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020 一人前のエイミーに
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そのまま滝に向かい合わせのエイミーのちょうど背後に立つと、後ろから両手が伸びてきて彼女の細い手首に手を当てた。
そして――
「ちょっとゴメンね」
耳元で囁かれる声に思わず全身を硬直させた。
心臓が壊れたように跳ねあがり、ばくばくと強く鼓動が鳴る。
(~~~~~~っっっ!)
耳まで真っ赤になってしまったエイミーだが、ロアは顔をまったく見ていないので気づかない。むしろ遠慮なく手首を掴むように接触し、エイミーの背中と腰を曲げたロアの肩が触れる。
(ち、近い、近いっ!?)
吐息すら感じる距離で内心慌てふためくエイミーだが――
「まず基本通り構えて。周囲の水に意識を割く。君のお父さんなら『コツは水と一体になること』って言うかもね」
ロアの言葉がすうっと頭に入ると、熱風っぽい顔が冷えた。
その言葉は失敗を繰り返すエイミーに、ハグダが何度も聞かせた言葉だった。
どうして忘れていたのだろう。ロアは雰囲気が変わったエイミーを諭すように続ける。
「魔法は放出するだけじゃない。その属性に自分の体を合わせていく意識が大事なんだ」
淡々と言うロアの声が、ふと生前の父の声と重なったような錯覚を覚えた。
なぜそう感じたかはわからない。ロアは少し歳上の少年で、父はさらにずっと歳上だ。
会ったこともない二人。もちろん戦い方も経験も違うのに、なぜか二人の姿が頭の中で重なった気がした。
「いいかい? いくよ」
「はい!」
促す声に応じて、エイミーは腹部に力を込めて返事をした。
同時に自分がこの場にある水の一部としてのイメージを高め、魔力を両手に集中させる。過去一番と同じくらいの大きさの水が集まった。
しかし、
(これじゃ……ダメだ)
水を放つ前から結果が見えてしまう。何度も繰り返してきたからこそ失敗のイメージがすぐに重なるのだ。
だが、そこに――ロアが手助けをした。
彼の重なった手から、温かい魔力がじわりと広がった。それはエイミーの手首から流れ込み、肘、肩、胸に急速に拡大して四肢を巡って手に戻ってくる。
いつもと違う熱が全身を走り抜けた。感覚がより鋭敏に、魔力の流れはより明瞭に。すると水の塊が一回り、二周りと大きくなった。
「エイミー、制限せずに全力でやるんだ。今は俺が見ている。倒れる覚悟で」
「はいっ!」
エイミーは気合の発露と共に魔力を解放した。
ぶんっと重く鈍い音を響かせながら、大きく成長した水の塊が滝の根元に衝突した。
一拍空けて、魔力を込めた水が凄まじい勢いで滝を駆け昇る。次々と落下してくる滝の水を、必死に抗うように下から押し返し、細かい飛沫を飛ばしながら境界線をぐいぐい押し上げた。
それはエイミーの潜在能力が発揮された瞬間だった。
彼女は無意識のうちに、父を亡くしてから心の底で常に魔獣を恐れ、逃げられるだけの力を残して魔法を放つようになっていたのだ。
それがロアの手助けで箍が外れた。エイミーが放った水弾はとうとう滝を昇りきり、その奥まで制圧した。
「あっ……やった!」
言葉を失ってしばし黙り込んでいたエイミーの顔にじわじわと歓喜が広がった。浅瀬でぱちゃぱちゃぱと飛び跳ねながら、自分で成し遂げた偉業に悦んだ。
そして、急に膝が揺れた。魔力の枯渇だ。慣れない全力での放出が体に負担をかけていた。
しかし、崩れかけた彼女の腰にロアの手が回った。軽々と支えたロアはぽつりと言った。
「よく頑張ったね」
「ほんとに……私……やったんだ」
「大成功だ」
ロアは澄み渡る瞳を満足そうに曲げた。よくやったね、ともう一度感慨深そうに言って、エイミーの体をそっと離した。
「ロアのおかげ……私、成功するって思ってなかった」
「そんなことないよ。エイミーはもうその力を持っていた」
エイミーが照れくさそうに腰の後ろに手を回し、視線を彷徨わせる。
「ほんとに、ありがと……」
「いいって。それよりも――」
ロアはくるりと踵を返して崖の側に歩いていく。そして何やらじっと足を止めた。
(何してるんだろ……)
少し疑問に思っているうちに、ロアが微妙に苦笑いを浮かべて振り返り、また近づいてきた。そして――
「エイミー、今から俺がやることは内緒にしてほしい。ほんとはこういうのは良くないからね」
唐突で脈絡の無い言葉だった。それでも、ロアが何かをしようとしていることはわかった。エイミーはどんなことでも受け入れる気持ちで、こくんと首を縦に振った。
「ありがとう。あと、驚かないであげてほしい」
「え? あっ……うん」
ロアが首肯して右手を上げた。肩の前から左に。そして胸の前から顔の前に。十字を描いたのだろうか。
「《幻世交差》」
その言葉は遥か上空から響いたように聞こえた。
エイミーの視界が光で埋まり、何か静けさが漂うような厳格な気配が漂った。
と――目の前に体が透けた男性が立っていた。目尻が少し下がった、優しそうな見た目の――実はとても厳しい人。
エイミーは、両目をパチパチと瞬かせてから、大きく見開いた。
「お、お父さん!?」
「エイミー、久しぶり」
「え? あ……え、夢?」
「夢じゃない。ロアくんの力を借りて、ほんの少しだけエイミーに話をさせてもらっている」
「あ、で、でも……こんなことって……」
父であるハグダは一歩近づき、エイミーの頬に手を近づけた。決して触れられない壁を知りつつも、そこに手があれば触れられると言いたげだ。
「エイミー、時間がない。お父さんからお前に一言だけ伝えたかった。――エイミー……本当におめでとう。これで一人前だ。お父さんが教えたかったことはわかってもらえたと信じてる。今日、お前が魔法を成功させたときの感覚を絶対に忘れないように」
「……お父さんっ!」
ハグダの姿が一段と薄くなっていく。その意味は状況を理解できないエイミーにもはっきりわかる。
エイミーは目尻にじわりと涙を浮かべ、もう一度「お父さん」と大きく叫んだ。
「そんなに泣かなくても大丈夫。お父さんはずっとエイミーを見守っているから。魔法学校でも冒険者でも何でも構わない。エイミーが好きなことを全力でがんばって。……じゃあね。元気で」
エイミーはごしごしと袖で目を拭った。そして――
「……うんっ! お父さんも!」
と花のような笑顔を浮かべ、滝に響く声で返事をした。
最期に笑顔を――という心配りを感じたハグダも満足げに頷き、少し離れた場所に立つロアの方に歩き、ゆっくり頭を下げた。
「禁忌を破らせてすまなかった」
「とんでもない。俺も最初から願いを叶えると決めていたので」
「本当にありがとう。魔獣の討伐、滝の件の成功、娘への伝言――何もかも諦めていたから、夢のような時間だった」
「本当にカヤコさんへの伝言は良いのですか?」
その問いにハグダは気恥ずかしそうに頬をかいた。
「今さら妻に死んだなどと改めて話したら怒られるだけだ」
「そんなことはないと思いますが……」
「いいんだ。あいつはああ見えてしっかりしている。今さら言葉もいらない。娘に一人前だと伝えられただけで満足だ」
「お力になれて良かったです」
「最期に君のような人間に会えて良かった。墓守のロア……か」
「ハグダさん、申し訳ないのですが、そろそろ……」
「わかってる。重ね重ねありがとう。こんな私が言うのも何だが恩は忘れない。君は確か魔法について知りたがっていたね……娘に魔法学校の教本を与えている。良かったらそれを見てくれ。昔の物だが、基本的なことはすべてわかるはずだ」
「ありがとうございます」
「これくらいのことしかできないのが歯がゆいよ。……じゃあ、私はこれで」
「はい。もし……どこかで機会があれば、その時は宜しくお願いします」
ロアは丁寧に頭を下げた。
「ロアくんが言うと冗談じゃないから怖いな」
ハグダは最期に大笑いしながら姿を消した。同時に、厳格な空気が霧散し周囲が元通りになる。
と、ロアの腰に後ろからとんっと何かが当たった。振り向くと、エイミーが額を当てていた。
「ロア……ありがと。色々よくわからないことばかりだけど」
「夢だよ。きっとね」
「……何話してたの?」
「エイミーが偉大な魔法使いになってくれるといいな、ってさ」
「ほんとに?」
「もちろん。これから今まで以上に頑張るつもりだろ?」
「もちろん! ユーリアにも負けないつもり」
「それは楽しみだな」
ロアは遥か遠くを見据えて微笑んだ。
そして――
「ちょっとゴメンね」
耳元で囁かれる声に思わず全身を硬直させた。
心臓が壊れたように跳ねあがり、ばくばくと強く鼓動が鳴る。
(~~~~~~っっっ!)
耳まで真っ赤になってしまったエイミーだが、ロアは顔をまったく見ていないので気づかない。むしろ遠慮なく手首を掴むように接触し、エイミーの背中と腰を曲げたロアの肩が触れる。
(ち、近い、近いっ!?)
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どうして忘れていたのだろう。ロアは雰囲気が変わったエイミーを諭すように続ける。
「魔法は放出するだけじゃない。その属性に自分の体を合わせていく意識が大事なんだ」
淡々と言うロアの声が、ふと生前の父の声と重なったような錯覚を覚えた。
なぜそう感じたかはわからない。ロアは少し歳上の少年で、父はさらにずっと歳上だ。
会ったこともない二人。もちろん戦い方も経験も違うのに、なぜか二人の姿が頭の中で重なった気がした。
「いいかい? いくよ」
「はい!」
促す声に応じて、エイミーは腹部に力を込めて返事をした。
同時に自分がこの場にある水の一部としてのイメージを高め、魔力を両手に集中させる。過去一番と同じくらいの大きさの水が集まった。
しかし、
(これじゃ……ダメだ)
水を放つ前から結果が見えてしまう。何度も繰り返してきたからこそ失敗のイメージがすぐに重なるのだ。
だが、そこに――ロアが手助けをした。
彼の重なった手から、温かい魔力がじわりと広がった。それはエイミーの手首から流れ込み、肘、肩、胸に急速に拡大して四肢を巡って手に戻ってくる。
いつもと違う熱が全身を走り抜けた。感覚がより鋭敏に、魔力の流れはより明瞭に。すると水の塊が一回り、二周りと大きくなった。
「エイミー、制限せずに全力でやるんだ。今は俺が見ている。倒れる覚悟で」
「はいっ!」
エイミーは気合の発露と共に魔力を解放した。
ぶんっと重く鈍い音を響かせながら、大きく成長した水の塊が滝の根元に衝突した。
一拍空けて、魔力を込めた水が凄まじい勢いで滝を駆け昇る。次々と落下してくる滝の水を、必死に抗うように下から押し返し、細かい飛沫を飛ばしながら境界線をぐいぐい押し上げた。
それはエイミーの潜在能力が発揮された瞬間だった。
彼女は無意識のうちに、父を亡くしてから心の底で常に魔獣を恐れ、逃げられるだけの力を残して魔法を放つようになっていたのだ。
それがロアの手助けで箍が外れた。エイミーが放った水弾はとうとう滝を昇りきり、その奥まで制圧した。
「あっ……やった!」
言葉を失ってしばし黙り込んでいたエイミーの顔にじわじわと歓喜が広がった。浅瀬でぱちゃぱちゃぱと飛び跳ねながら、自分で成し遂げた偉業に悦んだ。
そして、急に膝が揺れた。魔力の枯渇だ。慣れない全力での放出が体に負担をかけていた。
しかし、崩れかけた彼女の腰にロアの手が回った。軽々と支えたロアはぽつりと言った。
「よく頑張ったね」
「ほんとに……私……やったんだ」
「大成功だ」
ロアは澄み渡る瞳を満足そうに曲げた。よくやったね、ともう一度感慨深そうに言って、エイミーの体をそっと離した。
「ロアのおかげ……私、成功するって思ってなかった」
「そんなことないよ。エイミーはもうその力を持っていた」
エイミーが照れくさそうに腰の後ろに手を回し、視線を彷徨わせる。
「ほんとに、ありがと……」
「いいって。それよりも――」
ロアはくるりと踵を返して崖の側に歩いていく。そして何やらじっと足を止めた。
(何してるんだろ……)
少し疑問に思っているうちに、ロアが微妙に苦笑いを浮かべて振り返り、また近づいてきた。そして――
「エイミー、今から俺がやることは内緒にしてほしい。ほんとはこういうのは良くないからね」
唐突で脈絡の無い言葉だった。それでも、ロアが何かをしようとしていることはわかった。エイミーはどんなことでも受け入れる気持ちで、こくんと首を縦に振った。
「ありがとう。あと、驚かないであげてほしい」
「え? あっ……うん」
ロアが首肯して右手を上げた。肩の前から左に。そして胸の前から顔の前に。十字を描いたのだろうか。
「《幻世交差》」
その言葉は遥か上空から響いたように聞こえた。
エイミーの視界が光で埋まり、何か静けさが漂うような厳格な気配が漂った。
と――目の前に体が透けた男性が立っていた。目尻が少し下がった、優しそうな見た目の――実はとても厳しい人。
エイミーは、両目をパチパチと瞬かせてから、大きく見開いた。
「お、お父さん!?」
「エイミー、久しぶり」
「え? あ……え、夢?」
「夢じゃない。ロアくんの力を借りて、ほんの少しだけエイミーに話をさせてもらっている」
「あ、で、でも……こんなことって……」
父であるハグダは一歩近づき、エイミーの頬に手を近づけた。決して触れられない壁を知りつつも、そこに手があれば触れられると言いたげだ。
「エイミー、時間がない。お父さんからお前に一言だけ伝えたかった。――エイミー……本当におめでとう。これで一人前だ。お父さんが教えたかったことはわかってもらえたと信じてる。今日、お前が魔法を成功させたときの感覚を絶対に忘れないように」
「……お父さんっ!」
ハグダの姿が一段と薄くなっていく。その意味は状況を理解できないエイミーにもはっきりわかる。
エイミーは目尻にじわりと涙を浮かべ、もう一度「お父さん」と大きく叫んだ。
「そんなに泣かなくても大丈夫。お父さんはずっとエイミーを見守っているから。魔法学校でも冒険者でも何でも構わない。エイミーが好きなことを全力でがんばって。……じゃあね。元気で」
エイミーはごしごしと袖で目を拭った。そして――
「……うんっ! お父さんも!」
と花のような笑顔を浮かべ、滝に響く声で返事をした。
最期に笑顔を――という心配りを感じたハグダも満足げに頷き、少し離れた場所に立つロアの方に歩き、ゆっくり頭を下げた。
「禁忌を破らせてすまなかった」
「とんでもない。俺も最初から願いを叶えると決めていたので」
「本当にありがとう。魔獣の討伐、滝の件の成功、娘への伝言――何もかも諦めていたから、夢のような時間だった」
「本当にカヤコさんへの伝言は良いのですか?」
その問いにハグダは気恥ずかしそうに頬をかいた。
「今さら妻に死んだなどと改めて話したら怒られるだけだ」
「そんなことはないと思いますが……」
「いいんだ。あいつはああ見えてしっかりしている。今さら言葉もいらない。娘に一人前だと伝えられただけで満足だ」
「お力になれて良かったです」
「最期に君のような人間に会えて良かった。墓守のロア……か」
「ハグダさん、申し訳ないのですが、そろそろ……」
「わかってる。重ね重ねありがとう。こんな私が言うのも何だが恩は忘れない。君は確か魔法について知りたがっていたね……娘に魔法学校の教本を与えている。良かったらそれを見てくれ。昔の物だが、基本的なことはすべてわかるはずだ」
「ありがとうございます」
「これくらいのことしかできないのが歯がゆいよ。……じゃあ、私はこれで」
「はい。もし……どこかで機会があれば、その時は宜しくお願いします」
ロアは丁寧に頭を下げた。
「ロアくんが言うと冗談じゃないから怖いな」
ハグダは最期に大笑いしながら姿を消した。同時に、厳格な空気が霧散し周囲が元通りになる。
と、ロアの腰に後ろからとんっと何かが当たった。振り向くと、エイミーが額を当てていた。
「ロア……ありがと。色々よくわからないことばかりだけど」
「夢だよ。きっとね」
「……何話してたの?」
「エイミーが偉大な魔法使いになってくれるといいな、ってさ」
「ほんとに?」
「もちろん。これから今まで以上に頑張るつもりだろ?」
「もちろん! ユーリアにも負けないつもり」
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