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040 英霊と死霊
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共同墓地に到着したロアは異様な仙気の出どころを探して感覚を研ぎ澄ませる。
すると、墓地の端にある墓石の下から流れ出ていることがわかった。
ロアは心の中で謝罪しながら墓石をずらすと深く暗い地下に続く階段があった。
石の状態や汚れからも短期間で作られたものとは思えない。もしかしたら何かの目的で大昔に作られたものかもしれない。
ロアは周囲を警戒しながら階段を降り、湿気の充満した長い廊下を通り抜ける。
巨大な空間にたどり着いた。石の壁で四方を囲まれており天井が非常に高い。地下で窓がないため灯りは壁の魔道具だけだ。右隅には大きな木箱が山のように積まれている。
そして、その頂上に一人の男が悠然と腰掛けていた。灰色の髪を後ろで束ね、片方の瞳を銀色に輝かせている。
「君はここが何に使われた部屋かわかるかい?」
男はロアの侵入を悦ぶように微笑みながら、陰鬱な空間に似つかわしくない軽い口調で問いかけた。
しかし、それとは裏腹に纏う仙気は徐々に高まっていく。
ロアは油断せず観察する。男は気にした風もなく話を続けた。
「ここはね、いつか来る飢饉に備えて小麦や穀物を備蓄する王家の為の食料庫だったんだ」
男は腕組みしながら足を組み、面白そうにロアを見下ろす。
「でも王位を争って内戦が続くと備蓄なんて後回しになるだろ。そうするとさ、いつからか人が来ないこの広大な地下室をもっと有益なことに使おうって人間が現れた。さて、何に使ったと思う?」
ロアが無視して距離を詰めていくと、男は軽く肩を竦めて言葉を続けた。
「戦争で必要なのは相手を殺すためのより強い兵士だ。でも、そう簡単に強い兵士なんてできやしない。魔族の血を取り込む実験もしたらしいけど、人間と魔族じゃ体の構造が違う。すぐに死体が山積みになった」
男はにこにこと微笑みながら頬杖をついた。
「その実験が行われたのがここさ。ここにはその時の血や肉、絶叫まで染み付いているだろうね」
「なぜ、あなたがそれを知っている」
「僕がその実験をしていた一族の血を引いているからさ」
男はくすりと忍笑いし、「でも」と続けた。
「僕は魔族よりも死霊の方に興味があった」
「死霊?」
「知ってるだろ? 人に憑いてる化け物だよ」
ロアが眉を寄せる。男の右目が銀色に変化していく。
「君は墓守だろ? 背中に十字架を背負っている。聞いてたとおりだ。死霊の力を知らないとは思えない」
「あなたが言ってる死霊というのは英霊のことか」
「英霊?」
男はきょとんとした顔で訊き返した。そして何度か「英霊」という言葉を斟酌するように繰り返し、そして失笑した。
「なるほど、なるほど。墓守にとって死霊は尊ぶ存在ってわけか。通りで、殺気立ってるわけだ。そういうことなら僕のソルジャーたちは見た瞬間に嫌いになっただろうね」
男はやれやれと肩を竦めてロアを見つめる。
「僕と手を組まないかと思ったけど、無理そうかな?」
「……当たり前だ。あなたは眠っている英霊を叩き起こした上、身勝手に利用した。それも力の無い人間まで大量に……」
「そこだよ」
男が顔の前で指を一本立てて、言い聞かせるように言う。
「死霊なんて、力の源じゃないか。有効活用してあげるべきじゃないかい?」
「有効活用?」
「君は、この世界に生きている人間と死んだ人間のどちらが多いと思う?」
「……」
「もちろん死んだ人間だ。もし死んだ人間の力が自由に使えるなら、生きた人間なんて容易く滅ぼせる。今の人間は弱いからね」
男は大仰に両手を拡げ、笑みを深めた。
「そこに墓守の《絶対命令》が使えれば無敵だ。わかるだろ?」
「……なぜ、墓守の術を知っている」
「ん? 墓守の女から訊いたからさ。墓守なら使えるらしいじゃないか」
男は不思議そうに首を傾げた。
ロアが射殺すような視線を向ける。
「ずっと気になっていたんだ。あなたの仙気の中から、どうして――『母さん』の気配がするのかって」
「おっ?」
「その右目……英霊を視る墓守の一族以外は持てない目だ。……どこで手に入れた?」
ロアの言葉は芯から冷え切っていた。
「あー……そういうの分かるわけだ。仙気術使いってこれだから面倒だよね。まあ勉強にはなったかな。次からは気をつけて隠すよ」
男はバツが悪そうに言ってから、パチパチと嘲るように手を叩いた。
「君の推測通りとだけ言っておこうかな。付け加えるなら、死体は研究に使わせてもらったから、お礼を言いたい。一族の君にね。返すモノはもうないけど」
「……よくわかった」
ロアががりっと奥歯を噛み締めると、男はやるせない表情でため息をついた。
「運が悪い時ってどうしてこうついてないかな。これで現役の墓守と仲良くなれないのは決定的だ。仕方ない……死体解剖の方向でいくか。そうなると――力は削がないとね。墓守は強いらしいから」
憤怒を浮かべて睨むロアに見せつけるように男は軽く手を振った。すると積まれた箱の奥から小柄な人間が出てきた。
「――っ!」
ロアは顔色を変えて言葉を失った。
よく知る茶髪の少女――ユーリアだ。アルミラの屋敷にいたはずの彼女がなぜここにいるのかを問うことはできない。
首に泥のような材質の首輪がはまっており、明らかに瞳がうつろだからだ。
「ユーリアっ!」
「あれ、この子の知り合いかい? いい死霊が憑いてるから拾ったんだけど……これはこれは運がいいな。そうか、こういうところで帳尻合わせがされるんだね。不運もチャラだ」
男は喜悦に瞳を曲げた。そして、冷酷に、残酷に告げた。
「その男を殺せ、ユーリア」
「はい……アラギ様……」
生気の無い人形となったユーリアの瞳が、初めてロアを捉えた。
すると、墓地の端にある墓石の下から流れ出ていることがわかった。
ロアは心の中で謝罪しながら墓石をずらすと深く暗い地下に続く階段があった。
石の状態や汚れからも短期間で作られたものとは思えない。もしかしたら何かの目的で大昔に作られたものかもしれない。
ロアは周囲を警戒しながら階段を降り、湿気の充満した長い廊下を通り抜ける。
巨大な空間にたどり着いた。石の壁で四方を囲まれており天井が非常に高い。地下で窓がないため灯りは壁の魔道具だけだ。右隅には大きな木箱が山のように積まれている。
そして、その頂上に一人の男が悠然と腰掛けていた。灰色の髪を後ろで束ね、片方の瞳を銀色に輝かせている。
「君はここが何に使われた部屋かわかるかい?」
男はロアの侵入を悦ぶように微笑みながら、陰鬱な空間に似つかわしくない軽い口調で問いかけた。
しかし、それとは裏腹に纏う仙気は徐々に高まっていく。
ロアは油断せず観察する。男は気にした風もなく話を続けた。
「ここはね、いつか来る飢饉に備えて小麦や穀物を備蓄する王家の為の食料庫だったんだ」
男は腕組みしながら足を組み、面白そうにロアを見下ろす。
「でも王位を争って内戦が続くと備蓄なんて後回しになるだろ。そうするとさ、いつからか人が来ないこの広大な地下室をもっと有益なことに使おうって人間が現れた。さて、何に使ったと思う?」
ロアが無視して距離を詰めていくと、男は軽く肩を竦めて言葉を続けた。
「戦争で必要なのは相手を殺すためのより強い兵士だ。でも、そう簡単に強い兵士なんてできやしない。魔族の血を取り込む実験もしたらしいけど、人間と魔族じゃ体の構造が違う。すぐに死体が山積みになった」
男はにこにこと微笑みながら頬杖をついた。
「その実験が行われたのがここさ。ここにはその時の血や肉、絶叫まで染み付いているだろうね」
「なぜ、あなたがそれを知っている」
「僕がその実験をしていた一族の血を引いているからさ」
男はくすりと忍笑いし、「でも」と続けた。
「僕は魔族よりも死霊の方に興味があった」
「死霊?」
「知ってるだろ? 人に憑いてる化け物だよ」
ロアが眉を寄せる。男の右目が銀色に変化していく。
「君は墓守だろ? 背中に十字架を背負っている。聞いてたとおりだ。死霊の力を知らないとは思えない」
「あなたが言ってる死霊というのは英霊のことか」
「英霊?」
男はきょとんとした顔で訊き返した。そして何度か「英霊」という言葉を斟酌するように繰り返し、そして失笑した。
「なるほど、なるほど。墓守にとって死霊は尊ぶ存在ってわけか。通りで、殺気立ってるわけだ。そういうことなら僕のソルジャーたちは見た瞬間に嫌いになっただろうね」
男はやれやれと肩を竦めてロアを見つめる。
「僕と手を組まないかと思ったけど、無理そうかな?」
「……当たり前だ。あなたは眠っている英霊を叩き起こした上、身勝手に利用した。それも力の無い人間まで大量に……」
「そこだよ」
男が顔の前で指を一本立てて、言い聞かせるように言う。
「死霊なんて、力の源じゃないか。有効活用してあげるべきじゃないかい?」
「有効活用?」
「君は、この世界に生きている人間と死んだ人間のどちらが多いと思う?」
「……」
「もちろん死んだ人間だ。もし死んだ人間の力が自由に使えるなら、生きた人間なんて容易く滅ぼせる。今の人間は弱いからね」
男は大仰に両手を拡げ、笑みを深めた。
「そこに墓守の《絶対命令》が使えれば無敵だ。わかるだろ?」
「……なぜ、墓守の術を知っている」
「ん? 墓守の女から訊いたからさ。墓守なら使えるらしいじゃないか」
男は不思議そうに首を傾げた。
ロアが射殺すような視線を向ける。
「ずっと気になっていたんだ。あなたの仙気の中から、どうして――『母さん』の気配がするのかって」
「おっ?」
「その右目……英霊を視る墓守の一族以外は持てない目だ。……どこで手に入れた?」
ロアの言葉は芯から冷え切っていた。
「あー……そういうの分かるわけだ。仙気術使いってこれだから面倒だよね。まあ勉強にはなったかな。次からは気をつけて隠すよ」
男はバツが悪そうに言ってから、パチパチと嘲るように手を叩いた。
「君の推測通りとだけ言っておこうかな。付け加えるなら、死体は研究に使わせてもらったから、お礼を言いたい。一族の君にね。返すモノはもうないけど」
「……よくわかった」
ロアががりっと奥歯を噛み締めると、男はやるせない表情でため息をついた。
「運が悪い時ってどうしてこうついてないかな。これで現役の墓守と仲良くなれないのは決定的だ。仕方ない……死体解剖の方向でいくか。そうなると――力は削がないとね。墓守は強いらしいから」
憤怒を浮かべて睨むロアに見せつけるように男は軽く手を振った。すると積まれた箱の奥から小柄な人間が出てきた。
「――っ!」
ロアは顔色を変えて言葉を失った。
よく知る茶髪の少女――ユーリアだ。アルミラの屋敷にいたはずの彼女がなぜここにいるのかを問うことはできない。
首に泥のような材質の首輪がはまっており、明らかに瞳がうつろだからだ。
「ユーリアっ!」
「あれ、この子の知り合いかい? いい死霊が憑いてるから拾ったんだけど……これはこれは運がいいな。そうか、こういうところで帳尻合わせがされるんだね。不運もチャラだ」
男は喜悦に瞳を曲げた。そして、冷酷に、残酷に告げた。
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