30 / 31
物語が終わった
しおりを挟む
「図書クジラの群れだよ」
「図書クジラ?」
「物語の破壊者たちだ」
ペン太があきらめた口調で言った。「手を出しちゃダメなのは登場人物だけじゃなかったのか。地面や自然も含むのか……」と天を仰いだ。
「ペン太?」
「ユイ……ぼくらは、『ピロスと森の仲間たち』の物語を変えちゃったってことになったんだよ」
ペン太がため息をついて続ける。
「変わっちゃった物語は、一度破壊されて元に戻ると習った。その破壊者が図書クジラの群れなんだろう。同業者は『大白波』と呼ぶそうだけど、あれがそうか……初めて見た……」
ユイは、ペン太が手を向けた箇所に視線を向けた。
金色のひげを何本も生やした巨大なクジラが、競うように地面を食べていた。
木も草もすべて丸飲みだ。
ピロスはそれにまったく気づいていない。きっと争っている人間と動物も気づかないのだろう。
「……これから、どうなるの? まさか――」
ユイは疑問を口にした。唇が乾いていた。
ペン太が肩をすくめる。
「この世界は長い時間をかけてリセットされて生まれかわるんだろう。本の世界に手を出すタブーの意味がやっとわかった」
「ペン太……」
「こうなった以上は、仕方ない。ラシンバン!」
ペン太がくちばしを上に向けて、頼りになる案内役を呼んだ。
平たい手に舞い降りたラシンバンが、小首を傾ける。
「ユイを元の世界に送ってくれ」
「ペン太! 私も!」
ユイが悲痛な声をあげた。
しかし、ペン太は無視して、リュックからクジラひげを取りだした。
「巻きつけ」
金色のロープが、あっという間にユイを拘束した。
「ペン太ってば!」
「ぼくは、四つ目のバッジを手に入れにいく」
「私も!」
「無理だ。ユイは足を痛めている」
ペン太が、ぴしゃりと遮った。
ユイがぎょっとした顔になる。
「知ってたんだ……」
黒い瞳がユイを射抜いた。「気づくの遅れてごめん」と頭を下げ、
「分かってほしい。ぼくは物語を変えるという図書ペンギンの最大のタブーを犯した。完成した物語をぐちゃぐちゃにしてしまったんだ。だから……せめてバッジだけは……そうすれば、もしかしたら協会も……」
ペン太の視線が悲し気に下がった。
「私も手伝う!」
「『大白波』にのまれたら、誰でも本の中の住人になるって言われてる。意味がわかるかい? 一生、本の中から出られないってことだよ」
「でも、ペン太だけを――」
「ぼくのわがままに巻き込めない。夏美にだって顔向けできない。……広樹には、本を返せなくてごめんと伝えてほしい。ラシンバン、行ってくれ」
「ペン太!」
ユイの叫びを無視し、ペン太は黒い背中を向けた。
ロープがユイを引きずって移動しはじめる。
ラシンバンが上空で小さな円を描いた。地面に光る二重の輪が浮かぶ。
輪に入ったら、終わりだ。
ユイは足首の痛みをこらえて、靴越しに、必死に足の指先で地面をつかもうとした。
しかし、そんな抵抗は時間稼ぎにもならない。力が弱いと聞いたクジラひげのロープはぐいぐいとユイを移動させる。
そして――
目の前が真っ白に光ったと思った瞬間、ユイは本の世界からはじき出された。
*
気づいたときには、蒸し暑い図書室にいた。
図書界に入った時の古い本が広げられている。茶色い写真のプロペラ機が、大空を飛んでいる写真だった。
巻きついていたロープも、軽快に飛び回るラシンバンもいない。
無言で片手を本に押し当てた。
折れるのではないかという力で、ぐいぐい押した。手を広げ、拳をにぎって、指先を当てて、何度も何度も繰り返した。
「入れっ!」
ユイは顔を歪めた。
何度やっても図書界に入れない。ペン太が簡単にしたことが、自分ではどうにもならない。
瞳にうっすら涙が浮かんだ。あわてて手の甲でぬぐった。
ペン太が近くにいて、見つめている気がした。
でも、隣には誰もいない。
「助かったよ」と笑うペンギンがいない。
がらんとした図書室で、ユイはとぼとぼとカウンターに向かった。隠していたキャメル色のランドセルがあった。
ふと、返却コーナーを見ると、『ピロスと森の仲間たち』が一番上に乗っていた。
何げなくページをめくる。
息をのんだ。
”ヒューレーの森の守り神となったピロスは、ある日、なんでも知る魔女の、小さな小さなしもべに出会った。白い胸を張って、偉そうに言った。「ピロス、一つ頼みがあるんだ」”
挿絵の中で、ペンギンがドラゴンを見上げている。
リュックを背負い、自信満々の顔で話しかけていた。
けれど、ページも物語もそれっきりだった。
残りの数ページは真っ白だった。
ペン太の言葉が耳奥で鳴った。
――この世界は長い時間をかけてリセットされて生まれかわるんだろう。
リセットされている途中なのだろうか。
でも、ペン太はもう本の中に描かれている。
「ペン太……」
ユイは小さくつぶやき、暗がりの中で涙を落とした。
*
ペン太は帰ってこなかった。
お母さんは食欲のないユイを心配し、広樹はなんとなく声をかけづらい雰囲気を察して、近づこうとしなかった。うすうす何があったのか、気づいたのかもしれない。
ユイは気落ちしていた。
夏休みに入っても、何もする気が起きなかった。
真央の誘いも、お父さんのプールへの勧誘もうわの空で聞いた。
終業式の日に、内緒で『ピロスと森の仲間たち』を借りた。
本当は禁止されている。
毎日ページをめくった。なのに、物語が進まない。ペン太がピロスに話しかけようとしたままだ。
八月に入った。
一週目の金曜日、図書委員の集まりがあった。図書室の掃除と、二学期の方針を話し合うためだ。
二週間ぶりに顔を合わせたみんなは、夏休みに浮かれ、中には真っ黒な顔をしている者もいた。
その中で、青白い肌に元気のない顔のユイは幽霊のようだった。
「ユイ、大丈夫?」
委員長の女の子が、会議を終えて話しかけた。
「うん」
ユイが乾いた笑顔を浮かべる。
委員長の眉が心配そうに曲がった。真央もやってくる。
「大丈夫だから」
ユイはカウンターの端で、静かに『ピロスと森の仲間たち』を開いた。
と、ぼんやりしていた瞳が、はっと見開かれた。
話が進んでいたのだ。
”小さなしもべは、ピロスの背中に引っかかった何かを取りたいのだという――”
必死にページをめくった。しかし、インクがにじむように、文字が読みづらくなっていく。
「なんでっ!?」
ユイが、泣きそうな声で叫んだ。
生徒たちが、何事かと視線を向けた。
その瞬間、部屋が白い光に包まれた。
ユイの隣に――
黒い体に白いおなかのペンギン――ペン太が立っていた。首には青い紐を通した『金色』のバッジが輝いていた。
ペン太が軽い調子で片手をあげた。
「やあ、久しぶり」
「何が久しぶりなの!?」
ユイは泣き笑いの表情浮かべ、ペン太を両手で抱きしめた。
「おいおい、いいのかい? ぼくは今、ヴァンに見えているはずだぞ?」
「……別にいい」
ペン太が小さく笑った。
「もしかして……だいぶん心配させちゃったかい?」
「……もう、なんでもいい」
ユイは腕に力を込めた。顔を隠して、温かい涙をこぼした。
「図書クジラ?」
「物語の破壊者たちだ」
ペン太があきらめた口調で言った。「手を出しちゃダメなのは登場人物だけじゃなかったのか。地面や自然も含むのか……」と天を仰いだ。
「ペン太?」
「ユイ……ぼくらは、『ピロスと森の仲間たち』の物語を変えちゃったってことになったんだよ」
ペン太がため息をついて続ける。
「変わっちゃった物語は、一度破壊されて元に戻ると習った。その破壊者が図書クジラの群れなんだろう。同業者は『大白波』と呼ぶそうだけど、あれがそうか……初めて見た……」
ユイは、ペン太が手を向けた箇所に視線を向けた。
金色のひげを何本も生やした巨大なクジラが、競うように地面を食べていた。
木も草もすべて丸飲みだ。
ピロスはそれにまったく気づいていない。きっと争っている人間と動物も気づかないのだろう。
「……これから、どうなるの? まさか――」
ユイは疑問を口にした。唇が乾いていた。
ペン太が肩をすくめる。
「この世界は長い時間をかけてリセットされて生まれかわるんだろう。本の世界に手を出すタブーの意味がやっとわかった」
「ペン太……」
「こうなった以上は、仕方ない。ラシンバン!」
ペン太がくちばしを上に向けて、頼りになる案内役を呼んだ。
平たい手に舞い降りたラシンバンが、小首を傾ける。
「ユイを元の世界に送ってくれ」
「ペン太! 私も!」
ユイが悲痛な声をあげた。
しかし、ペン太は無視して、リュックからクジラひげを取りだした。
「巻きつけ」
金色のロープが、あっという間にユイを拘束した。
「ペン太ってば!」
「ぼくは、四つ目のバッジを手に入れにいく」
「私も!」
「無理だ。ユイは足を痛めている」
ペン太が、ぴしゃりと遮った。
ユイがぎょっとした顔になる。
「知ってたんだ……」
黒い瞳がユイを射抜いた。「気づくの遅れてごめん」と頭を下げ、
「分かってほしい。ぼくは物語を変えるという図書ペンギンの最大のタブーを犯した。完成した物語をぐちゃぐちゃにしてしまったんだ。だから……せめてバッジだけは……そうすれば、もしかしたら協会も……」
ペン太の視線が悲し気に下がった。
「私も手伝う!」
「『大白波』にのまれたら、誰でも本の中の住人になるって言われてる。意味がわかるかい? 一生、本の中から出られないってことだよ」
「でも、ペン太だけを――」
「ぼくのわがままに巻き込めない。夏美にだって顔向けできない。……広樹には、本を返せなくてごめんと伝えてほしい。ラシンバン、行ってくれ」
「ペン太!」
ユイの叫びを無視し、ペン太は黒い背中を向けた。
ロープがユイを引きずって移動しはじめる。
ラシンバンが上空で小さな円を描いた。地面に光る二重の輪が浮かぶ。
輪に入ったら、終わりだ。
ユイは足首の痛みをこらえて、靴越しに、必死に足の指先で地面をつかもうとした。
しかし、そんな抵抗は時間稼ぎにもならない。力が弱いと聞いたクジラひげのロープはぐいぐいとユイを移動させる。
そして――
目の前が真っ白に光ったと思った瞬間、ユイは本の世界からはじき出された。
*
気づいたときには、蒸し暑い図書室にいた。
図書界に入った時の古い本が広げられている。茶色い写真のプロペラ機が、大空を飛んでいる写真だった。
巻きついていたロープも、軽快に飛び回るラシンバンもいない。
無言で片手を本に押し当てた。
折れるのではないかという力で、ぐいぐい押した。手を広げ、拳をにぎって、指先を当てて、何度も何度も繰り返した。
「入れっ!」
ユイは顔を歪めた。
何度やっても図書界に入れない。ペン太が簡単にしたことが、自分ではどうにもならない。
瞳にうっすら涙が浮かんだ。あわてて手の甲でぬぐった。
ペン太が近くにいて、見つめている気がした。
でも、隣には誰もいない。
「助かったよ」と笑うペンギンがいない。
がらんとした図書室で、ユイはとぼとぼとカウンターに向かった。隠していたキャメル色のランドセルがあった。
ふと、返却コーナーを見ると、『ピロスと森の仲間たち』が一番上に乗っていた。
何げなくページをめくる。
息をのんだ。
”ヒューレーの森の守り神となったピロスは、ある日、なんでも知る魔女の、小さな小さなしもべに出会った。白い胸を張って、偉そうに言った。「ピロス、一つ頼みがあるんだ」”
挿絵の中で、ペンギンがドラゴンを見上げている。
リュックを背負い、自信満々の顔で話しかけていた。
けれど、ページも物語もそれっきりだった。
残りの数ページは真っ白だった。
ペン太の言葉が耳奥で鳴った。
――この世界は長い時間をかけてリセットされて生まれかわるんだろう。
リセットされている途中なのだろうか。
でも、ペン太はもう本の中に描かれている。
「ペン太……」
ユイは小さくつぶやき、暗がりの中で涙を落とした。
*
ペン太は帰ってこなかった。
お母さんは食欲のないユイを心配し、広樹はなんとなく声をかけづらい雰囲気を察して、近づこうとしなかった。うすうす何があったのか、気づいたのかもしれない。
ユイは気落ちしていた。
夏休みに入っても、何もする気が起きなかった。
真央の誘いも、お父さんのプールへの勧誘もうわの空で聞いた。
終業式の日に、内緒で『ピロスと森の仲間たち』を借りた。
本当は禁止されている。
毎日ページをめくった。なのに、物語が進まない。ペン太がピロスに話しかけようとしたままだ。
八月に入った。
一週目の金曜日、図書委員の集まりがあった。図書室の掃除と、二学期の方針を話し合うためだ。
二週間ぶりに顔を合わせたみんなは、夏休みに浮かれ、中には真っ黒な顔をしている者もいた。
その中で、青白い肌に元気のない顔のユイは幽霊のようだった。
「ユイ、大丈夫?」
委員長の女の子が、会議を終えて話しかけた。
「うん」
ユイが乾いた笑顔を浮かべる。
委員長の眉が心配そうに曲がった。真央もやってくる。
「大丈夫だから」
ユイはカウンターの端で、静かに『ピロスと森の仲間たち』を開いた。
と、ぼんやりしていた瞳が、はっと見開かれた。
話が進んでいたのだ。
”小さなしもべは、ピロスの背中に引っかかった何かを取りたいのだという――”
必死にページをめくった。しかし、インクがにじむように、文字が読みづらくなっていく。
「なんでっ!?」
ユイが、泣きそうな声で叫んだ。
生徒たちが、何事かと視線を向けた。
その瞬間、部屋が白い光に包まれた。
ユイの隣に――
黒い体に白いおなかのペンギン――ペン太が立っていた。首には青い紐を通した『金色』のバッジが輝いていた。
ペン太が軽い調子で片手をあげた。
「やあ、久しぶり」
「何が久しぶりなの!?」
ユイは泣き笑いの表情浮かべ、ペン太を両手で抱きしめた。
「おいおい、いいのかい? ぼくは今、ヴァンに見えているはずだぞ?」
「……別にいい」
ペン太が小さく笑った。
「もしかして……だいぶん心配させちゃったかい?」
「……もう、なんでもいい」
ユイは腕に力を込めた。顔を隠して、温かい涙をこぼした。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
はんぶんこ天使
いずみ
児童書・童話
少し内気でドジなところのある小学五年生の美優は、不思議な事件をきっかけに同級生の萌が天使だということを知ってしまう。でも彼女は、美優が想像していた天使とはちょっと違って・・・
萌の仕事を手伝ううちに、いつの間にか美優にも人の持つ心の闇が見えるようになってしまった。さて美優は、大事な友達の闇を消すことができるのか?
※児童文学になります。小学校高学年から中学生向け。もちろん、過去にその年代だったあなたもOK!・・・えっと、低学年は・・・?
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

こちら御神楽学園心霊部!
緒方あきら
児童書・童話
取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにやってくる心霊事件は身の毛がよだつ恐ろしいものばかりで――。
灯里は取りつかれ体質で、事あるごとに幽霊に取りつかれる。
それがきっかけで学校の心霊部に入部する事になったが、いくつもの事件がやってきて――。
。
部屋に異音がなり、主人公を怯えさせる【トッテさん】。
前世から続く呪いにより死に導かれる生徒を救うが、彼にあげたお札は一週間でボロボロになってしまう【前世の名前】。
通ってはいけない道を通り、自分の影を失い、荒れた祠を修復し祈りを捧げて解決を試みる【竹林の道】。
どこまでもついて来る影が、家まで辿り着いたと安心した主人公の耳元に突然囁きかけてさっていく【楽しかった?】。
封印されていたものを解き放つと、それは江戸時代に封じられた幽霊。彼は門吉と名乗り主人公たちは土地神にするべく扱う【首無し地蔵】。
決して話してはいけない怪談を話してしまい、クラスメイトの背中に危険な影が現れ、咄嗟にこの話は嘘だったと弁明し霊を払う【嘘つき先生】。
事故死してさ迷う亡霊と出くわしてしまう。気付かぬふりをしてやり過ごすがすれ違い様に「見えてるくせに」と囁かれ襲われる【交差点】。
ひたすら振返らせようとする霊、駅まで着いたがトンネルを走る窓が鏡のようになり憑りついた霊の禍々しい姿を見る事になる【うしろ】。
都市伝説の噂を元に、エレベーターで消えてしまった生徒。記憶からさえもその存在を消す神隠し。心霊部は総出で生徒の救出を行った【異世界エレベーター】。
延々と名前を問う不気味な声【名前】。
10の怪異譚からなる心霊ホラー。心霊部の活躍は続いていく。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
Sadness of the attendant
砂詠 飛来
児童書・童話
王子がまだ生熟れであるように、姫もまだまだ小娘でありました。
醜いカエルの姿に変えられてしまった王子を嘆く従者ハインリヒ。彼の強い憎しみの先に居たのは、王子を救ってくれた姫だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる