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第五章 ウォード覚醒編
第45話 聞き逃した結果……
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サーシャにも判らない物体なので、鑑定メガネで確認をしてみることにした。
「とりあえず確認してみるよ」
俺は謎の物体を確認する。
【魔睾丸】乾燥させて粒状にすることで、精力絶倫の秘薬として重宝される魔物の睾丸。男女ともに効果がある為に金よりも価値がある。
謎の物体は魔睾丸という秘薬だった。しかし、金より価値があるって凄い代物だ。これ1つでどれくらいの価値があるのか考えていると、謎の物体が何なのか? 早く知りたいサーシャが声をかけてくる。
「ねぇ、どんな物だったの? 魔核の類だったりしたの?」
「えっと、これは魔睾丸と言って、乾燥させて粒状にすることで秘薬になるみたい。かなりの価値があるみたいで金よりも価値があるみたい」
「金より? それだけ高価ってことは、万病の治癒薬みたいな物なの?」
「これは精力絶倫の秘薬で、その効果は男女共通みたいだから価値があるのかな?」
「「!?」」
俺が秘薬と答えたから、サーシャは治癒薬の一種だと思ったみたいなので、全く違う物だと伝えると女性陣は目を丸くした。そこまで驚くほどの物なのかと思ったけど、治癒薬じゃなかったことにがっかりしているんだと思っていた。
「これは良い値が付きそうで楽しみだね」
「「えっ!?」」
ハンター協会へ持って行けば、かなりのお金になると喜んでいると、女性陣は声を出して驚いたのだった。すると、パミュルが笑いながら話しかけてきた。
『精力絶倫の秘薬っていうのは、下手をするとエリクサーよりも価値があるのよ? 勃起不全なんかの効果だけじゃなく、感度上昇に持続力上昇の効果もあるから、愛の営みに使えるの。4人はねウォードとの営みで使いたいんじゃない?』
『そういう使い道が……』
『えぇ、もっと早く手に入れてたら私達の時に、その秘薬を使いたかったわ。あれ以上の快感を得られるなんて想像できないもの』
『そ、そうなんだ……』
そんな話をしているとアナスタシアが、俺の顔を覗き込むように話しかけてきた。
「ウォード? 私達の話しを聞いてるの?」
「あっ、ごめん。どうしたの?」
俺が話しを聞いてなかったので、アナスタシアは頬を膨らませて少し怒った素振りを見せる。その後は『ハッ』と何かを思いついた表情の後に、『ニヤリ』とイタズラな笑みを浮かべて口を開いた。
「秘薬はハンター協会には売らずに、パーティーで保管するって話しをして多数決を取ったんだけど、ウォードは賛成も反対もしなかったから声をかけたんだよ? ちなみに秘薬は私達で使うことになったから、売っちゃダメだよ!」
「保管って?」
「えっ、私達とウォードで使うって意味だよ?」
「!?」
アナスタシアがそう言った後に、女性陣に目を向けると笑みを浮かべながら頷いていた。
パミュルとの会話に集中している間に、そんな重要な多数決を聞き逃したのか。でも、仮に聞き逃していなくても多数決では負けていたよね……。
この輝煌星では女性が手を組むと、俺にはどうすることもできないんだと改めて理解したのだった。
「とりあえず確認してみるよ」
俺は謎の物体を確認する。
【魔睾丸】乾燥させて粒状にすることで、精力絶倫の秘薬として重宝される魔物の睾丸。男女ともに効果がある為に金よりも価値がある。
謎の物体は魔睾丸という秘薬だった。しかし、金より価値があるって凄い代物だ。これ1つでどれくらいの価値があるのか考えていると、謎の物体が何なのか? 早く知りたいサーシャが声をかけてくる。
「ねぇ、どんな物だったの? 魔核の類だったりしたの?」
「えっと、これは魔睾丸と言って、乾燥させて粒状にすることで秘薬になるみたい。かなりの価値があるみたいで金よりも価値があるみたい」
「金より? それだけ高価ってことは、万病の治癒薬みたいな物なの?」
「これは精力絶倫の秘薬で、その効果は男女共通みたいだから価値があるのかな?」
「「!?」」
俺が秘薬と答えたから、サーシャは治癒薬の一種だと思ったみたいなので、全く違う物だと伝えると女性陣は目を丸くした。そこまで驚くほどの物なのかと思ったけど、治癒薬じゃなかったことにがっかりしているんだと思っていた。
「これは良い値が付きそうで楽しみだね」
「「えっ!?」」
ハンター協会へ持って行けば、かなりのお金になると喜んでいると、女性陣は声を出して驚いたのだった。すると、パミュルが笑いながら話しかけてきた。
『精力絶倫の秘薬っていうのは、下手をするとエリクサーよりも価値があるのよ? 勃起不全なんかの効果だけじゃなく、感度上昇に持続力上昇の効果もあるから、愛の営みに使えるの。4人はねウォードとの営みで使いたいんじゃない?』
『そういう使い道が……』
『えぇ、もっと早く手に入れてたら私達の時に、その秘薬を使いたかったわ。あれ以上の快感を得られるなんて想像できないもの』
『そ、そうなんだ……』
そんな話をしているとアナスタシアが、俺の顔を覗き込むように話しかけてきた。
「ウォード? 私達の話しを聞いてるの?」
「あっ、ごめん。どうしたの?」
俺が話しを聞いてなかったので、アナスタシアは頬を膨らませて少し怒った素振りを見せる。その後は『ハッ』と何かを思いついた表情の後に、『ニヤリ』とイタズラな笑みを浮かべて口を開いた。
「秘薬はハンター協会には売らずに、パーティーで保管するって話しをして多数決を取ったんだけど、ウォードは賛成も反対もしなかったから声をかけたんだよ? ちなみに秘薬は私達で使うことになったから、売っちゃダメだよ!」
「保管って?」
「えっ、私達とウォードで使うって意味だよ?」
「!?」
アナスタシアがそう言った後に、女性陣に目を向けると笑みを浮かべながら頷いていた。
パミュルとの会話に集中している間に、そんな重要な多数決を聞き逃したのか。でも、仮に聞き逃していなくても多数決では負けていたよね……。
この輝煌星では女性が手を組むと、俺にはどうすることもできないんだと改めて理解したのだった。
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