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039 ガネッサ騎士団
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それは、最も信頼できる英霊の声だった。
「ロア使え。俺たちを」
「ギャラン……だけど、もう戦いはいいっていつも言ってたじゃないか」
「自分たちの戦いは、な。でも今は違うだろ。お前が心底困っている。真の墓守の手に負えない状況――なら、俺たちの出番だ」
「存在が……消えるかもしれない」
「消えて上等。いいか、ロア。カッコつけたいのは炎のミーガンだけじゃない。お前の為に何かしてやりたいって連中が、今か今かと待ってる」
ギャランは声だけ響かせて言った。
「だから、やれ。真の墓守として――俺たちを喚べ」
ロアは拳を握り、そして頷いた。
「……わかった。ありがとうギャラン、みんな。いくよ――《墓園開園》」
ぽつりとつぶやいた言葉。
ロアの体が瞬時に銀色に輝いた。その背後に大きな十字架がじわりと滲み出すように姿を見せた。ツタが這った古ぼけた石の十字架だ。しかし、その外観とは裏腹に周囲を静まり返らせるような圧迫感を放っている。
十字架の中心を縦に白い光が走った。左右に割れていく。まるで扉が開いていくようだ。
そこに現れたのは、真昼の春の墓地。無数の墓標と色とりどりの花が咲く墓園。
そして、そこに立つ武装した百近い人物が足音を響かせながら姿を見せ――混沌を極める地に顕現した。
「みんな……」
懐かしむような声。ロアの眼前に数百年前の傑物がそのまま並んでいた。すべての称号を欲しいままにし、そして裏切りで滅んだと言われるガネッサ騎士団の面々だ。
中央に立つのはギャラン――長めの茶髪とこめかみからぐるりと顎にまでのびた髭。歴戦の風格を漂わせる団長はにやりと口端を上げた。
その少し後ろに立つ穏やかな笑みを持つ金髪の女性はニーア。副団長で白いローブを纏った彼女はギャランとは違う穏やかな笑みを浮かべている。
「完璧な墓守の力を手に入れたようだな」
「姉さんのおかげでね。ようやくわかったよ。俺が危険人物なんだって」
ロアが苦笑を漏らすと、ニーアが励ますように言う。
「使い方だけよ。ロアは私達に無茶な命令はしないでしょ」
「……ありがとうニーア」
「ロア、時間が無いだろ? さっさと俺たちに使命をくれ」
ギャランはそう言って、自分の背丈ほどもある野太刀と呼ばれる武器を肩に担いだ。
そして――
「我ら最強のガネッサ騎士団。王の剣としてあらゆる敵を滅ぼしてみせましょうぞ。――何なりとご命令を」
深々と腰を降り握った拳を胸に当てた。それは数百年前に生前のガネッサが王に示した服従の姿勢。
ロアはそれを見て頷き胸を張った。自分の墓地の英霊たちは全員の総意でここに立っている。そうであるなら、自分は墓守として、求められている役割を演じるだけだ。
個としての力ではなく、過去の英霊を従えることができる――それが、真の墓守としての素質。
ロアは大きく息を吸い、裂ぱくの気合を込めて言った。
「敵はこの街を襲っている化け物たちだ。化け物たちはみな英霊を宿している。確実に殲滅し、国民も、囚われている英霊も、すべてを救ってほしい」
「承知!! 野郎ども、久しぶりの戦闘だ。気を抜くな。もし遅れを取るようなことがあったら、てめえの墓ぶっ壊すからな!」
ギャランは吠えるように言い、風切り音を響かせながら野太刀を振った。
「いいか、最短で片付けろ! わかったら全員散れ!」
その合図を皮切りに、最も素早い暗殺隊の姿が消えた。続いて歩兵隊、魔法隊、砲撃隊。衛生隊までも人外の速度でその場から消える。
そして、残ったのはギャランとニーアの二人だ。
「もしかして、ずっと見てた?」
「ずっとじゃねえよ」
「嘘よ。ずーっと見てたわ。いつになったらロアは《墓園開園》を使えるようになるんだ、って」
「おい、ニーア……」
「ギャランったら、かっこつけてロアを送り出した癖に、心配で心配で堪らなくて、ずっと貧乏揺すりしてたもの」
「へぇ……」
ロアが驚いたような声をあげると、ギャランが気まずそうに腕を組み、視線を逸らした。
「まあ、そういうことだけど……本当にひどい状況ね」
ニーアがぐるりと上空を見回した。周囲の結界のことを言っているのだろう。
「解けそう?」
「この時代の結界がどのタイプの魔道具を使っているかわかればすぐだけど……」
ニーアは少し考えるように言ってから、にこっと微笑んだ。
「でも、大丈夫よ。結界の壊し方ならよーく知っているから」
「自分だけかっこつけるなニーア。どうせ最後はわからなくて物量でぶっ壊すんだから」
「ちょっ、そういうの今言う!?」
「さっきのお返しだ。とまあ、とにかく……ロア、お前の仕事はわかるな?」
ギャランは神妙な口調で言ってから、とある方向に向けてあごをしゃくった。
それは共同墓地のある方向。ロアが異様な仙気を感じた場所だ。
「大将を倒すのは大将と相場が決まってる」
「わかってるよ、ギャラン」
「もう……じゃあ、私も行くわ」
ニーアが音もなく上昇していく。そして上空で両手を上げて大量の仙気を練り上げていく。空気中の水分が凍り、パキパキと乾いた音をさせながら、巨大な氷の華を作り上げていく。
とても幻想的で嘘のような存在感を放つそれが、花弁の一つを切り離した。
そして、目で追えないような速度を伴い、遥か遠方に落下した。
「端から順に行きましょう。まずは一体」
ぽつりと呟いたニーアを見て、ギャランがふんと鼻を鳴らした。
「魔法使いってのは派手でいいな。さて……では俺は――そっちの相手かな」
ギャランとロアが揃って同じ方向を向いた。
静まり返った道の奥から大柄の男が姿を見せた。黒いローブを身に纏った奇怪な紋様の仮面を付けた男だ。
ロアが眉を寄せる。
「ギャラン……」
「心配すんなロア。わかってるよ。こいつはなかなか強そうだ。ここら辺では一番の仙気量だ。まあでも――俺と戦うには力不足だな」
ギャランは傲岸不遜に言うと、ロアに目配せする。さっさと行けということだ。
「気をつけて」
「お前もな」
ロアが屋根に飛び上がってすぐに姿を消した。
仮面の男は追うつもりはないらしい。もちろんギャランも追わせるつもりはないが。
「お前は住民殺しには参加しないのかい?」
「興味ないな。もっと面白い者がいる。俺の望みは強い者と戦うだけだ」
男はダミ声で言うと仮面を剥ぎ取った。薄紫色の皮膚が大半を占める中、右頬から口元に人間らしい皮膚がある。
ギャランが嫌そうに眉を寄せた。
「宿主を侵食する英霊か。よほど我が強いらしい」
「ぬかせ。私はこのような機会を与えてくださった主に心から感謝している。貴様のような強い者と、時を超えて戦える瞬間を待ち望んでいたのだ!」
男は舌なめずりしつつ両手で短剣を握りしめ、その場から消えた。ほとんど地に足をつけることなく近づいた男の気配は微塵も感じられない。
しかし、そこから振るわれる刃をギャランは長い太刀を操りながらすべて捌いた。
男の表情に緊張感が満ちる。
「あのな、俺は忙しい。お前さんがいつの時代の英霊かは知らんが、俺と一戦交えるなら、最初から全力でかかってこい。次は……斬るぞ」
ギャランは不機嫌そうに言い、長大な野太刀の先端をぴたりと男の眉間に向けた。
「ロア使え。俺たちを」
「ギャラン……だけど、もう戦いはいいっていつも言ってたじゃないか」
「自分たちの戦いは、な。でも今は違うだろ。お前が心底困っている。真の墓守の手に負えない状況――なら、俺たちの出番だ」
「存在が……消えるかもしれない」
「消えて上等。いいか、ロア。カッコつけたいのは炎のミーガンだけじゃない。お前の為に何かしてやりたいって連中が、今か今かと待ってる」
ギャランは声だけ響かせて言った。
「だから、やれ。真の墓守として――俺たちを喚べ」
ロアは拳を握り、そして頷いた。
「……わかった。ありがとうギャラン、みんな。いくよ――《墓園開園》」
ぽつりとつぶやいた言葉。
ロアの体が瞬時に銀色に輝いた。その背後に大きな十字架がじわりと滲み出すように姿を見せた。ツタが這った古ぼけた石の十字架だ。しかし、その外観とは裏腹に周囲を静まり返らせるような圧迫感を放っている。
十字架の中心を縦に白い光が走った。左右に割れていく。まるで扉が開いていくようだ。
そこに現れたのは、真昼の春の墓地。無数の墓標と色とりどりの花が咲く墓園。
そして、そこに立つ武装した百近い人物が足音を響かせながら姿を見せ――混沌を極める地に顕現した。
「みんな……」
懐かしむような声。ロアの眼前に数百年前の傑物がそのまま並んでいた。すべての称号を欲しいままにし、そして裏切りで滅んだと言われるガネッサ騎士団の面々だ。
中央に立つのはギャラン――長めの茶髪とこめかみからぐるりと顎にまでのびた髭。歴戦の風格を漂わせる団長はにやりと口端を上げた。
その少し後ろに立つ穏やかな笑みを持つ金髪の女性はニーア。副団長で白いローブを纏った彼女はギャランとは違う穏やかな笑みを浮かべている。
「完璧な墓守の力を手に入れたようだな」
「姉さんのおかげでね。ようやくわかったよ。俺が危険人物なんだって」
ロアが苦笑を漏らすと、ニーアが励ますように言う。
「使い方だけよ。ロアは私達に無茶な命令はしないでしょ」
「……ありがとうニーア」
「ロア、時間が無いだろ? さっさと俺たちに使命をくれ」
ギャランはそう言って、自分の背丈ほどもある野太刀と呼ばれる武器を肩に担いだ。
そして――
「我ら最強のガネッサ騎士団。王の剣としてあらゆる敵を滅ぼしてみせましょうぞ。――何なりとご命令を」
深々と腰を降り握った拳を胸に当てた。それは数百年前に生前のガネッサが王に示した服従の姿勢。
ロアはそれを見て頷き胸を張った。自分の墓地の英霊たちは全員の総意でここに立っている。そうであるなら、自分は墓守として、求められている役割を演じるだけだ。
個としての力ではなく、過去の英霊を従えることができる――それが、真の墓守としての素質。
ロアは大きく息を吸い、裂ぱくの気合を込めて言った。
「敵はこの街を襲っている化け物たちだ。化け物たちはみな英霊を宿している。確実に殲滅し、国民も、囚われている英霊も、すべてを救ってほしい」
「承知!! 野郎ども、久しぶりの戦闘だ。気を抜くな。もし遅れを取るようなことがあったら、てめえの墓ぶっ壊すからな!」
ギャランは吠えるように言い、風切り音を響かせながら野太刀を振った。
「いいか、最短で片付けろ! わかったら全員散れ!」
その合図を皮切りに、最も素早い暗殺隊の姿が消えた。続いて歩兵隊、魔法隊、砲撃隊。衛生隊までも人外の速度でその場から消える。
そして、残ったのはギャランとニーアの二人だ。
「もしかして、ずっと見てた?」
「ずっとじゃねえよ」
「嘘よ。ずーっと見てたわ。いつになったらロアは《墓園開園》を使えるようになるんだ、って」
「おい、ニーア……」
「ギャランったら、かっこつけてロアを送り出した癖に、心配で心配で堪らなくて、ずっと貧乏揺すりしてたもの」
「へぇ……」
ロアが驚いたような声をあげると、ギャランが気まずそうに腕を組み、視線を逸らした。
「まあ、そういうことだけど……本当にひどい状況ね」
ニーアがぐるりと上空を見回した。周囲の結界のことを言っているのだろう。
「解けそう?」
「この時代の結界がどのタイプの魔道具を使っているかわかればすぐだけど……」
ニーアは少し考えるように言ってから、にこっと微笑んだ。
「でも、大丈夫よ。結界の壊し方ならよーく知っているから」
「自分だけかっこつけるなニーア。どうせ最後はわからなくて物量でぶっ壊すんだから」
「ちょっ、そういうの今言う!?」
「さっきのお返しだ。とまあ、とにかく……ロア、お前の仕事はわかるな?」
ギャランは神妙な口調で言ってから、とある方向に向けてあごをしゃくった。
それは共同墓地のある方向。ロアが異様な仙気を感じた場所だ。
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とても幻想的で嘘のような存在感を放つそれが、花弁の一つを切り離した。
そして、目で追えないような速度を伴い、遥か遠方に落下した。
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ぽつりと呟いたニーアを見て、ギャランがふんと鼻を鳴らした。
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ギャランは傲岸不遜に言うと、ロアに目配せする。さっさと行けということだ。
「気をつけて」
「お前もな」
ロアが屋根に飛び上がってすぐに姿を消した。
仮面の男は追うつもりはないらしい。もちろんギャランも追わせるつもりはないが。
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ギャランが嫌そうに眉を寄せた。
「宿主を侵食する英霊か。よほど我が強いらしい」
「ぬかせ。私はこのような機会を与えてくださった主に心から感謝している。貴様のような強い者と、時を超えて戦える瞬間を待ち望んでいたのだ!」
男は舌なめずりしつつ両手で短剣を握りしめ、その場から消えた。ほとんど地に足をつけることなく近づいた男の気配は微塵も感じられない。
しかし、そこから振るわれる刃をギャランは長い太刀を操りながらすべて捌いた。
男の表情に緊張感が満ちる。
「あのな、俺は忙しい。お前さんがいつの時代の英霊かは知らんが、俺と一戦交えるなら、最初から全力でかかってこい。次は……斬るぞ」
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