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最終章 世界の夜明け
第24話 出発準備②
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タタンが家族を呼びに戻ったところで、俺も家馬車に戻った。そして、今日ではなく明日の出発になることを伝えると、鱗の乾燥対策に必要となる素材を集めることにした。
「タタン達も一緒に行くことになったんだけど、少し問題が起こって出発は明日になるかな? ハリエットはここに残ってタタンが家族を連れて来たら連絡してくれるかな?」
「OK!」
「それと、サーシャ達には僕と一緒にスライムの皮集めを手伝って欲しいんだ。魚人は鱗の乾燥に弱いらしいからさ、その対策に必要な素材になるんだよ」
「いいけどさ、スライムの皮なんかが役に立つんだ?」
スライムの皮が乾燥対策に必要な素材だと伝えると、サーシャはどのように使うのか想像がつかないようで、不思議そうな顔をしながら返事をした。まぁ、スライムなんて討伐したら魔石だけを回収して、残りは放置するのが普通だから仕方ない。
「スライムの体液って粘りがあるからさ、あれを少し加工すれば乾燥対策に仕えると思うんだ」
「へぇ~、どれくらいの数が必要なの?」
「正直判らないんだよ。だから、ハリエットからの連絡が来るまで集め続けるね」
「OK!」
説明を終えると、留守はハリエットとアミュルに任せてスライムを狩りに行く。水場周辺で木々が密集している所を歩いてると、直ぐにスライムを見つけることができた。街から離れた所でスライムを見つけても、普通のハンターは手を出さない。スライムの魔石を集めるのは初心者クラスだからだ。なので、スライムの皮は順調に集めることができた。
「ウォード、タタンさんと家族が来たよ」
ある程度の数が集まった良いタイミングで、ハリエットから念話が届いた。戻るのに1時間ほどかかるので、それまでの間にやってもらいたいことを伝える。
「今から戻るけど1時間ほどかかるからさ、それまでに上半身のサイズを測ってくれる?」
「うん、何か説明することはある?」
「乾燥対策に必要とだけ伝えておいて」
「OK!」
ハリエットとの念話を終えると、俺達は装備を納めて家馬車へと戻り始める。
念話でサイズのことを言ってたので、スライムの皮で何を作ろうとしているのかを、メルローズが聞いてきたので答える。
「スライムって水の塊みたいな生物なんだ。弾力性のある皮で身体を覆っているから、陸上でも瑞々しい状態で生きているんだよ。そんなスライムの皮を使った服なら、乾燥を抑えられると思ったんだ」
「えっ、昨日の夜に話し合いをしたばかりなのに、もう対応策を思いついてたの?」
「うん、なんか閃いたんだよね。多分、上手くいくと思うから期待しててね」
「う、うん……」
俺が普通のことのように説明をしていると、みんなは呆れ顔を見せていた。なんで? と思ったけど今は帰りを急いで、早く作業に取り掛かることを優先した。
「タタン達も一緒に行くことになったんだけど、少し問題が起こって出発は明日になるかな? ハリエットはここに残ってタタンが家族を連れて来たら連絡してくれるかな?」
「OK!」
「それと、サーシャ達には僕と一緒にスライムの皮集めを手伝って欲しいんだ。魚人は鱗の乾燥に弱いらしいからさ、その対策に必要な素材になるんだよ」
「いいけどさ、スライムの皮なんかが役に立つんだ?」
スライムの皮が乾燥対策に必要な素材だと伝えると、サーシャはどのように使うのか想像がつかないようで、不思議そうな顔をしながら返事をした。まぁ、スライムなんて討伐したら魔石だけを回収して、残りは放置するのが普通だから仕方ない。
「スライムの体液って粘りがあるからさ、あれを少し加工すれば乾燥対策に仕えると思うんだ」
「へぇ~、どれくらいの数が必要なの?」
「正直判らないんだよ。だから、ハリエットからの連絡が来るまで集め続けるね」
「OK!」
説明を終えると、留守はハリエットとアミュルに任せてスライムを狩りに行く。水場周辺で木々が密集している所を歩いてると、直ぐにスライムを見つけることができた。街から離れた所でスライムを見つけても、普通のハンターは手を出さない。スライムの魔石を集めるのは初心者クラスだからだ。なので、スライムの皮は順調に集めることができた。
「ウォード、タタンさんと家族が来たよ」
ある程度の数が集まった良いタイミングで、ハリエットから念話が届いた。戻るのに1時間ほどかかるので、それまでの間にやってもらいたいことを伝える。
「今から戻るけど1時間ほどかかるからさ、それまでに上半身のサイズを測ってくれる?」
「うん、何か説明することはある?」
「乾燥対策に必要とだけ伝えておいて」
「OK!」
ハリエットとの念話を終えると、俺達は装備を納めて家馬車へと戻り始める。
念話でサイズのことを言ってたので、スライムの皮で何を作ろうとしているのかを、メルローズが聞いてきたので答える。
「スライムって水の塊みたいな生物なんだ。弾力性のある皮で身体を覆っているから、陸上でも瑞々しい状態で生きているんだよ。そんなスライムの皮を使った服なら、乾燥を抑えられると思ったんだ」
「えっ、昨日の夜に話し合いをしたばかりなのに、もう対応策を思いついてたの?」
「うん、なんか閃いたんだよね。多分、上手くいくと思うから期待しててね」
「う、うん……」
俺が普通のことのように説明をしていると、みんなは呆れ顔を見せていた。なんで? と思ったけど今は帰りを急いで、早く作業に取り掛かることを優先した。
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