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生き物がいる?
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「ついたよ」
うすい壁ごしに聞こえるようなペン太の声に、ユイは強く閉じていたまぶたをあけた。
思ったよりも明るかった。
図書界というくらいだから、大きな大きな図書館を想像していたユイだったが、視界に飛び込んできた景色はまったく違うものだった。
まず上には空がある。白い空だ。太陽はない。
空そのものがうすぼんやりと光っていて、そのところどころに小さな穴があいている。そこから、白い光のすじが、いくつも真下に伸びている。
横を見れば本棚だ。無数の書庫と言っていい。
厚みも高さもバラバラの本が、所せましと上から下までびっしりと詰め込まれている。図書室の壁をすべて取り払って、本棚だけをどんどん増やして積み重ねていったような光景だ。
本棚には、いたるところに植物のつるがのびていて、その先は暗くぽっかりとあいた下の空間へと消えている。
ユイが立っていた場所は幅の広い本棚の真上だった。
そこから、ずっとずっと遠くに、天に届きそうなほどの、とてつもない高さの樹が見えた。
大樹の周りに目を向ければ、鳥にも恐竜にも似た空を飛ぶ生き物が、気持ちよさそうに舞っている。二匹の鳥が空中で交差し、遊ぶように離れる。スピードを上げた一匹を、色の違う一匹が負けじと追いかける。
見たこともない景色だ。けれど、どこかなつかしい。
その原因はなんだろうと考えて、すぐに思い当たった。
図書室の雰囲気に近いのだ。古い紙のにおいと暖められた空気。
ユイは想像もしなかった世界にごくりとつばを飲んだ。ひとりでに膝が揺れ、背筋がぶるりと震えた。
怖いんじゃない。すごいんだ。
握っていたユイの手に力が入った。
隣にいたペン太が、「なっ? 説明するより早いだろ」といい「クァァ」と笑い声をあげた。とても得意げだ。
「感想は?」
「すごい」
「図書界ってすごいだろ?」
「うん、すごい」
ユイは感心しきりだった。「すごい」以外の言葉が出てこなかった。
ペン太は先を歩きながら、何度もユイに振り返った。口ぐせのように「図書界ってほんとすごいんだよ」という声も弾んでいた。
ユイはひとしきり周りの景色を楽しんでから、図書ペンギン司書って一体なんだろう、と気になり始めた。
なんとなくすごい仕事のような気がするものの、結局詳しく聞かずに図書界に来ることになった。
しかも、どんどん先に進むペン太がどこに向かっているのかも知らない。
後ろからのぞき込むと、平たい手にとても小柄な鳥をのせている。
「こっちだよ」
ペン太が突然立ち止まり、ユイがぶつかった。
よろめいたのは、ぶつかったユイの方だ。
「どうかした?」
危うく本棚と本棚の間にぽっかりあいた暗がりに落っこちるところだったユイは、うらめしげにペン太をにらんだ。
「急に止まらないでよ。その手に乗ってるのってなんなの? どこに向かってるの?」
「これはラシンバンって名前の小鳥だよ。バンって名前の水鳥がいるんだけど、それの変わりものって感じ。行先は、ぼくにもわかんない」
ラシンバンが顔を向ける方に、ペン太も首を回した。
その先は、横でも上でもなく真下だ。底が見えない深い闇を、ラシンバンはじっと見つめている。
「行き先はその鳥しだいってこと?」
ユイは不安になって聞いた。まさかそんなことはと思ったものの、ペン太は力強くうなずいた。
「任せてだいじょうぶなの?」
「もちろん。これは図書ペンギン司書協会のテストだからね」
ペン太はそう言って、ラシンバンを上に放つように手を振った。
ラシンバンがふわりと飛び立ち――と思いきや、ペン太の手の上に戻った。そして再び同じ角度で下を見た。
「間違いないかな」
「どういうこと?」
「このラシンバンは協会がぼくに与えてくれたものなんだ。ほらっ、隠れた羽にペンギンマークがあるだろ?」
ペン太は片手に乗ったラシンバンを突き出した。
その意味を理解しているのか、軽く小首を傾けた鳥は、左右の羽をばさりと広げた。まるでミニサイズのクジャクのようだ。
ユイがのぞきこむと、確かに羽にペンギン模様があった。
地毛がこういう模様なのか、それとも脱色したのか。ユイにはわからなかったが、ペン太の言う、図書ペンギン協会なるものがあることは本当なのだろう。
「この子がうそをつくはずがないんだ。そうじゃないと、試験にならないからね」
「ペン太ってテスト中なの?」
「うん。ぼくは図書ペンギン司書見習いだから……って言ったよね? 今は司書になるための最終試験中なんだ」
ペン太はそう言って、頭を平たい手でなでた。照れくさそうな顔は嘘とは思えない。
ユイは目を丸くしておどろいた。
のんきで調子の良いペンギンだとばかり思っていたペン太は、大事なテスト中なのだという。
「たしか、うちの図書室に来たのもラシンバンがきっかけだって言ってたよね? 何か探してるの?」
ユイはうかがうように聞いた。
内心は申し訳ない気持ちだった。夢をかなえようとテストを受けているペン太の足を引っ張っていたかもしれないのだ。
「探し物? うーん……近いような、遠いような……」
ペン太の言葉は歯切れが悪かった。しばらく考え込んだあと、思い出すように言った。
「ぼくはこれでも優秀な図書ペンギンなんだよ」
小さなペンギンは何度も小首を傾けるラシンバンを黒い瞳で見つめて続ける。
「司書になるための勉強だって一番だったし、本を探す訓練だっていっぱい練習したんだ。こんなに広い図書界で目的の本を見つけるのってすごい難しいんだよ。例えばこれ――」
ペン太は真横にあったぶあつい本をぬき取った。
「何が書いてあると思う?」
「そんなのわかんないよ」
ユイは首を振った。ペン太がほほ笑む。
「方法序説っていう本でね、デカルトって人が書いたんだよ。ユイもいずれ読むかもしれない。説明は省くけど、言いたいのは図書ペンギンは色んな本を読んで内容を知っておく必要があるってこと。そうじゃないと、図書界で本を探せないからね」
「どうして探せないの? 目次とかあるでしょ?」
ペン太が苦笑いした。
「図書界には毎日たくさんの本があらわれては消えていくんだ。決まった場所なんかなくて、昨日あった場所に今日はないことが当たり前なんだよ。でも、エリアはほぼ決まってる。色紙チョウの好みはある程度わかるからね。ほらっ、ちょうど来てるよ」
ペン太は平たい手をぐっと持ち上げた。
ユイがその先を追いかける。
「すごい数……」
そこには折り紙で作ったような色とりどりのチョウがいた。大きさも形もバラバラだが、チョウの形をしている。
ペン太とユイの視線の先で、青いチョウが一匹群れから飛び出し、一冊の本に舞い降りた。すると、あとを追うように、次のチョウが続き、また次のチョウが続いた。
あっという間に本はチョウに群がられて見えなくなった。
「なにをしているの?」
「もう少しでわかるよ」
ユイは、チョウをじっと見つめる。
すると、本が静かに動きだした。ユイは「あっ」と声をもらした。
何百と舞うチョウたちが、力を合わせて本を運び始めたのだ。
ぶあつく重い本が、すうっと引き抜かれたと思えば、さらに多くのチョウが集まってくる。
とうとう本が空中に浮いた。
あんなに重そうな本を。
ユイは不思議な光景に目を丸くした。
本を運ぶチョウはふらふらと危なっかしい動きで、どこかに運んでいく。力を合わせて引っ越し作業をしているかのようだ。
「ねえ、あれって何をしてるの?」
ユイはチョウが暗がりに消えていくのを見送ってから、振り返って尋ねた。
うすい壁ごしに聞こえるようなペン太の声に、ユイは強く閉じていたまぶたをあけた。
思ったよりも明るかった。
図書界というくらいだから、大きな大きな図書館を想像していたユイだったが、視界に飛び込んできた景色はまったく違うものだった。
まず上には空がある。白い空だ。太陽はない。
空そのものがうすぼんやりと光っていて、そのところどころに小さな穴があいている。そこから、白い光のすじが、いくつも真下に伸びている。
横を見れば本棚だ。無数の書庫と言っていい。
厚みも高さもバラバラの本が、所せましと上から下までびっしりと詰め込まれている。図書室の壁をすべて取り払って、本棚だけをどんどん増やして積み重ねていったような光景だ。
本棚には、いたるところに植物のつるがのびていて、その先は暗くぽっかりとあいた下の空間へと消えている。
ユイが立っていた場所は幅の広い本棚の真上だった。
そこから、ずっとずっと遠くに、天に届きそうなほどの、とてつもない高さの樹が見えた。
大樹の周りに目を向ければ、鳥にも恐竜にも似た空を飛ぶ生き物が、気持ちよさそうに舞っている。二匹の鳥が空中で交差し、遊ぶように離れる。スピードを上げた一匹を、色の違う一匹が負けじと追いかける。
見たこともない景色だ。けれど、どこかなつかしい。
その原因はなんだろうと考えて、すぐに思い当たった。
図書室の雰囲気に近いのだ。古い紙のにおいと暖められた空気。
ユイは想像もしなかった世界にごくりとつばを飲んだ。ひとりでに膝が揺れ、背筋がぶるりと震えた。
怖いんじゃない。すごいんだ。
握っていたユイの手に力が入った。
隣にいたペン太が、「なっ? 説明するより早いだろ」といい「クァァ」と笑い声をあげた。とても得意げだ。
「感想は?」
「すごい」
「図書界ってすごいだろ?」
「うん、すごい」
ユイは感心しきりだった。「すごい」以外の言葉が出てこなかった。
ペン太は先を歩きながら、何度もユイに振り返った。口ぐせのように「図書界ってほんとすごいんだよ」という声も弾んでいた。
ユイはひとしきり周りの景色を楽しんでから、図書ペンギン司書って一体なんだろう、と気になり始めた。
なんとなくすごい仕事のような気がするものの、結局詳しく聞かずに図書界に来ることになった。
しかも、どんどん先に進むペン太がどこに向かっているのかも知らない。
後ろからのぞき込むと、平たい手にとても小柄な鳥をのせている。
「こっちだよ」
ペン太が突然立ち止まり、ユイがぶつかった。
よろめいたのは、ぶつかったユイの方だ。
「どうかした?」
危うく本棚と本棚の間にぽっかりあいた暗がりに落っこちるところだったユイは、うらめしげにペン太をにらんだ。
「急に止まらないでよ。その手に乗ってるのってなんなの? どこに向かってるの?」
「これはラシンバンって名前の小鳥だよ。バンって名前の水鳥がいるんだけど、それの変わりものって感じ。行先は、ぼくにもわかんない」
ラシンバンが顔を向ける方に、ペン太も首を回した。
その先は、横でも上でもなく真下だ。底が見えない深い闇を、ラシンバンはじっと見つめている。
「行き先はその鳥しだいってこと?」
ユイは不安になって聞いた。まさかそんなことはと思ったものの、ペン太は力強くうなずいた。
「任せてだいじょうぶなの?」
「もちろん。これは図書ペンギン司書協会のテストだからね」
ペン太はそう言って、ラシンバンを上に放つように手を振った。
ラシンバンがふわりと飛び立ち――と思いきや、ペン太の手の上に戻った。そして再び同じ角度で下を見た。
「間違いないかな」
「どういうこと?」
「このラシンバンは協会がぼくに与えてくれたものなんだ。ほらっ、隠れた羽にペンギンマークがあるだろ?」
ペン太は片手に乗ったラシンバンを突き出した。
その意味を理解しているのか、軽く小首を傾けた鳥は、左右の羽をばさりと広げた。まるでミニサイズのクジャクのようだ。
ユイがのぞきこむと、確かに羽にペンギン模様があった。
地毛がこういう模様なのか、それとも脱色したのか。ユイにはわからなかったが、ペン太の言う、図書ペンギン協会なるものがあることは本当なのだろう。
「この子がうそをつくはずがないんだ。そうじゃないと、試験にならないからね」
「ペン太ってテスト中なの?」
「うん。ぼくは図書ペンギン司書見習いだから……って言ったよね? 今は司書になるための最終試験中なんだ」
ペン太はそう言って、頭を平たい手でなでた。照れくさそうな顔は嘘とは思えない。
ユイは目を丸くしておどろいた。
のんきで調子の良いペンギンだとばかり思っていたペン太は、大事なテスト中なのだという。
「たしか、うちの図書室に来たのもラシンバンがきっかけだって言ってたよね? 何か探してるの?」
ユイはうかがうように聞いた。
内心は申し訳ない気持ちだった。夢をかなえようとテストを受けているペン太の足を引っ張っていたかもしれないのだ。
「探し物? うーん……近いような、遠いような……」
ペン太の言葉は歯切れが悪かった。しばらく考え込んだあと、思い出すように言った。
「ぼくはこれでも優秀な図書ペンギンなんだよ」
小さなペンギンは何度も小首を傾けるラシンバンを黒い瞳で見つめて続ける。
「司書になるための勉強だって一番だったし、本を探す訓練だっていっぱい練習したんだ。こんなに広い図書界で目的の本を見つけるのってすごい難しいんだよ。例えばこれ――」
ペン太は真横にあったぶあつい本をぬき取った。
「何が書いてあると思う?」
「そんなのわかんないよ」
ユイは首を振った。ペン太がほほ笑む。
「方法序説っていう本でね、デカルトって人が書いたんだよ。ユイもいずれ読むかもしれない。説明は省くけど、言いたいのは図書ペンギンは色んな本を読んで内容を知っておく必要があるってこと。そうじゃないと、図書界で本を探せないからね」
「どうして探せないの? 目次とかあるでしょ?」
ペン太が苦笑いした。
「図書界には毎日たくさんの本があらわれては消えていくんだ。決まった場所なんかなくて、昨日あった場所に今日はないことが当たり前なんだよ。でも、エリアはほぼ決まってる。色紙チョウの好みはある程度わかるからね。ほらっ、ちょうど来てるよ」
ペン太は平たい手をぐっと持ち上げた。
ユイがその先を追いかける。
「すごい数……」
そこには折り紙で作ったような色とりどりのチョウがいた。大きさも形もバラバラだが、チョウの形をしている。
ペン太とユイの視線の先で、青いチョウが一匹群れから飛び出し、一冊の本に舞い降りた。すると、あとを追うように、次のチョウが続き、また次のチョウが続いた。
あっという間に本はチョウに群がられて見えなくなった。
「なにをしているの?」
「もう少しでわかるよ」
ユイは、チョウをじっと見つめる。
すると、本が静かに動きだした。ユイは「あっ」と声をもらした。
何百と舞うチョウたちが、力を合わせて本を運び始めたのだ。
ぶあつく重い本が、すうっと引き抜かれたと思えば、さらに多くのチョウが集まってくる。
とうとう本が空中に浮いた。
あんなに重そうな本を。
ユイは不思議な光景に目を丸くした。
本を運ぶチョウはふらふらと危なっかしい動きで、どこかに運んでいく。力を合わせて引っ越し作業をしているかのようだ。
「ねえ、あれって何をしてるの?」
ユイはチョウが暗がりに消えていくのを見送ってから、振り返って尋ねた。
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