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最終章 世界の夜明け
第23話 出発準備
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翌朝、日が昇ると同時にタタンがやって来た。
「おはよう。答えは出たのかい?」
「あぁ、共和国へ同行したいと思う。ただ、少し問題があってな……」
同行すると言ったあと問題があると言うと口を濁した。ラグーン王国からの追手が来た時のことだろうと思ったので、異端者ことをつたえたのだから当然の反応だろう。こちらが一緒に行くことを提案したのだから、どんな状況になっても守り抜くことだけは伝えておく。
「王国からの追手のことなら心配しないで欲しいかな。僕の家族と同様に必ず守り切るよ」
「いや、問題はそこじゃないんだ。俺達は…」
タタンから魚人は水生生物の為に、陸路での移動は鱗の乾燥に注意しないと命に関わること、今は乾季で雨がほとんど降らないので、移動するには最悪のタイミングだと聞かされた。命に関わる問題なのでしっかりと確認する必要がある。
「そういう問題があったのか。ところで鱗はどの程度の潤いが必要なのかな?」
「乾燥して鱗が剥がれるとそこから出血する」
「そうか……」
鱗が剥がれると出血すると聞いて思案する。水生生物であるので陸路の移動は過酷だけど、雨季でも常に雨が降っている訳ではない。他の魚人はどのような対策をしていたのか? あと鱗に関して確認したいことが2つほどあった。
「他の魚人はどんな対策をとっていたの? 鱗はどの程度の乾燥で剥がれるのかな? 潤いを必要とする鱗の範囲は?」
「魚人は魔法の天賦を持つ者が極端に少ないのだが、集団の中に1人だけ水魔法の天賦持ちが居たんだ。普段の鱗は透明なんだが、乾燥すると白濁してしまうので透明な状態を維持できれば問題ない。範囲は首から臀部までの全ての鱗だと思ってくれ」
「なるほど……」
集団には水魔法の天賦持ちがいたのか、残念ながら俺達の中には水魔法を使えるものは居ない。鱗については上半身の全てが潤っていれば問題はないようだ。
(うん、これなら問題はなさそうだね)
「OK、鱗の問題は理解した。何とかなるけど対策に少し準備には1日は必要かな? そうなると出発は明日ということになるな。タタン、悪いけど君の家族を呼んできてくれる? 僕はそれまでに家族に説明しておくよ」
「お、おぅ、判った」
出発が少し遅れることになるけど、タタン達を安全に連れて行く目処はたった。家族も理由を説明すれば納得してくれるはずだね。
「おはよう。答えは出たのかい?」
「あぁ、共和国へ同行したいと思う。ただ、少し問題があってな……」
同行すると言ったあと問題があると言うと口を濁した。ラグーン王国からの追手が来た時のことだろうと思ったので、異端者ことをつたえたのだから当然の反応だろう。こちらが一緒に行くことを提案したのだから、どんな状況になっても守り抜くことだけは伝えておく。
「王国からの追手のことなら心配しないで欲しいかな。僕の家族と同様に必ず守り切るよ」
「いや、問題はそこじゃないんだ。俺達は…」
タタンから魚人は水生生物の為に、陸路での移動は鱗の乾燥に注意しないと命に関わること、今は乾季で雨がほとんど降らないので、移動するには最悪のタイミングだと聞かされた。命に関わる問題なのでしっかりと確認する必要がある。
「そういう問題があったのか。ところで鱗はどの程度の潤いが必要なのかな?」
「乾燥して鱗が剥がれるとそこから出血する」
「そうか……」
鱗が剥がれると出血すると聞いて思案する。水生生物であるので陸路の移動は過酷だけど、雨季でも常に雨が降っている訳ではない。他の魚人はどのような対策をしていたのか? あと鱗に関して確認したいことが2つほどあった。
「他の魚人はどんな対策をとっていたの? 鱗はどの程度の乾燥で剥がれるのかな? 潤いを必要とする鱗の範囲は?」
「魚人は魔法の天賦を持つ者が極端に少ないのだが、集団の中に1人だけ水魔法の天賦持ちが居たんだ。普段の鱗は透明なんだが、乾燥すると白濁してしまうので透明な状態を維持できれば問題ない。範囲は首から臀部までの全ての鱗だと思ってくれ」
「なるほど……」
集団には水魔法の天賦持ちがいたのか、残念ながら俺達の中には水魔法を使えるものは居ない。鱗については上半身の全てが潤っていれば問題はないようだ。
(うん、これなら問題はなさそうだね)
「OK、鱗の問題は理解した。何とかなるけど対策に少し準備には1日は必要かな? そうなると出発は明日ということになるな。タタン、悪いけど君の家族を呼んできてくれる? 僕はそれまでに家族に説明しておくよ」
「お、おぅ、判った」
出発が少し遅れることになるけど、タタン達を安全に連れて行く目処はたった。家族も理由を説明すれば納得してくれるはずだね。
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