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023 スパゲティの約束
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ロアとユーリアは街道沿いの木陰で昼食を摂っていた。
今日のメニューはぴりっとした木の実のソースをかけたウサギ肉の串焼きと、パンにチーズを挟んだものだ。ウサギは仙気術で簡単に捕まえられるし、さばき方もギャランたちから学んでいるので調理自体に苦労はない。
パンとチーズはカヤコから分けて貰ったし、当初思っていた旅の食事からはだいぶ豪勢になっている。
「ほんとこのソース美味しいね、お兄ちゃん」
「レシピを色々教えてもらえて良かったな。料理に幅が出て助かるよ」
「だねー」
ユーリアは丸太に座りながら、はふはふと小さい口を開けて頬張っている。その姿は小動物のような愛らしさがある。棺桶から助けた時は、食べ物を胃が受け付けなくて苦しんでいたが、今では嘘のようだ。毎日きちんと食べているし、体も少しふっくらしてきただろうか。食事中には笑顔が絶えないし、ロアと楽しそうに会話もする。
ただ、時折、寂しそうな顔がよぎる。折しも、今日はその時間が長かった。
「ねえ、お兄ちゃん……」
ロアは嫌な予感を覚えつつも、パンをちぎって口に放り込みながら返事をする。
「どうした?」
「あの、ね…………スパゲティって知ってる?」
その問いは平然を装っていたロアの頭部を殴るような衝撃的なものだった。
ユーリアの視線が一度落ちて、下から窺うように上がってくる。
どう答えたものか。どう答えるのが正解なのか。
(ユーリアは俺が転生者だと気づいてるのか?)
ロアは逡巡した。同時に、ここですべてぶちまけて、ユーリアの前世の名前は、と訊ねたい衝動に駆られた。
けれど、もし答えが違ったら――
今までのように、ユーリアを妹だと思い込むことができなくなる。仲が良いように見えても、助け助けられの関係から始まった浅いものだ。
それはロアにとって辛いことで、ユーリアにとっても悲惨なことになる。
「お兄ちゃん……?」
それでもユーリアは知りたいのだろうか。もしかしたらという淡い期待だろうか。それともただの話題の提供だろうか。
おそらくユーリアはロアが転生者だとは知らない。知らせるような情報は何も与えていないはずだ。
(たぶん……少し懐かくなっただけだ……そのはず。でもよりにもよってスパゲティか――)
ロアの感情は右に左に大きく揺れた。ユーリアが異世界人だと知ったときの感情の昂ぶりを超えるほどに荒々しいものだ。
なぜならスパゲティは、巴が施設で一番楽しみにしていたメニューなのだ。
ゆっくり顔を上げると、硬い表情のユーリアと視線が交錯した。
普段の天真爛漫な輝きが鳴りを潜め、恐怖と期待をない混ぜにした複雑な感情が浮かんでいた。
(まさか気づいてる……のか? 俺のことを……?)
ロアはごくんと唾液を喉奥に流した。
「お兄ちゃん……ねえ、知ってる?」
三度の質問に、ロアは途方もない時間迷い――そして逃げた。逃げてしまった。
「……いや、知らないな」
どこにこんな声が眠っていたのだろうと感じたほど硬質な響きだった。耳奥に一枚布を挟んだような、遠くに聞こえる自分の声は別人のようだった。
「スパゲティ? ユーリアの村では有名な料理なのか?」
さらに迷いを断ち切るように続けた。
ユーリアは目に見えて落胆した。寂しそうに俯き、小さく肩を震わせ、「そう……だよね」と喉奥から絞り出すような声で言った。
「私が好きだった料理でね……赤いトマトソースがかかったつるつるって食べられる料理なんだ……」
「トマトの赤いソースか。珍しいね」
「うん……いつか、お兄ちゃんと食べたいな」
「俺で良ければ……いつか一緒に食べよう」
ロアはぎこちない笑みを浮かべた。だが、それはユーリアも同じだった。
「約束……だからね」
「ああ、約束だ」
視線を合わせて話しているのに、ボタンをかけ違っているような違和感を覚えた。
それでもロアにはどうすることもできない。仙気術を学び、生き抜く力を身につけたというのに肝心なところで勇気は出ない。
(目の前のユーリアがそうなら、どれだけいいか。でももしそうなら、巴をこの世界に引きずり込んだ俺はどう償えばいい?)
ロアは複雑な想いで奥歯を噛み締めた。
脳裏に8歳になった日の記憶が蘇る。
その日、ロアの記憶は完全に覚醒した。母と姉に甘え、怠惰に過ごしてきた8年の記憶がまるで他人の物のように感じ、代わりに前世の記憶がそれらすべてを塗りつぶすように前に出てきた。
自分の体は縮み、腕も細くなっていた。
――ココハドコダ。
そう呟いたロア――倫也の周りには、不思議な人間が多数存在し、自分を見ていた。衣装も人種も雑多な集団で、訝しげに睨んでいる者もいた。
後にガネッサ騎士団の英霊たちとわかったが、混乱していた倫也は「ドウナッテルンダ?」と何度も何度も通じない言葉で喚いた。不安でたまらなかった。
そして次の瞬間、倫也は途方もないほど大きな大樹の根元に立っていた。樹齢一万年と言われても驚かない荘厳さと威圧感を放つ大樹は、幹の部分から透き通るような声で告げた。
『ようこそ、真の墓守よ。私の願いを聞いてくれるならば、一つだけそなたの願いを叶えよう』
次々と訪れる情報の波に倫也は混乱を極めた。
墓守とは何だ、願いとは何だ。どうしてここに。ひたすら叫んだものの、大樹はそれ以上答えなかった。お前が願いを言うのが先だ、とひたすら待ち続けているようだった。
根負けして、とうとう倫也は願った。『春本 巴に会わせてほしい』と。
大樹は待っていたとばかりにすぐに答えた。
『お前が望む人間がどこにいるかはわかないが、願いは叶えた。では私の願いを伝える――お前が14歳になったら姉を探す旅に出よ。あとは運命がお前を導く。以上だ』
大樹は一方的に告げて姿を消した。
そして倫也はロアとして、再び春の野に立っていた。
その後、14歳になって旅立つ瞬間までロアはガネッサ騎士団に鍛えてもらうことになる。
(ユーリアは俺と会うまで、ひどい環境で生きてきた。仮に巴だったとしたら、俺が苦痛を与えたも同然だ。俺が会いたいと願ったから……この世界に引きずり込んでしまったんだ)
ロアは苦渋の表情で視線を下げた。
「お兄ちゃん? 大丈夫? どこか痛い?」
「いや……大丈夫」
そんなことをつゆ程も知らないユーリアが心配そうに覗き込んでいた。
かぶりを振ったロアは無理に笑みを作ると、急いでパンを口に詰め込んだ。
すると、同じタイミングでユーリアがぐるっと首を回した。
「お兄ちゃん……誰か追われてる。こっち来るよ」
ロアも素早く視線を向けた。
武装した茶色い髪を束ねた女性が、三人の『何か』から馬で逃げている。
こめかみに赤い血が流れており、手負いのようだ。ユーリアがロアに意見を訊くように素早く瞳を向けた。
「行こう」
ロアは反射的に立ち上がった。
どこか、ほっとしてしまったことが、たまらなく心苦しかった。
今日のメニューはぴりっとした木の実のソースをかけたウサギ肉の串焼きと、パンにチーズを挟んだものだ。ウサギは仙気術で簡単に捕まえられるし、さばき方もギャランたちから学んでいるので調理自体に苦労はない。
パンとチーズはカヤコから分けて貰ったし、当初思っていた旅の食事からはだいぶ豪勢になっている。
「ほんとこのソース美味しいね、お兄ちゃん」
「レシピを色々教えてもらえて良かったな。料理に幅が出て助かるよ」
「だねー」
ユーリアは丸太に座りながら、はふはふと小さい口を開けて頬張っている。その姿は小動物のような愛らしさがある。棺桶から助けた時は、食べ物を胃が受け付けなくて苦しんでいたが、今では嘘のようだ。毎日きちんと食べているし、体も少しふっくらしてきただろうか。食事中には笑顔が絶えないし、ロアと楽しそうに会話もする。
ただ、時折、寂しそうな顔がよぎる。折しも、今日はその時間が長かった。
「ねえ、お兄ちゃん……」
ロアは嫌な予感を覚えつつも、パンをちぎって口に放り込みながら返事をする。
「どうした?」
「あの、ね…………スパゲティって知ってる?」
その問いは平然を装っていたロアの頭部を殴るような衝撃的なものだった。
ユーリアの視線が一度落ちて、下から窺うように上がってくる。
どう答えたものか。どう答えるのが正解なのか。
(ユーリアは俺が転生者だと気づいてるのか?)
ロアは逡巡した。同時に、ここですべてぶちまけて、ユーリアの前世の名前は、と訊ねたい衝動に駆られた。
けれど、もし答えが違ったら――
今までのように、ユーリアを妹だと思い込むことができなくなる。仲が良いように見えても、助け助けられの関係から始まった浅いものだ。
それはロアにとって辛いことで、ユーリアにとっても悲惨なことになる。
「お兄ちゃん……?」
それでもユーリアは知りたいのだろうか。もしかしたらという淡い期待だろうか。それともただの話題の提供だろうか。
おそらくユーリアはロアが転生者だとは知らない。知らせるような情報は何も与えていないはずだ。
(たぶん……少し懐かくなっただけだ……そのはず。でもよりにもよってスパゲティか――)
ロアの感情は右に左に大きく揺れた。ユーリアが異世界人だと知ったときの感情の昂ぶりを超えるほどに荒々しいものだ。
なぜならスパゲティは、巴が施設で一番楽しみにしていたメニューなのだ。
ゆっくり顔を上げると、硬い表情のユーリアと視線が交錯した。
普段の天真爛漫な輝きが鳴りを潜め、恐怖と期待をない混ぜにした複雑な感情が浮かんでいた。
(まさか気づいてる……のか? 俺のことを……?)
ロアはごくんと唾液を喉奥に流した。
「お兄ちゃん……ねえ、知ってる?」
三度の質問に、ロアは途方もない時間迷い――そして逃げた。逃げてしまった。
「……いや、知らないな」
どこにこんな声が眠っていたのだろうと感じたほど硬質な響きだった。耳奥に一枚布を挟んだような、遠くに聞こえる自分の声は別人のようだった。
「スパゲティ? ユーリアの村では有名な料理なのか?」
さらに迷いを断ち切るように続けた。
ユーリアは目に見えて落胆した。寂しそうに俯き、小さく肩を震わせ、「そう……だよね」と喉奥から絞り出すような声で言った。
「私が好きだった料理でね……赤いトマトソースがかかったつるつるって食べられる料理なんだ……」
「トマトの赤いソースか。珍しいね」
「うん……いつか、お兄ちゃんと食べたいな」
「俺で良ければ……いつか一緒に食べよう」
ロアはぎこちない笑みを浮かべた。だが、それはユーリアも同じだった。
「約束……だからね」
「ああ、約束だ」
視線を合わせて話しているのに、ボタンをかけ違っているような違和感を覚えた。
それでもロアにはどうすることもできない。仙気術を学び、生き抜く力を身につけたというのに肝心なところで勇気は出ない。
(目の前のユーリアがそうなら、どれだけいいか。でももしそうなら、巴をこの世界に引きずり込んだ俺はどう償えばいい?)
ロアは複雑な想いで奥歯を噛み締めた。
脳裏に8歳になった日の記憶が蘇る。
その日、ロアの記憶は完全に覚醒した。母と姉に甘え、怠惰に過ごしてきた8年の記憶がまるで他人の物のように感じ、代わりに前世の記憶がそれらすべてを塗りつぶすように前に出てきた。
自分の体は縮み、腕も細くなっていた。
――ココハドコダ。
そう呟いたロア――倫也の周りには、不思議な人間が多数存在し、自分を見ていた。衣装も人種も雑多な集団で、訝しげに睨んでいる者もいた。
後にガネッサ騎士団の英霊たちとわかったが、混乱していた倫也は「ドウナッテルンダ?」と何度も何度も通じない言葉で喚いた。不安でたまらなかった。
そして次の瞬間、倫也は途方もないほど大きな大樹の根元に立っていた。樹齢一万年と言われても驚かない荘厳さと威圧感を放つ大樹は、幹の部分から透き通るような声で告げた。
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(ユーリアは俺と会うまで、ひどい環境で生きてきた。仮に巴だったとしたら、俺が苦痛を与えたも同然だ。俺が会いたいと願ったから……この世界に引きずり込んでしまったんだ)
ロアは苦渋の表情で視線を下げた。
「お兄ちゃん? 大丈夫? どこか痛い?」
「いや……大丈夫」
そんなことをつゆ程も知らないユーリアが心配そうに覗き込んでいた。
かぶりを振ったロアは無理に笑みを作ると、急いでパンを口に詰め込んだ。
すると、同じタイミングでユーリアがぐるっと首を回した。
「お兄ちゃん……誰か追われてる。こっち来るよ」
ロアも素早く視線を向けた。
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