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体育祭④
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「はい、それじゃあそろそろ準備しましょうか」
誰かがパンパン、と鳴らした手にハッと顔を上げる。
そうだった。準備、着替えもしないと。
先生方は自分の教科を示すアイテムを身に着けるルールらしい。
国語は国語辞典、数学は黒板に図を描く時使う大きな分度器、社会系の先生は地図を模した模造紙を持って、情報系の先生はをスーツを着て伊達メガネ、生物の先生に至っては苦肉の策で大きなカエルのぬいぐるみを持って走ると聞いてもう何でもありだなと笑ってしまったっけ。
数学科代表なので俺は分度器を持つだけだ、と安心してたけどこれが思ったよりもでかくて邪魔でしかない。というか走る時に危なくないのか??
思わず聞いてみると近くにいた先生に「だから教員チームはバトンじゃなくてハイタッチでの交代制なのよ」と説明してもらった。なるほど。さすがに両手ふさがるのはまずいもんな。特にこの分度器なんて、接触でもしたら怪我してしまう。
そんなこんなでいつの間にか種目の順番が近づいて来たらしい。
入場門前に集まり最終確認と、慰め程度のハイタッチの練習をして順番を待つ。三戸先生はその間ずっとだんまりで俺の隣に並んでいた。
(なんか、流石に心配になってきたな……)
「先生、マジで大丈夫ですか?」
「運動苦手勢にとって、今ほど緊張する瞬間はないんだよ」
なげやりにそう答える先生の顔は強張っていて顔色もあまり良くない。
国語辞典を握る手も緊張からなのか妙に力が入っているようで、そこまで緊張するほど嫌だったのかとなんだか誘った事が申し訳なくなってくる。
(せめて、その分俺が頑張ろう)
安心してください、俺が頑張って走りますから。
そんな言葉で緊張が無くなるわけないと分かっているけれど少しでもリラックスする手助けができたら。
そんな思いをもちつつ声をかけようとしたまさにその時だった。ひとつ前の種目が終わってしまったらしく、放送部員の「次は金華名物混合リレーです!」という張りのある声が聞こえてくる。
直後急かされるように入場する選手たち。三戸先生とは待機場所が違うのでグラウンドに出るとすぐ離れて行ってしまう。反対側へと駆けていく先生……ああ、どうしよう結局声をかけられないままになってしまった。
もうこうなったら何も出来る事はない。
余興競技だとちょっと手を抜くつもりだったけど前言撤回。本気で頑張ろう。
先生チームの順番は『情報、生物、社会科、国語、数学』だ。まさかのトリ。けど三戸先生からバトンを受け取れる。
第一走者の皆さんがレーンに並ぶとグラウンドの空気感が変わったのが分かった。教員でも先生でもこのスタートする瞬間は緊張で思わず息が詰まる。
パァン……という空砲が静まり返ったグランドに響き渡ると、ワッと弾けるような応援の声と共に第一走者が走り始めた。生徒チームは流石の運動部ばかりだしやはり速い。あっという間に1位と距離ができてしまう。
2番手の先生でも広がった差。3番手の社会科の先生が多少巻き返してくれたがそれでも6組中4位というなんとも微妙な順位だ。必死に走る先生の先で4番手の三戸先生が準備しているのが見える。ここからじゃ流石に表情は分からない。けど、立ち姿とか雰囲気が緊張しているように見えた。
応援したいけどアンカーの俺達も準備しないといけない。
数年ぶりに立つリレー競技のレーン。足元でちょっと消えかけた白線が土埃と共にふわりと舞いあがる。
(……懐かしいなこの感じ)
周囲から聞こえる煩いくらいの声援も、ちょっと埃っぽい空気も、スニーカーが土を踏む感覚も。もう何年も前の事なのに、ここに立つとまるで学生時代の体育祭の時のようだ。靴の感覚を確かめつつ振り返るとちょうど三戸先生が走者交代のハイタッチを受けた所だった。距離があるはずなのにパンッという小気味の良い音を妙にクリアに耳が拾う。瞬間、真剣な顔で駆けだした先生の姿が何故かスローモーションのように見え、俺は思わずシャッターを切るように目を瞬かせた。
ぱちり、と瞬きをした瞬間、どこか夢見心地の頭が急に現実に戻ってくる。
ワアァァっと弾けるような歓声。
とくに大きいのはうちのクラスだろうか?
「ミトセン頑張れええ!」なんてもはや悲鳴に近い声を上げ応援する生徒達に先生のスピードが上がったような気がした。
(……ていうか言う程遅くないじゃんか)
確かに速いとは言えないけどそれでも一般的なレベルだ。
失礼だけど、なんなら今まで走った先生方のほうがよっぽど遅かった気がする。
現在教員チームは4位のまま。いつの間にか3位との距離が開いてしまっていてこれを抜くのはちょっと厳しそうな雰囲気だ。順位変更は難しいし、1位なんて夢のまた夢。だけど、
「……っ、津木ぃ……!!!」
歯を食いしばって、顔を真っ赤にして必死に俺の元に走ってくる三戸先生と目が合った瞬間、そんな事は頭から抜け落ちて俺はテークオーバーゾーンぎりぎりで先生へと手を伸ばしていた。
「……っ、頼む!」
汗で湿った手のひらが俺に向かって伸ばされる。
絡まる視線、二人の間でパァンッと音を立てて触れた手のひらがカッと熱を帯びる。
乱れた息のまま縋るように俺を見る先生に向かって、俺は安心させるように二ッと口の端を持ち上げ、そして口を開いた。
「任せろ」
それからの事はよく覚えていない。
ただ無心で足を動かして、轟々と耳元を風が抜けていく音をきいて走って。
足を動かすたびにはっ、は……とせわしなく動く胸がゴールテープを切って……。
そうして気がついた時には耳をつんざくような歓声と共に生徒や先生にもみくちゃにされていた。
え、なんだ……と思ってるその間もどんどん駆け寄ってくる生徒が悲鳴のような歓声を上げている。その声の間でどこか興奮した様子の「……っまさかの大逆転!!1位は教員チームです!!!」という放送が聞こえてくる。え……ということは俺、走り終わった…のか?
「津木先生やべぇえええ!」「キャーーーヤバい――」「先生すごーーい!」という歓声がグラウンド中から聞こえてくる。乱れた呼吸を落ちつけつつ辺りを見渡すと誰もが興奮した様子で俺の事を見ていて。そこでようやく自分が大逆転ゴールをしたんだと気がついた。
(が、頑張りすぎた……)
いくらなんでも目立ち過ぎた。思わず冷や汗が出るが生徒はそんな事気にしてないようで、むしろごぼう抜きしてしまった生徒達も興奮気味に声をかけている。場を落ちつけようとする放送が響き渡る中、それに負けないような声で「津木!」と俺を呼ぶ声がする。咄嗟に振り替えると相手を確認するよりも早く俺は2本の腕に力いっぱい抱きしめられていた。
「っう、わ……っ!」
相手なんて見なくても分かる。
走ってぼさぼさの髪の毛が抱きしめられた拍子に俺の頬をそっとくすぐってくる。
俺より先に走り終えたはずなのにいまだ乱れている呼吸の合間、絞り出すように興奮でちょっと大きくなった声が再度俺の名前を呼んだ。
「……っと、三戸先生……?」
「津木!お前最高!最高にかっけぇよ!!」
すごい、すごいとしきりに繰り返す先生の腕はさらに力が強まっていく。突然の抱擁に唖然としていた俺だったけど、三戸先生の子供のような拙い賛辞を聞いているうちにじわじわと実感が湧いてきて、気がついたらその汗ばんだ体に同じように腕を回していた。
「……っは、はは。俺頑張りました」
「頑張りすぎだろ」
「言ったでしょ、『安心してください』って」
約束は守る男なんです、とちょっとふざけた声色で呟けば、一瞬の間の後弾けるような笑い声がいまだ賑やかなグラウンドに響き渡った。
誰かがパンパン、と鳴らした手にハッと顔を上げる。
そうだった。準備、着替えもしないと。
先生方は自分の教科を示すアイテムを身に着けるルールらしい。
国語は国語辞典、数学は黒板に図を描く時使う大きな分度器、社会系の先生は地図を模した模造紙を持って、情報系の先生はをスーツを着て伊達メガネ、生物の先生に至っては苦肉の策で大きなカエルのぬいぐるみを持って走ると聞いてもう何でもありだなと笑ってしまったっけ。
数学科代表なので俺は分度器を持つだけだ、と安心してたけどこれが思ったよりもでかくて邪魔でしかない。というか走る時に危なくないのか??
思わず聞いてみると近くにいた先生に「だから教員チームはバトンじゃなくてハイタッチでの交代制なのよ」と説明してもらった。なるほど。さすがに両手ふさがるのはまずいもんな。特にこの分度器なんて、接触でもしたら怪我してしまう。
そんなこんなでいつの間にか種目の順番が近づいて来たらしい。
入場門前に集まり最終確認と、慰め程度のハイタッチの練習をして順番を待つ。三戸先生はその間ずっとだんまりで俺の隣に並んでいた。
(なんか、流石に心配になってきたな……)
「先生、マジで大丈夫ですか?」
「運動苦手勢にとって、今ほど緊張する瞬間はないんだよ」
なげやりにそう答える先生の顔は強張っていて顔色もあまり良くない。
国語辞典を握る手も緊張からなのか妙に力が入っているようで、そこまで緊張するほど嫌だったのかとなんだか誘った事が申し訳なくなってくる。
(せめて、その分俺が頑張ろう)
安心してください、俺が頑張って走りますから。
そんな言葉で緊張が無くなるわけないと分かっているけれど少しでもリラックスする手助けができたら。
そんな思いをもちつつ声をかけようとしたまさにその時だった。ひとつ前の種目が終わってしまったらしく、放送部員の「次は金華名物混合リレーです!」という張りのある声が聞こえてくる。
直後急かされるように入場する選手たち。三戸先生とは待機場所が違うのでグラウンドに出るとすぐ離れて行ってしまう。反対側へと駆けていく先生……ああ、どうしよう結局声をかけられないままになってしまった。
もうこうなったら何も出来る事はない。
余興競技だとちょっと手を抜くつもりだったけど前言撤回。本気で頑張ろう。
先生チームの順番は『情報、生物、社会科、国語、数学』だ。まさかのトリ。けど三戸先生からバトンを受け取れる。
第一走者の皆さんがレーンに並ぶとグラウンドの空気感が変わったのが分かった。教員でも先生でもこのスタートする瞬間は緊張で思わず息が詰まる。
パァン……という空砲が静まり返ったグランドに響き渡ると、ワッと弾けるような応援の声と共に第一走者が走り始めた。生徒チームは流石の運動部ばかりだしやはり速い。あっという間に1位と距離ができてしまう。
2番手の先生でも広がった差。3番手の社会科の先生が多少巻き返してくれたがそれでも6組中4位というなんとも微妙な順位だ。必死に走る先生の先で4番手の三戸先生が準備しているのが見える。ここからじゃ流石に表情は分からない。けど、立ち姿とか雰囲気が緊張しているように見えた。
応援したいけどアンカーの俺達も準備しないといけない。
数年ぶりに立つリレー競技のレーン。足元でちょっと消えかけた白線が土埃と共にふわりと舞いあがる。
(……懐かしいなこの感じ)
周囲から聞こえる煩いくらいの声援も、ちょっと埃っぽい空気も、スニーカーが土を踏む感覚も。もう何年も前の事なのに、ここに立つとまるで学生時代の体育祭の時のようだ。靴の感覚を確かめつつ振り返るとちょうど三戸先生が走者交代のハイタッチを受けた所だった。距離があるはずなのにパンッという小気味の良い音を妙にクリアに耳が拾う。瞬間、真剣な顔で駆けだした先生の姿が何故かスローモーションのように見え、俺は思わずシャッターを切るように目を瞬かせた。
ぱちり、と瞬きをした瞬間、どこか夢見心地の頭が急に現実に戻ってくる。
ワアァァっと弾けるような歓声。
とくに大きいのはうちのクラスだろうか?
「ミトセン頑張れええ!」なんてもはや悲鳴に近い声を上げ応援する生徒達に先生のスピードが上がったような気がした。
(……ていうか言う程遅くないじゃんか)
確かに速いとは言えないけどそれでも一般的なレベルだ。
失礼だけど、なんなら今まで走った先生方のほうがよっぽど遅かった気がする。
現在教員チームは4位のまま。いつの間にか3位との距離が開いてしまっていてこれを抜くのはちょっと厳しそうな雰囲気だ。順位変更は難しいし、1位なんて夢のまた夢。だけど、
「……っ、津木ぃ……!!!」
歯を食いしばって、顔を真っ赤にして必死に俺の元に走ってくる三戸先生と目が合った瞬間、そんな事は頭から抜け落ちて俺はテークオーバーゾーンぎりぎりで先生へと手を伸ばしていた。
「……っ、頼む!」
汗で湿った手のひらが俺に向かって伸ばされる。
絡まる視線、二人の間でパァンッと音を立てて触れた手のひらがカッと熱を帯びる。
乱れた息のまま縋るように俺を見る先生に向かって、俺は安心させるように二ッと口の端を持ち上げ、そして口を開いた。
「任せろ」
それからの事はよく覚えていない。
ただ無心で足を動かして、轟々と耳元を風が抜けていく音をきいて走って。
足を動かすたびにはっ、は……とせわしなく動く胸がゴールテープを切って……。
そうして気がついた時には耳をつんざくような歓声と共に生徒や先生にもみくちゃにされていた。
え、なんだ……と思ってるその間もどんどん駆け寄ってくる生徒が悲鳴のような歓声を上げている。その声の間でどこか興奮した様子の「……っまさかの大逆転!!1位は教員チームです!!!」という放送が聞こえてくる。え……ということは俺、走り終わった…のか?
「津木先生やべぇえええ!」「キャーーーヤバい――」「先生すごーーい!」という歓声がグラウンド中から聞こえてくる。乱れた呼吸を落ちつけつつ辺りを見渡すと誰もが興奮した様子で俺の事を見ていて。そこでようやく自分が大逆転ゴールをしたんだと気がついた。
(が、頑張りすぎた……)
いくらなんでも目立ち過ぎた。思わず冷や汗が出るが生徒はそんな事気にしてないようで、むしろごぼう抜きしてしまった生徒達も興奮気味に声をかけている。場を落ちつけようとする放送が響き渡る中、それに負けないような声で「津木!」と俺を呼ぶ声がする。咄嗟に振り替えると相手を確認するよりも早く俺は2本の腕に力いっぱい抱きしめられていた。
「っう、わ……っ!」
相手なんて見なくても分かる。
走ってぼさぼさの髪の毛が抱きしめられた拍子に俺の頬をそっとくすぐってくる。
俺より先に走り終えたはずなのにいまだ乱れている呼吸の合間、絞り出すように興奮でちょっと大きくなった声が再度俺の名前を呼んだ。
「……っと、三戸先生……?」
「津木!お前最高!最高にかっけぇよ!!」
すごい、すごいとしきりに繰り返す先生の腕はさらに力が強まっていく。突然の抱擁に唖然としていた俺だったけど、三戸先生の子供のような拙い賛辞を聞いているうちにじわじわと実感が湧いてきて、気がついたらその汗ばんだ体に同じように腕を回していた。
「……っは、はは。俺頑張りました」
「頑張りすぎだろ」
「言ったでしょ、『安心してください』って」
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