9 / 40
やりすぎファーマーと妖精姉妹と難敵
しおりを挟む
「みんな、今回はすまなかった。俺が出かけていたばっかりに……やはりBBに目をつけられている以上は出掛けられないか……」
主様は、そう言ってうちら四妖精に向かって頭を下げた。
ここはログハウスの一階だ。テーブルの上に、うち、ミジュ、ゼカ、ツティが思い思いの格好で座り、主様がその前に椅子を引いて座ったのだ。
ちなみにゼカは大事に持っていたブドウの実にかぶりついている。
なにあれ?
なんであの子、死ぬほどうまいブドウを食べてるわけ? ずるい。
でも、誰も非難の目を向けていない。
そんなうちを無視して、ミジュが「とんでもない」と言って声を上げた。
「申し訳ないのは私達です。用事中の主様を呼び戻してしまって……でも、やっぱり<テレポート>を使ったんですよね?」
「もちろんだ。長距離は不安だったが、なんとかうまくいった」
「……そ、そうですか……あの距離を……ちなみにどこに転移したのですか?」
「ん? もちろんログハウスの前だ」
うちを除いた三姉妹が驚いて顔を見合わせた。
うん……気持ちはよぉく分かるんだけどね。この人、普通じゃないからさ。もう人間辞めても大丈夫な気がする。
妖精王と戦っても負けなさそう。
「……何かおかしかったか? それとも転移場所がまずかったのか? もしや……フラムに何か異常がっ!?」
うちに主様の心配そうな顔が向けられた。その目は心の底から心配していると語っている。
慌てて全力で首を振った。
折れるぐらいに。
ちょっとめまいがしたけど、がんばって否定する。
「そ、そんなわけないって! 主様の<テレポート>は完璧だったから! ……完璧すぎるくらいで……あはははは」
「それは良かった……だが、そうか……魔法の得意な妖精にお世辞でもそう言ってもらえると少しは自信につながるな」
「……そ……そう? ほんと……うちは心の底から思ってるんだけどねー」
細めた目を、隣に並ぶ姉妹に向けた。
全員がぎこちない動きでうんうんと頷く。
四属性を司る妖精が誰も真似できないという事実はとても言えません。
「ってか、主様……私たちに戦う許可を出してもらえれば、あのクマ公くらいイチコロッスよ。風魔法でズタズタにしてやるッス!」
口の周囲についたブドウ汁をぬぐい、テーブルの上で突如立ち上がった風妖精のゼカ。
拳を突き出してファイティングポーズだ。
ちっこいけどね。
「……油断禁物」
「ツティの言う通りよ。BBを普通のクマだと思っちゃだめよ、ゼカ」
「ミジュ姉やツティと違って、私の風魔法は一級ッス。許可さえくれれば、あっさり殺っちゃえるって。さっきも脇芽をスパパンって――」
「…………はぁ……ゼカは血の気が多いわね」
「おや? ミジュ姉は自信ないんスか? 水妖精ともあろう人が」
「……私を挑発してどうするのよ。でも……主様――」
ミジュがゼカから視線を外して主様を見た。
声のトーンが落ちる。
「正直に言えば、私達が全員でかかればBBは撃退できると思います」
「私ひとりでも余裕ッスよ!」
「ゼカ姉さん、ちょっと黙って」
「……がーん、ツティに怒られるなんて……ひどいッス。下剋上ッス。姉虐待ッス」
「あんたたちねー、ミジュが珍しくいいこと言おうとしてるんだから、茶化しちゃだめだって」
「……フラム姉さん……お願いだから最後まで言わせてくれる? マ・ジ・で」
「えぇっっ!? うち!? うちが悪いのっ!?」
「……なにが、珍しくよ。だいたい姉さんはいつも――っ!?」
壊れた人形のようにミジュの視線が動き、全員が釣られる。
気付けば主様が微妙に微笑みながらうちらを見ている。
なんとなく……すごく恥ずかしい。
他の姉妹も同じことを感じたのか、居住まいを正して雰囲気を改める。
今さら取り繕っても遅い気はするけど……テイク2スタート。
「ゴホン、そのー……えーっと、主様に言いたいのは……私達だけでも何とかできるって言いたいんです……私達だって強いんです」
「気持ちは嬉しいが、戦う術はあるのか? 無いだろ?」
「いえ、あります。私達には非常に強力な魔法があるので。それを使います」
ミジュが静かに言い切った。
確かにある。
属性を司る妖精にのみ許された魔法だってある。
けど、威力も範囲もすさまじいので、おそらく近くの畑は確実にダメになる。
だから、ほとんどの魔法は使えない。
でもBBを倒せる魔法も使えるよ、と言うことで心配しないでと言いたいのだろう。
ナイス、ミジュ。グッジョブ、妹。
これでうちらの株はぐーんと上がるかも。
――よくやった、トマトを毎日食べていいぞ、とか。うへへへへ。
畑の護衛もこなせる優秀な妖精姉妹誕生じゃん。
うちはぜーんぜん思いつかなかったのに……って長女ダメじゃん。
……いけない。ここらでお姉ちゃんのすごさをアピールしないといけない気がしてきたぞ。
「……そんな魔法があるのか。てっきり妖精は農作業用の魔法しか使えないと思っていた」
えぇぇぇ……それはないって。
ほんと農作業バカなんだから。
うちら腐っても妖精なんだけど。頼まれるからそれしか使ってないけど、そんじょそこらの魔物に遅れは取らないし、人間相手なら百パーセント負けないって。
…………ま、まあ人間にも例外はいるけどね。目の前に。
勇者でもなんでもないファーマーさんね。
「だが、みんなの魔法がBBに通用するかはわからんだろ?」
「……では、一度私たちに任せてもらうというのはどうですか?」
「それはダメだ。大ケガをしてからではまずい」
「……主様……心配しすぎです。では、どうしたら信じてくれますか?」
「そうだな……」
主様がしばし考え込む。
しばらくの沈黙が続いた。
だが、おもむろにアイテムボックスに手を突っ込んだ。
そして――
重量感のある悪魔の実が置かれる。嫌な光沢に息を呑んだ。
「これに傷をつけられれば、考えてみよう」
「…………主様の……このカブに、ですか?」
主様が自信ありげにこくりと頷いた。
うちら全員が顔面蒼白となった瞬間だった。
主様は、そう言ってうちら四妖精に向かって頭を下げた。
ここはログハウスの一階だ。テーブルの上に、うち、ミジュ、ゼカ、ツティが思い思いの格好で座り、主様がその前に椅子を引いて座ったのだ。
ちなみにゼカは大事に持っていたブドウの実にかぶりついている。
なにあれ?
なんであの子、死ぬほどうまいブドウを食べてるわけ? ずるい。
でも、誰も非難の目を向けていない。
そんなうちを無視して、ミジュが「とんでもない」と言って声を上げた。
「申し訳ないのは私達です。用事中の主様を呼び戻してしまって……でも、やっぱり<テレポート>を使ったんですよね?」
「もちろんだ。長距離は不安だったが、なんとかうまくいった」
「……そ、そうですか……あの距離を……ちなみにどこに転移したのですか?」
「ん? もちろんログハウスの前だ」
うちを除いた三姉妹が驚いて顔を見合わせた。
うん……気持ちはよぉく分かるんだけどね。この人、普通じゃないからさ。もう人間辞めても大丈夫な気がする。
妖精王と戦っても負けなさそう。
「……何かおかしかったか? それとも転移場所がまずかったのか? もしや……フラムに何か異常がっ!?」
うちに主様の心配そうな顔が向けられた。その目は心の底から心配していると語っている。
慌てて全力で首を振った。
折れるぐらいに。
ちょっとめまいがしたけど、がんばって否定する。
「そ、そんなわけないって! 主様の<テレポート>は完璧だったから! ……完璧すぎるくらいで……あはははは」
「それは良かった……だが、そうか……魔法の得意な妖精にお世辞でもそう言ってもらえると少しは自信につながるな」
「……そ……そう? ほんと……うちは心の底から思ってるんだけどねー」
細めた目を、隣に並ぶ姉妹に向けた。
全員がぎこちない動きでうんうんと頷く。
四属性を司る妖精が誰も真似できないという事実はとても言えません。
「ってか、主様……私たちに戦う許可を出してもらえれば、あのクマ公くらいイチコロッスよ。風魔法でズタズタにしてやるッス!」
口の周囲についたブドウ汁をぬぐい、テーブルの上で突如立ち上がった風妖精のゼカ。
拳を突き出してファイティングポーズだ。
ちっこいけどね。
「……油断禁物」
「ツティの言う通りよ。BBを普通のクマだと思っちゃだめよ、ゼカ」
「ミジュ姉やツティと違って、私の風魔法は一級ッス。許可さえくれれば、あっさり殺っちゃえるって。さっきも脇芽をスパパンって――」
「…………はぁ……ゼカは血の気が多いわね」
「おや? ミジュ姉は自信ないんスか? 水妖精ともあろう人が」
「……私を挑発してどうするのよ。でも……主様――」
ミジュがゼカから視線を外して主様を見た。
声のトーンが落ちる。
「正直に言えば、私達が全員でかかればBBは撃退できると思います」
「私ひとりでも余裕ッスよ!」
「ゼカ姉さん、ちょっと黙って」
「……がーん、ツティに怒られるなんて……ひどいッス。下剋上ッス。姉虐待ッス」
「あんたたちねー、ミジュが珍しくいいこと言おうとしてるんだから、茶化しちゃだめだって」
「……フラム姉さん……お願いだから最後まで言わせてくれる? マ・ジ・で」
「えぇっっ!? うち!? うちが悪いのっ!?」
「……なにが、珍しくよ。だいたい姉さんはいつも――っ!?」
壊れた人形のようにミジュの視線が動き、全員が釣られる。
気付けば主様が微妙に微笑みながらうちらを見ている。
なんとなく……すごく恥ずかしい。
他の姉妹も同じことを感じたのか、居住まいを正して雰囲気を改める。
今さら取り繕っても遅い気はするけど……テイク2スタート。
「ゴホン、そのー……えーっと、主様に言いたいのは……私達だけでも何とかできるって言いたいんです……私達だって強いんです」
「気持ちは嬉しいが、戦う術はあるのか? 無いだろ?」
「いえ、あります。私達には非常に強力な魔法があるので。それを使います」
ミジュが静かに言い切った。
確かにある。
属性を司る妖精にのみ許された魔法だってある。
けど、威力も範囲もすさまじいので、おそらく近くの畑は確実にダメになる。
だから、ほとんどの魔法は使えない。
でもBBを倒せる魔法も使えるよ、と言うことで心配しないでと言いたいのだろう。
ナイス、ミジュ。グッジョブ、妹。
これでうちらの株はぐーんと上がるかも。
――よくやった、トマトを毎日食べていいぞ、とか。うへへへへ。
畑の護衛もこなせる優秀な妖精姉妹誕生じゃん。
うちはぜーんぜん思いつかなかったのに……って長女ダメじゃん。
……いけない。ここらでお姉ちゃんのすごさをアピールしないといけない気がしてきたぞ。
「……そんな魔法があるのか。てっきり妖精は農作業用の魔法しか使えないと思っていた」
えぇぇぇ……それはないって。
ほんと農作業バカなんだから。
うちら腐っても妖精なんだけど。頼まれるからそれしか使ってないけど、そんじょそこらの魔物に遅れは取らないし、人間相手なら百パーセント負けないって。
…………ま、まあ人間にも例外はいるけどね。目の前に。
勇者でもなんでもないファーマーさんね。
「だが、みんなの魔法がBBに通用するかはわからんだろ?」
「……では、一度私たちに任せてもらうというのはどうですか?」
「それはダメだ。大ケガをしてからではまずい」
「……主様……心配しすぎです。では、どうしたら信じてくれますか?」
「そうだな……」
主様がしばし考え込む。
しばらくの沈黙が続いた。
だが、おもむろにアイテムボックスに手を突っ込んだ。
そして――
重量感のある悪魔の実が置かれる。嫌な光沢に息を呑んだ。
「これに傷をつけられれば、考えてみよう」
「…………主様の……このカブに、ですか?」
主様が自信ありげにこくりと頷いた。
うちら全員が顔面蒼白となった瞬間だった。
0
お気に入りに追加
119
あなたにおすすめの小説
俺の畑は魔境じゃありませんので~Fランクスキル「手加減」を使ったら最強二人が押しかけてきた~
うみ
ファンタジー
「俺は畑を耕したいだけなんだ!」
冒険者稼業でお金をためて、いざ憧れの一軒家で畑を耕そうとしたらとんでもないことになった。
あれやこれやあって、最強の二人が俺の家に住み着くことになってしまったんだよ。
見た目こそ愛らしい少女と凛とした女の子なんだけど……人って強けりゃいいってもんじゃないんだ。
雑草を抜くのを手伝うといった魔族の少女は、
「いくよー。開け地獄の門。アルティメット・フレア」
と土地ごと灼熱の大地に変えようとしやがる。
一方で、女騎士も似たようなもんだ。
「オーバードライブマジック。全ての闇よ滅せ。ホーリースラッシュ」
こっちはこっちで何もかもを消滅させ更地に変えようとするし!
使えないと思っていたFランクスキル「手加減」で彼女達の力を相殺できるからいいものの……一歩間違えれば俺の農地(予定)は人外魔境になってしまう。
もう一度言う、俺は最強やら名誉なんかには一切興味がない。
ただ、畑を耕し、収穫したいだけなんだ!
美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます
今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。
アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて……
表紙 チルヲさん
出てくる料理は架空のものです
造語もあります11/9
参考にしている本
中世ヨーロッパの農村の生活
中世ヨーロッパを生きる
中世ヨーロッパの都市の生活
中世ヨーロッパの暮らし
中世ヨーロッパのレシピ
wikipediaなど
【完結】悪役だった令嬢の美味しい日記
蕪 リタ
ファンタジー
前世の妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生した主人公、実は悪役令嬢でした・・・・・・。え?そうなの?それなら破滅は避けたい!でも乙女ゲームなんてしたことない!妹には「悪役令嬢可愛い!!」と永遠聞かされただけ・・・・・・困った・・・・・・。
どれがフラグかなんてわかんないし、無視してもいいかなーって頭の片隅に仕舞い込み、あぁポテサラが食べたい・・・・・・と思考はどんどん食べ物へ。恋しい食べ物達を作っては食べ、作ってはあげて・・・・・・。あれ?いつのまにか、ヒロインともお友達になっちゃった。攻略対象達も設定とはなんだか違う?とヒロイン談。
なんだかんだで生きていける気がする?主人公が、豚汁騎士科生たちやダメダメ先生に懐かれたり。腹黒婚約者に赤面させられたと思ったら、自称ヒロインまで登場しちゃってうっかり魔王降臨しちゃったり・・・・・・。もうどうにでもなれ!とステキなお姉様方や本物の乙女ゲームヒロインたちとお菓子や食事楽しみながら、青春を謳歌するレティシアのお食事日記。
※爵位や言葉遣いは、現実や他作者様の作品と異なります。
※誤字脱字あるかもしれません。ごめんなさい。
※戦闘シーンがあるので、R指定は念のためです。
※カクヨムでも投稿してます。
コミュ障、異世界転生で存在消失す ~透明人間はスローなライフも思いのままでした~
好きな言葉はタナボタ
ファンタジー
早良尻(さわらじり)エリカは23才の女子大生。 人嫌いが原因で自殺した彼女は、神様に人嫌いを咎(とが)められ異世界に飛ばされてしまう。「お前を誰にも気づかれない存在に生まれ変わらせてやろう。 人恋しいという気持ちが生まれるまで人の世で孤独を味わい続けるがいい」 ところがエリカは孤独が大好物だった。 誰にも認識されない存在となった彼女は、神様の思惑に反して悠々自適の生活を送ることに。
老害扱いされ隠居した不老不死の大賢者であるエルフ美少女は田舎でスローライフを送りたい。世界の秩序が大変?知るかボケ。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
500年生きる不老不死エルフ美少女である私は、王子クロードから突然、婚約破棄を言い渡されます。クロードは、若き王女ルリアと結婚するというのです。
さらに愚かなクロードは、私を老害扱いして、重要な議会からも追放してしまいます。でも実はその議会は私が、この世界の秩序のために作ったものなんですよね~。私がいなくて本当に大丈夫なんですか?
クロードは悪法で国をめちゃくちゃにしてしまい、私に助けを求めてきます。だけど私は辺境を開拓して、別の王と楽しく暮らしているので、知ったこっちゃありません!
※他サイトにも掲載。なろう最速。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
レンタル従魔始めました!
よっしぃ
ファンタジー
「従魔のレンタルはじめました!」
僕の名前はロキュス・エルメリンス。10歳の時に教会で祝福を受け、【テイム】と言うスキルを得ました。
そのまま【テイマー】と言うジョブに。
最初の内はテイムできる魔物・魔獣は1体のみ。
それも比較的無害と言われる小さなスライム(大きなスライムは凶悪過ぎてSランク指定)ぐらいしかテイムできず、レベルの低いうちは、役立たずランキングで常に一桁の常連のジョブです。
そんな僕がどうやって従魔のレンタルを始めたか、ですか?
そのうち分かりますよ、そのうち・・・・
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる