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024 不穏な気配
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茶髪の女性は後ろを何度も振り返りながら馬を駆っている。
だが、三体の化け物は決して離されることなくあとを追ってくる。
人間と同じく四肢があり、目、鼻、口、耳も揃っているが髪は無い。薄紫色の皮膚を内側からはちきれんばかりに膨らませた筋肉が、化け物の膂力を物語っている。身長は前の世界基準で言えば全員が2メートル超えだ。服はまちまちで元々サイズが合っていないのか、ズボンもシャツも無惨に破れている。
そして手負いの女性とは違い、化け物にはまったく傷がない。
(人間型の魔獣……か? でも纏っているのは魔力じゃないな)
ロアの瞳には濁った仙気が視える。旅に出てから初めての仙気術の使い手である可能性が高い。特に、三体のうち中央を駆けてくる一体は一際大きく、纏う仙気量も段違いに多い。
(初見の敵だ。属性変化もあり得る。慎重に行かないと)
ロアは観察を怠らず、冷静に判断する。
「ユーリア、炎を頼む!」
「うん、任せて!」
とっくにそのつもりだったのだろう。ユーリアは軽く腰を落として両手を突き出した。瞬時に仙気が手のひらに収斂し、ごうっと渦巻く炎に変化した。放射。
辺りが一気に熱を帯びた。
馬に乗った女性がぎょっと表情を変えた。目の前に炎の渦が現れれば驚くのは当然だ。
しかし、もちろん狙いは女性ではない。ユーリアが放った炎は女性の馬をうまく避けながら化け物に向かった。
三体の化け物はその炎の渦を見て二手に分かれた。ロアとユーリアの方に二体。茶髪の女性の方に一体だ。
(ユーリアの炎を一目で危険と判断したか)
ロアは化け物の判断に驚きながら、自身もとんと大地を蹴って最初の一体に肉薄する。
表情は非常に薄いが、その化け物が驚いた気配があった。
近づいてみると思っていた以上に圧力がある。丸太のような太い右腕が、ぶんと鈍い音を鳴らして拳を振るう。
ロアはその軌道を見切りながら、化け物の手首に己の左手首をぶつけて弾いた。
(かなり硬い……)
微かに目を見開いたロアは、また化け物の驚いた気配を感じた。しかし、すぐに左腕が飛んでくる。普通の人間なら受け止めた瞬間に即死するような攻撃だが、落ち着いて右手の甲で同じように弾く。
すると化け物は混乱したのか両手で掴みかかった。
(大ぶりになったな)
ロアは半歩前に進みながら、伸びてくる両手をかわすように半身になって接敵した。
そして伸ばした右手は化け物の胸に。ここに仙気の強い集まりを感じるのだ。
――仙気掌。
ロアの体内から渦を伴った仙気の衝撃波が放たれた。それは音もなく化け物の分厚い体内を貫通し、体に溜まっていた仙気を散り散りに変える。化け物は時間が止まったように動きを止めて膝から崩れ落ちた。
(……次だ)
ロアは間髪容れずにもう一体の化け物に走った。こちらは首に黒い首輪のようなものがついている。泥にも澱にも見える不思議な物体だ。
と、ぴりっとした緊張感が背筋を走り抜けた。それは直感に近い。同じ攻撃が危険だと感じるのだ。
その瞬間、化け物は巨体と思えないほど俊敏な動きで地面にしゃがんで手をついた。
そして土埃を巻き上げながら、両足を大きく開いてその場でくるりと回転した。
(狙いは、俺の足か)
あろうことか、化け物は低空の回転蹴りを放ってきたのだ。
ロアはすんでのところで地を蹴って飛び上がり、足を伸ばして化け物の首に跳び足刀を当てる。急所を完全に捉えた一撃だったが――
(効いてない?)
ロアの顔色が変わった。
その隙を突くように化け物の腕がしゅんと伸びてロアの足首を掴んだ。とんでもない握力だ。ロアは急いで逆の足のかかとでその手を蹴落としながら、後方にくるりと回転して着地する。
(こいつ、強い……)
視線の先で化け物がゆっくり立ち上がって首を曲げるような動作を行った。攻撃が大して効いていないのは間違いない。
ロアは作戦を変える。
「ユーリア、そっちの一体を頼む!」
「わかった!」
女性を追いかける一体をユーリアに任せることに決めた。本当は目の前の一体をすぐに倒して追いかけるつもりだったが、他の敵に気を取られていると危ないレベルだ。
まして、この敵はユーリアに近づけるわけにはいかない。
それに何よりも――
ロアの体から銀色の光が吹き出す。
「やっぱり……英霊の力か」
ぽつりと出た声は暗い。
最初から嫌な予感はしていた。他の二体もそうだが、この一体と対面し落ち着いて観察してみるとひしひしと慣れた感覚が伝わってくる。
(英霊と何らかの肉体を融合させた化け物か……)
ロアは瞳に力を込めた。すぅっと視界が透過すると、化け物の体の中でもがき苦しんでいる英霊の姿が幻視できる。
さっきの動きといい、元は名の知れた武道家かもしれない。地面から足を狩る技は卓越した動きだった。
(誰が……こんなひどいことを)
墓守の力の一つに《絶対命令》がある。
墓園内の英霊たちに一方的に命令を下せる力だ。この力は墓守の一族でも持てる者は稀有であり、使い方次第では悪用することが可能な危険な力だ。
もし使えば英霊たちの信頼は地に落ちるし、意思も思い出も蹂躙することから禁忌とされている。
しかし、目の前の化け物はかろうじて《絶対命令》で融合されたのではない、とロアは判断した。もしそうなら、英霊は嫌がることすらできないからだ。
(けど、むごい……)
暗く小さな箱の中で自由を奪われ、死ぬまで力を吸い取られて消滅する未来しかないのだ。
ロアは拳を握りしめてから走り出した。
呼応して化け物が構えを取った。一目で達人とわかるのがやるせない。
巨体と少年。鍛えた体と細い体躯。膂力の差は火を見るより明らかだが、仙気の扱いでは負けない。
せめてもの償いのために、ロアは化け物と足を止めて打ち合った。
拳を払い、足を出し、流してかわし、曲げて返す。
ギャランとの組手が無ければとっくに致命傷を受けている攻撃が何度もあった。
(許してくれ)
ロアは体勢を崩した化け物の膝に足刀を当てて膝を折らせた。そのまま跳び上がると、頭部を掴んで顔面に仙気を収斂した膝の一撃を当てる。普通なら頭部が砕けておかしくないが、化け物は大きく仰け反っただけだ。
しかし、ロアの狙いはこの次だった。化け物の頭部を手で掴みながら、上空を回るようにしてその背後にすとんと降り立った。
そして、肩甲骨の間にそっと添えるように手を当てた。
――仙気掌。
化け物の体がぐっと仰け反った。そして全身を強張らせたあとに糸が切れたように倒れ込んだ。同時に、首輪のような物体がどろりと溶けて地面に染み込んだ。
(こんな芸当ができるのは……墓守の血を引く者だけだ……)
ロアの心中は穏やかではなかった。
眼下で倒れ伏しているのは、化け物として死んだ英霊だ。不可思議な融合のせいで改めて葬送もできない。
この英霊は炎のミーガンのように生者に憑くことを望んだわけではない。化け物を強化するためだけに使い捨てられらたのだ。
それはどれだけ辛く悲しいことだろう。ギャランやニーアが同じ状況に陥ったと想像するだけで胸が痛んだ。
ロアは膝を折り、静かに十字を切った。本当は墓をくらい作ってやりたいが、時間が許さないようだ。
「お兄ちゃーん!」
ユーリアと茶髪の女性が近づいてきた。無事、残りの一体は倒せたようだ。
ロアはやるせない想いを抱きつつも、大事な人間が無事であることに胸をなでおろした。
だが、三体の化け物は決して離されることなくあとを追ってくる。
人間と同じく四肢があり、目、鼻、口、耳も揃っているが髪は無い。薄紫色の皮膚を内側からはちきれんばかりに膨らませた筋肉が、化け物の膂力を物語っている。身長は前の世界基準で言えば全員が2メートル超えだ。服はまちまちで元々サイズが合っていないのか、ズボンもシャツも無惨に破れている。
そして手負いの女性とは違い、化け物にはまったく傷がない。
(人間型の魔獣……か? でも纏っているのは魔力じゃないな)
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(初見の敵だ。属性変化もあり得る。慎重に行かないと)
ロアは観察を怠らず、冷静に判断する。
「ユーリア、炎を頼む!」
「うん、任せて!」
とっくにそのつもりだったのだろう。ユーリアは軽く腰を落として両手を突き出した。瞬時に仙気が手のひらに収斂し、ごうっと渦巻く炎に変化した。放射。
辺りが一気に熱を帯びた。
馬に乗った女性がぎょっと表情を変えた。目の前に炎の渦が現れれば驚くのは当然だ。
しかし、もちろん狙いは女性ではない。ユーリアが放った炎は女性の馬をうまく避けながら化け物に向かった。
三体の化け物はその炎の渦を見て二手に分かれた。ロアとユーリアの方に二体。茶髪の女性の方に一体だ。
(ユーリアの炎を一目で危険と判断したか)
ロアは化け物の判断に驚きながら、自身もとんと大地を蹴って最初の一体に肉薄する。
表情は非常に薄いが、その化け物が驚いた気配があった。
近づいてみると思っていた以上に圧力がある。丸太のような太い右腕が、ぶんと鈍い音を鳴らして拳を振るう。
ロアはその軌道を見切りながら、化け物の手首に己の左手首をぶつけて弾いた。
(かなり硬い……)
微かに目を見開いたロアは、また化け物の驚いた気配を感じた。しかし、すぐに左腕が飛んでくる。普通の人間なら受け止めた瞬間に即死するような攻撃だが、落ち着いて右手の甲で同じように弾く。
すると化け物は混乱したのか両手で掴みかかった。
(大ぶりになったな)
ロアは半歩前に進みながら、伸びてくる両手をかわすように半身になって接敵した。
そして伸ばした右手は化け物の胸に。ここに仙気の強い集まりを感じるのだ。
――仙気掌。
ロアの体内から渦を伴った仙気の衝撃波が放たれた。それは音もなく化け物の分厚い体内を貫通し、体に溜まっていた仙気を散り散りに変える。化け物は時間が止まったように動きを止めて膝から崩れ落ちた。
(……次だ)
ロアは間髪容れずにもう一体の化け物に走った。こちらは首に黒い首輪のようなものがついている。泥にも澱にも見える不思議な物体だ。
と、ぴりっとした緊張感が背筋を走り抜けた。それは直感に近い。同じ攻撃が危険だと感じるのだ。
その瞬間、化け物は巨体と思えないほど俊敏な動きで地面にしゃがんで手をついた。
そして土埃を巻き上げながら、両足を大きく開いてその場でくるりと回転した。
(狙いは、俺の足か)
あろうことか、化け物は低空の回転蹴りを放ってきたのだ。
ロアはすんでのところで地を蹴って飛び上がり、足を伸ばして化け物の首に跳び足刀を当てる。急所を完全に捉えた一撃だったが――
(効いてない?)
ロアの顔色が変わった。
その隙を突くように化け物の腕がしゅんと伸びてロアの足首を掴んだ。とんでもない握力だ。ロアは急いで逆の足のかかとでその手を蹴落としながら、後方にくるりと回転して着地する。
(こいつ、強い……)
視線の先で化け物がゆっくり立ち上がって首を曲げるような動作を行った。攻撃が大して効いていないのは間違いない。
ロアは作戦を変える。
「ユーリア、そっちの一体を頼む!」
「わかった!」
女性を追いかける一体をユーリアに任せることに決めた。本当は目の前の一体をすぐに倒して追いかけるつもりだったが、他の敵に気を取られていると危ないレベルだ。
まして、この敵はユーリアに近づけるわけにはいかない。
それに何よりも――
ロアの体から銀色の光が吹き出す。
「やっぱり……英霊の力か」
ぽつりと出た声は暗い。
最初から嫌な予感はしていた。他の二体もそうだが、この一体と対面し落ち着いて観察してみるとひしひしと慣れた感覚が伝わってくる。
(英霊と何らかの肉体を融合させた化け物か……)
ロアは瞳に力を込めた。すぅっと視界が透過すると、化け物の体の中でもがき苦しんでいる英霊の姿が幻視できる。
さっきの動きといい、元は名の知れた武道家かもしれない。地面から足を狩る技は卓越した動きだった。
(誰が……こんなひどいことを)
墓守の力の一つに《絶対命令》がある。
墓園内の英霊たちに一方的に命令を下せる力だ。この力は墓守の一族でも持てる者は稀有であり、使い方次第では悪用することが可能な危険な力だ。
もし使えば英霊たちの信頼は地に落ちるし、意思も思い出も蹂躙することから禁忌とされている。
しかし、目の前の化け物はかろうじて《絶対命令》で融合されたのではない、とロアは判断した。もしそうなら、英霊は嫌がることすらできないからだ。
(けど、むごい……)
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ロアは拳を握りしめてから走り出した。
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(許してくれ)
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しかし、ロアの狙いはこの次だった。化け物の頭部を手で掴みながら、上空を回るようにしてその背後にすとんと降り立った。
そして、肩甲骨の間にそっと添えるように手を当てた。
――仙気掌。
化け物の体がぐっと仰け反った。そして全身を強張らせたあとに糸が切れたように倒れ込んだ。同時に、首輪のような物体がどろりと溶けて地面に染み込んだ。
(こんな芸当ができるのは……墓守の血を引く者だけだ……)
ロアの心中は穏やかではなかった。
眼下で倒れ伏しているのは、化け物として死んだ英霊だ。不可思議な融合のせいで改めて葬送もできない。
この英霊は炎のミーガンのように生者に憑くことを望んだわけではない。化け物を強化するためだけに使い捨てられらたのだ。
それはどれだけ辛く悲しいことだろう。ギャランやニーアが同じ状況に陥ったと想像するだけで胸が痛んだ。
ロアは膝を折り、静かに十字を切った。本当は墓をくらい作ってやりたいが、時間が許さないようだ。
「お兄ちゃーん!」
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