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第五章 ウォード覚醒編
第11話 誤解を招くわよ?
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俺はアナスタシアの天賦を聞いて驚いた。
(付与に強化ってとんでもない天賦を2つも持ってるなんて……アナは神に愛されてるのか?)
ただ、アナスタシア本人は2つの天賦の凄さが判ってないようだ。周りの人達もそのことに気づいてないなんて、天賦について学ぶ人は少ないのかな?俺は素晴らしい天賦なんだとアナスタシアに教えてあげる。
「アナちゃん、付与と強化は素晴らしい天賦なんだよ。アナちゃんがハンターだったら、僕達のパーティーに迎えたいほどの天賦だからね」
「でも、戦闘に不向きだからハンターにら向いてないって、学校のみんなは言ってたよ」
「直接戦うだけが戦闘じゃないんだよ?僕なんて戦闘能力は低いけど、指示することで貢献してるからね。アナちゃんの天賦はサポートに特化したものなんだ」
「戦闘のサポート?」
戦闘のサポートと聞いても『ピン』とこないようで首を傾げていた。まぁ、ハンターをしてる訳じゃないから仕方ないね。少しの間は一緒にパーティー活動をするので、その時に経験してもらうとして、簡単な説明だけすることにした。
「うん、アナちゃんの〚付与魔法〛はアイテムに一時的な効果を付与できるんだよ。例えば剣の斬れ味を良くする効果とかを付与すれば、剣の攻撃力はあがるよね」
「はい」
「そして〚強化魔法〛はパーティーメンバーの力を一時的に底上げできるから、攻撃力を強化したり防御力を強化すれば、戦いを有利に進めることができるんだ。その2つを扱えるアナちゃんがパーティーに居れば、安心して戦うことができるんだよ」
「でも、そんな説明を受けたことないです」
「それは、天賦について詳しい人が居ないからだね。知ってる者ならば、必ずパーティーに誘うはずだから」
「それはウォードさんのパーティーでも?」
俺の言葉を聞いたアナスタシアは、輝煌星でも誘うのかと聞いてきたので、アナスタシアがハンターになると仮定して返事をした。
「そうだね。僕はアナスタシアが欲しい」
「私のことが欲しい……」
何故か顔が赤くなるアナスタシア、その様子を見てるとパミュルが声をかけてきた。
『その場合は輝煌星に欲しい天賦って感じで答えないと、アナスタシアを欲しいなんて真顔で言われた、誤解を招くわよ?』
『いやいや、流石にそれはないと思うよ?』
『ふふっ、そのうち判るわよ。きっとハンターになると言って輝煌星入ることになるはずだから』
言葉の選択というのは難しいもので、パミュルの予想が見事に的中するとは、この時の俺は思ってもいなかったのだった……
(付与に強化ってとんでもない天賦を2つも持ってるなんて……アナは神に愛されてるのか?)
ただ、アナスタシア本人は2つの天賦の凄さが判ってないようだ。周りの人達もそのことに気づいてないなんて、天賦について学ぶ人は少ないのかな?俺は素晴らしい天賦なんだとアナスタシアに教えてあげる。
「アナちゃん、付与と強化は素晴らしい天賦なんだよ。アナちゃんがハンターだったら、僕達のパーティーに迎えたいほどの天賦だからね」
「でも、戦闘に不向きだからハンターにら向いてないって、学校のみんなは言ってたよ」
「直接戦うだけが戦闘じゃないんだよ?僕なんて戦闘能力は低いけど、指示することで貢献してるからね。アナちゃんの天賦はサポートに特化したものなんだ」
「戦闘のサポート?」
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「うん、アナちゃんの〚付与魔法〛はアイテムに一時的な効果を付与できるんだよ。例えば剣の斬れ味を良くする効果とかを付与すれば、剣の攻撃力はあがるよね」
「はい」
「そして〚強化魔法〛はパーティーメンバーの力を一時的に底上げできるから、攻撃力を強化したり防御力を強化すれば、戦いを有利に進めることができるんだ。その2つを扱えるアナちゃんがパーティーに居れば、安心して戦うことができるんだよ」
「でも、そんな説明を受けたことないです」
「それは、天賦について詳しい人が居ないからだね。知ってる者ならば、必ずパーティーに誘うはずだから」
「それはウォードさんのパーティーでも?」
俺の言葉を聞いたアナスタシアは、輝煌星でも誘うのかと聞いてきたので、アナスタシアがハンターになると仮定して返事をした。
「そうだね。僕はアナスタシアが欲しい」
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何故か顔が赤くなるアナスタシア、その様子を見てるとパミュルが声をかけてきた。
『その場合は輝煌星に欲しい天賦って感じで答えないと、アナスタシアを欲しいなんて真顔で言われた、誤解を招くわよ?』
『いやいや、流石にそれはないと思うよ?』
『ふふっ、そのうち判るわよ。きっとハンターになると言って輝煌星入ることになるはずだから』
言葉の選択というのは難しいもので、パミュルの予想が見事に的中するとは、この時の俺は思ってもいなかったのだった……
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