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第五章 ウォード覚醒編
第56話 迫りくる脅威
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俺達輝煌星は、スタンピードから生き抜く為の戦いを始める。
自分達から魔物に向かわずに、襲ってくる魔物だけを倒していく。スタンピードの目的が全滅の場合は、スタンピードを止める戦いになるけど、前回のスタンピードは壊滅で終っているので、一定の時間を凌げば終わると見込んでいる。
「右側は僕とサーシャ、左側はメルとハリエットが受け持ってね。セレーナはメルが疲労した時に交代できるように体を休めること。倒すのは襲ってくる魔物のみで、無駄な戦闘は避けるからね」
「「OK!」」
俺が指示を出し終えると、指示から漏れたアナスタシアが俺に声をかけてくる。何か役に立ちたいと思ってのことだろうね。
「ウォード、私にできることはない?」
「戦況を見ながら強化が必要な時に、指示を出すからその時までは待機だよ。アナの強化の使い所が勝利の鍵になるから、今は辛いかも知れないけど我慢してね」
「うん、判った」
将軍や皇帝が来た場合は、アナの強化が必ず必要になる。使い所は限られるけど、非常に重要な役目だ。
「サーシャ、ゴブリンがきた。撃って!」
「はい!」
襲ってくる魔物の強さを見極めて、無駄な矢や弾を消費しないように確実に倒していく。駆け巡りながらの戦いと違って、無駄な体力を消費しないので効率よく戦えている。
このまま強敵に気づかれずにやり過ごしたかったけど、強い気配が近づいてくるのが判った。
「正面から強い魔物が来る。将軍と騎士辺りだと思う。アナはハリエットに強化魔法を、視認できたら騎士を矢で撃破。サーシャは指示を出したら拘束して、僕がメルはトドメを刺すよ」
「「OK!」」
指示を出した直後、将軍が15体ほどの騎士を引き連れて襲ってきたけど、流れるような動作によって全ての魔物を討ち倒した。
「お疲れ。強敵が来ても僕達なら勝てる。このまま最後まで生き抜くからね」
「「OK!」」
将軍を軽く一蹴したことで、これなら皇帝が複数体で現れても対処できると確信した。
(このままイレギュラーが起こらなければ、スタンピードを生き抜けるぞ!)
そんなことを思った瞬間『ゾワゾワッ』と、今まで感じたことのない悪寒が走った。
「ウォード様!」
「最後にとんでもないのが来たみたいだね」
セレーナも感じたようで、すぐに俺に声をかけてきた。モンスタールームでともに戦ったからこそ判る感覚に、ハリエット達はなにが起こっているのか判らず、険しい顔をしている俺を見つめることしかできなかった。
迫りくる脅威にどう対処するのか、向こうに気づかれるまで必死に戦略を考えるのだった。
自分達から魔物に向かわずに、襲ってくる魔物だけを倒していく。スタンピードの目的が全滅の場合は、スタンピードを止める戦いになるけど、前回のスタンピードは壊滅で終っているので、一定の時間を凌げば終わると見込んでいる。
「右側は僕とサーシャ、左側はメルとハリエットが受け持ってね。セレーナはメルが疲労した時に交代できるように体を休めること。倒すのは襲ってくる魔物のみで、無駄な戦闘は避けるからね」
「「OK!」」
俺が指示を出し終えると、指示から漏れたアナスタシアが俺に声をかけてくる。何か役に立ちたいと思ってのことだろうね。
「ウォード、私にできることはない?」
「戦況を見ながら強化が必要な時に、指示を出すからその時までは待機だよ。アナの強化の使い所が勝利の鍵になるから、今は辛いかも知れないけど我慢してね」
「うん、判った」
将軍や皇帝が来た場合は、アナの強化が必ず必要になる。使い所は限られるけど、非常に重要な役目だ。
「サーシャ、ゴブリンがきた。撃って!」
「はい!」
襲ってくる魔物の強さを見極めて、無駄な矢や弾を消費しないように確実に倒していく。駆け巡りながらの戦いと違って、無駄な体力を消費しないので効率よく戦えている。
このまま強敵に気づかれずにやり過ごしたかったけど、強い気配が近づいてくるのが判った。
「正面から強い魔物が来る。将軍と騎士辺りだと思う。アナはハリエットに強化魔法を、視認できたら騎士を矢で撃破。サーシャは指示を出したら拘束して、僕がメルはトドメを刺すよ」
「「OK!」」
指示を出した直後、将軍が15体ほどの騎士を引き連れて襲ってきたけど、流れるような動作によって全ての魔物を討ち倒した。
「お疲れ。強敵が来ても僕達なら勝てる。このまま最後まで生き抜くからね」
「「OK!」」
将軍を軽く一蹴したことで、これなら皇帝が複数体で現れても対処できると確信した。
(このままイレギュラーが起こらなければ、スタンピードを生き抜けるぞ!)
そんなことを思った瞬間『ゾワゾワッ』と、今まで感じたことのない悪寒が走った。
「ウォード様!」
「最後にとんでもないのが来たみたいだね」
セレーナも感じたようで、すぐに俺に声をかけてきた。モンスタールームでともに戦ったからこそ判る感覚に、ハリエット達はなにが起こっているのか判らず、険しい顔をしている俺を見つめることしかできなかった。
迫りくる脅威にどう対処するのか、向こうに気づかれるまで必死に戦略を考えるのだった。
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