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最終章 世界の夜明け
第14話 追跡者との対峙
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俺達は相手に悟られないように注意しながら、大通りから人気のない路地裏へ入って行く。
『大丈夫、ついてきてるわ』
パミュルに気配感知を任せて、俺は少しだけ歩く速度を落としながら、サーシャ達に念話石使って作戦を伝える。
『もう少し進んで十字路が出てきたら、僕とアナはそのまま前へ、サーシャは右へ、メルは左へ曲がってね。そのタイミングでセレーナは相手の背後に回って四方から挟撃して一気に拘束する』
『『了解!』』
初めて訪れた王都なのに十字路があるのか判らないけど、そこは俺のスキル〚幸運〛が導いてくれるはずなので、この先にあるであろう十字路を目指して、追跡者との距離を縮める為にさらにゆっくりと歩を進める。
路地裏を進むと、先に十字路らしきものが視界に入ってくる。本当に〚幸運〛のスキル様々だと思いながら、十字路に差し掛かかると別々の路を進んでいく。想定外の行動に焦ったのか? 追跡者は小走りで距離を詰めてきて、十字路に足を踏み入れたところでサーシャに合図を送る。
「拘束!」
何もない路地から突如現れた植物の蔓が、いとも簡単に3人の追跡者を拘束する。
「なっ、何が起こったんだっ!」
草葉が生えてない場所だったので、身に起こった現実を飲み込むことができず、1人の男が声を上げた。理由は簡単、俺が十字路を通過する時に植物の種を『パラパラ』種を蒔いておいたのだ。そして、追跡者が十字路に差し掛かったところで合図を送り、サーシャが植物魔法を発動するだけという簡単な手順だった。
拘束状態から簡単に逃れることはできないが、四方を取り囲みながら油断することなく、3人の追跡者に近づいて声をかける。
「お前達は何者だ? なぜ、僕達の後をつけ回すようなことをしているんだ?」
「い、言い掛かりだ! たまたま同じ方向へ用事があっただけだ」
リーダーらしき男が言い掛かりだと言った。だが俺は心の石の所有者なので、誰からも欺かれることはなく嘘だと見抜く。
「悪いけど嘘は通じないよ。僕は真実を見抜く目を持っているんだ。だからもう1度聞く、お前達は何者だ? なぜ後をつけ回す? もし、嘘だと判ったら背後に控えているセレーナに命じて、後ろに居るどちらかが死ぬことになるからね」
「ぐるるぅ~」
男が嘘をついた場合、仲間の1人を殺すと脅すと、セレーナはタイミングよく唸り声をあげて威嚇する。3人は背後に迫っていたのが、人族ではなく魔物だということに気づき『信じられない』といった表情を見せながら頷いた。
そして、険しい表情のままリーダーらしき男の口から、3人が何者でつけ回していた理由が語られたのだった。
『大丈夫、ついてきてるわ』
パミュルに気配感知を任せて、俺は少しだけ歩く速度を落としながら、サーシャ達に念話石使って作戦を伝える。
『もう少し進んで十字路が出てきたら、僕とアナはそのまま前へ、サーシャは右へ、メルは左へ曲がってね。そのタイミングでセレーナは相手の背後に回って四方から挟撃して一気に拘束する』
『『了解!』』
初めて訪れた王都なのに十字路があるのか判らないけど、そこは俺のスキル〚幸運〛が導いてくれるはずなので、この先にあるであろう十字路を目指して、追跡者との距離を縮める為にさらにゆっくりと歩を進める。
路地裏を進むと、先に十字路らしきものが視界に入ってくる。本当に〚幸運〛のスキル様々だと思いながら、十字路に差し掛かかると別々の路を進んでいく。想定外の行動に焦ったのか? 追跡者は小走りで距離を詰めてきて、十字路に足を踏み入れたところでサーシャに合図を送る。
「拘束!」
何もない路地から突如現れた植物の蔓が、いとも簡単に3人の追跡者を拘束する。
「なっ、何が起こったんだっ!」
草葉が生えてない場所だったので、身に起こった現実を飲み込むことができず、1人の男が声を上げた。理由は簡単、俺が十字路を通過する時に植物の種を『パラパラ』種を蒔いておいたのだ。そして、追跡者が十字路に差し掛かったところで合図を送り、サーシャが植物魔法を発動するだけという簡単な手順だった。
拘束状態から簡単に逃れることはできないが、四方を取り囲みながら油断することなく、3人の追跡者に近づいて声をかける。
「お前達は何者だ? なぜ、僕達の後をつけ回すようなことをしているんだ?」
「い、言い掛かりだ! たまたま同じ方向へ用事があっただけだ」
リーダーらしき男が言い掛かりだと言った。だが俺は心の石の所有者なので、誰からも欺かれることはなく嘘だと見抜く。
「悪いけど嘘は通じないよ。僕は真実を見抜く目を持っているんだ。だからもう1度聞く、お前達は何者だ? なぜ後をつけ回す? もし、嘘だと判ったら背後に控えているセレーナに命じて、後ろに居るどちらかが死ぬことになるからね」
「ぐるるぅ~」
男が嘘をついた場合、仲間の1人を殺すと脅すと、セレーナはタイミングよく唸り声をあげて威嚇する。3人は背後に迫っていたのが、人族ではなく魔物だということに気づき『信じられない』といった表情を見せながら頷いた。
そして、険しい表情のままリーダーらしき男の口から、3人が何者でつけ回していた理由が語られたのだった。
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