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お仕事体験編
01
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川原橙子はいつかひとりで寄った同じ店の同じテラス席で、後輩の森下亜紀と向かい合っている。
少し豪華な数量限定ランチにグラスワインも、いつかと同じメニューだ。あの時も気持ちの良い天候だった。
(淳二、元気かな)
橙子は青空に元婚約者の顔を思い描く。今日の青空のように爽やかな人だった。ほんの少しの噛み違いで別の道を進むことになった淳二に新しい恋愛の報告はしていない。
「映えるわ~」
センチメンタルに浸る橙子の真向かいで、亜紀が嬉しそうに料理の写真を撮る。そんな亜紀を微笑ましく見守りながら、近況報告を兼ねて連絡をしてみるかと橙子も自分のスマホに手を伸ばす。
「ぉっと!」
絶妙なタイミングで着信を受け、思わず落としそうになった。表示された名前を見て、淳二の顔は一瞬で跡形もなく消え失せた。
「久我島さんでしょ。遠慮なくどーぞ」
徹からの着信に喜んだのは確かなので、橙子は一言「ごめん」と断った。
徹は顔を合わせない日が続くと空いた時間に電話をかけてくる。いつもなら「変わりないか」とはじまるところだが、「休みだよな?」と些か急いだ様子に、橙子は違和を覚えた。
「うん。今、亜紀ちゃんとランチ中。この後はぶらぶらお買い物かな」
「丁度いい。頼まれてくれるか」
返事を待たず、事のあらましを説明される。お願いと言うより要求だ。必要事項が漠然としているのは、徹の苦手とする範疇で困っているからだろう。
「わかった。任せて」
「すまん。亜紀には尾野が埋め合わせする」
橙子の同級生である尾野俊樹は、徹の後輩でもあり、亜紀の想い人だ。
徹は「森下さん」と呼んでいたはずが、いつの間にか「亜紀」に昇格した。それに気づいた橙子はその場で指摘した。嫉妬心は隠さなかった。
亜紀の存在は徹にとっても世話が焼ける妹キャラであるらしく、「アレに敬意を払う必要があるのか」と真面目に返され、噴き出してしまったのは記憶に新しい。
「私には?」
「何でも、、、良かないな。常識の範囲内で考えておけ」
徹の言い草に不満はあるものの、橙子は了承した。電話口の徹が安心したような気がした。
続いて亜紀にも協力を依頼する。話を聞いた亜紀は瞳を輝かせた。
「めっちゃ楽しめそう! 燃えるわ~」
やる気を出した亜紀に急かされ、豪華ランチを掻き込むように食べる羽目に陥った。
***
荷物を抱えた橙子と亜紀がやってきたのは、都内屈指の繁華街だ。
目的地は管轄の警察署である。
受付でおつかい内容を伝えると会議室に通された。私服警察官の中を通り、本部席まで連行される。徹の上司に当たるだろう面々の前まで案内されてしまった。
「お、橙子ちゃん! 急に悪いね」
顔見知りの日野次郎に声をかけられて、橙子の気が緩む。
「日野さん、お久しぶりです。これ、渡してください」
「あいつら、そこらに居るはずなんだけどな」
「いいんです。顔を見にきたわけじゃありませんので」
荷物を受け取ってもらおうとする橙子の横で、亜紀は無遠慮に周囲を見渡していた。
日野に目配せをした本部席の人たち──上層部に間違いない──が橙子の周りに集まって、
「川原さんお願いします!」
と、勢い良く頭を下げた。
突然のことに橙子は返す言葉が見つからない。日野が代表して、依頼内容を告げる。
詳細は伏せられたままだが、今夜近くの盛り場で捕り物があるという話だ。
徹から聞かされた内容と一致している。そもそもが、徹と俊樹はスーツで出勤しているので、現場に出入りできる服装を用意して欲しいというお願いだった。
クラブに潜入するのだから、私服警官が若手中心であるのも納得だ。問題は、現場で指揮を執るために、日野と同世代はもちろん、見た目にいかつい面々は潜入できないということだ。
そこで経験値があり、比較的細身で見た目も悪くない徹と俊樹に現場指揮官のお鉢が回った。
「橙子ちゃん、迷惑ついでに久我島の面倒頼むわ」
徹は「一課の仕事ではない!」「俺もおっさんだ!」と俊樹になすりつけようとしているらしい。
「着替えを用意させたぐらいですし、渋々でもやると思いますよ?」
「現場指揮っちゃぁ聞こえがいいけど、ただの子守なんだわ」
徹をなだめろと言う日野は、困っているどころか笑いを隠していない。
徹が言う通り、強行犯係の仕事ではない。その上、駒に使うのも、狩る対象も、子どもでは収集がつかないと日野は笑いを増長させる。
しかし、徹の機嫌をとるためだけに上層部が揃って頭を下げるはずがない。会議室が用意される規模の捕り物なのだ。会議室内の緊張感と本部席の必死感は否めない。
「要するに、警察だってバレずに潜入しなきゃってことですよね?」
亜紀のお馬鹿丸出しのまとめ方に、橙子は溜息を漏らす。役職上、橙子は亜紀の上司である。後輩の態度は褒められたものではない。
橙子の苦悩はさておき、日野たちが亜紀の発言を肯定した。
「夜遊びに慣れない連中ばかりで、この通り」
亜紀の無遠慮な視線が捜査員に移った。嘗め回すように見れば、徹からの「女性ものの服や化粧品で提供できるものがあれば」との付加要求に合点がいった。
「これはヤバいわ。絶対悪目立ちするね」
「こらっ亜紀ちゃん! 皆さんはお仕事なのだから」
「鬼の課長がそれ言う!? 仕事なんだからなおさら本気だせって話でしょ」
橙子が顔を伏せる。鬼だの課長だの、社外で言われるととたん冗談に聞こえなくなる。
亜紀の不躾極まる物言いに、日野たちは怒るどころか一様に縋る視線を橙子に向けた。まるでGOサインを待っているかのようだ。
橙子は困り果てる。
遊びではないのだから責任重大だ。寄って集って懇願されても簡単に引き受けられたものではない。
「申し訳ありませんが」
『お任せくださいっ!』
橙子の断りに亜紀が被せた。大きな声は力強く、逞しい。
「亜紀っ。安請け合いは禁物だといつも言っているでしょう」
「超燃えるう! 橙子先輩だって名古屋時代は支社前のクラブに入り浸ってたじゃん」
「あれは終電逃して仕方なくで」
「残業で終電逃すのなんて日常なんだから、ほぼ住んでた様なもんじゃーん」
ああ言えばこう言う亜紀に閉口してしまう。橙子はこれ以上恥辱も暴露も耐えられそうにない。
「ちゃちゃっとやるよ! 時間掛かるから女性優先。男性陣は打ち合わせでもどーぞ!」
スイッチの入った亜紀は頼もしい。
日野が満足そうな笑みで、橙子を丸め込みに入る。お茶が出され、長居する方向に流されていく。
「呑気にお茶啜ってる場合かっ。橙子先輩はそっちから順にメイク直して!」
もはや橙子は苦笑するだけだった。
傍若無人な亜紀の振る舞いを詫びれば、助かったとばかりに感謝される。居た堪れなくなった橙子は、亜紀の指示に従うべく席を立った。
少し豪華な数量限定ランチにグラスワインも、いつかと同じメニューだ。あの時も気持ちの良い天候だった。
(淳二、元気かな)
橙子は青空に元婚約者の顔を思い描く。今日の青空のように爽やかな人だった。ほんの少しの噛み違いで別の道を進むことになった淳二に新しい恋愛の報告はしていない。
「映えるわ~」
センチメンタルに浸る橙子の真向かいで、亜紀が嬉しそうに料理の写真を撮る。そんな亜紀を微笑ましく見守りながら、近況報告を兼ねて連絡をしてみるかと橙子も自分のスマホに手を伸ばす。
「ぉっと!」
絶妙なタイミングで着信を受け、思わず落としそうになった。表示された名前を見て、淳二の顔は一瞬で跡形もなく消え失せた。
「久我島さんでしょ。遠慮なくどーぞ」
徹からの着信に喜んだのは確かなので、橙子は一言「ごめん」と断った。
徹は顔を合わせない日が続くと空いた時間に電話をかけてくる。いつもなら「変わりないか」とはじまるところだが、「休みだよな?」と些か急いだ様子に、橙子は違和を覚えた。
「うん。今、亜紀ちゃんとランチ中。この後はぶらぶらお買い物かな」
「丁度いい。頼まれてくれるか」
返事を待たず、事のあらましを説明される。お願いと言うより要求だ。必要事項が漠然としているのは、徹の苦手とする範疇で困っているからだろう。
「わかった。任せて」
「すまん。亜紀には尾野が埋め合わせする」
橙子の同級生である尾野俊樹は、徹の後輩でもあり、亜紀の想い人だ。
徹は「森下さん」と呼んでいたはずが、いつの間にか「亜紀」に昇格した。それに気づいた橙子はその場で指摘した。嫉妬心は隠さなかった。
亜紀の存在は徹にとっても世話が焼ける妹キャラであるらしく、「アレに敬意を払う必要があるのか」と真面目に返され、噴き出してしまったのは記憶に新しい。
「私には?」
「何でも、、、良かないな。常識の範囲内で考えておけ」
徹の言い草に不満はあるものの、橙子は了承した。電話口の徹が安心したような気がした。
続いて亜紀にも協力を依頼する。話を聞いた亜紀は瞳を輝かせた。
「めっちゃ楽しめそう! 燃えるわ~」
やる気を出した亜紀に急かされ、豪華ランチを掻き込むように食べる羽目に陥った。
***
荷物を抱えた橙子と亜紀がやってきたのは、都内屈指の繁華街だ。
目的地は管轄の警察署である。
受付でおつかい内容を伝えると会議室に通された。私服警察官の中を通り、本部席まで連行される。徹の上司に当たるだろう面々の前まで案内されてしまった。
「お、橙子ちゃん! 急に悪いね」
顔見知りの日野次郎に声をかけられて、橙子の気が緩む。
「日野さん、お久しぶりです。これ、渡してください」
「あいつら、そこらに居るはずなんだけどな」
「いいんです。顔を見にきたわけじゃありませんので」
荷物を受け取ってもらおうとする橙子の横で、亜紀は無遠慮に周囲を見渡していた。
日野に目配せをした本部席の人たち──上層部に間違いない──が橙子の周りに集まって、
「川原さんお願いします!」
と、勢い良く頭を下げた。
突然のことに橙子は返す言葉が見つからない。日野が代表して、依頼内容を告げる。
詳細は伏せられたままだが、今夜近くの盛り場で捕り物があるという話だ。
徹から聞かされた内容と一致している。そもそもが、徹と俊樹はスーツで出勤しているので、現場に出入りできる服装を用意して欲しいというお願いだった。
クラブに潜入するのだから、私服警官が若手中心であるのも納得だ。問題は、現場で指揮を執るために、日野と同世代はもちろん、見た目にいかつい面々は潜入できないということだ。
そこで経験値があり、比較的細身で見た目も悪くない徹と俊樹に現場指揮官のお鉢が回った。
「橙子ちゃん、迷惑ついでに久我島の面倒頼むわ」
徹は「一課の仕事ではない!」「俺もおっさんだ!」と俊樹になすりつけようとしているらしい。
「着替えを用意させたぐらいですし、渋々でもやると思いますよ?」
「現場指揮っちゃぁ聞こえがいいけど、ただの子守なんだわ」
徹をなだめろと言う日野は、困っているどころか笑いを隠していない。
徹が言う通り、強行犯係の仕事ではない。その上、駒に使うのも、狩る対象も、子どもでは収集がつかないと日野は笑いを増長させる。
しかし、徹の機嫌をとるためだけに上層部が揃って頭を下げるはずがない。会議室が用意される規模の捕り物なのだ。会議室内の緊張感と本部席の必死感は否めない。
「要するに、警察だってバレずに潜入しなきゃってことですよね?」
亜紀のお馬鹿丸出しのまとめ方に、橙子は溜息を漏らす。役職上、橙子は亜紀の上司である。後輩の態度は褒められたものではない。
橙子の苦悩はさておき、日野たちが亜紀の発言を肯定した。
「夜遊びに慣れない連中ばかりで、この通り」
亜紀の無遠慮な視線が捜査員に移った。嘗め回すように見れば、徹からの「女性ものの服や化粧品で提供できるものがあれば」との付加要求に合点がいった。
「これはヤバいわ。絶対悪目立ちするね」
「こらっ亜紀ちゃん! 皆さんはお仕事なのだから」
「鬼の課長がそれ言う!? 仕事なんだからなおさら本気だせって話でしょ」
橙子が顔を伏せる。鬼だの課長だの、社外で言われるととたん冗談に聞こえなくなる。
亜紀の不躾極まる物言いに、日野たちは怒るどころか一様に縋る視線を橙子に向けた。まるでGOサインを待っているかのようだ。
橙子は困り果てる。
遊びではないのだから責任重大だ。寄って集って懇願されても簡単に引き受けられたものではない。
「申し訳ありませんが」
『お任せくださいっ!』
橙子の断りに亜紀が被せた。大きな声は力強く、逞しい。
「亜紀っ。安請け合いは禁物だといつも言っているでしょう」
「超燃えるう! 橙子先輩だって名古屋時代は支社前のクラブに入り浸ってたじゃん」
「あれは終電逃して仕方なくで」
「残業で終電逃すのなんて日常なんだから、ほぼ住んでた様なもんじゃーん」
ああ言えばこう言う亜紀に閉口してしまう。橙子はこれ以上恥辱も暴露も耐えられそうにない。
「ちゃちゃっとやるよ! 時間掛かるから女性優先。男性陣は打ち合わせでもどーぞ!」
スイッチの入った亜紀は頼もしい。
日野が満足そうな笑みで、橙子を丸め込みに入る。お茶が出され、長居する方向に流されていく。
「呑気にお茶啜ってる場合かっ。橙子先輩はそっちから順にメイク直して!」
もはや橙子は苦笑するだけだった。
傍若無人な亜紀の振る舞いを詫びれば、助かったとばかりに感謝される。居た堪れなくなった橙子は、亜紀の指示に従うべく席を立った。
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