18 / 43
018 並外れた兄妹
しおりを挟む
「ロア、今の魔獣はなに? なんであんなことできるの? どうして強いこと隠してたの?」
矢継ぎ早に質問を口にし、ぐいぐい顔を近づけるエイミーに対し、ロアは微苦笑を浮かべて「一つずつね」と口にした。
声が随分大人びていて、落ち着いていて――エイミーの方がよっぽど興奮していることに気づき、恥ずかしそうに頬を染めた。
エイミーはゆっくり呼吸し、昂っていた感情を落ちつかせ、もう一度改めてロアに詰め寄る。
「さっきの魔獣はなに?」
「この滝で鍛錬していたら、急に森から飛び出してきてね。てっきりエイミーのお父さんが戦った魔獣かと思ったんだけど……目が4つあったから違うやつだね」
それにはエイミーも気づいた。
(二匹目がいたってこと? もしかして……お父さんは森の中で二匹目とも戦って……)
可能性は十分ある。つがいの魔獣も珍しいことではない。
それにしても魔獣の強さはそんなに変わらないはずだ。最初にエイミーが感じた気配は、前に襲われた魔獣と同じだった。
それにエイミー自身が魔獣の魔力にあてられて動けなかった。ロアに目で止められたというのは言い訳だ。もしロアが助けを求めていたとしても、勇気を持って飛び出していけたかは怪しい。
「なんで、強いこと黙ってたの?」
「別に隠すつもりはないけど、必要の無いときにひけらかす必要もないだろ?」
「それは……」
エイミーはその言葉に少し気恥ずかしくなった。
彼女はロアとユーリアに出会ったときに、自分が強いことを知らしめた記憶があるのだ。
――ここら辺は魔獣も出るから急いだ方がいいわ。まあもし出たら、強い私が追い払うけどね。
それをロアが覚えているかどうかはわからない。
でも、あの時偉そうに胸を張ったエイミーが魔獣相手に腰が引けていたと思うと恥ずかしくてたまらない。
「お兄ちゃん、最初から一人で戦うつもりだったんでしょ!?」
密かに沈みかけていたエイミーの隣から、ふくれっ面のユーリアが前に出た。
さっきまで「お兄ちゃん、かっこいい」と一人で照れていた少女は何を怒っているのか、不機嫌そうに詰め寄っていく。
「どういう意味?」
「あー、とぼけるんだ。私達を帰らせたときには、とっくに気づいてたのに!?」
「ユーリア……ちょっと意味がわからない。俺は本当に鍛錬を――」
「嘘……絶対嘘! お兄ちゃんがこんな気配に気づかないわけないもん」
「ユーリア……俺も未熟なんだし気づかないことは多いって」
「ふーんだ」
そっぽを向いたユーリアはひどくご機嫌斜めのようで、ぷいっと小さな背中を向けた。
ロアが困ったように肩をすくめる様子が少し新鮮だ。あれだけ強くても妹にはかなわないらしい。
(もしかして……ロアなら……できるのかな?)
エイミーの心の中で、好奇心が持ち上がった。
目の前の少年なら、もしかして父と同じことができるのでは、と思ったのだ。
「ねえ、ロア……滝での鍛錬は成功した?」
「え? ……まあ、一応は」
(やっぱり……)
エイミーは納得する。あの魔獣を圧倒できるほどの強さだ。滝の水を押し返すことができないとは思えない。
「見せてくれない?」
「それは構わないけど……」
ロアの反応が渋い。その原因に心当たりがあるエイミーは言葉を足す。
「わかってる。誰にも言わないし、ここだけの話だから……お願い、見たいの」
最後の一押しに、ロアはゆっくりと頷いた。
◆
結果を言えば満点だった。
エイミーは産まれて初めて度肝を抜かれるという言葉を噛み締めた。
「こんな感じかな」
涼しい声で言うロアは体を滝に対して横に向けたまま満足そうに頷いている。
正面を向いたエイミーの視線の先で、滝はまるで時間を止めたように――ぴたりとすべての動きを停止させていた。
「こ、こんなことが……」
あんまりな光景に、エイミーの声がひとりでに震える。本当に同じ滝なのかと何度も目を擦ってしまう。
ロアが腕組みをしながら、何か考えるように言う。
「水を押し返すってことだから、エイミーみたいに水の塊をぶつける案もあると思うんだけど……俺は属性変化が得意じゃないから、水を止めたら――って方向で考えてみた」
「……考えてみたの、今日よね?」
エイミーはあんぐり口を開いたまま言葉を失った。どうすればこんな芸当ができるのか検討もつかない。氷魔法の使い手が水を凍らせているのとはわけが違うのだ。
もちろん水魔法をぶつけているわけでもなく――
(これって……この滝の水を全部操らないとできないんじゃない? そんなこと……できるの?)
もしエイミーの考えが正しければ、ロアの力は父のものを遥かに超えている。
次々落ちてくる滝の水の動きを止めるなんて、どれほど奥の水まで操作しているのだろう。
「そろそろ動かしていいかな? 水は……魔力を通しやすいけど、ずっとはしんどくて」
まったくしんどそうに見えないロアが窺うように見つめた。
エイミーがこくんと頷くと、時間が戻ったように滝が流れ落ち始めた。
(嘘じゃない……この量の水を……ロアは全部操ってたの?)
優秀な魔法使いだと誰からも褒められてきたエイミーには本当に衝撃的な光景だった。
(外の街にはこんな男の子がいるんだ……)
そう思うと背中がぞくぞく震えた。最近つまらなくなりつつあった魔法にはもっと高みがあるのだ。
エイミーはじっとロアの横顔を見つめた。
黒い髪に切れ長の瞳と整った鼻梁。口元には柔らかい笑みを浮かべている。
ロアの視線がいつの間にか返ってきたことに気づいたエイミーは赤くなりながらさっと視線を逸らした。
「……えっと、何か?」
「別に……ロアみたいに考えたことがなかっただけ……私は水で押し返したらってばかり考えてたから」
「得意、不得意はあるからね」
「そういうレベルじゃないじゃん……」
見とれていた気恥ずかしさで思わずぶっきらぼうに言ってしまう。
ロアとの間に沈黙が降りたことの焦ったエイミーは、慌てて話題をユーリアに振った。
「あなたのお兄さん、すごいね」
「お兄ちゃんだもん」
悪びれることも謙遜することもなく満面の笑みを浮かべたユーリアは純粋だった。
しかし、すぐに挑戦的な笑みを浮かべた彼女がロアに近づいた。
「お兄ちゃん、私も挑戦してみていい?」
「え? ユーリアもするの?」
「さっきはお兄ちゃんに置いていかれたから、ちょっとだけ見直してもらおうかなって。足手まといになりたくないし」
「別にユーリアをそんな風には思ってないけど」
「それでも! いいでしょ?」
「うーん……まあ、仕方ないか」
頑なな光を目に宿したユーリアは引き下がりそうになかった。
ロアがしぶしぶ折れると、そのままエイミーに近づいて自然と片手を取った。
あからさまに硬直したエイミーは――
「な、なに? 急に……」
「ちょっと離れた方がいい。ユーリアは仙――いや、魔力の扱いが荒っぽいから」
「え? え? どういうこと?」
「これくらいかな……いいよー、ユーリア」
「よーっし!」
手が離れていくことに少しの寂しさを感じたエイミーだが――次の瞬間、一気に全身が総毛立った。
ユーリアの体から真っ赤な炎がごうっと吹き出したからだ。
「う、嘘でしょ!?」
熱波と熱風が周囲を滑るように吹き荒れた。エイミーの顔が一気に熱くなり、女の子らしい悲鳴をあげてしゃがみこんでしまう。
必死に視線を向けた先では、ユーリアがとんでもない魔力を集中させてエイミーの水の塊の数倍以上ある炎弾を頭上に作り上げている。
「いっけー!!!!」
それは瞬く間に滝に放たれた。ジュワッっという白煙がもうもうと舞い、滝の水が浸食されるように蒸発していく。
(うそ、うそ、うそーーーーっ!?)
驚きが限界突破した。火は水に弱いという自然の摂理が目の前で塗り替えられていく。
悲鳴をあげるように小さな飛沫となる水が、端から干上がるように消えていく。
「うーん……相変わらず大雑把だな」
隣に立つロアが苦笑いを漏らすが、エイミーにそんなことを気にする余裕はなかった。
ユーリアの特大の火魔法が沈下したその場は、嘘のように水が消え去り、近くの草木が片っ端から真っ黒な炭となっていた。
「お兄ちゃん、どうだった!?」
「相変わらずすごい……魔法だね。でも自然が……」
「でしょ! またちょっと強くなった気がする!」
「確かに……また馴染んだのかな?」
「あなたたち……二人……何者なの?」
「え?」
とぼけた顔でロアが首を回した。
本当にとぼけているのか、天然なのかエイミーには判断がつかなかった。
それでも、片方は水を停止させて、片方は一気に蒸発させる兄妹が普通だとは思えない。
視線の先で、ようやく滝の水が復活して水量が回復してきた。
チョロチョロ流れていた水が、再び轟轟と戻るまでに時間はかかったのが恐ろしかった。
矢継ぎ早に質問を口にし、ぐいぐい顔を近づけるエイミーに対し、ロアは微苦笑を浮かべて「一つずつね」と口にした。
声が随分大人びていて、落ち着いていて――エイミーの方がよっぽど興奮していることに気づき、恥ずかしそうに頬を染めた。
エイミーはゆっくり呼吸し、昂っていた感情を落ちつかせ、もう一度改めてロアに詰め寄る。
「さっきの魔獣はなに?」
「この滝で鍛錬していたら、急に森から飛び出してきてね。てっきりエイミーのお父さんが戦った魔獣かと思ったんだけど……目が4つあったから違うやつだね」
それにはエイミーも気づいた。
(二匹目がいたってこと? もしかして……お父さんは森の中で二匹目とも戦って……)
可能性は十分ある。つがいの魔獣も珍しいことではない。
それにしても魔獣の強さはそんなに変わらないはずだ。最初にエイミーが感じた気配は、前に襲われた魔獣と同じだった。
それにエイミー自身が魔獣の魔力にあてられて動けなかった。ロアに目で止められたというのは言い訳だ。もしロアが助けを求めていたとしても、勇気を持って飛び出していけたかは怪しい。
「なんで、強いこと黙ってたの?」
「別に隠すつもりはないけど、必要の無いときにひけらかす必要もないだろ?」
「それは……」
エイミーはその言葉に少し気恥ずかしくなった。
彼女はロアとユーリアに出会ったときに、自分が強いことを知らしめた記憶があるのだ。
――ここら辺は魔獣も出るから急いだ方がいいわ。まあもし出たら、強い私が追い払うけどね。
それをロアが覚えているかどうかはわからない。
でも、あの時偉そうに胸を張ったエイミーが魔獣相手に腰が引けていたと思うと恥ずかしくてたまらない。
「お兄ちゃん、最初から一人で戦うつもりだったんでしょ!?」
密かに沈みかけていたエイミーの隣から、ふくれっ面のユーリアが前に出た。
さっきまで「お兄ちゃん、かっこいい」と一人で照れていた少女は何を怒っているのか、不機嫌そうに詰め寄っていく。
「どういう意味?」
「あー、とぼけるんだ。私達を帰らせたときには、とっくに気づいてたのに!?」
「ユーリア……ちょっと意味がわからない。俺は本当に鍛錬を――」
「嘘……絶対嘘! お兄ちゃんがこんな気配に気づかないわけないもん」
「ユーリア……俺も未熟なんだし気づかないことは多いって」
「ふーんだ」
そっぽを向いたユーリアはひどくご機嫌斜めのようで、ぷいっと小さな背中を向けた。
ロアが困ったように肩をすくめる様子が少し新鮮だ。あれだけ強くても妹にはかなわないらしい。
(もしかして……ロアなら……できるのかな?)
エイミーの心の中で、好奇心が持ち上がった。
目の前の少年なら、もしかして父と同じことができるのでは、と思ったのだ。
「ねえ、ロア……滝での鍛錬は成功した?」
「え? ……まあ、一応は」
(やっぱり……)
エイミーは納得する。あの魔獣を圧倒できるほどの強さだ。滝の水を押し返すことができないとは思えない。
「見せてくれない?」
「それは構わないけど……」
ロアの反応が渋い。その原因に心当たりがあるエイミーは言葉を足す。
「わかってる。誰にも言わないし、ここだけの話だから……お願い、見たいの」
最後の一押しに、ロアはゆっくりと頷いた。
◆
結果を言えば満点だった。
エイミーは産まれて初めて度肝を抜かれるという言葉を噛み締めた。
「こんな感じかな」
涼しい声で言うロアは体を滝に対して横に向けたまま満足そうに頷いている。
正面を向いたエイミーの視線の先で、滝はまるで時間を止めたように――ぴたりとすべての動きを停止させていた。
「こ、こんなことが……」
あんまりな光景に、エイミーの声がひとりでに震える。本当に同じ滝なのかと何度も目を擦ってしまう。
ロアが腕組みをしながら、何か考えるように言う。
「水を押し返すってことだから、エイミーみたいに水の塊をぶつける案もあると思うんだけど……俺は属性変化が得意じゃないから、水を止めたら――って方向で考えてみた」
「……考えてみたの、今日よね?」
エイミーはあんぐり口を開いたまま言葉を失った。どうすればこんな芸当ができるのか検討もつかない。氷魔法の使い手が水を凍らせているのとはわけが違うのだ。
もちろん水魔法をぶつけているわけでもなく――
(これって……この滝の水を全部操らないとできないんじゃない? そんなこと……できるの?)
もしエイミーの考えが正しければ、ロアの力は父のものを遥かに超えている。
次々落ちてくる滝の水の動きを止めるなんて、どれほど奥の水まで操作しているのだろう。
「そろそろ動かしていいかな? 水は……魔力を通しやすいけど、ずっとはしんどくて」
まったくしんどそうに見えないロアが窺うように見つめた。
エイミーがこくんと頷くと、時間が戻ったように滝が流れ落ち始めた。
(嘘じゃない……この量の水を……ロアは全部操ってたの?)
優秀な魔法使いだと誰からも褒められてきたエイミーには本当に衝撃的な光景だった。
(外の街にはこんな男の子がいるんだ……)
そう思うと背中がぞくぞく震えた。最近つまらなくなりつつあった魔法にはもっと高みがあるのだ。
エイミーはじっとロアの横顔を見つめた。
黒い髪に切れ長の瞳と整った鼻梁。口元には柔らかい笑みを浮かべている。
ロアの視線がいつの間にか返ってきたことに気づいたエイミーは赤くなりながらさっと視線を逸らした。
「……えっと、何か?」
「別に……ロアみたいに考えたことがなかっただけ……私は水で押し返したらってばかり考えてたから」
「得意、不得意はあるからね」
「そういうレベルじゃないじゃん……」
見とれていた気恥ずかしさで思わずぶっきらぼうに言ってしまう。
ロアとの間に沈黙が降りたことの焦ったエイミーは、慌てて話題をユーリアに振った。
「あなたのお兄さん、すごいね」
「お兄ちゃんだもん」
悪びれることも謙遜することもなく満面の笑みを浮かべたユーリアは純粋だった。
しかし、すぐに挑戦的な笑みを浮かべた彼女がロアに近づいた。
「お兄ちゃん、私も挑戦してみていい?」
「え? ユーリアもするの?」
「さっきはお兄ちゃんに置いていかれたから、ちょっとだけ見直してもらおうかなって。足手まといになりたくないし」
「別にユーリアをそんな風には思ってないけど」
「それでも! いいでしょ?」
「うーん……まあ、仕方ないか」
頑なな光を目に宿したユーリアは引き下がりそうになかった。
ロアがしぶしぶ折れると、そのままエイミーに近づいて自然と片手を取った。
あからさまに硬直したエイミーは――
「な、なに? 急に……」
「ちょっと離れた方がいい。ユーリアは仙――いや、魔力の扱いが荒っぽいから」
「え? え? どういうこと?」
「これくらいかな……いいよー、ユーリア」
「よーっし!」
手が離れていくことに少しの寂しさを感じたエイミーだが――次の瞬間、一気に全身が総毛立った。
ユーリアの体から真っ赤な炎がごうっと吹き出したからだ。
「う、嘘でしょ!?」
熱波と熱風が周囲を滑るように吹き荒れた。エイミーの顔が一気に熱くなり、女の子らしい悲鳴をあげてしゃがみこんでしまう。
必死に視線を向けた先では、ユーリアがとんでもない魔力を集中させてエイミーの水の塊の数倍以上ある炎弾を頭上に作り上げている。
「いっけー!!!!」
それは瞬く間に滝に放たれた。ジュワッっという白煙がもうもうと舞い、滝の水が浸食されるように蒸発していく。
(うそ、うそ、うそーーーーっ!?)
驚きが限界突破した。火は水に弱いという自然の摂理が目の前で塗り替えられていく。
悲鳴をあげるように小さな飛沫となる水が、端から干上がるように消えていく。
「うーん……相変わらず大雑把だな」
隣に立つロアが苦笑いを漏らすが、エイミーにそんなことを気にする余裕はなかった。
ユーリアの特大の火魔法が沈下したその場は、嘘のように水が消え去り、近くの草木が片っ端から真っ黒な炭となっていた。
「お兄ちゃん、どうだった!?」
「相変わらずすごい……魔法だね。でも自然が……」
「でしょ! またちょっと強くなった気がする!」
「確かに……また馴染んだのかな?」
「あなたたち……二人……何者なの?」
「え?」
とぼけた顔でロアが首を回した。
本当にとぼけているのか、天然なのかエイミーには判断がつかなかった。
それでも、片方は水を停止させて、片方は一気に蒸発させる兄妹が普通だとは思えない。
視線の先で、ようやく滝の水が復活して水量が回復してきた。
チョロチョロ流れていた水が、再び轟轟と戻るまでに時間はかかったのが恐ろしかった。
20
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説


狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。
王子様と落ちこぼれ魔道士 へっぽこ無能だと思っていた魔道士が実は最強すぎた
島崎 紗都子
ファンタジー
アイザカーン国の王子イヴンは 大国ヴルカーンベルクの王女の元へと婿入りすることになった。おともに魔道士イェンを連れ ヴルカーンベルク国へと旅立つが 頼りとなるはずのイェンの魔術の腕前は さっぱりで 初級魔術も使えない 皆からおちこぼれの最低無能魔道士と言われているほど。さらに困ったことに イェンはどうしようもなく女好き。途中で知り合った仲間とともに 自由気ままに旅をするイヴンたちだが 自分たちが何者かに狙われていることを知って……。
お気楽な旅から一転、王位継承を巡る陰謀に巻き込まれていく二人は──。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる