48 / 80
48 退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!
しおりを挟む
「ね、ねえ、ディアッチ」
ウーバが恐る恐る口を開く。
「どうした?」
「そ、その……えーっと……やっぱり無理!」
ウーバは耳まで真っ赤にし、両手で顔を覆った。
おかしい。こんなはずじゃなかった。
魅了状態にかけたら、お酒の力も借りて、切れ味するどい質問を次々に投げかけ、ディアッチの赤裸々な気持ちをすべて聞き出す。
そして、
「ふーん、そんなに私のこと、気になってたんだ。隠すの下手だものね。うふふふ」
なんて、ちょっと高飛車なサキュバスを演じるつもりだった。
けれど、恋愛経験の「れ」の字も経験がない彼女は、『本番』の呪縛に、見事にからめとられていた。
ディアッチの顔を見上げた瞬間の、制御できない胸の高鳴り。
それは今まで感じたことがないほど強烈で、新鮮だった。
同時に、それは思い描いていたすべての作戦を破壊した。
彼女はまさにウブな生娘そのものだった。
「全然、タイプじゃないの。こいつは、もともと子供をいたぶる悪いやつだったの」
ウーバは荒い息を吐いて呪文のように深呼吸を繰り返す。
真新しい空気を吸い込めば、この動揺を落ち着かせることができると言わんばかりに。
しかし、胸の動悸は燃料を投下されたように速度と勢いを増し、顔は火照るばかりだ。
「や、やだ……私、こんな格好で」
反射的に豊かな胸を抱えた。
惜しげもなくさらしていた白い肢体に、急に恥ずかしさを感じた。
いかにも襲ってくれと言わんばかりの格好で、何を聞き出そうと言うのか。
むしろ、ウーバ自身が好意を最大にして、ディアッチにすり寄っているように見えるじゃないか。
突如やってきた悶えるような羞恥心に、彼女は「~~~っっ」と声にならない悲鳴をあげ、へなへなと地面に膝をついた。
でも――彼女にも意地がある。
サキュバスとして、仲間として、簡単に落ちる女だと思われるのは許せない。
もちろん、ディアッチはそんなことを思うはずもないのだが、ウーバの中で、右往左往しているばかりの自分は「負け」だった。
その役目は自分ではなくディアッチが背負うものだ、という謎のプライドがあった。
「ちょ、ちょっと話をするだけ。そう……難しいことじゃないわ。まずは、きっかけよ」
何度目かわからない自問を繰り返し、彼女は自分を奮い立たせるように立ち上がる。
ディアッチに斜めに背を向けて胸を隠すようにして、首を回した。
「ねえ、ディアッチ……その……えっと……好きな……食べ物は?」
「MP以外で、ということか? 肉だ」
ディアッチは優し気に答えた。
その大きな瞳がウーバを慈しむように曲がる。
彼女は、急に胸が締めつけられるような気分になり、顔をそむけた。
どうでもいいプライベートな質問に、ディアッチが嬉しそうに答えてくれた。
ほわほわと心が温かくなっていく。
誰にも邪魔されず、他愛ない会話を楽しめる時間。
「バーベキュー、来て……良かった」
人知れず少女のような顔で、幸せを噛みしめるウーバ。
準備は大変だったけど、もうこれでいいか、とも思えた。
だが――
遠くの湖畔に見知った人物を見つけて、ひくっと頬が引きつった。
リリ、プルルス、シャロンの三人が、「どうなるんだろう」とばかりに、興味津々で彼女を見つめていた。
特に、リリは明らかに食い入るように目を凝らしてグラスを呷っている。片手には何かを持って、食べては飲むという行儀の悪さ。
ウーバの頭が急速に冷えていく。
「ま、まずいわ。こんなので満足したなんて知られたら……」
ウーバの頭の中に、三人に呆れられている場面が浮かぶ。
――「僕の部下は意気地がないね。それでもサキュバスかい?」
――「ウーバ様、見損ないました。なぜガツンと聞かなかったのですか?」
――「えぇー、私、アイテムまで使ったのに、聞けたのは好きな食べ物だけなのぉ?」
「あぁぁぁっ、これはダメよ! がんばれ私――き、訊く、訊いてみせる。それが一人前のサキュバスよ」
彼女は意を決してディアッチの方に向き直った。
胸に手を当て、一番深く呼吸をし、ディアッチの顔を見ずに――
「わ、私のこと、どう思ってる!?」
突然の最終兵器の投下だった。
やってしまった、と思った瞬間、つんと鼻の奥が痛くなり、瞳の奥がじんと熱を持った。
けれど、今さらごまかせない。
彼女は過呼吸気味に息を乱し、下からにらむようにディアッチを見つめた。
――どうしてこんなに。
種族も違う。見た目もタイプじゃない。
不愛想で、気が利かなくて、おまけにだらしないやつだ。
でも――
でも――
「わ、私は――あなたのこと、す、す、す――ぇぇぇっつ!?」
彼女の緊張は限界に来ていた。
だから、何かが足に巻きつき、湖に引きずりこまれた瞬間に、ろくな対処ができなかった。
***
「ウーバ!?」
私は思わず立ち上がった。
対岸で予想もしない事件が起こった。
彼女の足に白い何かが巻きつき、湖に引きずり込んだのだ。
「ウーバぁぁっ!」
同時に巨大な咆哮が鳴り響く。
ディアッチが沈んだウーバのあとに飛び込んだ。ざぶん、と大きな波音が響くとともに、私の後ろでプルルスが立ち上がった。
「やれやれ、あの二人の周囲には『落ち着き』ってものが皆無だね」
「プルルス、それは?」
「槍さ。今は銛(もり)と言った方がいいかな」
プルルスは赤黒い三メートルほどの長さの銛を手にしていた。
血界術を駆使し、一瞬で作ったのだ。
彼は瞳を一層紅く輝かせ、湖の中に目を凝らす。
「ディアッチ、今日は武器を持ってないからね。水中だと不利だ」
「不利?」
「ちらっと見えたのは、かなり大きな生物だった。さしずめ白魚の滝の白魚ってところかな。戦うなら外に引きずり出した方がいい――そこだ」
彼が綺麗なフォームで銛を投げた。
それは途方もない速度で水中に音もなく飛び込んだ。
「シャロン、僕の血の気配を捕まえて」
「承知しました」
赤髪のシャロンが湖の水面に踏み出した。
彼女の足下に水で凝縮した足場が次々と現れた。あっという間に湖の中央までたどり着くと、上品に水面に手をついた。
すると、湖面に渦が巻き始めた。
シャロンが同時に眉を寄せた。
「かなり……強いモンスターのようです」
「ディアッチもウーバが捕まっている以上、戦場は陸で、と思っているだろ」
「そのようです。引き揚げます」
「急いで」
プルルスは淡々と指示を出す。
呆けるように見ていた私に、彼がにやっと口端を曲げた。
「シャロンとディアッチのタッグで、できないわけがない。主様は見ていてほしい。僕らも、なかなかやるってところをね」
と、その時だ。
水面が大きく盛り上がる。シャロンがそれに押し上げられるように空を舞い、私たちの近くへと着地した。
遅れて、湖面が割れ、巨大な白いモンスターの姿が見えた。
「ぉぉぉおおおおおっ!」
ディアッチが咆哮と共に、湖畔へ放り投げる。
彼の片腕には気を失っているウーバが抱きかかえられている。
モンスターはウナギのような外観だった。体長はゆうにディアッチの倍を超えている。
陸でも動けるのか、蛇のように体をくねらせると、辺りの木々が吹き飛んでいった。
「これが、白魚か。初めてみたよ。大きいね」
「湖の底にいたのでしょうね」
飄々と話すプルルスとシャロンの元に、ディアッチがゆっくりと歩いてきた。
彼は膝を折り、優しくウーバを地面に寝かせる。
その瞳は悲し気に濡れていた。
「我が隣にいて、このような失態を犯すとは」
「君のせいじゃないよ、ディアッチ」
「いえ、我は少々、心が浮ついていたのです。そのせいで、もう少しで……ウーバを失うところでした」
思いつめたように言うディアッチに、プルルスが肩をすくめて見せた。
「違う。ウーバは君が守らないといけないほど弱くない。隙があったと言うなら、ウーバ自身だ」
「それは……」
「君たち二人は同格だ。それにウーバはちゃんと生きている。彼女は強いしね。今、君がやらないといけないことは――後悔かい?」
ディアッチの瞳に力が入った。
プルルスが「必要なら僕や主さまも加勢するけど」と笑う。
「無用です。我、一人で」
ディアッチはそう言って、両の拳をがんがんと音を立ててぶつけた。
私の方を見て、申し訳なさそうに軽く会釈した。
「主も、手出し無用ですゆえ」
「うん……がんばれ」
ディアッチはくるりと背を向けて白魚の巨体と対面する。
恐れも、怯えも、何もない。
彼の背中はとても大きかった。どしんと一歩踏み出す。
と、意識を失っているウーバが――
「そういうのが、かっこいいの――」
ぽつりと囁くように言った。夢でも見ているのだろう。
聞こえたのか、聞こえていないのか。
その後のディアッチの戦いは鬼神のようだった。
力、経験、後押し――すべての力を存分に振るう彼は、確かにウーバが言う通り、とても格好良かった。
ウーバが恐る恐る口を開く。
「どうした?」
「そ、その……えーっと……やっぱり無理!」
ウーバは耳まで真っ赤にし、両手で顔を覆った。
おかしい。こんなはずじゃなかった。
魅了状態にかけたら、お酒の力も借りて、切れ味するどい質問を次々に投げかけ、ディアッチの赤裸々な気持ちをすべて聞き出す。
そして、
「ふーん、そんなに私のこと、気になってたんだ。隠すの下手だものね。うふふふ」
なんて、ちょっと高飛車なサキュバスを演じるつもりだった。
けれど、恋愛経験の「れ」の字も経験がない彼女は、『本番』の呪縛に、見事にからめとられていた。
ディアッチの顔を見上げた瞬間の、制御できない胸の高鳴り。
それは今まで感じたことがないほど強烈で、新鮮だった。
同時に、それは思い描いていたすべての作戦を破壊した。
彼女はまさにウブな生娘そのものだった。
「全然、タイプじゃないの。こいつは、もともと子供をいたぶる悪いやつだったの」
ウーバは荒い息を吐いて呪文のように深呼吸を繰り返す。
真新しい空気を吸い込めば、この動揺を落ち着かせることができると言わんばかりに。
しかし、胸の動悸は燃料を投下されたように速度と勢いを増し、顔は火照るばかりだ。
「や、やだ……私、こんな格好で」
反射的に豊かな胸を抱えた。
惜しげもなくさらしていた白い肢体に、急に恥ずかしさを感じた。
いかにも襲ってくれと言わんばかりの格好で、何を聞き出そうと言うのか。
むしろ、ウーバ自身が好意を最大にして、ディアッチにすり寄っているように見えるじゃないか。
突如やってきた悶えるような羞恥心に、彼女は「~~~っっ」と声にならない悲鳴をあげ、へなへなと地面に膝をついた。
でも――彼女にも意地がある。
サキュバスとして、仲間として、簡単に落ちる女だと思われるのは許せない。
もちろん、ディアッチはそんなことを思うはずもないのだが、ウーバの中で、右往左往しているばかりの自分は「負け」だった。
その役目は自分ではなくディアッチが背負うものだ、という謎のプライドがあった。
「ちょ、ちょっと話をするだけ。そう……難しいことじゃないわ。まずは、きっかけよ」
何度目かわからない自問を繰り返し、彼女は自分を奮い立たせるように立ち上がる。
ディアッチに斜めに背を向けて胸を隠すようにして、首を回した。
「ねえ、ディアッチ……その……えっと……好きな……食べ物は?」
「MP以外で、ということか? 肉だ」
ディアッチは優し気に答えた。
その大きな瞳がウーバを慈しむように曲がる。
彼女は、急に胸が締めつけられるような気分になり、顔をそむけた。
どうでもいいプライベートな質問に、ディアッチが嬉しそうに答えてくれた。
ほわほわと心が温かくなっていく。
誰にも邪魔されず、他愛ない会話を楽しめる時間。
「バーベキュー、来て……良かった」
人知れず少女のような顔で、幸せを噛みしめるウーバ。
準備は大変だったけど、もうこれでいいか、とも思えた。
だが――
遠くの湖畔に見知った人物を見つけて、ひくっと頬が引きつった。
リリ、プルルス、シャロンの三人が、「どうなるんだろう」とばかりに、興味津々で彼女を見つめていた。
特に、リリは明らかに食い入るように目を凝らしてグラスを呷っている。片手には何かを持って、食べては飲むという行儀の悪さ。
ウーバの頭が急速に冷えていく。
「ま、まずいわ。こんなので満足したなんて知られたら……」
ウーバの頭の中に、三人に呆れられている場面が浮かぶ。
――「僕の部下は意気地がないね。それでもサキュバスかい?」
――「ウーバ様、見損ないました。なぜガツンと聞かなかったのですか?」
――「えぇー、私、アイテムまで使ったのに、聞けたのは好きな食べ物だけなのぉ?」
「あぁぁぁっ、これはダメよ! がんばれ私――き、訊く、訊いてみせる。それが一人前のサキュバスよ」
彼女は意を決してディアッチの方に向き直った。
胸に手を当て、一番深く呼吸をし、ディアッチの顔を見ずに――
「わ、私のこと、どう思ってる!?」
突然の最終兵器の投下だった。
やってしまった、と思った瞬間、つんと鼻の奥が痛くなり、瞳の奥がじんと熱を持った。
けれど、今さらごまかせない。
彼女は過呼吸気味に息を乱し、下からにらむようにディアッチを見つめた。
――どうしてこんなに。
種族も違う。見た目もタイプじゃない。
不愛想で、気が利かなくて、おまけにだらしないやつだ。
でも――
でも――
「わ、私は――あなたのこと、す、す、す――ぇぇぇっつ!?」
彼女の緊張は限界に来ていた。
だから、何かが足に巻きつき、湖に引きずりこまれた瞬間に、ろくな対処ができなかった。
***
「ウーバ!?」
私は思わず立ち上がった。
対岸で予想もしない事件が起こった。
彼女の足に白い何かが巻きつき、湖に引きずり込んだのだ。
「ウーバぁぁっ!」
同時に巨大な咆哮が鳴り響く。
ディアッチが沈んだウーバのあとに飛び込んだ。ざぶん、と大きな波音が響くとともに、私の後ろでプルルスが立ち上がった。
「やれやれ、あの二人の周囲には『落ち着き』ってものが皆無だね」
「プルルス、それは?」
「槍さ。今は銛(もり)と言った方がいいかな」
プルルスは赤黒い三メートルほどの長さの銛を手にしていた。
血界術を駆使し、一瞬で作ったのだ。
彼は瞳を一層紅く輝かせ、湖の中に目を凝らす。
「ディアッチ、今日は武器を持ってないからね。水中だと不利だ」
「不利?」
「ちらっと見えたのは、かなり大きな生物だった。さしずめ白魚の滝の白魚ってところかな。戦うなら外に引きずり出した方がいい――そこだ」
彼が綺麗なフォームで銛を投げた。
それは途方もない速度で水中に音もなく飛び込んだ。
「シャロン、僕の血の気配を捕まえて」
「承知しました」
赤髪のシャロンが湖の水面に踏み出した。
彼女の足下に水で凝縮した足場が次々と現れた。あっという間に湖の中央までたどり着くと、上品に水面に手をついた。
すると、湖面に渦が巻き始めた。
シャロンが同時に眉を寄せた。
「かなり……強いモンスターのようです」
「ディアッチもウーバが捕まっている以上、戦場は陸で、と思っているだろ」
「そのようです。引き揚げます」
「急いで」
プルルスは淡々と指示を出す。
呆けるように見ていた私に、彼がにやっと口端を曲げた。
「シャロンとディアッチのタッグで、できないわけがない。主様は見ていてほしい。僕らも、なかなかやるってところをね」
と、その時だ。
水面が大きく盛り上がる。シャロンがそれに押し上げられるように空を舞い、私たちの近くへと着地した。
遅れて、湖面が割れ、巨大な白いモンスターの姿が見えた。
「ぉぉぉおおおおおっ!」
ディアッチが咆哮と共に、湖畔へ放り投げる。
彼の片腕には気を失っているウーバが抱きかかえられている。
モンスターはウナギのような外観だった。体長はゆうにディアッチの倍を超えている。
陸でも動けるのか、蛇のように体をくねらせると、辺りの木々が吹き飛んでいった。
「これが、白魚か。初めてみたよ。大きいね」
「湖の底にいたのでしょうね」
飄々と話すプルルスとシャロンの元に、ディアッチがゆっくりと歩いてきた。
彼は膝を折り、優しくウーバを地面に寝かせる。
その瞳は悲し気に濡れていた。
「我が隣にいて、このような失態を犯すとは」
「君のせいじゃないよ、ディアッチ」
「いえ、我は少々、心が浮ついていたのです。そのせいで、もう少しで……ウーバを失うところでした」
思いつめたように言うディアッチに、プルルスが肩をすくめて見せた。
「違う。ウーバは君が守らないといけないほど弱くない。隙があったと言うなら、ウーバ自身だ」
「それは……」
「君たち二人は同格だ。それにウーバはちゃんと生きている。彼女は強いしね。今、君がやらないといけないことは――後悔かい?」
ディアッチの瞳に力が入った。
プルルスが「必要なら僕や主さまも加勢するけど」と笑う。
「無用です。我、一人で」
ディアッチはそう言って、両の拳をがんがんと音を立ててぶつけた。
私の方を見て、申し訳なさそうに軽く会釈した。
「主も、手出し無用ですゆえ」
「うん……がんばれ」
ディアッチはくるりと背を向けて白魚の巨体と対面する。
恐れも、怯えも、何もない。
彼の背中はとても大きかった。どしんと一歩踏み出す。
と、意識を失っているウーバが――
「そういうのが、かっこいいの――」
ぽつりと囁くように言った。夢でも見ているのだろう。
聞こえたのか、聞こえていないのか。
その後のディアッチの戦いは鬼神のようだった。
力、経験、後押し――すべての力を存分に振るう彼は、確かにウーバが言う通り、とても格好良かった。
0
お気に入りに追加
460
あなたにおすすめの小説
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
平凡なサラリーマンのオレが異世界最強になってしまった件について
楠乃小玉
ファンタジー
上司から意地悪されて、会社の交流会の飲み会でグチグチ嫌味言われながらも、
就職氷河期にやっと見つけた職場を退職できないオレ。
それでも毎日真面目に仕事し続けてきた。
ある時、コンビニの横でオタクが不良に集団暴行されていた。
道行く人はみんな無視していたが、何の気なしに、「やめろよ」って
注意してしまった。
不良たちの怒りはオレに向く。
バットだの鉄パイプだので滅多打ちにされる。
誰も助けてくれない。
ただただ真面目に、コツコツと誰にも迷惑をかけずに生きてきたのに、こんな不条理ってあるか?
ゴキッとイヤな音がして意識が跳んだ。
目が覚めると、目の前に女神様がいた。
「はいはい、次の人、まったく最近は猫も杓子も異世界転生ね、で、あんたは何になりたいの?」
女神様はオレの顔を覗き込んで、そう尋ねた。
「……異世界転生かよ」
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる