友野先生には伝わったらしい。ふう、と小さく息を吐くと頬杖をついてふ、と笑いを零す。
「いいじゃないですか同性。正直さっきカミングアウトする時に女子高生に手を出したとか保護者とそうなったとか言われてたら俺は全力で止めましたけどね」
「シャレにならない事言うなよ」
「三戸先生も分かってるように津木先生はこんな事で拒否るするような人じゃない。きっと驚いたとか何かしら理由があるんですよ」
「理由……」
「こういうのはね、他人がいくら考えてもあくまで想像でしかないんだから聞いてみるのが一番なんですよ。それができないなら自然になるまで耐える覚悟を持て」
「っふは、手厳しいな」
(けどそうか……聞いてみるのが一番か)
確かに今まで津木の様子が変だった時の俺はいつもそうしてきた。
「なにか悩んでないか」「何かあったのか」と捕まえて問いかけた。いままで当たり前にしてたのになんでこう恋愛絡みになるとできなくなるんだろう。津木先生ならこういう時もまっすぐ向き合ってくれるんだろうな。
「友野、ありがとうな。ちょっとすっきりしたというか、考え纏まったわ」
「どういたしまして。精々2人で青春してくださいね」
「青春って。いい歳した男2人でかよ」
「安心してください。その辺の生徒よりよっぽど青春してますから」
それからはいつもの調子に戻った俺と友野先生で、昔のように飲んで馬鹿笑いして話して。数日ぶりにすっきりした気持ちで楽しい時間を過ごせたのだった。
◇
「……はぁ」
シンクに漬けたままの食器を片手に、今日何度目かのため息をつく。
薄暗い部屋に俺の鬱々とした空気がじわじわ積もっていくような気持ちがした。
(今日も普通に出来なかったな)
文化祭の日に三戸先生の手を払ってからまともに話ができていない。日付を跨げば大丈夫かとおもったけど駄目、時間をあけても駄目。三戸先生がわざと気にしてないように見せてくれるのが申し訳ないくらい。けどどうしても自分があの日何をしたのか思い出してしまって、先生の姿を見てしまうと顔が強張ってしまうのだ。
(明日は普通にしないと。いつまでもあんな調子じゃ駄目だ)
もうすぐ修学旅行もあるのに。こんな調子で二泊三日も一緒なんて無理すぎる。
そうと決まれば明日の準備をしてさっさと寝てしまおう。起きていてもぐるぐる無意味な事を考えて悩むだけだと過去の経験上知ってる。
洗い終わった皿を片付けて寝室兼リビングに戻る。つけっぱなしのテレビを消そうとリモコンに手を伸ばしたその時、机に一緒に置いてあったスマホがブブブ……と鈍く振動する。着信か。
誰だろうと画面に視線を向けると、そこに映っていた名前がまさに先程まで考えていたその人で。俺は思わず掴んだリモコンを落としそうになった。
……っど、どうしよう。いよいよ態度が目に余って怒られるのかも。それかあの日の事を指摘される?
そんな事を考えてる間も無情に鳴り続けるスマホ。
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『……津木?』
「あ、はい。お疲れ様です」
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「はい……」
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「今出先なんですか?」
『あ?ああ、そうちょっと飲んでて。いやそれはいいんだけどさ』
「……先日の事ですか?」
『っ!……まあそう、だな』
「先日は申し訳ありませんでした。失礼な事してしまって」
『いや謝罪を聞きたいわけじゃなくてな、その……津木に聞きたい事があって電話したんだ』
「俺に聞きたい事、ですか?」
『あの日、なんであんな風に手を避けたんだ?』
「……!それは」
予想以上に直球な質問に思わず息を飲む。
手を払った理由。三戸先生を拒絶してしまった理由。
そんなの簡単だ。『先日三戸先生を恋愛的な意味で好きだと自覚してしまったから、突然触れてきてパニックになってしまった』なんて……。
(言えるわけないんだよなぁぁ……)
けど言わないと納得しないだろう。
どうにか誤魔化せるギリギリの所で話をしよう。完全に嘘を言ってもきっとすぐばれる。
ふぅ……と気持ちを落ち着けるように深く息をする。電話口で小さく息を飲むような音がした。
「えっと……結論から言うと嫌だったとか不快だったとかではないんです。あの日俺廊下を先生の腕掴んだ
まま歩いてたの覚えてますか?」
『ん?あぁ』
「我に返った時困惑してた先生を見て、『ああいう接触は困らせるんだ気をつけよう』って思ってた所で先生が頭を撫でてきたから俺焦っちゃって……」
『つまり、反省してた時に俺の方から触れたから驚いて咄嗟に払ったってことか?』
「そうです。ほとんど反射で叩いてしまって。……すみませんでした」
電話口では分からないだろうけど、俺はそう言い軽く頭を下げる。
理由はどうあれ先輩である先生の手を払いのけてしまったのは普通に失礼だしな。
俺のつたない説明でも伝わったのか、しばらくすると「はぁぁ」というため息が聞こえてくる。それは呆れとかではなくて安堵に近いものなんだとなんとなく分かった。
『……よかった。俺てっきり津木に気持ち悪がられたんだと』
「は??何でですか?」
『いやいきなり上司に頭撫でられるって気持ち悪いだろ?』
「今更ですか?あれくらいの接触なんて何度もしてるじゃないですか」
『……っはは、確かにそうだな』
「俺は別に気にしないし、撫でてくれるのだって嬉しいです」
「……っ、そうか」
(……ああ、俺初めて先生相手に嘘をついてる)
これまではバレる事もあって常に先生には本音を伝えてきた。
なのに今、俺は初めて三戸先生に嘘を混ぜた言葉を伝えている。
理由も全くの捏造ではないし、嬉しいのも本当。
けどそれと同時に恋を自覚した今は同じくらい緊張するし気にしてしまう。
だけどそれを伝えるわけにはいかないから。
奇跡的に三戸先生と共に仕事をできるようになったのだしこれ以上は望まない。今までのように仲のいい先生同士の立場でもっと沢山話したり色々勉強できればそれでいい。だから…。
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